光明ノ神子
テストとは、嫌なものである。
「テスト発表だぜ」
「うわぁーだる」
教室で生徒たちが貼り出された期末テストの範囲が書かれた紙をみて、いうなか、友美は、めんどくさそうにその光景をみていた。
「友美テスト頑張りましょう!!」
モアがはりきるなか、友美は、言う。
「ほんまや……モアまた一人で勉強すんの??」
見事に関西弁になっているがモアは、気にせずに話した。
「もちろん!! 友美達とすると話しちゃいますから!!」
「確かに」
三年の一学期期末は、重要なテストとも言える。
友美は、これは、一人で頑張るかとおもながら、人がはけてから、テスト範囲を携帯のカメラで写真を撮った。
「よし」
予想通りの範囲にひと安心。すこし前からやって来て、正解だ。
「目指せ百点……なんちゃって……」
そもそも百点なんか取れるのだろうか。そんなことを考えながら、友美は、授業を終え、帰宅した。
「よし!! やるぞー!!!!」
さっそく本日の復習と予習その後、期末のテスト範囲を確認し、更に勉強をしていく。
やはり理数系はと歴史公民等は、まだいい。すらすらと知識が出てくる。しかし問題なのは、やはり古典だ。
「わからん……」
何時もながらわざわざ変格活用などを使わなくても読めるでは、ないかと思う。
「友美!!」
「うーん」
「友美!!」
「うわぁ!!」
呼ばれていることに気づかず、目の前に光の顔があることに友美は、驚いてしまった。
光は、文机の上の参考書をみて何かを察し言う。
「晩御飯出来てるぞ」
「ありがとう」
「頑張るのは、いいが息抜きも忘れるな。友美は、夢中になるとそればかりになるんだから!!」
「あはは……」
集中力が、凄いとも言えるが、友美の場合生活がおろそかになり、大変なことになる。
光がいるお陰で、むかしよりましになっているが。
「とりあえず冷める前に食べろ」
「はーい」
ロフトを降り、友美は、食卓につく。そし手を合わせ、いただきますというと、食事をし始めた。
「光また、古典教えて」
「分かった。でも友美読めるだろ?? 昔の文献」
「読めるけど、そのお陰で、問題を出されたら頭がこんがらがるの。この文の意味!! とか、訳!! とかならともかく……どの法則が使われてるのかとか、聞かれても、はぁ?? ってなる」
分かるからこそ、困るとも言えるのだろう。
光は、なんとなく納得しながらも不思議そうに友美をみていた。
「とりあえず古文を落とすわけには、いかないから頑張る」
漢文にかんしては、大丈夫そうなのでほっと光は、したが、それでも今回も最後まで唸りそうな予感がした。
食事を終え友美は、またロフトの上にある文机で勉強を始めた。
光は、その様子を見ながら、家事をし、彼も勉強をし始める。
きりのいいところで終わらせ、光は、風呂に入り、風呂から出てくると時刻をみる。
「一時か……」
さすがにこれは、寝なければと思ったとき、ロフトの卓上ランプの灯りが見えた。
静かにはしごを登ると、案の定友美は、一心不乱に勉強をしていた。
「友美!!」
友美のなを呼ぶと、彼女は、体をビクッとさせ恐る恐るこちらを向いた。
「約束破るきか??」
「えっ??」
時刻を確認し、友美は、顔を青ざめる。
「一時!!??」
白野威は、邪魔しないようにベットで寝てる。
友美は、白野威をみて言ってよと思った。
「責任転嫁しない!!」
「ごめんなさい……」
「徹夜は、しない!! 遅くても勉強は、12時まで!!」
「そんなに厳しくしなくても……」
「死にかけておいてなにが厳しくしないでだ!! 厳しくするわ!! 友美の体のためにも夜更かしは、ダメ!!」
友美は、しぶしぶこの日は、勉強を終え風呂にはいるとそのまま眠った。
翌日学校が終わると、友美は、図書館に来ていた。気分転換に図書館で勉強をしようと思い立ったからだ。
図書館の自習室に入り、友美は、さっそく参考書を開く。
しばらく集中しやっていると、頭の中に声が響く。
「友美時間!!」
白野威の声に友美は、はっとすると時計を確認した。
「午後七時!?」
図書館の閉館時間だ。
慌てて荷物を片付け、友美は、図書館を出るとあきれた顔をした白野威があらわれる。
「友美学ぶことは、いいことだけど、時間忘れるなつうの!!」
「ごめんなさい……でも面白くて……」
「光に怒られても知らないから」
友美は、まさかの携帯を確認すると光からメールが来ていた。
