光明ノ神子

 珊瑚には、ある意味飲み友達と言える神子がいる。
 黄昏の時、珊瑚は、帰宅し、本日の献立を考えていた。
 冷蔵庫を開け、さてどうしようかと考えているとインターフォンがなる。
「……誰」
 インターフォンに、出ると、聞こえたのは、覚えのある声だ。
「こんばんは!!」
「勇音」
 玄関を開けるの、勇音がいた。にっこり笑って。
「今日くるっていってた??」
「スマホには、メールしましたよ??」
 珊瑚は、確認する。確かにメールは、着ていた。そして返信もしていた。
「……もしかして無意識に??」
「みたいだ」
「なら日を改めましょうか??」
「いいよ。それに今日は、アイツ家にいないんだろ??」
 珊瑚は、聞くと、勇音は、頷いた。
「会議が~!!! と」
「経営者は、大変だね……」
「日頃仕事してないからいいんですよ!! こういう時こそ働かないと!!」
「確かに」
 勇音と珊瑚は、微笑み合うと、中へ。
「何か手伝いましょうか??」
「ならお願い」
「分かりました!!」
 勇音は、襷で着物の袖を上げる。
「割烹着貸そうか??」
「揚げ物しますか??」
「しないけど……」
「なら洗える着物なので問題なし!!」
「帯は、キツくない??」 
「安いものなので問題なし!!」
 勇音は、そう言うと手を洗った。
「で何しますか??」
「とりあえず……ごまめ作ろうかな……」
「……珊瑚それお節では」
「気にしないで」
 とりあえず珊瑚は、ごまめから作り出し、勇音は、冷蔵庫を開けると、白菜をみつけた。
「……キムチのもと」
 冷蔵庫を閉めると、勇音は、言う。
「珊瑚。キムチ鍋にしませんか??」
「まぁニラともやしあるしいいよ」
「ありがとうございます!! ならもやしの処理からしますね!!」
 勇音は、そう言うともやしを取り出し、新聞新をダイニングテーブルの上に広げ、ざるも準備。
 袋を開け、椅子に座ると、もやしの根っこを取り出した。
「凄い」
「燕青がやってたんです」
「術は、からっきしなのに、こういうところは、繊細なんだ」
 燕青から余計なお世話に言われそうだが、事実だ。
 燕青は、術は、まったく使えないくせに、料理は、細部まできっちりしている。
「がさつなくせに凄いな」
「がさつだから術使えないんですけどねぇー」
「そこまでその繊細さを維持させて欲しいね」
「本当に」
 呆れ気味に珊瑚と勇音は、話すなか、そこかろ、燕青は、くしゃみをし、悪寒を感じていた。
「先生??」
「大丈夫……」
 といいつつもなんとなく、珊瑚と勇音に悪口を言われてる気がした。
 勇音と珊瑚は、けっこう、神子の中でも仲がいい。なのでよく色んな事を話している。
 燕青は、頼むから余計なことは、言うなよとこの時溜め息をついた。
「もやし完了!!」
「ごまめもオッケー」
 勇音と珊瑚は、次に、白菜やニラを切り出し、最後に豚肉も切る。
 まず野菜から、鍋にいれ、出しと水と共に煮込む。
「お腹すきました……」
「なら飲む??」
「それは、後で」
「わかった」
 野菜に火が通るまで、珊瑚と勇音は、他の用事をし、火が通ったころ、肉をいれ、あくをとり、キムチのもとをいれ、しばらく煮込みキムチ鍋は、出来た。
 カセットコンロの上に鍋を置き、クツクツ煮込まれる。
 晩酌とご飯の準備もし、さっそく勇音と珊瑚は、飲み会をはじめる。
「白ワイン美味しい」
「よかった」
「珊瑚な、赤にすると思ってた」
「赤は、色々面倒だから。仕事ある日は、白だよ」
「あー決まった時間置いたりしたいとですもんね」
「そうそう」
 勇音は、羨ましそうに言う。
