光明ノ神子
ここは、四季の一族がそれぞれの土地をおさめている世界。
友美は、神子の役目としてやってきていた。
「現人神として、神子姫様にお礼申し上げます」
春、夏の一族のおさが友美に頭を下げる。そして続くように秋と夏の一族の長も。
友美は、笑っていたがその目は、冷たかった。
その後対価を受け取り、その場を去ると、友美は、この世界の真ん中にある神木へと向かった。
そこは、神域とされ、基本は、現人神呼ばれるものしか来れない。しかし友美には、関係ないこと。
友美は、持っていた対価を苔むした石の上に置く。そしめなにか唱えると、陣が浮かび、その四つ各一族の秘宝は、ご神木の中へと消え、そのとたんに世界に光がの輪がひろがった。
丁寧になにかを編むと、友美は、またなにか言うと、光の輪は、消えた。
「……これで四季のバランスも土地の力も戻るかしら」
しかしそれを維持し、力を戻すのは、各一族の役目。友美には、関係ないことだ。
「友美機嫌悪いね」
表れた白野威に友美は、いう。
「何が現人神よと思ってね」
友美は、そういうとご神木を見上げる。
「ここに神がいるっていうのに……」
友美は、ご神木を撫でると、四つの光の玉が表れ、それぞれ、人の形になった。
「蒼天ノ姫様しかたがないことなのです」
「この世界のやつは、そう信じてきたからな!!」
「だから怒らないでください」
「えぇ」
春、夏、秋、冬の神は、それぞれ言う。
この世界の始まりは、各一族の長に神々が憑依し、現人神として表れ、始まったとされている。
その後神々は、一族の適正あるものに憑依をして来たか、今では、それもなくなった。
人々が神に感謝を忘れ、私利私欲に走ってしまったからだ。
そのせいでこの世界のバランスは、崩れ、どうしようもなくなり、友美がやってきた。元に戻すために。
「蒼天ノ姫様こちらを」
四柱の神々は、それぞれ、衣、冠、首飾り、杖と友美に渡した。
「確かに対価としていいでしょう。でも神器を渡しても……」
「それくらいことをしてもらったのです」
春の神は、そういうと、各神も頷いた。
「では、これで終わりとなります」
友美は、そういうと微笑む。
「この世界に幸おおからんことを」
そういうと、友美は、陣をだし、白野威と共に光に包まれ、消えた。
目を開けると家にいた。
友美は、ふわふわと浮きながら、納戸に行くと、その神器を片付け、その靴を脱ぎ、後白野威の足を洗い、着替えた。
「友美何してるのさ」
「文をね」
「文ねぇー」
さて誰にかいているのだろうか、白野威は、友美の傍らで寝始め、友美は、文を書き終えると、銀狐に手紙を届けてもらった。
「さて……どう返信が来るか……」
友美は、そう呟くと用事をし始め、数日後返事がした。そして約束をする文を出すと、快く受けてくれた。
「もうべきものは、神の父ね!!」
「なにそれ」
白野威は、少しあきれ気味にいい、翌日友美と共に、約束の場所へと向かった。
落ち着いた緑にか困れた屋敷、ここは、高天ヶ原にて、宰相をしている、オモヒカネの屋敷だ。
友美は、落ち着きのある和室に通され、綺麗な庭をみていた。
「オモヒカネ相変わらず趣味は、いいんだよなぁー」
「結構渋い??」
「かもね友美」
白野威は、友美にそういうと、庭へ。
友美は、微笑み見送ると、しばらくして、オモヒカネがやって来た。
「友美ごめん。仕事が片付かなくて、遅くなってしまった」
オモヒカネは、友美の前に座る。
「天照でしょう?? また反乱??」
「プチ反乱だよ。まったく」
友美は、困ったように笑った。
「あはは……」
「で友美今日は、どうしたんだい??」
「お父さん文にも書いたけど、現人神について教えて欲しいの」
友美は、文にも書いていた。オモヒカネは、それを見て、また、変なことを知り合いだなと思っていた。
「神なら見たというべきか??」
「どちらも」
「分かった」
オモヒカネは、優しく微笑むと少しだけ切なく瞳を揺らした。
本当ならばこの子が幼い頃に教えなくては、行けないことだったのに。
「ごめん……本当ならば友美が幼い頃に教えなくては、ならないことだったのに……」
