光明ノ神子
友美は、本当によく食べる。
光は、目の前で山盛りご飯を頬張っている友美を見ながらいつも思う。美味しそうに食べている彼女は、かわいいと。
同時にある疑問も浮かんでいるが。この大量に食べたものは、どこに消えているのかと。
「友美って太らないよな……」
「いきなりなに!?」
そう。こんなに食べているのに太らない。うらやましい体質だがその原因は、いまだに不明だ。
「ほら普通そんなに食べたら太るからさ……」
「確かに……」
「友美産後もすぐに体型を戻してたし……三回もお産しているように見えないし……どうなっているのかなと」
光に言われるまで友美は、体質だと思っていたが裏になにかありそうでは、ある。
美味しいご飯を食べながら友美は、言う。
「うーん分からないわ。とりあえず産後も普通に過ごしてたら戻ってただけだし……」
「確かにきつい運動してなかったよな……」
「そうそう。光これ解明できない??」
「やってみるか」
ひょんなことから友美の体質解明をすることになったが、果たしてできるのだろうか。
とりあえずますが、中を知らなくては、ならない。
「うちのCTとMRIを貸してほしいと」
「類やっぱり無理だよな……」
光は、友人に連絡をしていた。個人医で、なおかつ設備のある類のところに。
類は、電話をしながらなにかを確認するといった。
「友美さんの健康診断ってことでやるならいいよ。小児がんの事もあったし」
「ありがとう!! なにかお礼を……」
「光いいよ。僕は、普段から君達に色々やってもらってるしさ。ちなみに料金は……」
「わかった。じゃ、その日に」
事情を説明し類から許可を、貰うことも出来た。その話を隣で聞いていた友美は、驚く。まさか健康診断をすることになるなんてと。
光の電話が終わり、友美は、心配そうにきいた。
「まさか……再発とか……」
「友美さんそれは、ないから。小児がんと大人のがんは、違う。それに今回は、体質解明がメインでそれを知るための調査だから」
「そっか」
ちょっと安心したのか友美は、ほっとしたかおに。しかし大がかりすぎる気もする。
「光力で分からないの??」
「力で分かることもあるがデータも見たいしな」
これは、検査を受けなくては、ならないらしい。友美は、憂鬱そうな顔に。
「検査嫌い……」
「その気持ちは、わかるけど、でもご協力お願いいたします!!」
友美は、頷く。
「分かったわ……」
解明してみていったのは、自分だ。友美は、しかたがないとこのとき腹を決めた。
調査の日になり友美は、緊張した、面持ちで待合室にいた。
「友美さんいいよ」
類に呼ばれ、診察室にはいると、光が待っていた。どうやら彼がすべてやってくれるらしい。
「よかった……」
「さぁとっととやっちゃうよ!!」
「わかったわ……」
採血をし、検査に出し、そこからCTとMRIをとる。
なにやら光と類が話しているが、友美には、聞こえなかった。そして検査をすべて終え結果が出揃った。
「光……」
診察室に戻り、友美は、パソコンを見ている光を不安そうに見る。
光は、ひとしきり確認し言う。
「健康!! 少し赤血球の数値が低いが……生理終わったあとだし、すぐに戻るかな」
「問題なし……」
「そう問題なし。腫瘍のあったところもまったくなにもないから安心して」
CTとMRIの画像を確認し友美は、ほっとしたかおに。やはり腫瘍の事が少しばかり気になっていたようだ。
「光結局友美さんの体質問題は、解明できたのか??」
「類残念ながらまったく。胃下垂でもないし……アレルギーもない!! もうこれは、腸内細菌のお陰というべきか……生まれ持ったものとしか、医学的には、言えないかもしれない」
「なるほど」
友美は、二人の話を聞きながらポカーンとしていた。検査をする意味があったのかと思いながら。
「ただの健康診断じゃないこれ!!」
「まぁそうなったが、結果オーライ!! 健康で何より!!」
「そうだよ。友美さん」
確かにしそうなのだが、もう少しなにか出てくれてもよかったのでは、ないかと思った。
検査が終わり帰路につくと友美は、ため息をつく。
「お腹すいた……」
