光明ノ神子
ふと出かけた帰り道。友美は、ファストスード店の前を通った。
店の前にだされたのぼりを見て、ふと思い出す。
「CMでやってたやつだわ……もうそんな時期か……」
毎年冬になるとやってくるチョコのパイ。今年もそんな時期かと友美は、思った。
「……少しくらいいいわよね」
色々と食にうるさい光の事が頭に浮かぶが、少しぐらいこういうのも食べたいときがある。
友美は、さっそく店に入ると、苺のチョコパイを九個注文した。
「水郷がいるか分からないけれど……これだけあれば一人一つは、食べれるわね」
友美は、店を出ると真っ直ぐ家にきたくした。
「ただいまー」
中に入ると、リビングから、元気な声が聞こえる。
友美は、リビングにいくと、子どもたちが四人揃ってテレビを観ていた。
「人体の秘密に関して!?」
「お母さん面白いよー」
「そうなのね……榎麟……」
しかし夕方のこの時間に子ども向け番組では、なく、サイエンス番組を観ているとは。さすが我が子達だ。
友美は、チョコパイを四つ袋からだし、炬燵の上に置いた。
「ママこれは??」
「皆へのお土産よ。遊李」
お土産という言葉に四人は、瞳を煌めかせると、揃っていう。
「ありがとうー!!」
「まだ暖かいから食べちゃって」
「はーい」
四人がチョコパイをおいしそうに食べるなか、友美は、その様子を見て目を細める。
「友美よかったね」
「えぇ白野威」
友美は、クンクンと鼻が動いている狼を見て笑うと、チョコパイを袋からだし、白野威の前に。
「食べる??」
「食べる!!」
白野威は、チョコパイの箱を咥えると、そのままリビングへ。
チョコパイを美味しそうに白野威も食べただした。
「友美は、食べないの??」
「私は、後でかな」
友美は、微笑むと、そう言った。白野威は、何か察したのか、微笑むと、チョコパイを食べた。
夜になりチョコパイの数は、残り二つとなっていた。
夕方帰宅した楸に友美は、チョコパイをすすめると、彼は、嬉しそうに受け取った。そしてもう一つは、水郷が美味しそうに食べ、残りはあと二つ。
「友美」
和室から出てきた光の手には、なにやら紙袋が。
「それ……」
「食べる??」
光が炬燵の上に並べたのは、なんとチョコパイ。
友美は、まずいと困った顔をすると光は、首をかしげた。
「どうしたの??」
「その……実は……」
友美も紙袋を見せ、なかを開けると、光は、驚いた顔をすると笑った。
「友美も買ってきてたのか」
「うん……どうしよう……」
「二つ食べちゃお!! 内緒で!!」
友美は、オチャメに笑うと、光をみて、頷いた。
「そうね!!」
二人は、楽しげに笑ったがその時、光の背後に怪しい影が。
「ズルいー」
光さ、まさかと思いふりかえると、白野威がジト目でじっと光を見ていた。
「私も食べたい!!」
光は、不機嫌な顔になる。
「夕方に食べたんだろ!!」
「だとしてもさ!!」
食べたいものは、食べない。白野威は、じっと光を見るが、光は、そんな白野威を今回は、無視した。
「なら私の一つあげるわ」
友美の発言に白野威と光は、口を揃え言った。
「友美は、いい!!」
「でも……人が二つ食べて神が一つというのも……」
「とりあえずいいから!!」
友美は、困った顔をしていたが、光は、溜め息をついた。
「なら一つ半分こだ」
「しかたがないね」
これなら白野威も文句ないだろうと提案したが白野威も同じ意見だったようだ。
椅子に座りながら、友美は、目の前でパイを半分こして食べる白野威と光を見ていると心がほっこりした。
「本当に仲良し」
「まぁ家族だしな」
「そうそう」
家族確かにそうかもしれないが、白野威と光の関係は、それだけでは、ない。
友美は、楽しげに笑うと言った。
「家族か~確かに!! でもコンビって感じかな?? と私は、思ってたけど」
光と白野威は、首をかしげると言った。
「白野威の相方は、友美だよ??」
「私の相方は、友美さ」
「そうなるのね……」
「ちなみに俺の相棒でもあるけど!!
