光明ノ神子
春になると眠くなるものだ。
「はぁ……」
あくびをし、友美は、眠そうに本を読む。
「光寝てる……」
隣では、ぐっすり眠る夫が。春のようきに誘われ炬燵に入ったまま寝てしまったようだ。
可愛い寝顔に友美は、ニヤリと微笑むと彼の鼻をつまむと、光は、顔をしかめる。
「さすがにそうなるよね」
すぐに離すと、今度は、光の、前髪をあげ、くくった。
「ちょんまげ。ふふふ」
次に光のおでこに近くにあった蜜柑を置くと、友美は、楽しげに笑う。
「うふふ」
次に白夜を呼び出し友美は、光の瞼の上に白夜を置いた。
「白夜そのままお腹を光の目に当たるようにしててね??」
「あのー姫様これは??」
「もふもふセラピー!!」
はたして効くかは、別である。しかしもふもふなのは、確かだ。
友美は、楽しげに笑っている。白夜は、主が楽しいのならと一緒に嬉しそうに二本の尾を振ったとき、ふいに掴まれた。光に。
光は、体を起こすと、白夜を膝の上にのせた。
「水郷ノ神子これは……」
「白夜は、もふもふだったよ」
白夜には、そういいつつ光は、不味いという顔をしている友美をみて言う。
「友美!! 悪戯もほどほどにしろ!!」
光は、結われた前髪を手解きそして整えると友美を睨む。
友美は、恐る恐るその場から逃げようとしたが、光に手を掴まれた。
「友美!!」
「食べないでー!!!!」
「食べません!!」
どこから突っ込むべきか。こういうときにもボケないでほしい。
光は、そう思いながら友美を膝にのせると言った。
「まったく鼻摘まんだとおもったら、ちょんまげに、蜜柑、最後は、狐って……」
「だって光が寝てるからつい……」
何故膝の上にのせられているのかと友美は、思うがとりあえず反論した。
「寝てて邪魔されたら起こるの誰です??」
「私です」
「なのに人の睡眠は、邪魔して……困った姫です」
頬をつつきながら光は、そう。しかし頬を膨らませたいのは、こちらの方とも言える。
「つまらないー!!!」
「まず言うことあるでしょう!!」
「ごめんなさい……」
それでもつまらないものは、つまらない。
友美は、本当につまらなさそうな顔をするという。
「つまんない」
これは、もしかするとそうとう友美の遊びたい欲求がたまっているのかもしれない。
光は、どうしたものかと思いながら、友美の頬をつついた。
「じゃなにする??」
「うーん子供たち巻き込んでドッジボール!!」
「友美さんそれは、やめようね??」
友美とドッジボールなんて考えたら大変なことになる。
光は、そう思いながら話すと、友美は、頬をさらに膨らました。
「なんでや!! 光遊んでくれへんの!?」
「遊ぶけど、ドッジボールは、子供たちが怪我するかもだろ??」
友美は、確かにとこの時思った。
「ならなにすればええんよ……やっぱり光襲う??」
「それは、論外」
「けち……」
けちでは、ないと光は、思った。困った姫に。
「もう……ちょっとあるいてくる……」
友美は、そう言うと光の膝より降り、和室へ。光は、この時これだと思った。
和室から友美が出てくと光は、言う。
「お散歩つきあうよ!!」
「……」
友美は、真顔で玄関に向かってあるきだし、光は、友美の足にしがみついた。
「はなしてー!!!!」
「絶対に放すか!! 友美がいいって言うまでー!!!!」
友美は、ため息をつくと言う。
「分かったわ。来るならどうぞ」
「ありがとう!!」
光も鞄をもつと玄関に。そして子供達に声をかけたが、断られた。二人は、家をでた。
春の風に吹くなか、二人は、ゆっくりと街を歩いていた。
「おっ!! 公園!!」
「よる??」
「よる!!」
友美は、そういうと、なかに。そしてブランコに座ると、光も隣のブランコに座った。
