光明ノ神子
平日の夜光には、週に一回楽しみにしていることがある。
「やばい……ちょう……いい……」
風呂から上がり、髪を拭きながら友美は、リビングにやって来た。
そういえば本日は、光が楽しみにしているドラマの放映日だ。
テレビに映る、真実の愛を知った夫婦の朝のイチャイチャを観ながらときめいている光。
友美は、そんな彼をみながらおもう。本当に恋愛ドラマやら小説に漫画が好きだなと。
「朝からベットの中でイチャイチャ可愛い……」
そんなことを呟く光の様子を見ながら、冷蔵庫を開け、ペットボトルの水を友美は、飲む。
「いいなぁ……俺もやりたい……」
思わずこの一言に飲んでいた水を吹き出しかけた。
なんとか飲み込み、ゴホゴホ咳をしながら友美は、おもう。いつもやっているじゃないかと。
「でも友美にいつもやってるでしょうって言われるんだろうなぁ……しかもあきれた顔をするか、ゴキブリでも見るような冷たい目で……」
友美は、この時少し苛立った。
「へぇー見て欲しいんだ?? ゴキブリ見るような目で」
深淵から聞こえるような冷たい声に光は、身震いし恐る恐るふりかえると、真後ろに立っていた。
光を見下ろす冷たい微笑みが。
「友美……」
「私は、このドラマの養母のように光をかんぷなきまでに叩き潰せばいいかしら??」
光は、全力で首を横に振るという。
「ごめんなさい!!!!」
「まったく。はなから言わなければいいじゃない。なら」
呆れられている別の意味で。
光は、しょぼんとしたあと、すぐにまたドラマを観始めた。
友美もとなりに座り観始める。そしてドラマが終わり、友美は、隣をみると、光がおろおろしていた。
「婚約者だと!!?? 二人またくっつくよねー!!??」
「さぁ。最終回来週だからそれまでお楽しみねぇ」
さてもう少し髪を拭いて、ドライヤーをしよう。友美は、そう思い立ち上がろうとしたとき、光に手を掴まれた。
「友美まだ髪を乾かしてなかったのか……」
「えぇ。ドラマ気になったし、音がうるさいかなぁ~と」
「なら座って」
「うん」
言われた通りに、座ると、光は、立ち上がり、リビングを出ていく。そして戻ってきた彼の手には、ドライヤーとヘアオイルそしてくしが。
「拭くからじっとしてて」
「はーい」
光は、優しくタオルで友美の髪を丁寧にふきだした。
少し乾いているとは、いえ、まだ湿っている髪。本当に綺麗な髪だなと思いながら優しく光は、髪を拭く。
「本当に綺麗だよな……友美のかみ」
「光のお陰よ??」
後ろからどこか嬉しそうな声が聞こえる。友美は、ふとドラマにもこんなシーンがあったなと思い出していた。
「光の方が色々すごいけど」
「なにが??」
「ドラマのこんなシーンより」
タオルドライを終わらせ、ヘアオイルを光は、友美の髪に塗りながら目を細めた。
「友美あれは、ドラマだよ??」
「だとしてもよ」
「そりゃ俺は、愛する姫に綺麗にいてほしいからねぇーそのためならこのくらいのことする!!」
ドライヤーで髪を乾かし、櫛を通すと、光は、いう。
「はいできた」
「ありがとう光!!」
友美は、ふりかえると、微笑みいった。
「髪さらさら~」
「そりゃ俺のてにかかればこんなもんだ!!」
胸を張り言う光に友美は、思わずいう。
「光可愛い!!」
「かっ……可愛いって……」
そこは、頼りがいがあるでは、ないだろうか。
「とりあえず片付けてくる」
「わかったわ」
とりあえずドライヤーを片付けに光は、リビングを出ていき、すぐに戻ってきた。
「友美やっぱりあそこは、頼りがいがあるだよね!?」
そして思わず気になっていたことを友美に突っ込んでしまった。
「うーんかわいいかな!! 自慢げな光可愛いもん!!」
光は、ふとドラマのヒーローのようにかっこいいと思われたいと思った。ドラマで髪を拭くシーンは、かっこよさと優しさがにじみ出ていたと思ったからだ。
友美のとなりに座り、光は、言う。
「友美俺は、かっこいい??」
「うーん」
これは、なかなか難しい質問である。もしあのドラマのようなヒーローのことをさすなら、光とは、真逆の性格とも言えるからだ。
