光明ノ神子
事件とは、当然起こる。
「うわぁー!!!!」
家に光の悲鳴が響く。友美は、何事かとリビングに様子を見にいくと、さすがにこれは、驚いた。
「眼鏡が割れている!?」
割れたレンズと、歪んだフレームそして眼鏡のつばは、つららが咥えていた。
「光何が!?」
「眼鏡を炬燵の上に置いていたら、白虎の尻尾で吹っ飛ばされ、その上踏まれ、レンズが割れたと思ったら、つららにおもちゃにされ分解した」
光は、悲しそうにいうが、友美は、思わず吹き出しかけた。そんなギャグみたいなことあるのかと。
「ぷっ」
「友美笑うな!!」
「でもそんなことあるとは、思わないじゃない!!」
とうとう我慢できずに友美は、笑い出した。
「アハハ!!!」
光は、不服そうに友美を見るが、軽蔑は、しない。とりあえず笑いに少しでもなったらいいかと思いながら。
「しかし……古い方の眼鏡をやられるとは……」
「私が買ってあげた眼鏡じゃないの??」
「あれは、大切だから家では、あえてこちらを着けていたんだが……安くていいから、買わないと……」
しかし値上げのご時世、眼鏡の値段も上がっている。
「予算足りるかな……」
「眼鏡に予算もくそもないわ!! とりあえずまずは、掃除して、明日買いにいくわよ!!」
光は、頷き、友美と掃除をし、その間白虎は、申し訳なさそうに部屋の隅で小さくなっていた。
「小さくなってるつもりでもでか!!」
「白野威も大きいわ!!」
友美は、そういう。
だが、虎の方がホッキョクオオカミより大きい。
掃除が終わり、白虎は、光のそばに。
「主すまない……」
光は、微笑むと白虎を優しく撫でた。
「置いてた俺が悪いんだ。だが次からは、きおつけような」
白虎は、頷くと、今度は、つららを咥えた。
「パパごめんなさい……」
つららも小さいなりに、自分が悪いと分かったようだ。
「いいよ。でも危ないから眼鏡のつばは、離そうな」
つららは、頷くと、離し、光は、微笑むと、白虎は、つららを地面に下ろす。するとつららは、子供達の部屋に遊びに。
「つららのやつ反省してるの??」
「たぶん??」
白野威の質問に友美は、一応答えた。たぶんあまり反省してなさそうだが。
「しかし眼鏡ねぇー」
「まぁコンタクトしてたとしても眼鏡は、いるからね」
光は、大学に入ってから、目が悪くなり、コンタクトを着けている。
眼鏡もそのとき買ったもので、どが弱い。ある意味家用の眼鏡を、新調してもいいころともいえよう。
「確かに」
白野威もそこには、同意のようだ。
「光安いってだけで選ぶなよ!? 前みたく!!」
光は、ギクッと体をびくつかせた。
「それで友美がもういいって!! 眼鏡買ったんだから!! 値段も大事だが、気に入るかも大事だからな!?」
「分かってる!!」
「本当に??」
白野威に疑いの眼差しを向けられ、光は、視線をそらした。
こいつ絶対値段で選ぶきだなと白野威は、この時思った。
「友美私も行く!!」
「なに!?」
「分かったわ」
「友美!?」
まずいこれは、非常にまずい。
光は、そう思うと、白野威は、ニヤリと笑った。こいつ絶対に分かってやっている。
間違いなく監視するつもりだ。
「友美白野威をお留守番には……」
「出来ないと思うわ」
「だよな……」
明日どうなってしまうのか、光は、溜め息をつくなか、白野威は、楽しそうな顔をしていた。
翌日になり、光は、仕事を、半休を取り、買いに行くことに。
仕事を終え、昼に学校を出ると、光は、友美との待ち合わせの公園にやって来た。
公園につくと、光は、驚く。なんせ白野威が本来の姿で、友美のとなりに居たからだ。
「えっ!?」
「光驚くわよねぇ……私もビックリだもの……」
