光明ノ神子
シトシトと雨が降るなか、光は、モヤモヤとしていた。
「朝から凄まじく友美の機嫌が悪い」
今日は、講義が朝だけのため、何時もよりも早く帰ってこれた。
和室でレポートを仕上げていたが、光の頭のなかは、それどころでは、なかった。
「水郷俺何かしたか??」
虚空に話しかけると白銀の蛇が姿を見せた。
水郷は、悩ましい顔をし言う。
「なにもしてないわ。たぶんこの天候と月のもののせいね」
梅雨と言うこともあり、低気圧のお陰か、この時期は、体調が悪い人が多い。
友美もまた気圧の影響を受けやすいのかと、光は、思いつつ困った顔をした。
「月の物か……生理に関して、難しいからな……」
以前泣きながら、友美がトイレから出てきたとき、光は、言ってしまった。
「再開してよかった」
しかしその言葉がみごとに友美の地雷だった。
友美は、この時なんと光に回し蹴りをくらわせたのち、プイッとしたのち、しばらく光の口をきなかったのだ。
「俺的には、生理が確りきて友美が健康になってきたと喜んだんだが……」
「女子としては、鬱陶しいやつ到来!! だものねー」
光は、困ったように頷く。
「腫瘍のお陰で、生理がおかしくなっていたからなぁ……化学療法中に復活したとはいえ……」
因に化学療法中に生理がきたとき、友美は、忌々しそうに、言った。
「赤血球が減りやがる……」
と。
「水郷この場合俺は、何をすればいいと思う??」
ここは、素直に女子のアドバイスを聞くべし。
水郷に光は、聞く。
水郷は、困った顔をし言った。
「私これでも神よ??」
「神なら人よりも色々知ってるだろ??」
「まぁね……」
水郷は、しばらく悩むと何処かに動きだし、光は、後をついていくと廊下の収納に。
器用にそこを開けると、使いかけのナプキンを見て言う。
「生理用品を買い足すとかかしら」
光は、顔をひきつらす。
「それハードル高過ぎだ!!」
「それでもこういう気遣いが嬉しいものなのよ!! 後は、痛み止めとか……それとどうしても漏れるから、あまり動きたくないのよねー」
「なら黙々と家事をやるのも手か……あと甘い物を買い足すのと……」
生理中友美は、甘い物を普段より食べていることを光は、思い出した。
「そういえば始まって二日は、荒れてる……もしかして量が一番多い??」
さすがに友美に聞くと、逆鱗に触れ、すごいことになるのは、予想がつく。
光は、腹を決めた。
「光??」
友美に怒られるかもしれないが、やると決めたらには、やる。
水郷が首をかしげるなか、光は、戸棚からナプキンをパッケージ事取り出した。
「夜用じゃなくて多い日用を使ってるのか……」
「どうするのそれ」
「持っていく。とりあえず不しんがられたらそれでいい!! 友美の機嫌と俺の羞恥心なら友美の機嫌だ!!」
こんなところで男気を出さなくてもいいようなと水郷は、思いつつも、和室へ戻っていく光をみて笑っていた。
本当に優しいんだから。
光としては、友美の機嫌をよくし、少しでも平和のためになるならとやっていそうだ。しかしそれでもナプキンを買いに行くと言える男性は、少ない。
「水郷行くぞ」
「分かったわ」
水郷は、光の肩に乗り、姿を消すと、光は、鞄を持ち、他に買うものを確認すると家を出た。
雨の中車を運転し、やって来たのは、近くのドラッグストアー。
駐車場に光は、車を止めると、店内へ。
キョロキョロと辺りを見渡し、光は、そそくさと生理用品コーナーに。
持ってきたナプキンのパッケージを確認し、同じものを手に取った。
「スリムの多い日用と2パック入りの普通用。でどちらも羽根つきと……」
一応かごに入れ、これでよし。よくみてみるとナプキンにも種類があることに驚いた。
「まぁ男のシェービングや髭剃りも種類あるんだから当たり前か……」
ナプキンにも多い日用以外にも夜用や、軽い日用。なんなら、ショーツ型になっているものや、カップになっているものもあった。
「……習ったが……本当に人それぞれなんだな……」
ショーツ型になるとそれだけ経血の量も覆いとなる。こうなると一度病院に行った方がいい。
光は、真剣に見ていると、視線を感じ、思わずそちらを見ると若い女性が警戒しながら、見ていた。自分を。
光は、苦笑いしながら、その場を離れると少しため息をついた。
「そりゃそうだよな……だが俺は、後ろめたいことは、してない……」
