光明ノ神子
夜和室で本を読んでいた時の事。
「光~!!」
背後から友美に飛び付かれた。
「うぎゃ!!」
なんとな文机に頭をぶつけることだけは、防げた。しかし変なところに力が入り、光は、ぐぎっとなった。
「光??」
「……友美……背中……」
「背中??」
友美は、首をかしげ、背中をつつくと、光は、背筋に鈍痛が走る。
「いっ!!!!!」
「ぎっくり背中!?」
友美は、どうしようと考えたのち言う。
「抱く??」
「何でそうなるんだー!!!! この状態で夜伽されたら……まな板の鯉だ!!」
友美は、想像してニヤリと笑う。
「それは、それであり。いつもの仕返しに光をとろけさせれる!!」
光は、真顔になると思わず言う。
「……別居しようかな」
「いいわよ!!」
冗談のつもりが、友美は、ノリノリだ。光は、顔を青ざめる。
「えっ!!??」
「お互いに相手みつけるのもありかもね!! そして離婚かしら……でも親権どうしようと……財産分ようとか……養育費のこともあるものね……」
これら、まずい、光は、泣きそうな顔になると、友美は、微笑む。
「自分から言い出しといて、その顔は、なに??」
「ごめんなさい……やっぱり俺は、友美以外無理」
光は、困った顔をするとなんとか、体の向きを変えた。
「治すから背中診せてね!!」
「ありがとう」
友美は、そういうと光の背中に触れ、すぐに術を使った。
「ごめんなさい」
「いいよ」
夫婦とは、結局お互い様といえる。光は、微笑むと友美は、そう言えばと気になったことを話した。
「光今日は、本当なら飲み会だったんでしょう??」
「楸から聞いたのか??」
「そう」
友美は、なら帰りは、遅くなると思っていたが、光は、いつもの時間に帰ってきたのだ。
「行かなくてよかったの??」
光は、つまらなそうな顔をしいう。
「有意義じゃない。酔っぱらいの相手よりも俺は、友美と話してる方が楽しいよ」
「光そう言えばと外だと飲まないものね……」
光も酒には、強いが、外では、飲まない。クロスバイクや、車の運転があるからともいえるが、運転しなくていい時でもだ。
「それに昔から外で飲むより家で飲む方が美味しく感じるしな」
「なるほど。でも大学時代の合コンのときは、飲んでなかった??」
光は、ギクッと体をびくつかせた。
「……それは……」
「まさか後ろめたくて自棄で飲んだとか??」
光は、あの酷い醜態を思いだし頭を抱えた。
あの時春翔に無理やり付き合わされ、参加する羽目に。
一刻でも早く抜けるために光は、凄い勢いで飲み、泥酔し、抜けてきた。
「光!?」
帰ってきた光は、玄関に倒れ込みそして言っていた。
「俺は……友美がいいんだ……他の女なんか……蛙だ……いやアゴイグワナ……いや……ワニだ……ワニ……友美に比べたら……虫だ!! 虫!!」
とひとしきりいい、友美を見つけると座った目で彼女を見据えた。
ホッとしたのか光は、そのまま寝てしまい、翌日二日酔いと共に記憶を忘れてたらよかったのに、覚えていた全て。
「……そうです」
十年経ちようやく真相がわかり、友美は、少しホッとした。
「でも最終的に虫!! ってちょと女の子に酷いわよ??」
「事実だろ」
光は、真面目な顔をし言うので友美は、驚く。
「えっ!?」
「合コンなんかによく参加して、選り好みしてるやつなんて、結局顔なんだ!! 顔!! 人は、中身だっていうのに!!」
友美は、その言葉にグサッときた。
「中身なら……私そうとうハズレでは……」
「友美は、大当たりだ!! いや……俺にとっての唯一無二だな!!」
「……こんなのなのに??」
「なにがこんなのだ!! 友美は、他の女たちより、天と地のさだ!!」
友美は、素面でこれを言える光が凄いなとこの時感じた。
「友美は、可愛いし、綺麗だし、守りたいと思うんだよ!!」
「守りたいね……でもそこは、反対じゃない??」
光は、ばつの悪い顔に。
「確かに……俺は、友美に守られてることも多いが……それでもだ」
