光明ノ神子
鰻。夏になると土用の丑の日や、スタミナをつけるためにも食べることが多い、夏の風物詩だ。しかしこんな見方をしたくは、なかったと光は、思っていた。
彼の目の前には、浴槽で泳ぐ鰻が。
洗剤とスポンジをもち、光は、真顔で鰻を見ていると目があった。鰻と。
「水郷何で鰻が??」
「私もわからないわ」
「……こんな事をするのは、この家で一人だよな??」
「少なくとも」
水郷と光は、犯人に心当たりがあった。
洗剤とスポンジを光は、風呂場の床に置くと、手を洗い、リビングに向かった。
「友美!!」
本を読む友美に声をかけると、友美は、何事かと顔をあげる。
「お風呂場の鰻!!」
友美は、何事かと思いながらもあることを思い出した。
「そうだ!! 鰻!!」
「やはり友美だったか……」
「ごめん!! 忘れてたわ……」
あれを忘れるなんて普通できない気がする。
光は、あきれた顔をすると、友美は、困った顔に。
「今日は、たまたま買い物してたら、あっちゃったの……ワタツミ様に……」
ワタツミとは、海の主宰神とも言われていたり、海そのものを称するとも言われていりもする。
光は、凄い神にあったなと思いながら、話を聞く。
「で鰻美味しいですよね!! って話してたら……貰っちゃったの鰻を!!」
「なに!? 友美で何を要求された!?」
「なにも。むしろ日頃のお礼にって……まぁワタツミ様には、お酒だったり、お裾分けしてたから、それでくれたみたい」
日頃の礼にとくれた鰻が問題なのである。
光は、さすが友美と思いながらも頭を悩ませる。
「鰻……どうする……」
「食べる??」
「それしかないかな……」
そういったとき、待ったと、リビングに入ってきたのは、螢と柊麗だった。
「パパ解剖させて!!!」
柊麗の言葉に光は、顔をひきつらす。
「パパ飼いたい!! じゃないのか!?」
「だって解剖して、耳石を調べたら、年齢わかるもの!! それを見たいの!! そのあと美味しく食べるわ!!」
さすが次女。考えることが知識の探求の為になることだ。
しかしそれを遮るように螢が言った。
「お父さん飼いたい!! 鰻さん!!」
「……そうきたか」
飼いたいと言われてもこまる。光は、さらに悩ましい顔をする。
「大きくしてね食べるの!!」
しかし螢の言葉に光は、ずっこけた。
「食べるのか!!??」
「うん!!」
生態をみたいわけでは、なかったらしい。
「せいたいをみるなら、鰻の赤ちゃんの方がいい!!」
「確かになぞが多いからなぁ……」
まさか将来的にマリアナ海溝につれていけと言わないだろうか。
そんな不安が頭をよぎる。
「光鰻どうする??」
「うーん」
さてどうしようかと光が悩んだとき、風呂場から爆発音が。
光と友美は、慌ててお風呂場にいくと、目があった大きくなった鰻と。
「げほ!!」
「遊李成功したみたい!!」
「本当だね榎麟!!」
人のサイズほどでかくなった鰻をみて、友美は、そのつぎに双子を見た。そしてにっこり微笑むと言う。
「遊李、榎麟」
地のそこから聞こえるような低い声に、双子は、身震いした。
怒っている母が本気で。
「ちょっと来なさい!!」
友美は、双子の腕をつかむと、廊下へ。
「なにやってるの!!!!! 鰻をあんなに大きくして!!!!」
双子を正座させ、大きな声を友美をだす。
あまりの気迫と恐ろしさに双子は、涙目になっていた。
「なにかあったら大変でしょう!!!!」
「ごめんなさい……」
さすが双子息がぴったり。口を揃え謝ると遊李は、恐る恐る話を始めた。
「術の練習がてら……鰻大きくしたら……いっぱい食べれるなぁ……と……」
「で遊李と二人でやったんよ……」
榎麟と遊李の話を聞いて、友美は、唖然とする。まさかの理由に。
「悪戯じゃなくて……食のため!?」
「うん」
