光明ノ神子
六月になり、光は、朝からリビングで、げんなりしていた。
「光朝から髪爆破してるけど……」
友美に言われ、光は、さらに鬱陶しそうだ。
私なにかやっただろうか。そう考えているの光が近寄ってきた。
「友美助けて……」
「助けて!?」
「朝から髪がまとまらないんだ!! それでも癖毛なのに……ヤバイぞ……むさ苦しい格好ならともかく……スクラブにこの髪型は、駄目だ……」
光は、泣きそうな声で言うので友美は、思わず笑ってしまった。
「ふふふ」
「俺にとっては、切実なんですが!?」
「分かってるわ。なら髪久しぶりにハーフアップにしたら?? 一応出来る長さでしょう??」
光は、しかたがないと手首にしていたゴムを使い、ハーフアップに髪を結んだ。
「おっ!! 久しぶり!!」
「とりあえず落ち着いたかな……」
「鏡見てきたら??」
「そうする」
和室へ光は、入っていったがしばらくして、肩を落とした戻ってきた。
「変??」
「俺が気に入らない……」
「ありゃ……」
これは、困った。ならと友美は、ある提案をした。
「ならもうムースでガチガチにする??」
「それさらに不自然だよ!!」
「そうね」
光としては、そのまま髪を結うことは、せずにいたいのだろう。
「なら帽子かぶっとく?? 出勤まで!!」
「……時間無い場合は、そうする」
「ということは、ヘアアイロン??」
「ちょっとやってくる」
さてヘアアイロンで解決するのか。友美が珍しく朝食のしたくをしていると、光が戻ってきた。
「光……ストレートアイロンでやったでしょう……」
見事に髪が真っ直ぐになっていた。何時もゆるふわな光の髪が。
「とりあえず落ち着くかと思ったんだ!!」
「こりゃもうこれで行く??」
「しかないかな……」
しかしこれは、少し対策を考えなくては。
「友美」
「なに??」
光は、思い詰めた顔をしいう。
「ヘアケア用品を買っていい??」
「もちろん!! そういえばシャンプー用のヘアブラシがあるとか……頭皮マッサージ用のね。あれなかなかいいらしいけど」
「髪質が変わるとか聞いたけど……」
「試してみたら??」
「そうだな」
もしこれで湿気によるうねりと膨らみが収まるのならいい。
光は、仕事の帰りに買って帰ることにした。
「買ってくる」
「わかったわ!!」
その後朝食を食べ、光は、後片付けをし、出勤した。
この仕事は、ある意味暇ともいえる。事務処理の合間に光は、色々調べていた。
「100均にあるのか!? シャンプーブラシ!!」
大きな雑貨店で買ってこなければと思っていた矢先100均にあるとしり、光は、驚いた。
「でも100均だろ……効く??」
調べてみるとなかなか効くらしい。なんなら、高いのよりも100均のでいいという声が多い。
先ずは、ものは、試し。安いのから攻めて、効果がないのなら、高いのにいこう。
光は、取り扱っている100均で調べたのち、すぐにまた仕事を始めた。
今日も今日とて、平和な1日。とくに体調不良の生徒も来なかった。
定時のなり、光は、診療室の戸締まりをし、とっととし、鍵を職員室に戻すと、そのまま駐輪場に。
クロスバイクにのり、光は、急いで黄昏の空のした近所の100均にいき、ヘア用品のコーナーにいき、見つけた。
「これか……」
これがシャンプーブラシかと、手に取ると、隣にリンス用のブラシもみつけた。
「これは……両方使うべき??」
試したところで税抜き200円。これで収まるのなら安いと光は、かごにブラシを入れた。
「あとコーヒーフィルターと、ビニール袋に、排水溝のネット‥…」
必要なものとみつけてしまったシマエナガグッズをかごにいれ、セルフレジに。
会計を済ませると、光は、またクロスバイクにのり、スーパーにいき、買い物をすると、帰宅した。
「ただいま!!」
「パパ邪魔するんだったら帰って」
「はいよー」
遊李にいわれ、のりで光は、ドアを開け、また外に出かけたが、ふと思い出す。そういえばそういうボケあったなと。
