光明ノ神子
友美は、悩んでいた。
コーヒーを飲みながら、彼女が見ていたのは、ケータイキャリアから届いたクーポンだった。
「まぁその機種も五年程使ってるしなぁ……」
そこまで酷使する使い方は、してないが、それでもスマートフォンの寿命は、平均して二年から三年と言われていたりする。
「四年から六年は、長い方って言ってたしなぁ……」
しかしいくらクーポンが来てるとは、いえ高いのは、間違いない。
「十三万……高い……」
最近の機種は、どれも高すぎる。
一応ハイエンドとミドルレンジに分かれるが、使用用途などによりどちらにするかは、変わってくる。
「うーんOSもどうするかよね……」
世界の主流をとるか、日本の主流をとるか。後は、アプリストアーで決めるもありだろう。
「ケースは、日本主流の方が多いのよねぇ……」
世界の主流を選べば、機種ごとに探すことになる。
友美は、悩ましげな顔をしていると、光から着信が。
「この電話は、現在電波の届かないところか、電源が入ってません」
思わず友美は、こう言うと、電話の向こうで光が溜め息をついた。
「ならなんで愛する姫の声がするのかな??」
「ばれたか」
「ばれてるよ」
友美は、楽しげに笑うといった。
「で光どうしたの??」
「実は……少し帰りが遅くなる……」
それだけの事なのにこんなにも寂しそうな声色を出すなんて。
友美は、少し呆れながら、言った。
「分かったわ」
「それだけ!?」
「それだけ」
「どこ行くか聞かないのか!?」
「面倒」
友美は、そう言うと、電話を切った。
「友美かかってくるよ」
「白野威離魂に一票!!」
そんな話をし、していると、着信が。そして出てみるとなんてテレビ電話だった。
「外れたな」
「お互いにね」
白野威と友美がそんな会話をするなか、画面の向こう光は、不機嫌な顔をしていた。
「友美いきなり切るな!!」
「だって面倒だもん」
「だとしてもだ!! とりあえずキャリアショップ行ってから買えるから、晩ごはん遅くなる!!」
「そこは、作れじゃないのね」
「晩ごはんを作るのは、俺の楽しみだから、友美にお願いは、しない!!」
これは、作って待ってたら面白いかもしれない。友美がニヤリと笑うなか、光は、続ける。
「とりあえずスマホの事で遅くなるから」
「スマホの事か……」
友美は、ふとクーポンをみる。一人で行こうかと思ったが、いいチャンスかもしれない。
「光私も行くわ」
「分かった!! ならショップには、俺から連絡しとくよ!! で用は……」
「機種変」
友美は、そう言うと、にっこり微笑み、電話を切った。
「友美それだけでいいの??」
「まぁ大丈夫よ」
しばらくすると、光から時間の連絡が。そしておまけに。
『時間を伝える前に切らない!!( ・`ω・´)
あとそんな切られからしたら寂しい( ;∀;)』
とおまけが。
「友美こりゃ光そうとうかまえモードかも??」
「放置」
友美は、面倒そうにいうと、家事をやり始めたが、光は、既読がついただけのメッセージの見て一人、拗ねていた。
「もう少し相手してくれてもいいじゃないか……」
と呟きながら。
夕方になり、白野威に子供たちを任せ、友美は、光とこ待ち合わせの公園にきていた。
珈琲片手になにやら拗ねた顔をしている光を見つけ、友美は、溜め息をつく。
「光」
名を呼ぶとこっちを見てくれたが、すぐにそっぷをむかれた。
友美は、真顔になるとそのまま回れ右をして公園を出ていく。
「さて一人で行こう。夫は、事故りましたといえばいいか」
はたしてうまくいくだろうか。いくわけがない。
なにかしら理由をつけていえば一人でもいけるだろうと友美は、思ったとき、目の前に肩で息をする光が。
「友美……放置は、やめろ!!」
どうやら全力でクロスバイクをおして走ってしたようだ。
「約束に間に合わないもの。旦那と約束の時間なら時間をとるわ」
光は、しょぼんとするという。寂しそうに。
「友美冷たい……」
「そりゃ面倒な旦那には、冷たいわよ」
「面倒!!??」
「毎回毎回手がえは、面倒よ。まったくこれだから男は……」
友美の言葉がグサッと光に刺さった。確かに最近かまえ、かまえと勢いが強かったかもしれない。
もし自分が友美なら、こんな自己中で、しつこいやつは、お払い箱にしたくなる。