自分の性癖を満たすために買っていないと光は、心の中で言うと、あえて、開き直り、他にに必要なものを籠に入れ、レジに。
会計を済ませ、ドラッグストアーを出ると、車に乗る。
エンジンをかけ、発進させ、次にやって来たとは、スーパーだ。
駐車場に車を止め、光は、中に。夕飯の食材を籠に入れると、友美の好きなスイーツも入れていく。
「シュークリームとゼリーでいいかな。でもチョコも好きだもんな……」
残ったら自分が食べればいいと光は、とりあえずチョコ、ゼリー、シュークリーム籠に入れ、会計をすると車に戻った。
エンジンをかけ、時計を確認した。
「友美の下校時間だなもうそろそろ……」
傘は、持っていっているが、せっかく近くまで来ている。光は、携帯を出すと、メールした。するとすぐに返信が。
「光迎いに行くの??」
「そうだ」
光は、優しく微笑むと、車を発進させた。
しばらく走り、高校の近くにつくと、路肩に車を寄せ待っていると、手を振る友美が見えた。
ふりかえすと友美は、嬉しそうに微笑み、やって来る。
傘をたたみ、車に乗ると、友美は、言った。
「光ありがとう」
「たまたま近くに居たから」
「そうだったんだね」
友美は、後部座席の水郷を見てつまれていたに買い物袋を見て言う。
「買い物??」
「そうだ。あと友美その……」
光は、気まづそうにいう。
「後で確認して欲しいことが……」
「分かったけど、なんで気まづそうなの??」
友美は、妖しげに光を見る。
「……初めてだから」
「初めて??」
「いいから!! とりあえずお願いします!!」
車を発進させ、光は、言うと、そのまま帰宅した。友美の冷たい視線を感じながな。
帰宅し、光は、さっそく着替えた友美に確認してもらった。
袋の中から、ナプキンが出てきた時友美は、驚いた顔をしていた。
「その……」
もしかしてげんめつされただろうか。光は、不安そうに友美の反応を見ていると、友美は、笑っていた。
「ありがとう!! 今日は、買いに行かないと!! って思ってたから!! あってるよ!! 全部!!」
光は、ほっとした顔をした。
「よかった……」
「でも光恥ずかしくなかった?? ナプキン買う男の人って少ないだろうし……」
「少しでも俺に出来ることをしたかったから」
友美は、少し驚いた顔をしたが、光らしいと感心した。
「光らしい」
「水郷のアドバイスもあったからだ!!」
友美は、のんびりとテレビを観ている水郷をみた。
「それでも素直にアドバイスを聞いて、その通りに出来る光が凄いよ!! それと今朝は、ごめんなさい……」
友美は、気をつかわせたと、謝ると、光は、言った。
「この天気だとな……それに生理も重なったらしかたがない」
「光……」
「あとお菓子も買ってきてるから食べたかったらどうぞ!!」
光は、そういうと微笑む。友美は、本当に凄いなと思いながら、言った。
「なら一緒に食べよおやつに!!」
光は、嬉しそうに笑った。
「ありがとう」
その後友美と光は、二人でお茶の支度をすると、ティータイムへ。
美味しそうにシュークリームを食べる友美をみてほっとしていた。
「水郷ありがとう」
「いえいえ」
光の隣で美味しそうにシュークリームを食べる水郷。とりあえず彼女へのお礼もこれで済んだ。
光は、シュークリームを食べると、視線に気づく。
「友美??」
「光将来凄い旦那さんになると思って!!」
「そんなことあるわけ……」
「あるよ!! 私捨てられないように頑張らないと!!」
ここで逃しては、勿体ない。友美は、そう思い言うと、光は、目を細め言った。
「俺は、友美だからやったんだ。それと捨てる気は、ないから」
「……そっか」
さらりと言われ、友美は、少し恥ずかしくなった。
照れる友美に光は、いう。
「友美が思ってるよりも俺は、友美を愛してる……みすみす手放すことなんてするか」
恥ずかしそうに言う光に友美は、さらに恥ずかしくなり、頷くことしかできなかった。
初々しい二人に水郷は、ほっこりし、シュークリームを食べた。
「光ありがとう……」
「こちらこそ」
互いにそういうと微笑みまたシュークリームを食べた。
光は、ホッとした笑う友美をみて、少しずつでいい、こうして友美が快適に過ごせることをしていきたいと、彼は、お待ったのであった。
この光の想いが後にとんでもないスパダリを爆誕させるきっかけとなり、妻にドン引きされる日が来るのは、もう少し先の話し。