とりあえず双子も反省しているのでこれでお説教は、おしまいにするが、問題は、残っていた。
「光どうする……術でもとに戻す??」
鰻をみて考え込む光に友美は、聞くと、光は、困った顔に。
「術が不完全で戻すとなると大変だぞこれ……」
「あらま……」
「新たに小さくするのもな……」
鰻がどことなく悲しそうな顔をしている。友美は、こうなったらとあることを思い付いた。
「……光いい案がある!!」
「それは??」
友美は、微笑むと話をしたが、光は、苦笑いを浮かべた。
「それ大丈夫??」
「大丈夫!!」
友美は、そういうと、鰻をなんと、虚空ノ宮に連れていった。
「友美よ確かに池に入れる魚を頼んだが……」
友美の目の前には、あきれた顔をする瑠花が。そして彼女の視線の先には、大きな池に泳ぐ鰻が。
「こんな大きな鰻は、要らぬぞ!!」
「まぁそういわずに……」
瑠花は、頭を抱える。
「なぜそうなったのじゃ……理由を申せ」
「遊李と榎麟が術で大きくしちゃって……戻すのも複雑になりそうだし、ここならいけるか!! と思って連れてきました!!」
瑠花は、双子の顔を思い浮かべながら、鰻を見る。
何処か嬉しそうに泳ぐ鰻。瑠花は、こめかみを押さえると言った。
「もうわかった!! これは、これでよい!! しかし友美よ。次は、観賞用の魚を頼むぞ!?」
「瑠花見に行けばいいじゃん……」
「わたくしがいくと余計なものを買いそうなのじゃ!!」
恥ずかしそうに言う瑠花に友美は、微笑む。
「なら余計にいけば……」
「……しつこい」
瑠花は、そういうと中にはいってしまった。
鰻をみながら、友美は、微笑むと思う。これで事件は、解決したと、しかしその頃は、家では、別の事件が。
「鰻~!!!!」
「鰻は、たべません!!」
子供たちが鰻を食べたいと鰻コールをはじめてしまい、光は、困っていた。
「鰻……二柱と六人分高いんだよな……」
そんな本音を呟きながら子供達からの猛攻撃に一人対抗するのであった。
彼の目の前には、浴槽で泳ぐ鰻が。
洗剤とスポンジをもち、光は、真顔で鰻を見ていると目があった。鰻と。
「水郷何で鰻が??」
「私もわからないわ」
「……こんな事をするのは、この家で一人だよな??」
「少なくとも」
水郷と光は、犯人に心当たりがあった。
洗剤とスポンジを光は、風呂場の床に置くと、手を洗い、リビングに向かった。
「友美!!」
本を読む友美に声をかけると、友美は、何事かと顔をあげる。
「お風呂場の鰻!!」
友美は、何事かと思いながらもあることを思い出した。
「そうだ!! 鰻!!」
「やはり友美だったか……」
「ごめん!! 忘れてたわ……」
あれを忘れるなんて普通できない気がする。
光は、あきれた顔をすると、友美は、困った顔に。
「今日は、たまたま買い物してたら、あっちゃったの……ワタツミ様に……」
ワタツミとは、海の主宰神とも言われていたり、海そのものを称するとも言われていりもする。
光は、凄い神にあったなと思いながら、話を聞く。
「で鰻美味しいですよね!! って話してたら……貰っちゃったの鰻を!!」
「なに!? 友美で何を要求された!?」
「なにも。むしろ日頃のお礼にって……まぁワタツミ様には、お酒だったり、お裾分けしてたから、それでくれたみたい」
日頃の礼にとくれた鰻が問題なのである。
光は、さすが友美と思いながらも頭を悩ませる。
「鰻……どうする……」
「食べる??」
「それしかないかな……」
そういったとき、待ったと、リビングに入ってきたのは、螢と柊麗だった。
「パパ解剖させて!!!」
柊麗の言葉に光は、顔をひきつらす。
「パパ飼いたい!! じゃないのか!?」
「だって解剖して、耳石を調べたら、年齢わかるもの!! それを見たいの!! そのあと美味しく食べるわ!!」