「ごめんなさい……」
「ふふふ」
この感じ。光は、はっとした顔をするのすぐに不機嫌な顔に。
「友美……面倒半分と面白いが半分だろ今!!」
確かに友美は、嘘をついていない。だが、言っていないことがある。
そう光の反応を楽しんでいるということだ。
「当たり!! まぁ面倒なのも嘘では、ないわ」
嘘では、ないが、光を同時に困らせたくなるのだ。困ったことに。
「そんなに面倒??」
「そういうところが面倒」
いちいち伝えたことを何度も確認するなと友美は、いいたい。それが友美にとっては、面倒だからだ。
光は、ついつい好きといわれると何度も聞きたくて確認する。
たぶん友美が面倒と言っている始まりのような気がする。あとは、光は、少しでも長く友美と話したいが、友美にとって仕事中までそんなことをするなというのもある。
げんにプライベートだと友美は、光の話をし、長くても聞いてくれ、相手もしてくれるのだから。
「友美仕事中ごめん……」
友美は、苦笑いを浮かべるという。
「分かればよろしい」
友美は、微笑むという。
「私こそからかってごめんね」
「本当だよ……でもそんな友美が好きだから許す……」
惚れた方は、本当に弱いなと光は、思いながら、笑う友美を見ていた。
「なにその理由。でも私にも覚えがあるからわかるわ」
光は、この時困ったように笑うことしか出来なかった。
この時の友美の指す出来事が分かったので。
「さてショップ!!」
「だね」
二人は、さっそくキャリアショップに向かうと、ショップの前にクロスバイクを停め、店内に。
予約の事を伝えるとすぐに店員が案内してくれた。
「ご夫婦で機種変更というこで宜しいでしょうか??」
「はい」
光の隣に座りながら、友美は、驚いた顔をする。
まさか彼も機種変更だったとはと。
「私は、このクーポンの事を先ず知りたくて」
友美は、店員にクーポンを見せると、詳しく説明してくれた。
「なるほど!!」
「どうされますか?? こちらは、昨年でたハイエンドですが、まだまだ使えるうえにお安くなっていてお得です」
「カメラの性能もいいですよね」
「はいですが、カメラならこちらの方が……価格は、上がりますが」
カメラの性能のかと。光は、じっと友美を見ながら考えていた。
今回光が機種変更を考えたのは、容量問題からだった。
容量が多ければそれでいいかと思っていたが、盲点だった。カメラの性能に関しては。
「すみません因みにこっちの日本で主流のOSの最新と世界で主流のOSの機種どちらがカメラ性能がいいですか??」
突如黙っていた光が声をだし、友美は、どうしたのかと思った。
なにより瞳が煌めいている。嫌な予感がする。
友美は、そう思い恐る恐る光の様子を見ていた。
「旦那様は、カメラにこだわりが??」
「はい。妻を撮るために!!」
力強くいう光に友美は、顔をひきつる。やはり予感は、的中したと。
「奥様おきれいですもんね!!」
「はい!! それはもう綺麗で可愛くて、とても好きなんです!! なのでそんな妻を写真におさめたくて、よくスマホのカメラで撮ってるんです!!」
店員は、ならとさらにカメラの性能に関して話をし、はじめる。
「ならこちらの方がいいかと!! カメラの性能もピカイチ!! OS も日本で人気のものになるので、スマホカバーなどもこだわれます!!」
光は、ピカーンと瞳を煌めかせた。
「スマホケースに困らない!! それ大切!! これで可愛いくまちゃんのスマホケースにし、待受は、友美!! なんと素晴らしいんだ!!」
友美は、この時の顔を青ざめていた。いままで光のスマホは、世界で主流のOSの物だったため、スマホケースなども種類は、多くなかった。
これが日本で主流のOSにすれば、最強の光のスマホが出来てしまう。
「駄目!!」
友美の声に二人は、驚く。
「友美??」
「奥様??」
「光!! 待受は、私にしないで!! いいわね!!?? なんならスマホケースも私の写真で作るとかやめて!!」
光は、雷にうたれたように固まったが、すぐに言う。切ない顔をして。
「好きな人への愛は、とめられないから……」
「光……」
友美は、そんな彼になんと拳骨を落とす。
「そんなキメ顔で言っても同じだー!!!!!! それをとめるのが大人だろ!!!!」