「天照から教わったけど改めて知りたいと思ったから!!」
「そうか」
「でお父さんまず私は、現人神になる??」
オモヒカネは、首を横にふった。
「私は、確かに人の姿でナカツクニに降りたが、あくまでも姿だけで、純粋な人としてでは、ない。それに彼女の一族の事も考えると、友美は、半神、半人というべきかな……」
「何となく予想着いてたけど……やっぱり……」
友美は、瞳を煌めかせた。
「お父さん!! どうしてそうなったのか教えて??」
「えっ!?」
「いいでしょう??」
オモヒカネは、知っている。友美は、興味の出たことは、独自で調べだし、高確率で白日の元に晒しに来る事を。
「なら情けない父に呆れないでくれる??」
「内容による」
確かにと思いながら、オモヒカネは、話した。
「私は、ニギギが高天ヶ原から、ナカツクニに下るさい、白野威様を探すために随行したんだ」
「で見つけられたの??」
「いいや。その事をイザナギに咎められ、罪とされた。そしてあえた、私を宰相に戻し、天照の補佐をさせ、皆に攻めさせることにした。そしてある時言われたんだ。他人の子を救えずにのうのうと生きよってと。そして言われた。白野威様を助けるために自分の駒になれと」
その時オモヒカネは、父に相談した。すると、父は、言った。
「それを受けろ。上手くいくようにするから」
オモヒカネは、父を信じ、受け、そしてナカツクニへ。そこで薫と出会い、友美を授かった。
しかしそれも知らずオモヒカネは、戻され、イザナギに脅された腹の子に何かされたくなければ、このまま傍観しろと。
「イザナギらしい」
友美は、特に驚きもせずいう。
冷静な娘に彼女の面影を感じ、オモヒカネは、ホッとしていた。
「似てるね」
「お母さんに??」
「そう」
「まぁね」
「そして父は、自分が人に産まれる形をとり、全てを覆す作戦を立案し、実行した。天之御中主様と……そしてそこからは、友美の知るとおりだ」
友美が産まれ、イザナギの思惑通り事は、進み、白野威は、輪廻転生をした。
白野威は、父の思惑通りに動かず、光を叩き上げで、鍛え、全ての運命を変えたのだ。そしてオモヒカネとまた罪から解放された。イザナギの策略がその後光の手により白日の元に晒され、皆が、悪いのは、イザナギだと言い出したからだ。
「だが私は、誰も悪いとは、思わないよ。誰もが白野威様の死を悲しみ、誰かにぶつけたかった。その役目を私やイザナギが受ける羽目になっただけだから」
友美は、本当に人も神も変わらないなと思いながら、あることに気づいた。
「お父さんもしかして、光って正真正銘の現人神!?」
「そうだ。父の人としての姿、魂まで同じだからね」
そうなるともう一人いる。
「ユニも??」
「空間ノ神子もそうだ」
友美は、知らぬまに現人神と生活していたようだ。
「神から見た現人神は、神の魂まで持った器が人の神ということ??」
「特種事例だが、一番分かりやすいかな」
「なら人からみた現人神は?? 諏訪氏と、住吉氏とか天皇がそれにあたるでしょう??」
オモヒカネは、考える。
「場合による。それに人のか信仰の形だなからね……」
「神からすれば適正や必要性があれば憑依させる形で現人神にするけれどってこと……」
「そういうことだ」
友美は、ならあの世界で見た現人神も信仰としてならアリなのかと思った。
「難しい……」
「神と人では、認識のずれがあるからね」
「ほんまや」
友美は、つい方言が出てしまったと思ったが、オモヒカネは、そんな娘に萌えていた。
「方言可愛い……」
「お父さんなんやの!!」
「だってそうなんだもん……」
友美は、あきれた顔をしていたが、そのとき、白野威がなにか咥え戻ってきた。
「友美!! この鯉旨そう!!」
オモヒカネは、白野威をみたとたん、のろりと立ち上がると、近くにあった太刀をもち、走しる。
「私の鯉を返せ!!!!! 白野威様!!!!!」
恐ろしい形相に白野威は、跳び上がるが、鯉は、離さない。
「旨そうなのに離せるか!!!!」
「観賞用だー!!!!!」
これは、しばらく帰ってこなさそうだ。
「光とお父さん似てるわ。やっぱり」
謎も解決し、スッキリ。