「今どこにいるんだ!!!(・`ω´・ )」
とだけ送られてきていた。
「ひえー!!!!! 間違いなく説教やん!!」
友美と光には、とくに門限は、ないが、せめて遅くなるときは、連絡をすると言う暗黙のルールがある。
友美は、今さら連絡してもと思いながら、電話をかけようとしたとき、目の前に見慣れた車が。
「友美!!」
中から出てきた光は、ずかずかと友美のところまで来る。
「図書館かとおもったらやっぱり」
「ごめんなさい……」
「せめて連絡は、してくれ。じゃないと心配になるよ……何かあったんじゃないかって」
「うん」
光のほっとした声に心があたたかくなる。今は、昔のように一人じゃないと改めて思った。
「友美昔も一人じゃなかっただろ??」
「白野威……そりゃみんながいたけど、私は、ずっと孤独だと思ってたから……」
それでも皆の愛には、気づいていた。しかしそれに線引きをしてしまっていたのは、友美自身だ。
「でも今は、違う!! 気づけたから……」
しかしなかなか変われないのも人のさがだ。
「とりあえず帰ろう」
「だね」
車に乗り込むと、帰宅し、その後、友美は、また勉強をし、この日は、十二時前には、眠りの中に入った。
その後テストまで、友美は、一生懸命テスト勉強をし、とうとうテスト当日に。
静まりかえり、シャーペンの書くおとが響くなか、友美は、迷いなく回答用紙を埋めていった。
「よし!! 終わった~」
五日間のテストも無事に終わり、友美は、ようやくゆっくりできるとほっとしていた。
「終わった……」
そんな声が聞こえてくるが、友美は、声の主を冷ややかな目でみていた。
帰るしたくをし、学校を出るとすぐに友美は、帰宅した。
テスト期間中おろそかにしていた掃除や家事を済ませると、光が帰ってきた。
「ただいま」
友美は、ようやくこちらも解禁できると、光の声が聞こえたとたん玄関に。
「光!!」
「友美!?」
いきなり飛び付いてきた彼女に光は、驚き、慌てて友美を受け止めた。
「おかえり!!」
「いきなりどうしたんだ!!」
「光との、時間も我慢してたから解禁!! ということで思わず」
友美は、微笑みいうと、光は、笑った。
「とりあえずお疲れ様。ケーキでも食べに行く??」
「うん!! デートだ!! デート!!」
頑張っていた友美にすこしばかりのご褒美を。
光は、そう思い計画をたてていたが、無事に遂行できそうである。
「私もいく!!」
「分かったよ白野威」
そしてしたくをすると、白野威もつれ、近所の美味しいケーキがあるカフェに。
「美味しい~」
「それは、よかった」
目の前の友美を見ながら光は、思う。本当にがんばり屋だなと。
「で自信は、あるの??」
「わかんない!! とりあえず全力は、出したよ!!」
「そうか」
またいい点数をとってくるのだろう。光のこの予想は、ある意味当たっていた。
休み明け、光は、家でレポートをしていたときだった、慌ただし足音が聞こえ、襖がすごい勢いで開いた。
「光ー!!!!」
友美の声に光は、どうしたのかと思ったとき、友美は、鞄から回答用紙をだし、光にみせた。
「……えっ!!??」
「百点……とっちゃった……」
なかなか百点は、とれるものでもない。歴史の回答用紙を見ながら、光は、友美を抱き締めた。
「おめでとう!! すごい!!」
「ありがとう!!」
友美は、更に回答用紙をみせた。
「実は、数学と物理も!!」
「おー!!!!」
さすが俺の婚約者は、凄いと光は、何故か自分のことのように思っていた。
「友美せっかくだし、お祝いしよう!!」
「なら光私を……光の物に……」
光は、このときにっこり微笑むと言う。
「駄目」
「えっ!!!??? 私たち婚約者でしょう!!??」
「それのこれは、別!! とりあえず焼き肉しよう!!」
「焼き肉!?」
光は、そういうとそそくさと和室を出ていってしまった。
友美は、ほほを膨らませいう。
「次こそは、初夜を……」
そんな友美を隣で白野威は、見ながらあきれた顔をしていた。
「友美諦めな」
「諦めない!! 絶対に!!」
こりゃ光がしばらく苦労しそうだ。しかし友美は、どこか嬉しそうな顔もしている。
「友美嬉しそう」
「だって光がそれだけ大切にしてくれてるって分かる瞬間だから……さて着替えてこよう~!!」
友美は、そういうと和室を出ていき、白野威は、それを見送ると微笑むのであった。とても嬉しそうな顔をして。