友美のところにやって来た光に友美は、いうと、白野威は、不機嫌な顔に。
「私だってずっとホッキョクオオカミの姿じゃないつうのー」
「だとしてもだ。天変地異でも起こるのか!?」
「起こるわけないつうの!!」
白野威は、眉間を寄せ、言うと、続けた。
「それに狼だと堂々と見れないし」
確かにむしろ店から追い出される。
「だからさ。細かいことは、気にしない。気にしない」
白野威は、そういうと歩き出す。
「眼鏡屋にレッツゴー!!」
白野威は、張りきり歩きだし、友美と光は、その後についていく。
「友美やたらと張り切ってない??」
「お財布持ち出してたし……眼鏡欲しいのかしら……」
白野威の香りを思い出し、友美は、言う。その後しばらく歩き、ショッピングモールにつくと、光は、クロスバイクを駐輪場に。
その後店内にはいると、眼鏡屋さんに。友美は、さてどうしようかと思ったもき、光は、セールコーナーをあさっていた。
「はやい!?」
「まずは、ここから。セールでも高いな」
そこから、一通り、店内を見たが、光は、真顔だ。
「む」
「光どそこの軍師さんみたいになってるけど??」
「む。だけで判断しないで!?」
「確かに!!」
とりあえず光は、セールコーナーの無難な物を選んだ。
「普通のじゃん」
「奇抜なの選ぶか!!」
白野威に光は、いうと、店員に話しかけ、視力測定等をし始める。
「白野威は、眼鏡買うの??」
友美は、聞くと、白野威は、サングラスをかけていた。
「時期外れじゃないの??」
「まだいけるっしょ」
「まぁね……」
白野威がサングラス買うことすら珍しい。友美は、何に使うのと思いながら、見ていた。
その後測定やらも終わり、眼鏡の受け取りまでの時間、友美と光は、珍しく白野威に付き合っていた。
「白野威が服を買う!?」
「夫婦揃って驚くな!!」
年がら年中狼の姿をしているお前がいうなと友美と光は、思った。
「本来の姿は、めんどいと言ってならないじゃない……」
「服代かかるいってるじゃないかいつも!!」
背後から友美と光の攻撃が来るが気にしない。時には、買い物したい時もずぼらには、ある。
「これにしよう!!」
安くて、気に入ってサイズもある。なんていいことか。そしてパラダイスこのセールのカートは。
「光と同じことしてる……」
「セールで買えたらいいからな!? とりあえず!!」
「まぁね」
地味になぜ攻撃されているのかと光は、思いながら、服を見ていた。
そして光も秋物をいくつかもち、白野威と会計に。
会計から戻ってくると、白野威は、言った。
「友美買わないの??」
「家にあるから……光が買ってくるお陰で……」
白野威は、真顔になる。確かに光が友美にと買ってきた服が溢れている。
「そりゃ、買わんでいい」
「でしょう」
友美は、微笑むととなりにやって来た光を見る。
「友美??」
「何もないわ。とりあえず眼鏡受け取りに行きましょう」
光と白野威は、頷くと、眼鏡屋に。眼鏡を受けると、光が店から出てきた。
「光よかったわね!!」
「うん!!」
「次ケーキ!!」
「白野威!?」
友美が驚くのも無視して、白野威は、歩いていってしまった。
友美と光は、しかたがないと白野威についていき、その後店には入り、ケーキを食べた。満足そうな白野威の顔を見て、こいつの本命は、これだったのかと思いながら。
「光正直ね」
「まぁ白野威だしな」
ホールケーキをカプカプたべる白野威を見て、友美と光は、微笑む。
眼鏡も買えたし、太陽神のやりたいことも出来たので。
友美と光もケーキをたべると思った。こういうおでかけもいいものだなと。
「子供達の分も買わないとね」
「だな」
二人は、微笑むとそういい、またケーキをたべた。幸せそうな顔をし、そしてそれを見た白野威も微笑むのであった。
