光明ノ神子
秋の空気が少しだけ感じられるようになった頃、友美は、悩まされていた。
「光お腹空いたー」
晩御飯をたらふく食べたというのにもうお腹がすいている。
暑さがましになり、抑えられていた食欲が出てきたのだろう。
食欲の秋というが少しばかり早いのでは、ないだろうか。
キッチンで何やらしている光は、後ろから抱きついていた友美に少し眉を下げた。
「たんぱく質をたくさん取らせたはずなのに……」
今晩の献立であってステーキですらこれとは。
本当に彼女の腹の中は、どうなっているのだろうか。
以前調べてみたがそれでも謎が多い。解明どころか更に深くなるほどに。
「それでもお腹空いたの……柊麗と螢の術の稽古というか、遊びに付き合ったからかも……」
「体動かしたからか」
「そうともいう」
ならお腹が空くのも無理がないかもしれない。
光は、手元を見て、生地のかたを抜くと、キッチンシートの上に並べる。
「とりあえずもう少し待って」
「はーい」
友美が光から離れ、光は、オーブンに生地をいれた。
「光これは、クッキーとみた!!」
「正解。食べるだろ??」
「もちろん!!」
これで食べないといわれたらそれこそ、何があったのかと疑いたくなる。
光は、軽食も作ろうかと考えながら、冷蔵庫をあけた。
「マグロの赤身?? こんなのあったっけ……」
「私が買ってきたの。あとで漬けにして食べようかなぁ~って」
光は、お腹がなっている友美を見て考える。
「クッキーだけじゃ足りないよな……」
「たぶん……」
「友美これ使っていい??」
友美は、頷くと、光は、さっそくマグロを調理し始めた。
「光なに作るの??」
「カルパッチョ」
マグロを切り、オリーブオイル、酢、ニンニク等の調味料をまぜ、皿にマグロとクリームチーズを盛ると、ソースをかけ、最後に粗挽きコショウをちらした。
「おー!!!」
「はい友美」
「ありがとう!!」
さっそく友美は、食べるとお酒がほしくなる味に思わず寂しそうに呟いた。
「お酒ほしい……」
「白ワインならすぐに出せるよ」
「ならお願いします!!」
光は、白ワインの準備をし、グラスにいれ、友美に出すと友美は、美味しそうに飲みだした。
「美味しいー」
「それは、よかった」
幸せそうにカルパッチョを食べ、お酒を飲む友美。
本当に食べることが好きなんだなと光は、思いながら、友美を見ていた。
「焼けたか」
オーブンのタイマーの音がし、光は、オーブンを扉を開け、クッキーを取り出す。
甘いいい香りに友美は、キッチンの方を見た。
「クッキー!!」
「待っててね」
クッキーを皿にのせ、光は、リビングに持ってくると、友美がダイニングテーブルの前で待っていた。
「友美あまり食べてない……」
お皿が空になってるかと思ったが、まだカルパッチョは、皿にあった。
「光も一緒に飲むかなと思って……」
光は、微笑むと、言う。
「ありがとう。なら一緒させてもらうよ」
クッキーをダイニングテーブルの上に置くと、友美は、さっそく一枚食べた。
「美味しい~」
「それは、よかった」
キッチンに戻り、ワイングラスと箸、白ワインのびんをもって光は、リビングに、テーブルにグラス、ワイン、箸を置くと、友美の向かいに座る。
「久しぶりかも??」
「そう言えばそうだね……友美最近晩酌してなかったし」
「そういう光もね!!」
二人は、微笑みあうと、ワインを飲む。
「甘めの白ワインだから進んじゃう」
「楽しむのは、いいけど程程にな」
「わかってるー」
酔っぱらいの分かってるという言葉ほどあてにならないものは、ない。
光は、ワインを飲みながら、まぁ友美ならワインなら数十本飲まなければ泥酔は、しないかとおもった。
「クッキーにカルパッチョにワイン、最高~ この食欲もこういうときは、まぁいいかと思うわ!!」
「好きなことを楽しめるから??」
「それもあるけど、光の美味しい料理を食べれるから!!」
ふにゃと笑う友美に光は、思わずドキッとしてしまった。
本当に友美は、可愛い。
光は、微笑む。
「ありがとう」
「光の作るもの美味しいもん!!」
友美は、そういうとカルパッチョとクッキーを食べた。
「そうだ!! スルメ!!」
急に席を立つと友美は、キッチンに。しだいにいい香りがしてくるので、光は、カウンター越しにキッチンを見ると、友美がスルメを焼いていた。
「ワインとスルメ合う??」
「分からないけど実験!!」
光は、困ったように笑うと、ワインを飲んだ。
「こういうのも晩酌の醍醐味かな……」
光は、カルパッチョを食べながら、焼けたスルメを食べる友美を見た。
本当に美味しそうに色々食べる。そんな彼女がとても愛おし。
光は、目を細めるワインを飲む。このワインの味は、まるで光がいだく彼女への愛のように甘く優しい物だと思いながら。