友美は、そう呟くと笑うのであった。どこか楽しげな顔をして。
友美は、神子の役目としてやってきていた。
「現人神として、神子姫様にお礼申し上げます」
春、夏の一族のおさが友美に頭を下げる。そして続くように秋と夏の一族の長も。
友美は、笑っていたがその目は、冷たかった。
その後対価を受け取り、その場を去ると、友美は、この世界の真ん中にある神木へと向かった。
そこは、神域とされ、基本は、現人神呼ばれるものしか来れない。しかし友美には、関係ないこと。
友美は、持っていた対価を苔むした石の上に置く。そしめなにか唱えると、陣が浮かび、その四つ各一族の秘宝は、ご神木の中へと消え、そのとたんに世界に光がの輪がひろがった。
丁寧になにかを編むと、友美は、またなにか言うと、光の輪は、消えた。
「……これで四季のバランスも土地の力も戻るかしら」
しかしそれを維持し、力を戻すのは、各一族の役目。友美には、関係ないことだ。
「友美機嫌悪いね」
表れた白野威に友美は、いう。
「何が現人神よと思ってね」
友美は、そういうとご神木を見上げる。
「ここに神がいるっていうのに……」
友美は、ご神木を撫でると、四つの光の玉が表れ、それぞれ、人の形になった。
「蒼天ノ姫様しかたがないことなのです」
「この世界のやつは、そう信じてきたからな!!」
「だから怒らないでください」
「えぇ」
春、夏、秋、冬の神は、それぞれ言う。
この世界の始まりは、各一族の長に神々が憑依し、現人神として表れ、始まったとされている。
その後神々は、一族の適正あるものに憑依をして来たか、今では、それもなくなった。
人々が神に感謝を忘れ、私利私欲に走ってしまったからだ。
そのせいでこの世界のバランスは、崩れ、どうしようもなくなり、友美がやってきた。元に戻すために。
「蒼天ノ姫様こちらを」
四柱の神々は、それぞれ、衣、冠、首飾り、杖と友美に渡した。
「確かに対価としていいでしょう。でも神器を渡しても……」
「それくらいことをしてもらったのです」
春の神は、そういうと、各神も頷いた。
「では、これで終わりとなります」
友美は、そういうと微笑む。
「この世界に幸おおからんことを」
そういうと、友美は、陣をだし、白野威と共に光に包まれ、消えた。
目を開けると家にいた。
友美は、ふわふわと浮きながら、納戸に行くと、その神器を片付け、その靴を脱ぎ、後白野威の足を洗い、着替えた。
「友美何してるのさ」
「文をね」
「文ねぇー」
さて誰にかいているのだろうか、白野威は、友美の傍らで寝始め、友美は、文を書き終えると、銀狐に手紙を届けてもらった。
「さて……どう返信が来るか……」
友美は、そう呟くと用事をし始め、数日後返事がした。そして約束をする文を出すと、快く受けてくれた。
「もうべきものは、神の父ね!!」
「なにそれ」
白野威は、少しあきれ気味にいい、翌日友美と共に、約束の場所へと向かった。
落ち着いた緑にか困れた屋敷、ここは、高天ヶ原にて、宰相をしている、オモヒカネの屋敷だ。
友美は、落ち着きのある和室に通され、綺麗な庭をみていた。
「オモヒカネ相変わらず趣味は、いいんだよなぁー」
「結構渋い??」
「かもね友美」
白野威は、友美にそういうと、庭へ。
友美は、微笑み見送ると、しばらくして、オモヒカネがやって来た。
「友美ごめん。仕事が片付かなくて、遅くなってしまった」
オモヒカネは、友美の前に座る。
「天照でしょう?? また反乱??」
「プチ反乱だよ。まったく」
友美は、困ったように笑った。
「あはは……」
「で友美今日は、どうしたんだい??」
「お父さん文にも書いたけど、現人神について教えて欲しいの」
友美は、文にも書いていた。オモヒカネは、それを見て、また、変なことを知り合いだなと思っていた。
「神なら見たというべきか??」
「どちらも」
「分かった」
オモヒカネは、優しく微笑むと少しだけ切なく瞳を揺らした。
本当ならばこの子が幼い頃に教えなくては、行けないことだったのに。
「ごめん……本当ならば友美が幼い頃に教えなくては、ならないことだったのに……」
「天照から教わったけど改めて知りたいと思ったから!!」