いや最愛の姫だな!!」
友美は、光の発言は、スルーすると黙ってチョコパイを食べた。
「スルーされねやんのー」
「酷い……」
光が涙目になっているが、友美は、気にせずに、チョコパイを食べた。
「美味しい」
幸せそうにチョコパイを食べている友美を見ていると、こちらも幸せになる。
光も楽しげに微笑むとチョコパイを食べた。
「美味しい」
こうして、今年も美味しいチョコパイを食べられた。友美は、そう思いながら、チョコパイについて話している光と白野威をみて、微笑むのであった。
チョコパイに舌鼓をうちながら。
店の前にだされたのぼりを見て、ふと思い出す。
「CMでやってたやつだわ……もうそんな時期か……」
毎年冬になるとやってくるチョコのパイ。今年もそんな時期かと友美は、思った。
「……少しくらいいいわよね」
色々と食にうるさい光の事が頭に浮かぶが、少しぐらいこういうのも食べたいときがある。
友美は、さっそく店に入ると、苺のチョコパイを九個注文した。
「水郷がいるか分からないけれど……これだけあれば一人一つは、食べれるわね」
友美は、店を出ると真っ直ぐ家にきたくした。
「ただいまー」
中に入ると、リビングから、元気な声が聞こえる。
友美は、リビングにいくと、子どもたちが四人揃ってテレビを観ていた。
「人体の秘密に関して!?」
「お母さん面白いよー」
「そうなのね……榎麟……」
しかし夕方のこの時間に子ども向け番組では、なく、サイエンス番組を観ているとは。さすが我が子達だ。
友美は、チョコパイを四つ袋からだし、炬燵の上に置いた。
「ママこれは??」
「皆へのお土産よ。遊李」
お土産という言葉に四人は、瞳を煌めかせると、揃っていう。
「ありがとうー!!」
「まだ暖かいから食べちゃって」
「はーい」
四人がチョコパイをおいしそうに食べるなか、友美は、その様子を見て目を細める。
「友美よかったね」
「えぇ白野威」
友美は、クンクンと鼻が動いている狼を見て笑うと、チョコパイを袋からだし、白野威の前に。
「食べる??」
「食べる!!」
白野威は、チョコパイの箱を咥えると、そのままリビングへ。
チョコパイを美味しそうに白野威も食べただした。
「友美は、食べないの??」
「私は、後でかな」
友美は、微笑むと、そう言った。白野威は、何か察したのか、微笑むと、チョコパイを食べた。
夜になりチョコパイの数は、残り二つとなっていた。
夕方帰宅した楸に友美は、チョコパイをすすめると、彼は、嬉しそうに受け取った。そしてもう一つは、水郷が美味しそうに食べ、残りはあと二つ。
「友美」
和室から出てきた光の手には、なにやら紙袋が。
「それ……」
「食べる??」
光が炬燵の上に並べたのは、なんとチョコパイ。
友美は、まずいと困った顔をすると光は、首をかしげた。
「どうしたの??」
「その……実は……」
友美も紙袋を見せ、なかを開けると、光は、驚いた顔をすると笑った。
「友美も買ってきてたのか」
「うん……どうしよう……」
「二つ食べちゃお!! 内緒で!!」
友美は、オチャメに笑うと、光をみて、頷いた。
「そうね!!」
二人は、楽しげに笑ったがその時、光の背後に怪しい影が。
「ズルいー」
光さ、まさかと思いふりかえると、白野威がジト目でじっと光を見ていた。
「私も食べたい!!」
光は、不機嫌な顔になる。
「夕方に食べたんだろ!!」
「だとしてもさ!!」
食べたいものは、食べない。白野威は、じっと光を見るが、光は、そんな白野威を今回は、無視した。
「なら私の一つあげるわ」
友美の発言に白野威と光は、口を揃え言った。
「友美は、いい!!」
「でも……人が二つ食べて神が一つというのも……」
「とりあえずいいから!!」
友美は、困った顔をしていたが、光は、溜め息をついた。
「なら一つ半分こだ」
「しかたがないね」
これなら白野威も文句ないだろうと提案したが白野威も同じ意見だったようだ。
椅子に座りながら、友美は、目の前でパイを半分こして食べる白野威と光を見ていると心がほっこりした。
「本当に仲良し」
「まぁ家族だしな」
「そうそう」
家族確かにそうかもしれないが、白野威と光の関係は、それだけでは、ない。
友美は、楽しげに笑うと言った。
「家族か~確かに!! でもコンビって感じかな?? と私は、思ってたけど」
光と白野威は、首をかしげると言った。
「白野威の相方は、友美だよ??」
「私の相方は、友美さ」
「そうなるのね……」
「ちなみに俺の相棒でもあるけど!!
いや最愛の姫だな!!」
友美は、光の発言は、スルーすると黙ってチョコパイを食べた。
「スルーされねやんのー」
「酷い……」
光が涙目になっているが、友美は、気にせずに、チョコパイを食べた。
「美味しい」
幸せそうにチョコパイを食べている友美を見ていると、こちらも幸せになる。
光も楽しげに微笑むとチョコパイを食べた。
「美味しい」
こうして、今年も美味しいチョコパイを食べられた。友美は、そう思いながら、チョコパイについて話している光と白野威をみて、微笑むのであった。
チョコパイに舌鼓をうちながら。