「光お腹空いたー」
晩御飯をたらふく食べたというのにもうお腹がすいている。
暑さがましになり、抑えられていた食欲が出てきたのだろう。
食欲の秋というが少しばかり早いのでは、ないだろうか。
キッチンで何やらしている光は、後ろから抱きついていた友美に少し眉を下げた。
「たんぱく質をたくさん取らせたはずなのに……」
今晩の献立であってステーキですらこれとは。
本当に彼女の腹の中は、どうなっているのだろうか。
以前調べてみたがそれでも謎が多い。解明どころか更に深くなるほどに。
「それでもお腹空いたの……柊麗と螢の術の稽古というか、遊びに付き合ったからかも……」
「体動かしたからか」
「そうともいう」
ならお腹が空くのも無理がないかもしれない。
光は、手元を見て、生地のかたを抜くと、キッチンシートの上に並べる。
「とりあえずもう少し待って」
「はーい」
友美が光から離れ、光は、オーブンに生地をいれた。
「光これは、クッキーとみた!!」
「正解。食べるだろ??」
「もちろん!!」
これで食べないといわれたらそれこそ、何があったのかと疑いたくなる。
光は、軽食も作ろうかと考えながら、冷蔵庫をあけた。
「マグロの赤身?? こんなのあったっけ……」
「私が買ってきたの。あとで漬けにして食べようかなぁ~って」
光は、お腹がなっている友美を見て考える。
「クッキーだけじゃ足りないよな……」
「たぶん……」
「友美これ使っていい??」
友美は、頷くと、光は、さっそくマグロを調理し始めた。
「光なに作るの??」
「カルパッチョ」
マグロを切り、オリーブオイル、酢、ニンニク等の調味料をまぜ、皿にマグロとクリームチーズを盛ると、ソースをかけ、最後に粗挽きコショウをちらした。
「おー!!!」
「はい友美」
「ありがとう!!」
さっそく友美は、食べるとお酒がほしくなる味に思わず寂しそうに呟いた。
「お酒ほしい……」
「白ワインならすぐに出せるよ」
「ならお願いします!!」
光は、白ワインの準備をし、グラスにいれ、友美に出すと友美は、美味しそうに飲みだした。
「美味しいー」
「それは、よかった」
幸せそうにカルパッチョを食べ、お酒を飲む友美。
本当に食べることが好きなんだなと光は、思いながら、友美を見ていた。
「焼けたか」
オーブンのタイマーの音がし、光は、オーブンを扉を開け、クッキーを取り出す。
甘いいい香りに友美は、キッチンの方を見た。
「クッキー!!」
「待っててね」
クッキーを皿にのせ、光は、リビングに持ってくると、友美がダイニングテーブルの前で待っていた。
「友美あまり食べてない……」
お皿が空になってるかと思ったが、まだカルパッチョは、皿にあった。
「光も一緒に飲むかなと思って……」
光は、微笑むと、言う。
「ありがとう。なら一緒させてもらうよ」
クッキーをダイニングテーブルの上に置くと、友美は、さっそく一枚食べた。
「美味しい~」
「それは、よかった」
キッチンに戻り、ワイングラスと箸、白ワインのびんをもって光は、リビングに、テーブルにグラス、ワイン、箸を置くと、友美の向かいに座る。
「久しぶりかも??」
「そう言えばそうだね……友美最近晩酌してなかったし」
「そういう光もね!!」
二人は、微笑みあうと、ワインを飲む。
「甘めの白ワインだから進んじゃう」
「楽しむのは、いいけど程程にな」
「わかってるー」
酔っぱらいの分かってるという言葉ほどあてにならないものは、ない。
光は、ワインを飲みながら、まぁ友美ならワインなら数十本飲まなければ泥酔は、しないかとおもった。
「クッキーにカルパッチョにワイン、最高~ この食欲もこういうときは、まぁいいかと思うわ!!」
「好きなことを楽しめるから??」
「それもあるけど、光の美味しい料理を食べれるから!!」
ふにゃと笑う友美に光は、思わずドキッとしてしまった。
本当に友美は、可愛い。
光は、微笑む。
「ありがとう」
「光の作るもの美味しいもん!!」
友美は、そういうとカルパッチョとクッキーを食べた。
「そうだ!! スルメ!!」
急に席を立つと友美は、キッチンに。しだいにいい香りがしてくるので、光は、カウンター越しにキッチンを見ると、友美がスルメを焼いていた。
「ワインとスルメ合う??」
「分からないけど実験!!」
光は、困ったように笑うと、ワインを飲んだ。
「こういうのも晩酌の醍醐味かな……」
光は、カルパッチョを食べながら、焼けたスルメを食べる友美を見た。
本当に美味しそうに色々食べる。そんな彼女がとても愛おし。
光は、目を細めるワインを飲む。このワインの味は、まるで光がいだく彼女への愛のように甘く優しい物だと思いながら。