「朝食べてないからね……何か食べてかえる??」
「うん」
友美は、頷くと二人は、近くのファミレスに。そして友美は、パスタの大盛りを頼むと凄い勢いで食べ始めた。
光は、その光景をみながら更に調べていた。
「これは……」
「光??」
「なんとなく分かったきがする……友美の太らない原因!!」
「そうなの!?」
「とりあえず友美は、いっぱい食べて!!」
友美は、頷くと次は、パフェを頼みお腹いっぱい食べた。そして会計を済ませ、そのまま二人は、家に帰り、その後も光は、友美にぴったりくっつき見ていた。彼女を。
「光そんなに見なくても……」
「愛する妻を見たいだけだから気にしないで」
そう言うが我が子にまで変なめで見られているが、友美は、そう思いながらも用事をし、そしてその夜光は、色々推測し、答えを出した。
「友美基本食べるの大好きだよね」
「うん」
夜リビングで光は、友美のとなりに座りながら出した答えを話していた。
「でもそれと太らない要因は、どう関係があるの??」
「なら友美は、神力は、どう維持されていると思う??」
友美は、しばらく考えると答えた。
「生体機能と同じでしょう??」
「正解。となると力の保有量によって何が変わる??」
「エネルギーの消費量……」
友美は、はっとした顔をしたが、少し唖然としていた。
「私……そんなにエネルギー使ってるの!? 力の維持に!!」
しかし食事が燃料となるのなら、ある疑問が。
「でも力を使わなければエネルギー消費もおさえられるわよね??」
「そう」
「私そんなに力使ってないと思うけど……」
「使ってるよ」
「なら使用量に比例して食べてる量も増えてるってこと??」
「いや」
友美は、光と話ながら考えそして答えを出した。
「私……食べるの好きだから大食いだけど……新陳代謝がいいのと、体質や腸内細菌そして神力関係もあって……エネルギー消費してるってこと!?」
「そういうこと。玉や色々な作用で神力に関して節約できていたとしても、友美の場合その他でエネルギーを消費していたわけだな」
光は、スッキリした顔をしていたが、友美は、複雑そうだ。
「大食いの要因が力の維持ならまだいいけど……」
「そんなところ気にしなくても。友美は、そういう体質だっただけだし、何より健康ってことだから。これからも好きなように食べてください!! 友美の好きなことなんだからね!!」
光は、微笑み言うと友美は、頷く。
確かに食べることは、大好きだし、減らそうとも思わないが。改めて夫からこういわれるのは、どうなのだろうか。
「そうするけど……光私ご飯減らすわ……」
「それは、いいけど、その後お腹すいた!! って言われてもご飯ないよ??」
「ならやめとく……」
今でもご飯の後すぐにお腹すいたと言っているのだから。
友美は、スナック菓子を食べながら思った。なにも考えず食べるのが一番いいと。
「友美は、それでいいの!! 悩んでる姫も可愛いけど笑っててね」
優しく微笑み光は、いうと友美は、頷く。
「うん」
「光いつも美味しいご飯をありがとうー!!」
光は、微笑むと友美を抱き締める。
「いえいえ。こちらこそ美味しく食べてくれてありがとう」
二人は、互いに微笑むと離れそして、お茶を飲んだ。
こうしてのんびりできる時もいい。
そう思い二人は、幸せそうに微笑むのであった。
おまけ
「よくよく考えたら瑠花の維持にけっこうエネルギー使ってるんじゃ……」
光は、一人布団に入りながら気づく。
隣でいちご大福と寝言をいいながら寝ている友美をみて光は、思う。
友美って本当に不思議だと。
「瑠花って確かに友美が、御霊分けした分霊になるうえに肉体を与えてるから……食事は、出来ると言っていたけど……それでエネルギーを摂取してたとしても友美にかかる負荷って大きいはず……」
光は、色々考えながら口にしていた。
「分からん。分からなさすぎる……友美の体……」
どうやら結論は、出たが、もまだまだ仮説かもしれない。
「麦チョコ……たべる……」
「不思議な存在だが、食べることが好きってことだけは、確かだな」
これは、まだ観察と調査を続ける必要があるのかもしれない。