友美は、微笑む。
「ふふふ。確かに光は、私を守ってくれてるわね!!」
脆い自分を光は、優しく包み込みそして泣かせてくれる。その存在がどれだけありがたいことか。
友美は、続けた。
「本心を出せる相手って本当に大切なのよ……私にとっては、光がまさにそれ。だから今ここにいられる」
今考えるとあの時一人だった、友美は、死んでいただろう。無機質な病室で。
もういいだろうと術を解き、友美は、光を背中から抱き締めた。
「……今日は、爽やかな……グリーンな香りね……」
「柔軟剤夏ようにしたからね」
「光フローラルよりこっちの方がよくない?? あと前使ったシトラスとか
「うーん俺としては、フローラルも捨てがたいんだが……」
「光好きねフローラル」
「いい香りがするなからね」
光は、向きを変えると友美を抱き締めた。
「ありがとう友美」
「動けるようでよかったわ」
「お陰様で」
光は、優しく微笑むと友美の頭を撫でた。
「友美は、本当に可愛い」
「ありがとう」
友美は、微笑むと、言う。
「友美せっかくだし、髪型を……」
友美は、むすっとする。
「嫌よ」
「パールを使った可愛いお団子をしたいんだ!! 友美絶対に似合うから!! お願い!!」
友美は、しばらく考えたのち言う。
「飛び付いた件のお詫びもあるしいいわ……」
「ありがとう!! なら早速!!」
友美は、光から離れると、場所を入れ替わるように文机の前にすわる。
光は、櫛とゴムそして淡水パールのネックレスを机の上に置いた。
「光これそうとう高いヘアアレンジでは!?」
「淡水パールだから、問題なし!! 本真珠は、流石に……」
ひとつにまとめられていた髪を光は、ほどくと、櫛を通した。
絹のような濡鴉の髪は、何時見ても美しい。
「最近シャンプーとリンスの時に頭皮マッサージ用のブラシをしてるからか、さらに指通りがよくなってる」
「そう??」
「とても綺麗だ」
光は、慣れた手付きで、髪を結い、パールのネックレスをあみこみ団子にした。
「友美これは、可愛い」
鏡に映し光は、友美に見せると友美ら、言った。
「本当だ!! ウエディングドレスに合いそう」
「そうだな」
スプレーをすれば更に崩れなくなるが、それでやるならフェイクパールの方が良さそうだ。
光は、本当に綺麗だなと友美と首筋にみとれ、優しくうなじに口付けた。
「光!?」
「綺麗で思わず」
優しい声で友美にささやくと、光は、友美のてを握る。
「友美」
優しい声色で囁かれ、思わず早鐘が。
「光‥‥その……」
「友美がいいならいいよ」
「背中大丈夫なの??」
「友美のお陰でね」
光は、笑うとこちらを振り向いた友美に口付けをした。深くそして甘い。
「光むっつり」
「ちょっと違うと思うけど」
「そっか!! うーんやめとく」
光は、キョトンとしたのちショボンとなった。
「なぬ!?」
「さて寝よう~眠い……」
友美は、そういうと髪をとき、布団を敷き、中に。
「おやすみなさい……」
光は、ほほを膨らますと、布団をひっぺ返した。
「友美!!」
「光!?」
思わず友美に飛び付くと、友美は、驚いていたが笑っていた。
「お預けは、きついんですが!?」
「光エッチ」
「健全な男ですから……」
二人は、微笑みあう。
「うふふ」
「本当に困った姫だな」
「そんな姫に惚れたのは??」
「俺です」
こういうのが幸せなんだと思いながら、口付けをし、さてこれなら甘い夜を過ごせると思ったとき、襖があいた。
「光邪魔!!」
「えっ!?」
なんと白野威が戻ってきたと思ったら、光をなんと放り投げ、友美の布団で寝てしまった。
「あら」
「散々すぎる……」
友美は、布団から出ると、白野威に掛け布団をかけた。
「光の布団で寝ていい??」
「……友美いいのか??」
「結界張ればいけるわよ」
光は、思わず友美を抱き締める。
「……うん」
「でもあまり甘々は、駄目よ??」
「無理」
二人は、また口付けをし、そして甘い夜を過ごしたのであった。