優しく家庭的で暖かな光と俺様な性格のドラマのヒーロー。
共通点と言えば、料理ができると言うことくらいだ。
「料理してる姿は、かっこいいかな?? ……でも光いつもうきうきして、鼻歌歌いながら作ってるから……やっぱりかわいいが勝つのよねぇ……」
光は、少し落ち込むと、友美を抱き締めた。
「なら、かっこいいところ教えて……」
「かっこいところ……」
しばらく悩む友美に光は、そんなにも自分は、かっこよくないのかとさらに落ち込む。
「うーん顔しか出てこないわ」
「顔!?」
「間違いなくイケメンだもの。後は、私のオタクスイッチ入るけどいい??」
どうやら、オタクスイッチが入らない範囲で答えてくれたようだ。
「いいよ……もう腹決めてやる……煮るなり焼くなり好きにしろ!!」
そこまでのことでは、ないぞ。光よ。
友美は、腹を抱え笑い出す。
「あはは!!!!」
「なんで笑うんだ!!」
「だってそこまでのことじゃないもの!!」
友美は、笑うと言う。
「なら遠慮なく。正直に光は、かわいい6割、格好いい4割なの」
「えっ!?l
「子供たちの事も私の事も一生懸命な光は、格好いいわ。それに夜もね??」
「その4割がそこ」
「そう!! あとの6割は、かわいいの!! 子供たちにわえくちゃにされてたり、ご機嫌よく揺れてたり、ご飯作ってたりとか色々ね!! 本当に可愛い!!」
あれ格好いいよりけっきょく可愛いと言われている気がする。
光は、楽しげに笑う友美をみて困ったように笑うと言った。
「友美にとって俺は、けっきょくかわいい~!! なんだな……」
「でもその可愛いがあってのかっこいいだからギャップ萌えがある!!」
友美は、光の頭を撫でる。
「そのたまらなさが光の魅力なの!! おとなしく私に萌えを届けときなさい!!」
ぎゅっと光を友美は、抱き締めるという。
「愛もいいよね??」
「そりゃもちろん」
光よ。やはり貴方は、可愛い。友美は、そう思いながら、微笑む。
「さて寝よう!!」
「そうだな」
二人は、微笑み合うと、寝る支度をし、就寝したのであった。
「やばい……ちょう……いい……」
風呂から上がり、髪を拭きながら友美は、リビングにやって来た。
そういえば本日は、光が楽しみにしているドラマの放映日だ。
テレビに映る、真実の愛を知った夫婦の朝のイチャイチャを観ながらときめいている光。
友美は、そんな彼をみながらおもう。本当に恋愛ドラマやら小説に漫画が好きだなと。
「朝からベットの中でイチャイチャ可愛い……」
そんなことを呟く光の様子を見ながら、冷蔵庫を開け、ペットボトルの水を友美は、飲む。
「いいなぁ……俺もやりたい……」
思わずこの一言に飲んでいた水を吹き出しかけた。
なんとか飲み込み、ゴホゴホ咳をしながら友美は、おもう。いつもやっているじゃないかと。
「でも友美にいつもやってるでしょうって言われるんだろうなぁ……しかもあきれた顔をするか、ゴキブリでも見るような冷たい目で……」
友美は、この時少し苛立った。
「へぇー見て欲しいんだ?? ゴキブリ見るような目で」
深淵から聞こえるような冷たい声に光は、身震いし恐る恐るふりかえると、真後ろに立っていた。
光を見下ろす冷たい微笑みが。
「友美……」
「私は、このドラマの養母のように光をかんぷなきまでに叩き潰せばいいかしら??」
光は、全力で首を横に振るという。
「ごめんなさい!!!!」
「まったく。はなから言わなければいいじゃない。なら」
呆れられている別の意味で。
光は、しょぼんとしたあと、すぐにまたドラマを観始めた。
友美もとなりに座り観始める。そしてドラマが終わり、友美は、隣をみると、光がおろおろしていた。
「婚約者だと!!?? 二人またくっつくよねー!!??」
「さぁ。最終回来週だからそれまでお楽しみねぇ」
さてもう少し髪を拭いて、ドライヤーをしよう。友美は、そう思い立ち上がろうとしたとき、光に手を掴まれた。
「友美まだ髪を乾かしてなかったのか……」
「えぇ。ドラマ気になったし、音がうるさいかなぁ~と」
「なら座って」
「うん」