「って帰るか!! 今帰宅したところ!!」
遊李は、光の突っ込みに笑うと言った。
「おかえり!! パパ!!」
「遊李あのボケもしかしてママから教えてもらったのか??」
「柊麗だよ!!」
まさかの次女。ここは、やはりかというべきか。
光は、ため息を着く。
「柊麗にとってパパは、玩具か!?」
「パパ優しいから!! それに面白いし!!」
怖がられるよりもいいが、やはりこの家で父の威厳は、自分には、ないと思い知らされた。
「威厳は、ないよな……」
「パパにあったらそれこそ、驚きかな!!」
「笑顔ではっきり言われるとパパ傷つく」
「今更」
「確かに」
息子と会話をし、靴を脱ぐとリビングに。
「パパゴンだわ!!」
「柊麗いきなりパパゴンは、やめて」
「はーい!! それとおかえり!!」
「ただいま」
なにかやらかしてるのかと光は、不安になりながら、娘の開いている本をみると普通の本だった。
「ミイラについての本か」
「ちょっと気になって!!」
「そうか」
荷物をダイニングテーブルの上にのせ、光は、和室に着替えに。
着替えて出てくると友美がキッチンに。
「おかえり!! 光!!」
「ただいま友美」
買ったものをもち、キッチンいくと、光は、冷蔵庫をあけ、光は、冷蔵庫に食材をつめる。
「光買えた??」
「一応ね」
「いいのにしたの??」
光ならシャンプーブラシもこだわると思い友美は、聞くと、光から予想外の言葉が。
「100均」
「100均!!??」
「そう。いいらしいから。ものは、試し」
光は、冷蔵庫を閉めると、友美に見せた。
「本当だわ……」
「さっそく今晩使うぞ!!」
「そうね!!」
はりきっている光を可愛いと友美は、思いつつ、微笑む。
「友美何かするの??」
「夕飯を作ろうと思って!! 豚カツにするつもり!!」
光は、このとき目付きが変わった。
「俺がやる」
「えっ!? 揚げ物私もできるわ!!」
「油が跳ねて火傷したら、友美が痛い思いをするんだぞ!? だから俺がやる!!!」
キッチンから放り出され、友美は、不満げに光を睨んだ。
「俺の姫は、美味しく食べてください!!」
「けち」
「けちで結構!!」
光は、そういうと、手際よく料理をはじめてしまい、ならと友美は、手伝いを申し出た。
「手伝うわ!!」
「ならよろしく」
手伝いうのは、オッケーだった。その後光の指示で友美は、手伝いをし、あげ始めたら他の準備をし、あっという間に夕飯が出来た。
夕飯を食べ、子供達が眠った頃、光は、さっそくブラシを使うために風呂に。
「なんで私まで!?」
「いつも一緒に入ってるんだからいいじゃないか!!」
確かにそうだが、なぜ友美までシャンプーブラシをすることになったのだろうか。しかも光の手により。
「自分で出来るんですが!?」
「いいから!!」
妻の髪を洗いながら、シャンプーするとこにブラシをつかい、その後リンスの時もブラシを通す。そして洗い終えると、見た目は、いつもどうりだった。
「なるほど」
「次光ね!! やらせて!!」
「自分で……」
「いいから!!」
入れ替わるように光は、友美に椅子に座らされ、髪を洗われることに。
シャンプー、リンスの時にそれぞれブラシをし、友美は、髪を洗い終えると不思議そうにみていた。
「どこが変わったのかわからないわね」
「乾かしてみてのお楽しみかな」
「そうね!!」
光の髪を拭くと友美は、ニヤリと笑い、思わず光の耳に息を吹き掛けた。
ゾクッとする感覚に光は、声をあげかけたが、我慢して友美を睨む。
「友美ー!!!!!」
「うふふ!!」
「まったく!!」
どうしてこうも悪戯好きなのか。しかしそこもまた可愛いのだが。
かけゆをし、浴槽につかると、友美は、言った。
「光今日はね!!」
友美と光は、話をひとしきり話すと、湯からあがると、シャワーを浴び風呂を出た。
体をバスタオルで拭き、着替え、服を着ると、髪を拭きドライヤーを持った。
「とりあえず友美からで!!」
「分かったわ」