「光~!!」
背後から友美に飛び付かれた。
「うぎゃ!!」
なんとな文机に頭をぶつけることだけは、防げた。しかし変なところに力が入り、光は、ぐぎっとなった。
「光??」
「……友美……背中……」
「背中??」
友美は、首をかしげ、背中をつつくと、光は、背筋に鈍痛が走る。
「いっ!!!!!」
「ぎっくり背中!?」
友美は、どうしようと考えたのち言う。
「抱く??」
「何でそうなるんだー!!!! この状態で夜伽されたら……まな板の鯉だ!!」
友美は、想像してニヤリと笑う。
「それは、それであり。いつもの仕返しに光をとろけさせれる!!」
光は、真顔になると思わず言う。
「……別居しようかな」
「いいわよ!!」
冗談のつもりが、友美は、ノリノリだ。光は、顔を青ざめる。
「えっ!!??」
「お互いに相手みつけるのもありかもね!! そして離婚かしら……でも親権どうしようと……財産分ようとか……養育費のこともあるものね……」
これら、まずい、光は、泣きそうな顔になると、友美は、微笑む。
「自分から言い出しといて、その顔は、なに??」
「ごめんなさい……やっぱり俺は、友美以外無理」
光は、困った顔をするとなんとか、体の向きを変えた。
「治すから背中診せてね!!」
「ありがとう」
友美は、そういうと光の背中に触れ、すぐに術を使った。
「ごめんなさい」
「いいよ」
夫婦とは、結局お互い様といえる。光は、微笑むと友美は、そう言えばと気になったことを話した。
「光今日は、本当なら飲み会だったんでしょう??」
「楸から聞いたのか??」
「そう」
友美は、なら帰りは、遅くなると思っていたが、光は、いつもの時間に帰ってきたのだ。
「行かなくてよかったの??」
光は、つまらなそうな顔をしいう。
「有意義じゃない。酔っぱらいの相手よりも俺は、友美と話してる方が楽しいよ」
「光そう言えばと外だと飲まないものね……」
光も酒には、強いが、外では、飲まない。クロスバイクや、車の運転があるからともいえるが、運転しなくていい時でもだ。
「それに昔から外で飲むより家で飲む方が美味しく感じるしな」
「なるほど。でも大学時代の合コンのときは、飲んでなかった??」
光は、ギクッと体をびくつかせた。
「……それは……」
「まさか後ろめたくて自棄で飲んだとか??」
光は、あの酷い醜態を思いだし頭を抱えた。
あの時春翔に無理やり付き合わされ、参加する羽目に。
一刻でも早く抜けるために光は、凄い勢いで飲み、泥酔し、抜けてきた。
「光!?」
帰ってきた光は、玄関に倒れ込みそして言っていた。
「俺は……友美がいいんだ……他の女なんか……蛙だ……いやアゴイグワナ……いや……ワニだ……ワニ……友美に比べたら……虫だ!! 虫!!」
とひとしきりいい、友美を見つけると座った目で彼女を見据えた。
ホッとしたのか光は、そのまま寝てしまい、翌日二日酔いと共に記憶を忘れてたらよかったのに、覚えていた全て。
「……そうです」
十年経ちようやく真相がわかり、友美は、少しホッとした。
「でも最終的に虫!! ってちょと女の子に酷いわよ??」
「事実だろ」
光は、真面目な顔をし言うので友美は、驚く。
「えっ!?」
「合コンなんかによく参加して、選り好みしてるやつなんて、結局顔なんだ!! 顔!! 人は、中身だっていうのに!!」
友美は、その言葉にグサッときた。
「中身なら……私そうとうハズレでは……」
「友美は、大当たりだ!! いや……俺にとっての唯一無二だな!!」
「……こんなのなのに??」
「なにがこんなのだ!! 友美は、他の女たちより、天と地のさだ!!」
友美は、素面でこれを言える光が凄いなとこの時感じた。
「友美は、可愛いし、綺麗だし、守りたいと思うんだよ!!」
「守りたいね……でもそこは、反対じゃない??」
光は、ばつの悪い顔に。
「確かに……俺は、友美に守られてることも多いが……それでもだ」