「朝から凄まじく友美の機嫌が悪い」
今日は、講義が朝だけのため、何時もよりも早く帰ってこれた。
和室でレポートを仕上げていたが、光の頭のなかは、それどころでは、なかった。
「水郷俺何かしたか??」
虚空に話しかけると白銀の蛇が姿を見せた。
水郷は、悩ましい顔をし言う。
「なにもしてないわ。たぶんこの天候と月のもののせいね」
梅雨と言うこともあり、低気圧のお陰か、この時期は、体調が悪い人が多い。
友美もまた気圧の影響を受けやすいのかと、光は、思いつつ困った顔をした。
「月の物か……生理に関して、難しいからな……」
以前泣きながら、友美がトイレから出てきたとき、光は、言ってしまった。
「再開してよかった」
しかしその言葉がみごとに友美の地雷だった。
友美は、この時なんと光に回し蹴りをくらわせたのち、プイッとしたのち、しばらく光の口をきなかったのだ。
「俺的には、生理が確りきて友美が健康になってきたと喜んだんだが……」
「女子としては、鬱陶しいやつ到来!! だものねー」
光は、困ったように頷く。
「腫瘍のお陰で、生理がおかしくなっていたからなぁ……化学療法中に復活したとはいえ……」
因に化学療法中に生理がきたとき、友美は、忌々しそうに、言った。
「赤血球が減りやがる……」
と。
「水郷この場合俺は、何をすればいいと思う??」
ここは、素直に女子のアドバイスを聞くべし。
水郷に光は、聞く。
水郷は、困った顔をし言った。
「私これでも神よ??」
「神なら人よりも色々知ってるだろ??」
「まぁね……」
水郷は、しばらく悩むと何処かに動きだし、光は、後をついていくと廊下の収納に。
器用にそこを開けると、使いかけのナプキンを見て言う。
「生理用品を買い足すとかかしら」
光は、顔をひきつらす。
「それハードル高過ぎだ!!」
「それでもこういう気遣いが嬉しいものなのよ!! 後は、痛み止めとか……それとどうしても漏れるから、あまり動きたくないのよねー」
「なら黙々と家事をやるのも手か……あと甘い物を買い足すのと……」
生理中友美は、甘い物を普段より食べていることを光は、思い出した。
「そういえば始まって二日は、荒れてる……もしかして量が一番多い??」
さすがに友美に聞くと、逆鱗に触れ、すごいことになるのは、予想がつく。
光は、腹を決めた。
「光??」
友美に怒られるかもしれないが、やると決めたらには、やる。
水郷が首をかしげるなか、光は、戸棚からナプキンをパッケージ事取り出した。
「夜用じゃなくて多い日用を使ってるのか……」
「どうするのそれ」
「持っていく。とりあえず不しんがられたらそれでいい!! 友美の機嫌と俺の羞恥心なら友美の機嫌だ!!」
こんなところで男気を出さなくてもいいようなと水郷は、思いつつも、和室へ戻っていく光をみて笑っていた。
本当に優しいんだから。
光としては、友美の機嫌をよくし、少しでも平和のためになるならとやっていそうだ。しかしそれでもナプキンを買いに行くと言える男性は、少ない。
「水郷行くぞ」
「分かったわ」
水郷は、光の肩に乗り、姿を消すと、光は、鞄を持ち、他に買うものを確認すると家を出た。
雨の中車を運転し、やって来たのは、近くのドラッグストアー。
駐車場に光は、車を止めると、店内へ。
キョロキョロと辺りを見渡し、光は、そそくさと生理用品コーナーに。
持ってきたナプキンのパッケージを確認し、同じものを手に取った。
「スリムの多い日用と2パック入りの普通用。でどちらも羽根つきと……」
一応かごに入れ、これでよし。よくみてみるとナプキンにも種類があることに驚いた。
「まぁ男のシェービングや髭剃りも種類あるんだから当たり前か……」
ナプキンにも多い日用以外にも夜用や、軽い日用。なんなら、ショーツ型になっているものや、カップになっているものもあった。
「……習ったが……本当に人それぞれなんだな……」
ショーツ型になるとそれだけ経血の量も覆いとなる。こうなると一度病院に行った方がいい。
光は、真剣に見ていると、視線を感じ、思わずそちらを見ると若い女性が警戒しながら、見ていた。自分を。
光は、苦笑いしながら、その場を離れると少しため息をついた。
「そりゃそうだよな……だが俺は、後ろめたいことは、してない……」