一先ず友美から髪を乾かしたが、あまり変化は、なかった。しかし。
「光……念入りにブローする必要ある!!??」
「ある!! ヘアオイルも塗ったし、これでよし!!」
いい香りがする髪に友美は、本当に凄いなと光をみていた。
「なら次私が光を乾かすわ!!」
「やるからいい」
ほいっと脱衣場から放り出され、友美は、またほほを膨らませた。
「友美諦めな」
「白野威でも!!」
「いいから」
白野威に呆れながら、言われ、友美は、しかたがないと、そのままリビングに。そしてキッチンにいくと、冷蔵庫からお茶を取りだし、コップに注ぐと飲んだ。
「生き返るー!!!」
「たいそうな」
「でも分かるでしょう!?」
「まぁね」
白野威とそんな話をしていると脱衣室から光の声が。
「うおー!!!!????」
何事かとリビングのドアを開けたとき、光が飛び付いてきた。
友美は、慌てて受け止める。
「光!?」
「髪が落ち着いてるー!!!!」
友美は、見てみると確かに昨日よりも光の髪が落ち着いている。
「ブラシすご!!」
「ありがとうー!!!! 教えてくれたからだよ!! よし!! これからケーキ食べよう!!」
「ケーキ!!??」
「冷凍のあるから!!」
光は、嬉しそうに言うと、次に友美に口付けをし、離れた。
「本当に友美は、俺の女神だよ」
「姫から昇格した??」
「かも??」
二人は、微笑み合うと、光は、キッチンに。そして買っていたアイスケーキを持ってくると、リビングに。ダイニングテーブルの上におき、二人は、椅子に座ると、さっそく食べ始めた。
「私も欲しい!!」
「分かってるよ白野威」
白野威は、光の隣に器用に座ると、さいそくする。
光は、白野威にスプーンを渡すと、器用に前足をつかい、アイスケーキを食べ始めた。
「うまい!!」
「それは、よかった」
「でも光美味しいよねこれ!!」
「だな友美!!」
子供達には、内緒の秘密の時間。友美は、笑顔の光を見て、微笑むと、思う。光が幸せそうでよかったと思いながら。
「光朝から髪爆破してるけど……」
友美に言われ、光は、さらに鬱陶しそうだ。
私なにかやっただろうか。そう考えているの光が近寄ってきた。
「友美助けて……」
「助けて!?」
「朝から髪がまとまらないんだ!! それでも癖毛なのに……ヤバイぞ……むさ苦しい格好ならともかく……スクラブにこの髪型は、駄目だ……」
光は、泣きそうな声で言うので友美は、思わず笑ってしまった。
「ふふふ」
「俺にとっては、切実なんですが!?」
「分かってるわ。なら髪久しぶりにハーフアップにしたら?? 一応出来る長さでしょう??」
光は、しかたがないと手首にしていたゴムを使い、ハーフアップに髪を結んだ。
「おっ!! 久しぶり!!」
「とりあえず落ち着いたかな……」
「鏡見てきたら??」
「そうする」
和室へ光は、入っていったがしばらくして、肩を落とした戻ってきた。
「変??」
「俺が気に入らない……」
「ありゃ……」
これは、困った。ならと友美は、ある提案をした。
「ならもうムースでガチガチにする??」
「それさらに不自然だよ!!」
「そうね」
光としては、そのまま髪を結うことは、せずにいたいのだろう。
「なら帽子かぶっとく?? 出勤まで!!」
「……時間無い場合は、そうする」
「ということは、ヘアアイロン??」
「ちょっとやってくる」
さてヘアアイロンで解決するのか。友美が珍しく朝食のしたくをしていると、光が戻ってきた。
「光……ストレートアイロンでやったでしょう……」
見事に髪が真っ直ぐになっていた。何時もゆるふわな光の髪が。
「とりあえず落ち着くかと思ったんだ!!」
「こりゃもうこれで行く??」
「しかないかな……」
しかしこれは、少し対策を考えなくては。
「友美」
「なに??」
光は、思い詰めた顔をしいう。
「ヘアケア用品を買っていい??」
「もちろん!! そういえばシャンプー用のヘアブラシがあるとか……頭皮マッサージ用のね。あれなかなかいいらしいけど」