「ブランコって大人になってのると色々えげつない事になるのよねぇー」
「そうなの??」
「そう!!」
友美は、ブランコをこぎながら言う。
「力が強くなるぶん、速くて高くこげるけど、酔う……」
友美は、そういったとき、こぐのをやめ、そして口にてを当てた。
「……本当だ」
光は、立ち上がると、近くのベンチに友美を座らせ、持ってきていたペットボトルを友美に渡した。
「ありがとう……」
「目を酷使しているぶん酔うのかも知れない……」
「かもね。あと三半規管……弱くないはずなのに酔う……」
三半規管より、眼精疲労の方が原因のような気もする。
彼女の背中をさすりながら、光は、そう思う。
友美もまたペットボトルの中にあるお茶を飲み、同じことを思っていた。
「少しましになった……」
「よかった」
「光次は、ジャングルジム!! ってさすがに一人だとねぇ……」
それに子供の頃ならともかく、大人になった今ジャングルジムは、意外に小さかった。
「うーん」
「ならあれは??」
どうやら遊具で遊びたい友美。光は、ならもアスレチックにもある、ターザンロープを指差した。
「おっ!! さっそく!!」
友美は、荷物を光にあずけ、さっそくターザンロープをしに行ったが、子供の頃ならともかく大人になると体重が増える。
思っていたより、スピードがで、友美は、困惑していた。
「光……あれなかなかスリルあるわ……」
そしてターザンロープの近くで待っていた光に友美は、そういうと、荷物をうけとる。
「重量が増えるとな……」
「光もやって来て!!」
友美がそういったとき、視線を感じ振り替えると、小学生たちが見ていた。おかしなおとながいる。というかんじに。
「やめとこうか」
「そうねぇ……」
二人は、その場を離れ、またベンチに戻った。
「遊具楽しい~」
「童心に帰った感じで??」
「てへへ。それもあるわ」
友美は、微笑むと、青い空をみた。
「公園ってやっぱり楽しい!! でも大人になってからだと色々変わってるものねぇ」
よく迅雷に連れてきてもらっては、公園で遊んだ。
友美は、懐かしい記憶を思いだし目を細める。
「そうなのか……」
光は、腕を組考えると言う。
「友美なら大人でも遊べる遊びをする??」
「へ??」
光は、そう言うと、友美をつれやって来たのは、近くの、路地にある階段だ。
「グリコ!!」
「これなら大人でもできるだろ?? 昔と変わらず」
「だね!! ならさっそく!!」
二人は、じゃんけんをし、友美は、グーをだし、光は、パーをだした。
「勝った!!」
「負けた!!」
「パイナツプル」
光は、そういいながら階段を六段のぼる。
「次!!」
二人は、それからもじゃんけんを続け、グリコで遊んだ。そして勝ったのは。
「あがり!!」
「負けた……」
光だった。
階段から見える風景に綺麗と思いながら、光は、友美のところへ行く。
「久々に楽しかったわ」
「俺も楽しかったよ」
二人は、微笑みあうと階段をおり、路地を歩く。そして見つけたけんけんぱを友美がやりだすと、光は、それを愛おしそうに見ていた。
「おっと!! できた!!」
友美は、光のところへ行くと、微笑む。
「光もやる??」
「俺は、やめとく」
「そっか……」
少し残念そうにいうと、友美は、歩きだした。
「友美もうそろそろ帰るか??」
「そうね!! お買い物しって帰ろ!!」
無邪気に笑う友美に、光は、微笑むと、言う。
「本当に可愛い友美は」
「ありがとう!!」
二人は、微笑みあうと仲良く手を繋ぎ歩きだした。
「スイーツも買おう!!」
「分かったよ」
本当に可愛い姫。しかし困った姫とも言える。
光は、愛おしそうに友美をみ、友美とまた光を優しい眼差しで見ていた。
春の暖かな風に包まれ、二人は、歩く。仲良く手を繋ぎそして、幸せそうな顔をして。