「テスト発表だぜ」
「うわぁーだる」
教室で生徒たちが貼り出された期末テストの範囲が書かれた紙をみて、いうなか、友美は、めんどくさそうにその光景をみていた。
「友美テスト頑張りましょう!!」
モアがはりきるなか、友美は、言う。
「ほんまや……モアまた一人で勉強すんの??」
見事に関西弁になっているがモアは、気にせずに話した。
「もちろん!! 友美達とすると話しちゃいますから!!」
「確かに」
三年の一学期期末は、重要なテストとも言える。
友美は、これは、一人で頑張るかとおもながら、人がはけてから、テスト範囲を携帯のカメラで写真を撮った。
「よし」
予想通りの範囲にひと安心。すこし前からやって来て、正解だ。
「目指せ百点……なんちゃって……」
そもそも百点なんか取れるのだろうか。そんなことを考えながら、友美は、授業を終え、帰宅した。
「よし!! やるぞー!!!!」
さっそく本日の復習と予習その後、期末のテスト範囲を確認し、更に勉強をしていく。
やはり理数系はと歴史公民等は、まだいい。すらすらと知識が出てくる。しかし問題なのは、やはり古典だ。
「わからん……」
何時もながらわざわざ変格活用などを使わなくても読めるでは、ないかと思う。
「友美!!」
「うーん」
「友美!!」
「うわぁ!!」
呼ばれていることに気づかず、目の前に光の顔があることに友美は、驚いてしまった。
光は、文机の上の参考書をみて何かを察し言う。
「晩御飯出来てるぞ」
「ありがとう」
「頑張るのは、いいが息抜きも忘れるな。友美は、夢中になるとそればかりになるんだから!!」
「あはは……」
集中力が、凄いとも言えるが、友美の場合生活がおろそかになり、大変なことになる。
光がいるお陰で、むかしよりましになっているが。
「とりあえず冷める前に食べろ」
「はーい」
ロフトを降り、友美は、食卓につく。そし手を合わせ、いただきますというと、食事をし始めた。
「光また、古典教えて」
「分かった。でも友美読めるだろ?? 昔の文献」
「読めるけど、そのお陰で、問題を出されたら頭がこんがらがるの。この文の意味!! とか、訳!! とかならともかく……どの法則が使われてるのかとか、聞かれても、はぁ?? ってなる」
分かるからこそ、困るとも言えるのだろう。
光は、なんとなく納得しながらも不思議そうに友美をみていた。
「とりあえず古文を落とすわけには、いかないから頑張る」
漢文にかんしては、大丈夫そうなのでほっと光は、したが、それでも今回も最後まで唸りそうな予感がした。
食事を終え友美は、またロフトの上にある文机で勉強を始めた。
光は、その様子を見ながら、家事をし、彼も勉強をし始める。
きりのいいところで終わらせ、光は、風呂に入り、風呂から出てくると時刻をみる。
「一時か……」
さすがにこれは、寝なければと思ったとき、ロフトの卓上ランプの灯りが見えた。
静かにはしごを登ると、案の定友美は、一心不乱に勉強をしていた。
「友美!!」
友美のなを呼ぶと、彼女は、体をビクッとさせ恐る恐るこちらを向いた。
「約束破るきか??」
「えっ??」
時刻を確認し、友美は、顔を青ざめる。
「一時!!??」
白野威は、邪魔しないようにベットで寝てる。
友美は、白野威をみて言ってよと思った。
「責任転嫁しない!!」
「ごめんなさい……」
「徹夜は、しない!! 遅くても勉強は、12時まで!!」
「そんなに厳しくしなくても……」
「死にかけておいてなにが厳しくしないでだ!! 厳しくするわ!! 友美の体のためにも夜更かしは、ダメ!!」
友美は、しぶしぶこの日は、勉強を終え風呂にはいるとそのまま眠った。
翌日学校が終わると、友美は、図書館に来ていた。気分転換に図書館で勉強をしようと思い立ったからだ。
図書館の自習室に入り、友美は、さっそく参考書を開く。
しばらく集中しやっていると、頭の中に声が響く。
「友美時間!!」
白野威の声に友美は、はっとすると時計を確認した。
「午後七時!?」
図書館の閉館時間だ。
慌てて荷物を片付け、友美は、図書館を出るとあきれた顔をした白野威があらわれる。
「友美学ぶことは、いいことだけど、時間忘れるなつうの!!」
「ごめんなさい……でも面白くて……」
「光に怒られても知らないから」
友美は、まさかの携帯を確認すると光からメールが来ていた。