「髪質が変わるとか聞いたけど……」
「試してみたら??」
「そうだな」
もしこれで湿気によるうねりと膨らみが収まるのならいい。
光は、仕事の帰りに買って帰ることにした。
「買ってくる」
「わかったわ!!」
その後朝食を食べ、光は、後片付けをし、出勤した。
この仕事は、ある意味暇ともいえる。事務処理の合間に光は、色々調べていた。
「100均にあるのか!? シャンプーブラシ!!」
大きな雑貨店で買ってこなければと思っていた矢先100均にあるとしり、光は、驚いた。
「でも100均だろ……効く??」
調べてみるとなかなか効くらしい。なんなら、高いのよりも100均のでいいという声が多い。
先ずは、ものは、試し。安いのから攻めて、効果がないのなら、高いのにいこう。
光は、取り扱っている100均で調べたのち、すぐにまた仕事を始めた。
今日も今日とて、平和な1日。とくに体調不良の生徒も来なかった。
定時のなり、光は、診療室の戸締まりをし、とっととし、鍵を職員室に戻すと、そのまま駐輪場に。
クロスバイクにのり、光は、急いで黄昏の空のした近所の100均にいき、ヘア用品のコーナーにいき、見つけた。
「これか……」
これがシャンプーブラシかと、手に取ると、隣にリンス用のブラシもみつけた。
「これは……両方使うべき??」
試したところで税抜き200円。これで収まるのなら安いと光は、かごにブラシを入れた。
「あとコーヒーフィルターと、ビニール袋に、排水溝のネット‥…」
必要なものとみつけてしまったシマエナガグッズをかごにいれ、セルフレジに。
会計を済ませると、光は、またクロスバイクにのり、スーパーにいき、買い物をすると、帰宅した。
「ただいま!!」
「パパ邪魔するんだったら帰って」
「はいよー」
遊李にいわれ、のりで光は、ドアを開け、また外に出かけたが、ふと思い出す。そういえばそういうボケあったなと。
「って帰るか!! 今帰宅したところ!!」
遊李は、光の突っ込みに笑うと言った。
「おかえり!! パパ!!」
「遊李あのボケもしかしてママから教えてもらったのか??」
「柊麗だよ!!」
まさかの次女。ここは、やはりかというべきか。
光は、ため息を着く。
「柊麗にとってパパは、玩具か!?」
「パパ優しいから!! それに面白いし!!」
怖がられるよりもいいが、やはりこの家で父の威厳は、自分には、ないと思い知らされた。
「威厳は、ないよな……」
「パパにあったらそれこそ、驚きかな!!」
「笑顔ではっきり言われるとパパ傷つく」
「今更」
「確かに」
息子と会話をし、靴を脱ぐとリビングに。
「パパゴンだわ!!」
「柊麗いきなりパパゴンは、やめて」
「はーい!! それとおかえり!!」
「ただいま」
なにかやらかしてるのかと光は、不安になりながら、娘の開いている本をみると普通の本だった。
「ミイラについての本か」
「ちょっと気になって!!」
「そうか」
荷物をダイニングテーブルの上にのせ、光は、和室に着替えに。
着替えて出てくると友美がキッチンに。
「おかえり!! 光!!」
「ただいま友美」
買ったものをもち、キッチンいくと、光は、冷蔵庫をあけ、光は、冷蔵庫に食材をつめる。
「光買えた??」
「一応ね」
「いいのにしたの??」
光ならシャンプーブラシもこだわると思い友美は、聞くと、光から予想外の言葉が。
「100均」
「100均!!??」
「そう。いいらしいから。ものは、試し」
光は、冷蔵庫を閉めると、友美に見せた。
「本当だわ……」
「さっそく今晩使うぞ!!」
「そうね!!」
はりきっている光を可愛いと友美は、思いつつ、微笑む。
「友美何かするの??」
「夕飯を作ろうと思って!! 豚カツにするつもり!!」
光は、このとき目付きが変わった。
「俺がやる」
「えっ!? 揚げ物私もできるわ!!」
「油が跳ねて火傷したら、友美が痛い思いをするんだぞ!? だから俺がやる!!!」