頭をさすりながら、光は、拗ねる。
「いいじゃないか!! 別に!!」
「やられるみにもなれ!!」
夫婦喧嘩を見ながら店員は、思った。この夫婦は、とても仲がよく、これは、戯れや惚気だなと。
「とりあえず俺はこの機種で!! 妻を撮るために!!」
「光!!??」
しかしこれくらいでめげる光では、ない。この旦那さんそうとう強いなと店員は、おもいながら、光の手続きをさきにした。
「奥様は、どうされますか??」
友美は、しばらく悩んだ末にクーポンを使って機種変更をすることにした。
「まさか光とお揃い……」
「奥様は、はじめからこちらでしたもんね」
「はい」
友美は、はじめから日本で主流のOS を使っている。久しぶりの新機種にうきうきしつつも、隣からくる熱い視線を無視していた。
「では、機種代金ですが」
「一括で」
「えっ!?」
友美は、なぜ驚くのかと思う、わざわざ分割にしなくてもいいのなら、一括で買うのは、普通の事だ。
「旦那の分も一括でお願いします」
光は、この時驚いた顔をしていた。
「友美お金……」
「黙って払われなさい」
友美は、一言そういうと手続きをした。その間光は、男前な妻に胸キュンしていた。
「ありがとうございました」
手続きを終え、二人は、ショップから出てきた。
新しいスマホをつかい光は、早速友美を撮った。
「お!!!」
撮られたことに気づいた友美は、少し不機嫌なかおになったが、光は、上機嫌。
「凄く綺麗になってる!! さすが友美!!」
「カメラの性能が上がったからよ……」
「それもあるが、友美が綺麗だから!! よし!! これからもっと友美を撮るぞー!!!」
友美は、この時の溜め息をこぼす。これ以上撮ると言っているがいつも凄く取ってるだろうと。
「光」
「ほどほどにします……」
友美の笑顔が怖い。
光は、そう言うと、友美は、新しいスマホを手に持った。
「最新機種か……」
「なんかいいね!! お揃い!!」
友美は、隣で本当に嬉しそうか光をみて、まぁお揃いもいかとこのときおもった。
「買い物行く??」
「そうだね」
二人は、そう言うと、仲良く買い物へ行き買い出しをすると、帰宅したのであった。
コーヒーを飲みながら、彼女が見ていたのは、ケータイキャリアから届いたクーポンだった。
「まぁその機種も五年程使ってるしなぁ……」
そこまで酷使する使い方は、してないが、それでもスマートフォンの寿命は、平均して二年から三年と言われていたりする。
「四年から六年は、長い方って言ってたしなぁ……」
しかしいくらクーポンが来てるとは、いえ高いのは、間違いない。
「十三万……高い……」
最近の機種は、どれも高すぎる。
一応ハイエンドとミドルレンジに分かれるが、使用用途などによりどちらにするかは、変わってくる。
「うーんOSもどうするかよね……」
世界の主流をとるか、日本の主流をとるか。後は、アプリストアーで決めるもありだろう。
「ケースは、日本主流の方が多いのよねぇ……」
世界の主流を選べば、機種ごとに探すことになる。
友美は、悩ましげな顔をしていると、光から着信が。
「この電話は、現在電波の届かないところか、電源が入ってません」
思わず友美は、こう言うと、電話の向こうで光が溜め息をついた。
「ならなんで愛する姫の声がするのかな??」
「ばれたか」
「ばれてるよ」
友美は、楽しげに笑うといった。
「で光どうしたの??」
「実は……少し帰りが遅くなる……」
それだけの事なのにこんなにも寂しそうな声色を出すなんて。
友美は、少し呆れながら、言った。
「分かったわ」
「それだけ!?」
「それだけ」
「どこ行くか聞かないのか!?」
「面倒」
友美は、そう言うと、電話を切った。
「友美かかってくるよ」
「白野威離魂に一票!!」
そんな話をし、していると、着信が。そして出てみるとなんてテレビ電話だった。
「外れたな」
「お互いにね」
白野威と友美がそんな会話をするなか、画面の向こう光は、不機嫌な顔をしていた。
「友美いきなり切るな!!」
「だって面倒だもん」
「だとしてもだ!! とりあえずキャリアショップ行ってから買えるから、晩ごはん遅くなる!!」
「そこは、作れじゃないのね」
「晩ごはんを作るのは、俺の楽しみだから、友美にお願いは、しない!!」