さすが次女。考えることが知識の探求の為になることだ。
しかしそれを遮るように螢が言った。
「お父さん飼いたい!! 鰻さん!!」
「……そうきたか」
飼いたいと言われてもこまる。光は、さらに悩ましい顔をする。
「大きくしてね食べるの!!」
しかし螢の言葉に光は、ずっこけた。
「食べるのか!!??」
「うん!!」
生態をみたいわけでは、なかったらしい。
「せいたいをみるなら、鰻の赤ちゃんの方がいい!!」
「確かになぞが多いからなぁ……」
まさか将来的にマリアナ海溝につれていけと言わないだろうか。
そんな不安が頭をよぎる。
「光鰻どうする??」
「うーん」
さてどうしようかと光が悩んだとき、風呂場から爆発音が。
光と友美は、慌ててお風呂場にいくと、目があった大きくなった鰻と。
「げほ!!」
「遊李成功したみたい!!」
「本当だね榎麟!!」
人のサイズほどでかくなった鰻をみて、友美は、そのつぎに双子を見た。そしてにっこり微笑むと言う。
「遊李、榎麟」
地のそこから聞こえるような低い声に、双子は、身震いした。
怒っている母が本気で。
「ちょっと来なさい!!」
友美は、双子の腕をつかむと、廊下へ。
「なにやってるの!!!!! 鰻をあんなに大きくして!!!!」
双子を正座させ、大きな声を友美をだす。
あまりの気迫と恐ろしさに双子は、涙目になっていた。
「なにかあったら大変でしょう!!!!」
「ごめんなさい……」
さすが双子息がぴったり。口を揃え謝ると遊李は、恐る恐る話を始めた。
「術の練習がてら……鰻大きくしたら……いっぱい食べれるなぁ……と……」
「で遊李と二人でやったんよ……」
榎麟と遊李の話を聞いて、友美は、唖然とする。まさかの理由に。
「悪戯じゃなくて……食のため!?」
「うん」
とりあえず双子も反省しているのでこれでお説教は、おしまいにするが、問題は、残っていた。
「光どうする……術でもとに戻す??」
鰻をみて考え込む光に友美は、聞くと、光は、困った顔に。
「術が不完全で戻すとなると大変だぞこれ……」
「あらま……」
「新たに小さくするのもな……」
鰻がどことなく悲しそうな顔をしている。友美は、こうなったらとあることを思い付いた。
「……光いい案がある!!」
「それは??」
友美は、微笑むと話をしたが、光は、苦笑いを浮かべた。
「それ大丈夫??」
「大丈夫!!」
友美は、そういうと、鰻をなんと、虚空ノ宮に連れていった。
「友美よ確かに池に入れる魚を頼んだが……」
友美の目の前には、あきれた顔をする瑠花が。そして彼女の視線の先には、大きな池に泳ぐ鰻が。
「こんな大きな鰻は、要らぬぞ!!」
「まぁそういわずに……」
瑠花は、頭を抱える。
「なぜそうなったのじゃ……理由を申せ」
「遊李と榎麟が術で大きくしちゃって……戻すのも複雑になりそうだし、ここならいけるか!! と思って連れてきました!!」
瑠花は、双子の顔を思い浮かべながら、鰻を見る。
何処か嬉しそうに泳ぐ鰻。瑠花は、こめかみを押さえると言った。
「もうわかった!! これは、これでよい!! しかし友美よ。次は、観賞用の魚を頼むぞ!?」
「瑠花見に行けばいいじゃん……」
「わたくしがいくと余計なものを買いそうなのじゃ!!」
恥ずかしそうに言う瑠花に友美は、微笑む。
「なら余計にいけば……」
「……しつこい」
瑠花は、そういうと中にはいってしまった。
鰻をみながら、友美は、微笑むと思う。これで事件は、解決したと、しかしその頃は、家では、別の事件が。
「鰻~!!!!」
「鰻は、たべません!!」
子供たちが鰻を食べたいと鰻コールをはじめてしまい、光は、困っていた。
「鰻……二柱と六人分高いんだよな……」
そんな本音を呟きながら子供達からの猛攻撃に一人対抗するのであった。