「うわぁー!!!!」
家に光の悲鳴が響く。友美は、何事かとリビングに様子を見にいくと、さすがにこれは、驚いた。
「眼鏡が割れている!?」
割れたレンズと、歪んだフレームそして眼鏡のつばは、つららが咥えていた。
「光何が!?」
「眼鏡を炬燵の上に置いていたら、白虎の尻尾で吹っ飛ばされ、その上踏まれ、レンズが割れたと思ったら、つららにおもちゃにされ分解した」
光は、悲しそうにいうが、友美は、思わず吹き出しかけた。そんなギャグみたいなことあるのかと。
「ぷっ」
「友美笑うな!!」
「でもそんなことあるとは、思わないじゃない!!」
とうとう我慢できずに友美は、笑い出した。
「アハハ!!!」
光は、不服そうに友美を見るが、軽蔑は、しない。とりあえず笑いに少しでもなったらいいかと思いながら。
「しかし……古い方の眼鏡をやられるとは……」
「私が買ってあげた眼鏡じゃないの??」
「あれは、大切だから家では、あえてこちらを着けていたんだが……安くていいから、買わないと……」
しかし値上げのご時世、眼鏡の値段も上がっている。
「予算足りるかな……」
「眼鏡に予算もくそもないわ!! とりあえずまずは、掃除して、明日買いにいくわよ!!」
光は、頷き、友美と掃除をし、その間白虎は、申し訳なさそうに部屋の隅で小さくなっていた。
「小さくなってるつもりでもでか!!」
「白野威も大きいわ!!」
友美は、そういう。
だが、虎の方がホッキョクオオカミより大きい。
掃除が終わり、白虎は、光のそばに。
「主すまない……」
光は、微笑むと白虎を優しく撫でた。
「置いてた俺が悪いんだ。だが次からは、きおつけような」
白虎は、頷くと、今度は、つららを咥えた。
「パパごめんなさい……」
つららも小さいなりに、自分が悪いと分かったようだ。
「いいよ。でも危ないから眼鏡のつばは、離そうな」
つららは、頷くと、離し、光は、微笑むと、白虎は、つららを地面に下ろす。するとつららは、子供達の部屋に遊びに。
「つららのやつ反省してるの??」
「たぶん??」
白野威の質問に友美は、一応答えた。たぶんあまり反省してなさそうだが。
「しかし眼鏡ねぇー」
「まぁコンタクトしてたとしても眼鏡は、いるからね」
光は、大学に入ってから、目が悪くなり、コンタクトを着けている。
眼鏡もそのとき買ったもので、どが弱い。ある意味家用の眼鏡を、新調してもいいころともいえよう。
「確かに」
白野威もそこには、同意のようだ。
「光安いってだけで選ぶなよ!? 前みたく!!」
光は、ギクッと体をびくつかせた。
「それで友美がもういいって!! 眼鏡買ったんだから!! 値段も大事だが、気に入るかも大事だからな!?」
「分かってる!!」
「本当に??」
白野威に疑いの眼差しを向けられ、光は、視線をそらした。
こいつ絶対値段で選ぶきだなと白野威は、この時思った。
「友美私も行く!!」
「なに!?」
「分かったわ」
「友美!?」
まずいこれは、非常にまずい。
光は、そう思うと、白野威は、ニヤリと笑った。こいつ絶対に分かってやっている。
間違いなく監視するつもりだ。
「友美白野威をお留守番には……」
「出来ないと思うわ」
「だよな……」
明日どうなってしまうのか、光は、溜め息をつくなか、白野威は、楽しそうな顔をしていた。
翌日になり、光は、仕事を、半休を取り、買いに行くことに。
仕事を終え、昼に学校を出ると、光は、友美との待ち合わせの公園にやって来た。
公園につくと、光は、驚く。なんせ白野威が本来の姿で、友美のとなりに居たからだ。
「えっ!?」
「光驚くわよねぇ……私もビックリだもの……」
友美のところにやって来た光に友美は、いうと、白野威は、不機嫌な顔に。