「そうか」
「でお父さんまず私は、現人神になる??」
オモヒカネは、首を横にふった。
「私は、確かに人の姿でナカツクニに降りたが、あくまでも姿だけで、純粋な人としてでは、ない。それに彼女の一族の事も考えると、友美は、半神、半人というべきかな……」
「何となく予想着いてたけど……やっぱり……」
友美は、瞳を煌めかせた。
「お父さん!! どうしてそうなったのか教えて??」
「えっ!?」
「いいでしょう??」
オモヒカネは、知っている。友美は、興味の出たことは、独自で調べだし、高確率で白日の元に晒しに来る事を。
「なら情けない父に呆れないでくれる??」
「内容による」
確かにと思いながら、オモヒカネは、話した。
「私は、ニギギが高天ヶ原から、ナカツクニに下るさい、白野威様を探すために随行したんだ」
「で見つけられたの??」
「いいや。その事をイザナギに咎められ、罪とされた。そしてあえた、私を宰相に戻し、天照の補佐をさせ、皆に攻めさせることにした。そしてある時言われたんだ。他人の子を救えずにのうのうと生きよってと。そして言われた。白野威様を助けるために自分の駒になれと」
その時オモヒカネは、父に相談した。すると、父は、言った。
「それを受けろ。上手くいくようにするから」
オモヒカネは、父を信じ、受け、そしてナカツクニへ。そこで薫と出会い、友美を授かった。
しかしそれも知らずオモヒカネは、戻され、イザナギに脅された腹の子に何かされたくなければ、このまま傍観しろと。
「イザナギらしい」
友美は、特に驚きもせずいう。
冷静な娘に彼女の面影を感じ、オモヒカネは、ホッとしていた。
「似てるね」
「お母さんに??」
「そう」
「まぁね」
「そして父は、自分が人に産まれる形をとり、全てを覆す作戦を立案し、実行した。天之御中主様と……そしてそこからは、友美の知るとおりだ」
友美が産まれ、イザナギの思惑通り事は、進み、白野威は、輪廻転生をした。
白野威は、父の思惑通りに動かず、光を叩き上げで、鍛え、全ての運命を変えたのだ。そしてオモヒカネとまた罪から解放された。イザナギの策略がその後光の手により白日の元に晒され、皆が、悪いのは、イザナギだと言い出したからだ。
「だが私は、誰も悪いとは、思わないよ。誰もが白野威様の死を悲しみ、誰かにぶつけたかった。その役目を私やイザナギが受ける羽目になっただけだから」
友美は、本当に人も神も変わらないなと思いながら、あることに気づいた。
「お父さんもしかして、光って正真正銘の現人神!?」
「そうだ。父の人としての姿、魂まで同じだからね」
そうなるともう一人いる。
「ユニも??」
「空間ノ神子もそうだ」
友美は、知らぬまに現人神と生活していたようだ。
「神から見た現人神は、神の魂まで持った器が人の神ということ??」
「特種事例だが、一番分かりやすいかな」
「なら人からみた現人神は?? 諏訪氏と、住吉氏とか天皇がそれにあたるでしょう??」
オモヒカネは、考える。
「場合による。それに人のか信仰の形だなからね……」
「神からすれば適正や必要性があれば憑依させる形で現人神にするけれどってこと……」
「そういうことだ」
友美は、ならあの世界で見た現人神も信仰としてならアリなのかと思った。
「難しい……」
「神と人では、認識のずれがあるからね」
「ほんまや」
友美は、つい方言が出てしまったと思ったが、オモヒカネは、そんな娘に萌えていた。
「方言可愛い……」
「お父さんなんやの!!」
「だってそうなんだもん……」
友美は、あきれた顔をしていたが、そのとき、白野威がなにか咥え戻ってきた。
「友美!! この鯉旨そう!!」
オモヒカネは、白野威をみたとたん、のろりと立ち上がると、近くにあった太刀をもち、走しる。
「私の鯉を返せ!!!!! 白野威様!!!!!」
恐ろしい形相に白野威は、跳び上がるが、鯉は、離さない。
「旨そうなのに離せるか!!!!」
「観賞用だー!!!!!」
これは、しばらく帰ってこなさそうだ。
「光とお父さん似てるわ。やっぱり」
謎も解決し、スッキリ。
友美は、そう呟くと笑うのであった。どこか楽しげな顔をして。