光は、目の前で山盛りご飯を頬張っている友美を見ながらいつも思う。美味しそうに食べている彼女は、かわいいと。
同時にある疑問も浮かんでいるが。この大量に食べたものは、どこに消えているのかと。
「友美って太らないよな……」
「いきなりなに!?」
そう。こんなに食べているのに太らない。うらやましい体質だがその原因は、いまだに不明だ。
「ほら普通そんなに食べたら太るからさ……」
「確かに……」
「友美産後もすぐに体型を戻してたし……三回もお産しているように見えないし……どうなっているのかなと」
光に言われるまで友美は、体質だと思っていたが裏になにかありそうでは、ある。
美味しいご飯を食べながら友美は、言う。
「うーん分からないわ。とりあえず産後も普通に過ごしてたら戻ってただけだし……」
「確かにきつい運動してなかったよな……」
「そうそう。光これ解明できない??」
「やってみるか」
ひょんなことから友美の体質解明をすることになったが、果たしてできるのだろうか。
とりあえずますが、中を知らなくては、ならない。
「うちのCTとMRIを貸してほしいと」
「類やっぱり無理だよな……」
光は、友人に連絡をしていた。個人医で、なおかつ設備のある類のところに。
類は、電話をしながらなにかを確認するといった。
「友美さんの健康診断ってことでやるならいいよ。小児がんの事もあったし」
「ありがとう!! なにかお礼を……」
「光いいよ。僕は、普段から君達に色々やってもらってるしさ。ちなみに料金は……」
「わかった。じゃ、その日に」
事情を説明し類から許可を、貰うことも出来た。その話を隣で聞いていた友美は、驚く。まさか健康診断をすることになるなんてと。
光の電話が終わり、友美は、心配そうにきいた。
「まさか……再発とか……」
「友美さんそれは、ないから。小児がんと大人のがんは、違う。それに今回は、体質解明がメインでそれを知るための調査だから」
「そっか」
ちょっと安心したのか友美は、ほっとしたかおに。しかし大がかりすぎる気もする。
「光力で分からないの??」
「力で分かることもあるがデータも見たいしな」
これは、検査を受けなくては、ならないらしい。友美は、憂鬱そうな顔に。
「検査嫌い……」
「その気持ちは、わかるけど、でもご協力お願いいたします!!」
友美は、頷く。
「分かったわ……」
解明してみていったのは、自分だ。友美は、しかたがないとこのとき腹を決めた。
調査の日になり友美は、緊張した、面持ちで待合室にいた。
「友美さんいいよ」
類に呼ばれ、診察室にはいると、光が待っていた。どうやら彼がすべてやってくれるらしい。
「よかった……」
「さぁとっととやっちゃうよ!!」
「わかったわ……」
採血をし、検査に出し、そこからCTとMRIをとる。
なにやら光と類が話しているが、友美には、聞こえなかった。そして検査をすべて終え結果が出揃った。
「光……」
診察室に戻り、友美は、パソコンを見ている光を不安そうに見る。
光は、ひとしきり確認し言う。
「健康!! 少し赤血球の数値が低いが……生理終わったあとだし、すぐに戻るかな」
「問題なし……」
「そう問題なし。腫瘍のあったところもまったくなにもないから安心して」
CTとMRIの画像を確認し友美は、ほっとしたかおに。やはり腫瘍の事が少しばかり気になっていたようだ。
「光結局友美さんの体質問題は、解明できたのか??」
「類残念ながらまったく。胃下垂でもないし……アレルギーもない!! もうこれは、腸内細菌のお陰というべきか……生まれ持ったものとしか、医学的には、言えないかもしれない」
「なるほど」
友美は、二人の話を聞きながらポカーンとしていた。検査をする意味があったのかと思いながら。
「ただの健康診断じゃないこれ!!」
「まぁそうなったが、結果オーライ!! 健康で何より!!」
「そうだよ。友美さん」
確かにしそうなのだが、もう少しなにか出てくれてもよかったのでは、ないかと思った。
検査が終わり帰路につくと友美は、ため息をつく。
「お腹すいた……」