自分の性癖を満たすために買っていないと光は、心の中で言うと、あえて、開き直り、他にに必要なものを籠に入れ、レジに。
会計を済ませ、ドラッグストアーを出ると、車に乗る。
エンジンをかけ、発進させ、次にやって来たとは、スーパーだ。
駐車場に車を止め、光は、中に。夕飯の食材を籠に入れると、友美の好きなスイーツも入れていく。
「シュークリームとゼリーでいいかな。でもチョコも好きだもんな……」
残ったら自分が食べればいいと光は、とりあえずチョコ、ゼリー、シュークリーム籠に入れ、会計をすると車に戻った。
エンジンをかけ、時計を確認した。
「友美の下校時間だなもうそろそろ……」
傘は、持っていっているが、せっかく近くまで来ている。光は、携帯を出すと、メールした。するとすぐに返信が。
「光迎いに行くの??」
「そうだ」
光は、優しく微笑むと、車を発進させた。
しばらく走り、高校の近くにつくと、路肩に車を寄せ待っていると、手を振る友美が見えた。
ふりかえすと友美は、嬉しそうに微笑み、やって来る。
傘をたたみ、車に乗ると、友美は、言った。
「光ありがとう」
「たまたま近くに居たから」
「そうだったんだね」
友美は、後部座席の水郷を見てつまれていたに買い物袋を見て言う。
「買い物??」
「そうだ。あと友美その……」
光は、気まづそうにいう。
「後で確認して欲しいことが……」
「分かったけど、なんで気まづそうなの??」
友美は、妖しげに光を見る。
「……初めてだから」
「初めて??」
「いいから!! とりあえずお願いします!!」
車を発進させ、光は、言うと、そのまま帰宅した。友美の冷たい視線を感じながな。
帰宅し、光は、さっそく着替えた友美に確認してもらった。
袋の中から、ナプキンが出てきた時友美は、驚いた顔をしていた。
「その……」
もしかしてげんめつされただろうか。光は、不安そうに友美の反応を見ていると、友美は、笑っていた。
「ありがとう!! 今日は、買いに行かないと!! って思ってたから!! あってるよ!! 全部!!」
光は、ほっとした顔をした。
「よかった……」
「でも光恥ずかしくなかった?? ナプキン買う男の人って少ないだろうし……」
「少しでも俺に出来ることをしたかったから」
友美は、少し驚いた顔をしたが、光らしいと感心した。
「光らしい」
「水郷のアドバイスもあったからだ!!」
友美は、のんびりとテレビを観ている水郷をみた。
「それでも素直にアドバイスを聞いて、その通りに出来る光が凄いよ!! それと今朝は、ごめんなさい……」
友美は、気をつかわせたと、謝ると、光は、言った。
「この天気だとな……それに生理も重なったらしかたがない」
「光……」
「あとお菓子も買ってきてるから食べたかったらどうぞ!!」
光は、そういうと微笑む。友美は、本当に凄いなと思いながら、言った。
「なら一緒に食べよおやつに!!」
光は、嬉しそうに笑った。
「ありがとう」
その後友美と光は、二人でお茶の支度をすると、ティータイムへ。
美味しそうにシュークリームを食べる友美をみてほっとしていた。
「水郷ありがとう」
「いえいえ」
光の隣で美味しそうにシュークリームを食べる水郷。とりあえず彼女へのお礼もこれで済んだ。
光は、シュークリームを食べると、視線に気づく。
「友美??」
「光将来凄い旦那さんになると思って!!」
「そんなことあるわけ……」
「あるよ!! 私捨てられないように頑張らないと!!」
ここで逃しては、勿体ない。友美は、そう思い言うと、光は、目を細め言った。
「俺は、友美だからやったんだ。それと捨てる気は、ないから」
「……そっか」
さらりと言われ、友美は、少し恥ずかしくなった。
照れる友美に光は、いう。
「友美が思ってるよりも俺は、友美を愛してる……みすみす手放すことなんてするか」
恥ずかしそうに言う光に友美は、さらに恥ずかしくなり、頷くことしかできなかった。
初々しい二人に水郷は、ほっこりし、シュークリームを食べた。
「光ありがとう……」
「こちらこそ」
互いにそういうと微笑みまたシュークリームを食べた。
光は、ホッとした笑う友美をみて、少しずつでいい、こうして友美が快適に過ごせることをしていきたいと、彼は、お待ったのであった。
この光の想いが後にとんでもないスパダリを爆誕させるきっかけとなり、妻にドン引きされる日が来るのは、もう少し先の話し。