本日は、父の日だ。
｢皆からの手紙！！｣
　夜和室で一人朝に子供たちからもらった手紙を読みなおし、嬉しそうに笑っている光。そんな、彼を友美は、リビングから見ていた。
｢お母さんまだ喜んでるん？？｣
｢そうよ。榎麟｣
　リビングに入ってきた榎麟が少しあきれた顔をする。
｢お父さんほんますごいわ……｣
｢いつまでも喜べるのがお父さんのいいところかな｣
｢だね｣
　遊李までリビングにやってきた。
　母の意見に同意すると父を見ていった。
｢パパ本当に家族大好きだよねぇ｣
｢それがパパのいいところだから｣
｢確かに｣
　あげた方もここまで喜んでくれると嬉しくなる。
　双子と友美は、微笑み合うと、また光をみたのであった。
　今度は、我が子の小さい頃の写真を見て大きくなったとしみじみとしている光を。