友美は、微笑む。
「ふふふ。確かに光は、私を守ってくれてるわね!!」
脆い自分を光は、優しく包み込みそして泣かせてくれる。その存在がどれだけありがたいことか。
友美は、続けた。
「本心を出せる相手って本当に大切なのよ……私にとっては、光がまさにそれ。だから今ここにいられる」
今考えるとあの時一人だった、友美は、死んでいただろう。無機質な病室で。
もういいだろうと術を解き、友美は、光を背中から抱き締めた。
「……今日は、爽やかな……グリーンな香りね……」
「柔軟剤夏ようにしたからね」
「光フローラルよりこっちの方がよくない?? あと前使ったシトラスとか
「うーん俺としては、フローラルも捨てがたいんだが……」
「光好きねフローラル」
「いい香りがするなからね」
光は、向きを変えると友美を抱き締めた。
「ありがとう友美」
「動けるようでよかったわ」
「お陰様で」
光は、優しく微笑むと友美の頭を撫でた。
「友美は、本当に可愛い」
「ありがとう」
友美は、微笑むと、言う。
「友美せっかくだし、髪型を……」
友美は、むすっとする。
「嫌よ」
「パールを使った可愛いお団子をしたいんだ!! 友美絶対に似合うから!! お願い!!」
友美は、しばらく考えたのち言う。
「飛び付いた件のお詫びもあるしいいわ……」
「ありがとう!! なら早速!!」
友美は、光から離れると、場所を入れ替わるように文机の前にすわる。
光は、櫛とゴムそして淡水パールのネックレスを机の上に置いた。
「光これそうとう高いヘアアレンジでは!?」
「淡水パールだから、問題なし!! 本真珠は、流石に……」
ひとつにまとめられていた髪を光は、ほどくと、櫛を通した。
絹のような濡鴉の髪は、何時見ても美しい。
「最近シャンプーとリンスの時に頭皮マッサージ用のブラシをしてるからか、さらに指通りがよくなってる」
「そう??」
「とても綺麗だ」
光は、慣れた手付きで、髪を結い、パールのネックレスをあみこみ団子にした。
「友美これは、可愛い」
鏡に映し光は、友美に見せると友美ら、言った。
「本当だ!! ウエディングドレスに合いそう」
「そうだな」
スプレーをすれば更に崩れなくなるが、それでやるならフェイクパールの方が良さそうだ。
光は、本当に綺麗だなと友美と首筋にみとれ、優しくうなじに口付けた。
「光!?」
「綺麗で思わず」
優しい声で友美にささやくと、光は、友美のてを握る。
「友美」
優しい声色で囁かれ、思わず早鐘が。
「光‥‥その……」
「友美がいいならいいよ」
「背中大丈夫なの??」
「友美のお陰でね」
光は、笑うとこちらを振り向いた友美に口付けをした。深くそして甘い。
「光むっつり」
「ちょっと違うと思うけど」
「そっか!! うーんやめとく」
光は、キョトンとしたのちショボンとなった。
「なぬ!?」
「さて寝よう~眠い……」
友美は、そういうと髪をとき、布団を敷き、中に。
「おやすみなさい……」
光は、ほほを膨らますと、布団をひっぺ返した。
「友美!!」
「光!?」
思わず友美に飛び付くと、友美は、驚いていたが笑っていた。
「お預けは、きついんですが!?」
「光エッチ」
「健全な男ですから……」
二人は、微笑みあう。
「うふふ」
「本当に困った姫だな」
「そんな姫に惚れたのは??」
「俺です」
こういうのが幸せなんだと思いながら、口付けをし、さてこれなら甘い夜を過ごせると思ったとき、襖があいた。
「光邪魔!!」
「えっ!?」
なんと白野威が戻ってきたと思ったら、光をなんと放り投げ、友美の布団で寝てしまった。
「あら」
「散々すぎる……」
友美は、布団から出ると、白野威に掛け布団をかけた。
「光の布団で寝ていい??」
「……友美いいのか??」
「結界張ればいけるわよ」
光は、思わず友美を抱き締める。
「……うん」
「でもあまり甘々は、駄目よ??」
「無理」
二人は、また口付けをし、そして甘い夜を過ごしたのであった。