これは、作って待ってたら面白いかもしれない。友美がニヤリと笑うなか、光は、続ける。
「とりあえずスマホの事で遅くなるから」
「スマホの事か……」
友美は、ふとクーポンをみる。一人で行こうかと思ったが、いいチャンスかもしれない。
「光私も行くわ」
「分かった!! ならショップには、俺から連絡しとくよ!! で用は……」
「機種変」
友美は、そう言うと、にっこり微笑み、電話を切った。
「友美それだけでいいの??」
「まぁ大丈夫よ」
しばらくすると、光から時間の連絡が。そしておまけに。
『時間を伝える前に切らない!!( ・`ω・´)
あとそんな切られからしたら寂しい( ;∀;)』
とおまけが。
「友美こりゃ光そうとうかまえモードかも??」
「放置」
友美は、面倒そうにいうと、家事をやり始めたが、光は、既読がついただけのメッセージの見て一人、拗ねていた。
「もう少し相手してくれてもいいじゃないか……」
と呟きながら。
夕方になり、白野威に子供たちを任せ、友美は、光とこ待ち合わせの公園にきていた。
珈琲片手になにやら拗ねた顔をしている光を見つけ、友美は、溜め息をつく。
「光」
名を呼ぶとこっちを見てくれたが、すぐにそっぷをむかれた。
友美は、真顔になるとそのまま回れ右をして公園を出ていく。
「さて一人で行こう。夫は、事故りましたといえばいいか」
はたしてうまくいくだろうか。いくわけがない。
なにかしら理由をつけていえば一人でもいけるだろうと友美は、思ったとき、目の前に肩で息をする光が。
「友美……放置は、やめろ!!」
どうやら全力でクロスバイクをおして走ってしたようだ。
「約束に間に合わないもの。旦那と約束の時間なら時間をとるわ」
光は、しょぼんとするという。寂しそうに。
「友美冷たい……」
「そりゃ面倒な旦那には、冷たいわよ」
「面倒!!??」
「毎回毎回手がえは、面倒よ。まったくこれだから男は……」
友美の言葉がグサッと光に刺さった。確かに最近かまえ、かまえと勢いが強かったかもしれない。
もし自分が友美なら、こんな自己中で、しつこいやつは、お払い箱にしたくなる。
「ごめんなさい……」
「ふふふ」
この感じ。光は、はっとした顔をするのすぐに不機嫌な顔に。
「友美……面倒半分と面白いが半分だろ今!!」
確かに友美は、嘘をついていない。だが、言っていないことがある。
そう光の反応を楽しんでいるということだ。
「当たり!! まぁ面倒なのも嘘では、ないわ」
嘘では、ないが、光を同時に困らせたくなるのだ。困ったことに。
「そんなに面倒??」
「そういうところが面倒」
いちいち伝えたことを何度も確認するなと友美は、いいたい。それが友美にとっては、面倒だからだ。
光は、ついつい好きといわれると何度も聞きたくて確認する。
たぶん友美が面倒と言っている始まりのような気がする。あとは、光は、少しでも長く友美と話したいが、友美にとって仕事中までそんなことをするなというのもある。
げんにプライベートだと友美は、光の話をし、長くても聞いてくれ、相手もしてくれるのだから。
「友美仕事中ごめん……」
友美は、苦笑いを浮かべるという。
「分かればよろしい」
友美は、微笑むという。
「私こそからかってごめんね」
「本当だよ……でもそんな友美が好きだから許す……」
惚れた方は、本当に弱いなと光は、思いながら、笑う友美を見ていた。
「なにその理由。でも私にも覚えがあるからわかるわ」
光は、この時困ったように笑うことしか出来なかった。
この時の友美の指す出来事が分かったので。
「さてショップ!!」
「だね」
二人は、さっそくキャリアショップに向かうと、ショップの前にクロスバイクを停め、店内に。
予約の事を伝えるとすぐに店員が案内してくれた。
「ご夫婦で機種変更というこで宜しいでしょうか??」
「はい」
光の隣に座りながら、友美は、驚いた顔をする。
まさか彼も機種変更だったとはと。
「私は、このクーポンの事を先ず知りたくて」
友美は、店員にクーポンを見せると、詳しく説明してくれた。
「なるほど!!」
「どうされますか?? こちらは、昨年でたハイエンドですが、まだまだ使えるうえにお安くなっていてお得です」
「カメラの性能もいいですよね」
「はいですが、カメラならこちらの方が……価格は、上がりますが」