「はぁ……」
あくびをし、友美は、眠そうに本を読む。
「光寝てる……」
隣では、ぐっすり眠る夫が。春のようきに誘われ炬燵に入ったまま寝てしまったようだ。
可愛い寝顔に友美は、ニヤリと微笑むと彼の鼻をつまむと、光は、顔をしかめる。
「さすがにそうなるよね」
すぐに離すと、今度は、光の、前髪をあげ、くくった。
「ちょんまげ。ふふふ」
次に光のおでこに近くにあった蜜柑を置くと、友美は、楽しげに笑う。
「うふふ」
次に白夜を呼び出し友美は、光の瞼の上に白夜を置いた。
「白夜そのままお腹を光の目に当たるようにしててね??」
「あのー姫様これは??」
「もふもふセラピー!!」
はたして効くかは、別である。しかしもふもふなのは、確かだ。
友美は、楽しげに笑っている。白夜は、主が楽しいのならと一緒に嬉しそうに二本の尾を振ったとき、ふいに掴まれた。光に。
光は、体を起こすと、白夜を膝の上にのせた。
「水郷ノ神子これは……」
「白夜は、もふもふだったよ」
白夜には、そういいつつ光は、不味いという顔をしている友美をみて言う。
「友美!! 悪戯もほどほどにしろ!!」
光は、結われた前髪を手解きそして整えると友美を睨む。
友美は、恐る恐るその場から逃げようとしたが、光に手を掴まれた。
「友美!!」
「食べないでー!!!!」
「食べません!!」
どこから突っ込むべきか。こういうときにもボケないでほしい。
光は、そう思いながら友美を膝にのせると言った。
「まったく鼻摘まんだとおもったら、ちょんまげに、蜜柑、最後は、狐って……」
「だって光が寝てるからつい……」
何故膝の上にのせられているのかと友美は、思うがとりあえず反論した。
「寝てて邪魔されたら起こるの誰です??」
「私です」
「なのに人の睡眠は、邪魔して……困った姫です」
頬をつつきながら光は、そう。しかし頬を膨らませたいのは、こちらの方とも言える。
「つまらないー!!!」
「まず言うことあるでしょう!!」
「ごめんなさい……」
それでもつまらないものは、つまらない。
友美は、本当につまらなさそうな顔をするという。
「つまんない」
これは、もしかするとそうとう友美の遊びたい欲求がたまっているのかもしれない。
光は、どうしたものかと思いながら、友美の頬をつついた。
「じゃなにする??」
「うーん子供たち巻き込んでドッジボール!!」
「友美さんそれは、やめようね??」
友美とドッジボールなんて考えたら大変なことになる。
光は、そう思いながら話すと、友美は、頬をさらに膨らました。
「なんでや!! 光遊んでくれへんの!?」
「遊ぶけど、ドッジボールは、子供たちが怪我するかもだろ??」
友美は、確かにとこの時思った。
「ならなにすればええんよ……やっぱり光襲う??」
「それは、論外」
「けち……」
けちでは、ないと光は、思った。困った姫に。
「もう……ちょっとあるいてくる……」
友美は、そう言うと光の膝より降り、和室へ。光は、この時これだと思った。
和室から友美が出てくと光は、言う。
「お散歩つきあうよ!!」
「……」
友美は、真顔で玄関に向かってあるきだし、光は、友美の足にしがみついた。
「はなしてー!!!!」
「絶対に放すか!! 友美がいいって言うまでー!!!!」
友美は、ため息をつくと言う。
「分かったわ。来るならどうぞ」
「ありがとう!!」
光も鞄をもつと玄関に。そして子供達に声をかけたが、断られた。二人は、家をでた。
春の風に吹くなか、二人は、ゆっくりと街を歩いていた。
「おっ!! 公園!!」
「よる??」
「よる!!」
友美は、そういうと、なかに。そしてブランコに座ると、光も隣のブランコに座った。
「ブランコって大人になってのると色々えげつない事になるのよねぇー」