「今どこにいるんだ!!!(・`ω´・ )」
とだけ送られてきていた。
「ひえー!!!!! 間違いなく説教やん!!」
友美と光には、とくに門限は、ないが、せめて遅くなるときは、連絡をすると言う暗黙のルールがある。
友美は、今さら連絡してもと思いながら、電話をかけようとしたとき、目の前に見慣れた車が。
「友美!!」
中から出てきた光は、ずかずかと友美のところまで来る。
「図書館かとおもったらやっぱり」
「ごめんなさい……」
「せめて連絡は、してくれ。じゃないと心配になるよ……何かあったんじゃないかって」
「うん」
光のほっとした声に心があたたかくなる。今は、昔のように一人じゃないと改めて思った。
「友美昔も一人じゃなかっただろ??」
「白野威……そりゃみんながいたけど、私は、ずっと孤独だと思ってたから……」
それでも皆の愛には、気づいていた。しかしそれに線引きをしてしまっていたのは、友美自身だ。
「でも今は、違う!! 気づけたから……」
しかしなかなか変われないのも人のさがだ。
「とりあえず帰ろう」
「だね」
車に乗り込むと、帰宅し、その後、友美は、また勉強をし、この日は、十二時前には、眠りの中に入った。
その後テストまで、友美は、一生懸命テスト勉強をし、とうとうテスト当日に。
静まりかえり、シャーペンの書くおとが響くなか、友美は、迷いなく回答用紙を埋めていった。
「よし!! 終わった~」
五日間のテストも無事に終わり、友美は、ようやくゆっくりできるとほっとしていた。
「終わった……」
そんな声が聞こえてくるが、友美は、声の主を冷ややかな目でみていた。
帰るしたくをし、学校を出るとすぐに友美は、帰宅した。
テスト期間中おろそかにしていた掃除や家事を済ませると、光が帰ってきた。
「ただいま」
友美は、ようやくこちらも解禁できると、光の声が聞こえたとたん玄関に。
「光!!」
「友美!?」
いきなり飛び付いてきた彼女に光は、驚き、慌てて友美を受け止めた。
「おかえり!!」
「いきなりどうしたんだ!!」
「光との、時間も我慢してたから解禁!! ということで思わず」
友美は、微笑みいうと、光は、笑った。
「とりあえずお疲れ様。ケーキでも食べに行く??」
「うん!! デートだ!! デート!!」
頑張っていた友美にすこしばかりのご褒美を。
光は、そう思い計画をたてていたが、無事に遂行できそうである。
「私もいく!!」
「分かったよ白野威」
そしてしたくをすると、白野威もつれ、近所の美味しいケーキがあるカフェに。
「美味しい~」
「それは、よかった」
目の前の友美を見ながら光は、思う。本当にがんばり屋だなと。
「で自信は、あるの??」
「わかんない!! とりあえず全力は、出したよ!!」
「そうか」
またいい点数をとってくるのだろう。光のこの予想は、ある意味当たっていた。
休み明け、光は、家でレポートをしていたときだった、慌ただし足音が聞こえ、襖がすごい勢いで開いた。
「光ー!!!!」
友美の声に光は、どうしたのかと思ったとき、友美は、鞄から回答用紙をだし、光にみせた。
「……えっ!!??」
「百点……とっちゃった……」
なかなか百点は、とれるものでもない。歴史の回答用紙を見ながら、光は、友美を抱き締めた。
「おめでとう!! すごい!!」
「ありがとう!!」
友美は、更に回答用紙をみせた。
「実は、数学と物理も!!」
「おー!!!!」
さすが俺の婚約者は、凄いと光は、何故か自分のことのように思っていた。
「友美せっかくだし、お祝いしよう!!」
「なら光私を……光の物に……」
光は、このときにっこり微笑むと言う。
「駄目」
「えっ!!!??? 私たち婚約者でしょう!!??」
「それのこれは、別!! とりあえず焼き肉しよう!!」
「焼き肉!?」
光は、そういうとそそくさと和室を出ていってしまった。
友美は、ほほを膨らませいう。
「次こそは、初夜を……」
そんな友美を隣で白野威は、見ながらあきれた顔をしていた。
「友美諦めな」
「諦めない!! 絶対に!!」
こりゃ光がしばらく苦労しそうだ。しかし友美は、どこか嬉しそうな顔もしている。
「友美嬉しそう」
「だって光がそれだけ大切にしてくれてるって分かる瞬間だから……さて着替えてこよう~!!」
友美は、そういうと和室を出ていき、白野威は、それを見送ると微笑むのであった。とても嬉しそうな顔をして。