言われた通りに、座ると、光は、立ち上がり、リビングを出ていく。そして戻ってきた彼の手には、ドライヤーとヘアオイルそしてくしが。
「拭くからじっとしてて」
「はーい」
光は、優しくタオルで友美の髪を丁寧にふきだした。
少し乾いているとは、いえ、まだ湿っている髪。本当に綺麗な髪だなと思いながら優しく光は、髪を拭く。
「本当に綺麗だよな……友美のかみ」
「光のお陰よ??」
後ろからどこか嬉しそうな声が聞こえる。友美は、ふとドラマにもこんなシーンがあったなと思い出していた。
「光の方が色々すごいけど」
「なにが??」
「ドラマのこんなシーンより」
タオルドライを終わらせ、ヘアオイルを光は、友美の髪に塗りながら目を細めた。
「友美あれは、ドラマだよ??」
「だとしてもよ」
「そりゃ俺は、愛する姫に綺麗にいてほしいからねぇーそのためならこのくらいのことする!!」
ドライヤーで髪を乾かし、櫛を通すと、光は、いう。
「はいできた」
「ありがとう光!!」
友美は、ふりかえると、微笑みいった。
「髪さらさら~」
「そりゃ俺のてにかかればこんなもんだ!!」
胸を張り言う光に友美は、思わずいう。
「光可愛い!!」
「かっ……可愛いって……」
そこは、頼りがいがあるでは、ないだろうか。
「とりあえず片付けてくる」
「わかったわ」
とりあえずドライヤーを片付けに光は、リビングを出ていき、すぐに戻ってきた。
「友美やっぱりあそこは、頼りがいがあるだよね!?」
そして思わず気になっていたことを友美に突っ込んでしまった。
「うーんかわいいかな!! 自慢げな光可愛いもん!!」
光は、ふとドラマのヒーローのようにかっこいいと思われたいと思った。ドラマで髪を拭くシーンは、かっこよさと優しさがにじみ出ていたと思ったからだ。
友美のとなりに座り、光は、言う。
「友美俺は、かっこいい??」
「うーん」
これは、なかなか難しい質問である。もしあのドラマのようなヒーローのことをさすなら、光とは、真逆の性格とも言えるからだ。
優しく家庭的で暖かな光と俺様な性格のドラマのヒーロー。
共通点と言えば、料理ができると言うことくらいだ。
「料理してる姿は、かっこいいかな?? ……でも光いつもうきうきして、鼻歌歌いながら作ってるから……やっぱりかわいいが勝つのよねぇ……」
光は、少し落ち込むと、友美を抱き締めた。
「なら、かっこいいところ教えて……」
「かっこいところ……」
しばらく悩む友美に光は、そんなにも自分は、かっこよくないのかとさらに落ち込む。
「うーん顔しか出てこないわ」
「顔!?」
「間違いなくイケメンだもの。後は、私のオタクスイッチ入るけどいい??」
どうやら、オタクスイッチが入らない範囲で答えてくれたようだ。
「いいよ……もう腹決めてやる……煮るなり焼くなり好きにしろ!!」
そこまでのことでは、ないぞ。光よ。
友美は、腹を抱え笑い出す。
「あはは!!!!」
「なんで笑うんだ!!」
「だってそこまでのことじゃないもの!!」
友美は、笑うと言う。
「なら遠慮なく。正直に光は、かわいい6割、格好いい4割なの」
「えっ!?l
「子供たちの事も私の事も一生懸命な光は、格好いいわ。それに夜もね??」
「その4割がそこ」
「そう!! あとの6割は、かわいいの!! 子供たちにわえくちゃにされてたり、ご機嫌よく揺れてたり、ご飯作ってたりとか色々ね!! 本当に可愛い!!」
あれ格好いいよりけっきょく可愛いと言われている気がする。
光は、楽しげに笑う友美をみて困ったように笑うと言った。
「友美にとって俺は、けっきょくかわいい~!! なんだな……」
「でもその可愛いがあってのかっこいいだからギャップ萌えがある!!」
友美は、光の頭を撫でる。
「そのたまらなさが光の魅力なの!! おとなしく私に萌えを届けときなさい!!」
ぎゅっと光を友美は、抱き締めるという。
「愛もいいよね??」
「そりゃもちろん」
光よ。やはり貴方は、可愛い。友美は、そう思いながら、微笑む。
「さて寝よう!!」
「そうだな」
二人は、微笑み合うと、寝る支度をし、就寝したのであった。