「私だってずっとホッキョクオオカミの姿じゃないつうのー」
「だとしてもだ。天変地異でも起こるのか!?」
「起こるわけないつうの!!」
白野威は、眉間を寄せ、言うと、続けた。
「それに狼だと堂々と見れないし」
確かにむしろ店から追い出される。
「だからさ。細かいことは、気にしない。気にしない」
白野威は、そういうと歩き出す。
「眼鏡屋にレッツゴー!!」
白野威は、張りきり歩きだし、友美と光は、その後についていく。
「友美やたらと張り切ってない??」
「お財布持ち出してたし……眼鏡欲しいのかしら……」
白野威の香りを思い出し、友美は、言う。その後しばらく歩き、ショッピングモールにつくと、光は、クロスバイクを駐輪場に。
その後店内にはいると、眼鏡屋さんに。友美は、さてどうしようかと思ったもき、光は、セールコーナーをあさっていた。
「はやい!?」
「まずは、ここから。セールでも高いな」
そこから、一通り、店内を見たが、光は、真顔だ。
「む」
「光どそこの軍師さんみたいになってるけど??」
「む。だけで判断しないで!?」
「確かに!!」
とりあえず光は、セールコーナーの無難な物を選んだ。
「普通のじゃん」
「奇抜なの選ぶか!!」
白野威に光は、いうと、店員に話しかけ、視力測定等をし始める。
「白野威は、眼鏡買うの??」
友美は、聞くと、白野威は、サングラスをかけていた。
「時期外れじゃないの??」
「まだいけるっしょ」
「まぁね……」
白野威がサングラス買うことすら珍しい。友美は、何に使うのと思いながら、見ていた。
その後測定やらも終わり、眼鏡の受け取りまでの時間、友美と光は、珍しく白野威に付き合っていた。
「白野威が服を買う!?」
「夫婦揃って驚くな!!」
年がら年中狼の姿をしているお前がいうなと友美と光は、思った。
「本来の姿は、めんどいと言ってならないじゃない……」
「服代かかるいってるじゃないかいつも!!」
背後から友美と光の攻撃が来るが気にしない。時には、買い物したい時もずぼらには、ある。
「これにしよう!!」
安くて、気に入ってサイズもある。なんていいことか。そしてパラダイスこのセールのカートは。
「光と同じことしてる……」
「セールで買えたらいいからな!? とりあえず!!」
「まぁね」
地味になぜ攻撃されているのかと光は、思いながら、服を見ていた。
そして光も秋物をいくつかもち、白野威と会計に。
会計から戻ってくると、白野威は、言った。
「友美買わないの??」
「家にあるから……光が買ってくるお陰で……」
白野威は、真顔になる。確かに光が友美にと買ってきた服が溢れている。
「そりゃ、買わんでいい」
「でしょう」
友美は、微笑むととなりにやって来た光を見る。
「友美??」
「何もないわ。とりあえず眼鏡受け取りに行きましょう」
光と白野威は、頷くと、眼鏡屋に。眼鏡を受けると、光が店から出てきた。
「光よかったわね!!」
「うん!!」
「次ケーキ!!」
「白野威!?」
友美が驚くのも無視して、白野威は、歩いていってしまった。
友美と光は、しかたがないと白野威についていき、その後店には入り、ケーキを食べた。満足そうな白野威の顔を見て、こいつの本命は、これだったのかと思いながら。
「光正直ね」
「まぁ白野威だしな」
ホールケーキをカプカプたべる白野威を見て、友美と光は、微笑む。
眼鏡も買えたし、太陽神のやりたいことも出来たので。
友美と光もケーキをたべると思った。こういうおでかけもいいものだなと。
「子供達の分も買わないとね」
「だな」
二人は、微笑むとそういい、またケーキをたべた。幸せそうな顔をし、そしてそれを見た白野威も微笑むのであった。