「うちは、日本酒、焼酎ばかり!! よくて時々ビール!! もっとワインとかカクテルとか飲みたい!!」
「買えばいいじゃん」
 勇音は、視線をそらした。
「燕青が日本酒や焼酎好きだから……」
「ならウイスキーやブランデーは??」
「高い」
「焼酎も似たようなもんでしょう」
「そこは、安いのにしてます!! 舌肥えてないのが救い!!」
 珊瑚は、この時あえて燕青がそうしている気がした。
 焼酎も日本酒も勇音が好きであり、彼女は、燕青には、ツンデレだ。
 珊瑚は、微笑む。
「本当に素直じゃない」
「何が……」
「なにもないよ。まぁ今日は、飲んでいけば?? ウイスキーやブランデーもうちあるし」
「ありがとうございます!!」
 勇音は、さっそくと、お願いした。
「ならジャパニーズウイスキーを是非!!」
「ロック??」
「ストレート!!」
 珊瑚は、驚く。そしてすぐにウイスキーを杯に入れ、出すと、勇音は、美味しそうに飲み出した。
「珊瑚ありがとうございますー」
「本当に好きだね」
「そりゃ酒と神は、切っても切れませんから!!」
 本当に美味しい。このウイスキーたぶん高級品だろう。
「一本2万とかしそう……」
「当たり」
「まさかの!?」
「最近ジャパニーズウイスキーは、海外でも人気で、値上げしてるし、それ人気な銘柄だから」
 勇音は、味わって飲むことに。
「そこは、素直だね」
「そりゃレアですから、レア」
 鍋を食べ、ごまめも食べると、美味しそうにウイスキーを飲んだ。
「満足……」
「日本酒は??」 
「のむのむ!! 最近スパークリングにはまってる!!」
 珊瑚は、冷蔵庫からスパークリングワインを出してくると、グラスに入れ、勇音にだした。
「ありがとうございます!!」
「いえいえ」
 本当に美味しそうに酒を飲む勇音。本当に彼女の長い恋心が、叶ってよかった。
 こうして楽しめるのもそのお陰と言える。
「う~ん美味しいー!!」
「それは、よかった」
 ワインを飲みながら、珊瑚は、微笑む。
「珊瑚鍋後で雑炊にしませんか??」
「いいね」
 鍋を楽しく食べ、残った汁にご飯と卵チーズを入れ、煮込むと、出来た。
 お玉でとると、のびるチーズが食欲をそそる。
 小皿に入れ、珊瑚は、勇音に出すと、勇音は、食べた。
「ハイカラ!!」
「これでハイカラなんだ」
「だって家では、食べませんから!! 美味しいーやばいたまらん」
 勇音は、食べ終えるとまたおかわり。
「いい出汁でてるね」
「まさにそれです!!」
 美味しいとした鼓をうち、食べる。そして食べ終えると、勇音と珊瑚は、手を合わせた。
「ごちそうさまでした」
 口を揃え言うと、言うと、すぐに片付けはじめた。
 食器を洗い終え、今度は、茶をゆっくり飲む。
「美味しかったです。ありがとうございます
珊瑚」
「こっちらこそ」
「また帰らないと」
「送ろうか??」
 勇音は、首を横にふる。
「普通の人には、見えないようにしますから、大丈夫です」
 勇音は、神であり、その気になれば 普通の人には、姿を見えなくできる。
「なら安心かな」
「はい!!」
 珊瑚と勇音は、微笑み合うと、しばらく話をした。
 片付けをし、勇音は、外に。
「では、珊瑚また!!」
「うん」
「今度は、いい日本酒持ってきますね!!」
「楽しみにしてる」
 勇音は、手を振ると帰った言った。
 珊瑚は、安心した顔をし、そして家の中へとは行ったのであった。
 優しく微笑みながら。
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