「朝食べてないからね……何か食べてかえる??」
「うん」
友美は、頷くと二人は、近くのファミレスに。そして友美は、パスタの大盛りを頼むと凄い勢いで食べ始めた。
光は、その光景をみながら更に調べていた。
「これは……」
「光??」
「なんとなく分かったきがする……友美の太らない原因!!」
「そうなの!?」
「とりあえず友美は、いっぱい食べて!!」
友美は、頷くと次は、パフェを頼みお腹いっぱい食べた。そして会計を済ませ、そのまま二人は、家に帰り、その後も光は、友美にぴったりくっつき見ていた。彼女を。
「光そんなに見なくても……」
「愛する妻を見たいだけだから気にしないで」
そう言うが我が子にまで変なめで見られているが、友美は、そう思いながらも用事をし、そしてその夜光は、色々推測し、答えを出した。
「友美基本食べるの大好きだよね」
「うん」
夜リビングで光は、友美のとなりに座りながら出した答えを話していた。
「でもそれと太らない要因は、どう関係があるの??」
「なら友美は、神力は、どう維持されていると思う??」
友美は、しばらく考えると答えた。
「生体機能と同じでしょう??」
「正解。となると力の保有量によって何が変わる??」
「エネルギーの消費量……」
友美は、はっとした顔をしたが、少し唖然としていた。
「私……そんなにエネルギー使ってるの!? 力の維持に!!」
しかし食事が燃料となるのなら、ある疑問が。
「でも力を使わなければエネルギー消費もおさえられるわよね??」
「そう」
「私そんなに力使ってないと思うけど……」
「使ってるよ」
「なら使用量に比例して食べてる量も増えてるってこと??」
「いや」
友美は、光と話ながら考えそして答えを出した。
「私……食べるの好きだから大食いだけど……新陳代謝がいいのと、体質や腸内細菌そして神力関係もあって……エネルギー消費してるってこと!?」
「そういうこと。玉や色々な作用で神力に関して節約できていたとしても、友美の場合その他でエネルギーを消費していたわけだな」
光は、スッキリした顔をしていたが、友美は、複雑そうだ。
「大食いの要因が力の維持ならまだいいけど……」
「そんなところ気にしなくても。友美は、そういう体質だっただけだし、何より健康ってことだから。これからも好きなように食べてください!! 友美の好きなことなんだからね!!」
光は、微笑み言うと友美は、頷く。
確かに食べることは、大好きだし、減らそうとも思わないが。改めて夫からこういわれるのは、どうなのだろうか。
「そうするけど……光私ご飯減らすわ……」
「それは、いいけど、その後お腹すいた!! って言われてもご飯ないよ??」
「ならやめとく……」
今でもご飯の後すぐにお腹すいたと言っているのだから。
友美は、スナック菓子を食べながら思った。なにも考えず食べるのが一番いいと。
「友美は、それでいいの!! 悩んでる姫も可愛いけど笑っててね」
優しく微笑み光は、いうと友美は、頷く。
「うん」
「光いつも美味しいご飯をありがとうー!!」
光は、微笑むと友美を抱き締める。
「いえいえ。こちらこそ美味しく食べてくれてありがとう」
二人は、互いに微笑むと離れそして、お茶を飲んだ。
こうしてのんびりできる時もいい。
そう思い二人は、幸せそうに微笑むのであった。
おまけ
「よくよく考えたら瑠花の維持にけっこうエネルギー使ってるんじゃ……」
光は、一人布団に入りながら気づく。
隣でいちご大福と寝言をいいながら寝ている友美をみて光は、思う。
友美って本当に不思議だと。
「瑠花って確かに友美が、御霊分けした分霊になるうえに肉体を与えてるから……食事は、出来ると言っていたけど……それでエネルギーを摂取してたとしても友美にかかる負荷って大きいはず……」
光は、色々考えながら口にしていた。
「分からん。分からなさすぎる……友美の体……」
どうやら結論は、出たが、もまだまだ仮説かもしれない。
「麦チョコ……たべる……」
「不思議な存在だが、食べることが好きってことだけは、確かだな」
これは、まだ観察と調査を続ける必要があるのかもしれない。