カメラの性能のかと。光は、じっと友美を見ながら考えていた。
今回光が機種変更を考えたのは、容量問題からだった。
容量が多ければそれでいいかと思っていたが、盲点だった。カメラの性能に関しては。
「すみません因みにこっちの日本で主流のOSの最新と世界で主流のOSの機種どちらがカメラ性能がいいですか??」
突如黙っていた光が声をだし、友美は、どうしたのかと思った。
なにより瞳が煌めいている。嫌な予感がする。
友美は、そう思い恐る恐る光の様子を見ていた。
「旦那様は、カメラにこだわりが??」
「はい。妻を撮るために!!」
力強くいう光に友美は、顔をひきつる。やはり予感は、的中したと。
「奥様おきれいですもんね!!」
「はい!! それはもう綺麗で可愛くて、とても好きなんです!! なのでそんな妻を写真におさめたくて、よくスマホのカメラで撮ってるんです!!」
店員は、ならとさらにカメラの性能に関して話をし、はじめる。
「ならこちらの方がいいかと!! カメラの性能もピカイチ!! OS も日本で人気のものになるので、スマホカバーなどもこだわれます!!」
光は、ピカーンと瞳を煌めかせた。
「スマホケースに困らない!! それ大切!! これで可愛いくまちゃんのスマホケースにし、待受は、友美!! なんと素晴らしいんだ!!」
友美は、この時の顔を青ざめていた。いままで光のスマホは、世界で主流のOSの物だったため、スマホケースなども種類は、多くなかった。
これが日本で主流のOSにすれば、最強の光のスマホが出来てしまう。
「駄目!!」
友美の声に二人は、驚く。
「友美??」
「奥様??」
「光!! 待受は、私にしないで!! いいわね!!?? なんならスマホケースも私の写真で作るとかやめて!!」
光は、雷にうたれたように固まったが、すぐに言う。切ない顔をして。
「好きな人への愛は、とめられないから……」
「光……」
友美は、そんな彼になんと拳骨を落とす。
「そんなキメ顔で言っても同じだー!!!!!! それをとめるのが大人だろ!!!!」
頭をさすりながら、光は、拗ねる。
「いいじゃないか!! 別に!!」
「やられるみにもなれ!!」
夫婦喧嘩を見ながら店員は、思った。この夫婦は、とても仲がよく、これは、戯れや惚気だなと。
「とりあえず俺はこの機種で!! 妻を撮るために!!」
「光!!??」
しかしこれくらいでめげる光では、ない。この旦那さんそうとう強いなと店員は、おもいながら、光の手続きをさきにした。
「奥様は、どうされますか??」
友美は、しばらく悩んだ末にクーポンを使って機種変更をすることにした。
「まさか光とお揃い……」
「奥様は、はじめからこちらでしたもんね」
「はい」
友美は、はじめから日本で主流のOS を使っている。久しぶりの新機種にうきうきしつつも、隣からくる熱い視線を無視していた。
「では、機種代金ですが」
「一括で」
「えっ!?」
友美は、なぜ驚くのかと思う、わざわざ分割にしなくてもいいのなら、一括で買うのは、普通の事だ。
「旦那の分も一括でお願いします」
光は、この時驚いた顔をしていた。
「友美お金……」
「黙って払われなさい」
友美は、一言そういうと手続きをした。その間光は、男前な妻に胸キュンしていた。
「ありがとうございました」
手続きを終え、二人は、ショップから出てきた。
新しいスマホをつかい光は、早速友美を撮った。
「お!!!」
撮られたことに気づいた友美は、少し不機嫌なかおになったが、光は、上機嫌。
「凄く綺麗になってる!! さすが友美!!」
「カメラの性能が上がったからよ……」
「それもあるが、友美が綺麗だから!! よし!! これからもっと友美を撮るぞー!!!」
友美は、この時の溜め息をこぼす。これ以上撮ると言っているがいつも凄く取ってるだろうと。
「光」
「ほどほどにします……」
友美の笑顔が怖い。
光は、そう言うと、友美は、新しいスマホを手に持った。
「最新機種か……」
「なんかいいね!! お揃い!!」
友美は、隣で本当に嬉しそうか光をみて、まぁお揃いもいかとこのときおもった。
「買い物行く??」
「そうだね」
二人は、そう言うと、仲良く買い物へ行き買い出しをすると、帰宅したのであった。