キッチンから放り出され、友美は、不満げに光を睨んだ。
「俺の姫は、美味しく食べてください!!」
「けち」
「けちで結構!!」
光は、そういうと、手際よく料理をはじめてしまい、ならと友美は、手伝いを申し出た。
「手伝うわ!!」
「ならよろしく」
手伝いうのは、オッケーだった。その後光の指示で友美は、手伝いをし、あげ始めたら他の準備をし、あっという間に夕飯が出来た。
夕飯を食べ、子供達が眠った頃、光は、さっそくブラシを使うために風呂に。
「なんで私まで!?」
「いつも一緒に入ってるんだからいいじゃないか!!」
確かにそうだが、なぜ友美までシャンプーブラシをすることになったのだろうか。しかも光の手により。
「自分で出来るんですが!?」
「いいから!!」
妻の髪を洗いながら、シャンプーするとこにブラシをつかい、その後リンスの時もブラシを通す。そして洗い終えると、見た目は、いつもどうりだった。
「なるほど」
「次光ね!! やらせて!!」
「自分で……」
「いいから!!」
入れ替わるように光は、友美に椅子に座らされ、髪を洗われることに。
シャンプー、リンスの時にそれぞれブラシをし、友美は、髪を洗い終えると不思議そうにみていた。
「どこが変わったのかわからないわね」
「乾かしてみてのお楽しみかな」
「そうね!!」
光の髪を拭くと友美は、ニヤリと笑い、思わず光の耳に息を吹き掛けた。
ゾクッとする感覚に光は、声をあげかけたが、我慢して友美を睨む。
「友美ー!!!!!」
「うふふ!!」
「まったく!!」
どうしてこうも悪戯好きなのか。しかしそこもまた可愛いのだが。
かけゆをし、浴槽につかると、友美は、言った。
「光今日はね!!」
友美と光は、話をひとしきり話すと、湯からあがると、シャワーを浴び風呂を出た。
体をバスタオルで拭き、着替え、服を着ると、髪を拭きドライヤーを持った。
「とりあえず友美からで!!」
「分かったわ」
一先ず友美から髪を乾かしたが、あまり変化は、なかった。しかし。
「光……念入りにブローする必要ある!!??」
「ある!! ヘアオイルも塗ったし、これでよし!!」
いい香りがする髪に友美は、本当に凄いなと光をみていた。
「なら次私が光を乾かすわ!!」
「やるからいい」
ほいっと脱衣場から放り出され、友美は、またほほを膨らませた。
「友美諦めな」
「白野威でも!!」
「いいから」
白野威に呆れながら、言われ、友美は、しかたがないと、そのままリビングに。そしてキッチンにいくと、冷蔵庫からお茶を取りだし、コップに注ぐと飲んだ。
「生き返るー!!!」
「たいそうな」
「でも分かるでしょう!?」
「まぁね」
白野威とそんな話をしていると脱衣室から光の声が。
「うおー!!!!????」
何事かとリビングのドアを開けたとき、光が飛び付いてきた。
友美は、慌てて受け止める。
「光!?」
「髪が落ち着いてるー!!!!」
友美は、見てみると確かに昨日よりも光の髪が落ち着いている。
「ブラシすご!!」
「ありがとうー!!!! 教えてくれたからだよ!! よし!! これからケーキ食べよう!!」
「ケーキ!!??」
「冷凍のあるから!!」
光は、嬉しそうに言うと、次に友美に口付けをし、離れた。
「本当に友美は、俺の女神だよ」
「姫から昇格した??」
「かも??」
二人は、微笑み合うと、光は、キッチンに。そして買っていたアイスケーキを持ってくると、リビングに。ダイニングテーブルの上におき、二人は、椅子に座ると、さっそく食べ始めた。
「私も欲しい!!」
「分かってるよ白野威」
白野威は、光の隣に器用に座ると、さいそくする。
光は、白野威にスプーンを渡すと、器用に前足をつかい、アイスケーキを食べ始めた。
「うまい!!」
「それは、よかった」
「でも光美味しいよねこれ!!」
「だな友美!!」
子供達には、内緒の秘密の時間。友美は、笑顔の光を見て、微笑むと、思う。光が幸せそうでよかったと思いながら。