「そうなの??」
「そう!!」
友美は、ブランコをこぎながら言う。
「力が強くなるぶん、速くて高くこげるけど、酔う……」
友美は、そういったとき、こぐのをやめ、そして口にてを当てた。
「……本当だ」
光は、立ち上がると、近くのベンチに友美を座らせ、持ってきていたペットボトルを友美に渡した。
「ありがとう……」
「目を酷使しているぶん酔うのかも知れない……」
「かもね。あと三半規管……弱くないはずなのに酔う……」
三半規管より、眼精疲労の方が原因のような気もする。
彼女の背中をさすりながら、光は、そう思う。
友美もまたペットボトルの中にあるお茶を飲み、同じことを思っていた。
「少しましになった……」
「よかった」
「光次は、ジャングルジム!! ってさすがに一人だとねぇ……」
それに子供の頃ならともかく、大人になった今ジャングルジムは、意外に小さかった。
「うーん」
「ならあれは??」
どうやら遊具で遊びたい友美。光は、ならもアスレチックにもある、ターザンロープを指差した。
「おっ!! さっそく!!」
友美は、荷物を光にあずけ、さっそくターザンロープをしに行ったが、子供の頃ならともかく大人になると体重が増える。
思っていたより、スピードがで、友美は、困惑していた。
「光……あれなかなかスリルあるわ……」
そしてターザンロープの近くで待っていた光に友美は、そういうと、荷物をうけとる。
「重量が増えるとな……」
「光もやって来て!!」
友美がそういったとき、視線を感じ振り替えると、小学生たちが見ていた。おかしなおとながいる。というかんじに。
「やめとこうか」
「そうねぇ……」
二人は、その場を離れ、またベンチに戻った。
「遊具楽しい~」
「童心に帰った感じで??」
「てへへ。それもあるわ」
友美は、微笑むと、青い空をみた。
「公園ってやっぱり楽しい!! でも大人になってからだと色々変わってるものねぇ」
よく迅雷に連れてきてもらっては、公園で遊んだ。
友美は、懐かしい記憶を思いだし目を細める。
「そうなのか……」
光は、腕を組考えると言う。
「友美なら大人でも遊べる遊びをする??」
「へ??」
光は、そう言うと、友美をつれやって来たのは、近くの、路地にある階段だ。
「グリコ!!」
「これなら大人でもできるだろ?? 昔と変わらず」
「だね!! ならさっそく!!」
二人は、じゃんけんをし、友美は、グーをだし、光は、パーをだした。
「勝った!!」
「負けた!!」
「パイナツプル」
光は、そういいながら階段を六段のぼる。
「次!!」
二人は、それからもじゃんけんを続け、グリコで遊んだ。そして勝ったのは。
「あがり!!」
「負けた……」
光だった。
階段から見える風景に綺麗と思いながら、光は、友美のところへ行く。
「久々に楽しかったわ」
「俺も楽しかったよ」
二人は、微笑みあうと階段をおり、路地を歩く。そして見つけたけんけんぱを友美がやりだすと、光は、それを愛おしそうに見ていた。
「おっと!! できた!!」
友美は、光のところへ行くと、微笑む。
「光もやる??」
「俺は、やめとく」
「そっか……」
少し残念そうにいうと、友美は、歩きだした。
「友美もうそろそろ帰るか??」
「そうね!! お買い物しって帰ろ!!」
無邪気に笑う友美に、光は、微笑むと、言う。
「本当に可愛い友美は」
「ありがとう!!」
二人は、微笑みあうと仲良く手を繋ぎ歩きだした。
「スイーツも買おう!!」
「分かったよ」
本当に可愛い姫。しかし困った姫とも言える。
光は、愛おしそうに友美をみ、友美とまた光を優しい眼差しで見ていた。
春の暖かな風に包まれ、二人は、歩く。仲良く手を繋ぎそして、幸せそうな顔をして。