光明ノ神子
普段凛としていて甘えてくることが少ないともいえる友美だが、けっこう甘えん坊だったりする。
今もそうだ。夕飯の支度をしていると、キッチンに友美がやってきた。
「友美??」
「光甘えていい??」
甘えたいときは、こうして聞いてくることが多い。
光は、しばらく考えたのちいう。
「包丁使ってるから今は、無理かな」
友美は、ハッとした顔をするもしょぼんとし、頷くとキッチンを去っていった。
そしてタイミングが悪いときの友美もまた可愛い。しょぼんとしているのが。
「友美ってギャップ凄いんだよなぁ……」
普段は、神子として冷酷だったり、もしくは、凛としていて近寄りがたい存在だったりする。もしくは、人によっては、大陽のように優しいというものもいるが、それでも誰かに甘えるような感じには、見えないだろう。
包丁を使い終えらフライパンで肉やらを炒め出すと、また友美がやって来た。
「光ー」
「なに??」
「パーカー借ります!!」
「うんわかった……」
光は、自分の返答がひかっかり、火を止めると、和室へ。すると友美がやばっという顔をしフリーズしていた。
「友美返せ!!!!」
「やだー!!!!」
パーカーを持ってリビングに飛び出た友美を光は、慌てて追いかける。
その光景を見ていた遊李と榎麟は、またはじまったと両親を見ていた。
「お母さん今回は、いけると思ったんやな……」
「まぁパパもから返事だったしね……」
目の前で光に捕獲された友美を見ながら、双子は、やはり駄目だったかとおもった。
「光の意地悪!!」
「それを言うならパーカーを奪取する友美だろ!! まったく!!」
また友美にはめられたようた気がする。怒られているのに何処か嬉しそうな顔をしている。
光は、ため息を着くと、パーカーを和室のタンスへ戻しにいき、そしてキッチンにいき、料理の続きをはじめた。
「光ー」
「なに??」
「悪いことしていい??」
「ダメです!!」
とりあえず今の友美は、光に相手しもらってるだけで満足らしい。
戦士にも休息が必要なように母にも休息が必要なのだ。
榎麟は、そんな母を見ながら、いう。
「遊李は、お父さんみたいになるんかな??」
「僕が!?」
たとえ恋人が出来たとしても父のようには、ならないと遊李は、思った。
「榎麟は??」
「お母さんみたいにわたしは、なりそうや」
「僕もそっちがいいなぁ。パパみたいだと……こう……男として……可愛すぎるというか……」
ギャップを考えると母の方がいいかもしれない。
そんな我が子の会話を聞き、光は、少し凹んだ。
夕飯が出来上がり、食卓を家族で囲み楽しい時間を過ごしてもその凹みは、直らない。
食器洗い物子供達と分担しやったが、その間も直る気配がなく。
ようやく夫婦の時間が来たとき、今度は、光が友美に甘えていた。
「光どうしたの??」
本を読んでいたら後ろから光に抱き締められた。
「俺ってギャップない……??」
友美は、そう言えばと子供達の会話を思い出していた。
「ギャップあるわよー」
「でも……なるなら友美みたいがいいって……
」
普通こんなことで凹むだろうか。友美は、ため息をこぼす。
「はぁ……」
「友美……」
「あのね。たぶん遊李と榎麟は、優しいパパが標準なの。だからギャップなんて感じないのよ」
「……」
「光は、すぐに顔に出るし、よく笑うし、よく泣くし、子供達にとってそれが普通なの」
「確かに」
「それに比べ私は、あまりなんというか笑うだけだったりするから……光と遊んでる私には、ギャップを感じるのかもね」
なかなか言葉にするには、難しいが光なら分かるだろう。
「ほら普段見せない姿を見れるっていいと思うでしょう?? だからかもね」
「なるほど」
光のギャップに関しては、本当に戦闘なのでしか見れないともいえる。あとは、デートの時か夜の甘々な時か。
友美は、ある意味そういう人ほど恋人には、惚れられると、思っていた。
「光なかなかかっここいいんだけどなぁー」
「……今の俺は??」
「可愛い」
友美の肩に顎をおき、光は、不服そうな顔に。
「カッコいいといわれたい」
「可愛いからしかたがないわ」
「ぶー」
友美は、可愛い夫に笑うと、ふとあることを思い出した。
「私光に甘えたかったのに、逆になってる!!」
「そういえば!! まぁいいじゃん!!」
光は、そういうと微笑み友美にすりすりし始めた。
「癒し~絶対にマイナスイオンでてるよね!?」
「出てない。出てない、」
「ならアロマと同じ香りの効果!?」
「ないない」
友美は、ため息をつくと、言う。
「光離れて」
「やだ」
もう面倒だ。本を読もう。友美は、続きを読み出し、その間光は、友美の髪で遊んでいた。
「出来た!!」
可愛い編み込みが出来たと満足げな光に友美は、言う。
「人の髪で遊ぶな!!」
「ぶー」
「ぶーじゃないの!! まったく!!」
おかしい。甘えたかったはずなのに何故光に甘えられているのか。
友美は、モヤモヤすると本を閉じ、そして、光の、方を向くと、彼に抱きついた。
「仕返し!!」
光は、目を細めて言った。
「友美!!」
「なに??」
「なにもない」
愛おしそうに友美のほほを優しく光は、撫でると口づけをする。
「本当に可愛い。俺の姫は」
「ありがとう」
「でさっきからなに読んでるんだ??」
「あー男を呪い殺した女の話よ」
友美は、本をもちいうが、光は、顔を青くしていた。
「光??」
「なんでそんな本読んでるだ!!??」
「だって面白いから。まぁだいたい色情の関係ばかりなんだけど、面白くて!! 光は、心配いらないけど世の中やっぱり色情にあふれてるわねー」
「そうか」
光は、じっと本を見ると、友美の手からとり、ぽいっと投げてしまった。
「光!?」
「友美読むならこっちにしよう!! ほら可愛いパンダさん!!」
光の、膝の上に乗せられ、パンダの写真集を何故かみることになってしまった。
「ほらこのパンダさん可愛い!!」
「確かに」
「こっちも可愛い!!」
「うーんつららちゃんの方が可愛いかも」
パンダは、見るだけだが、つららには、触ることが出来る。
名を呼ばれ、出てきたつららを友美は、抱っこした。
「ママー」
「ねぇ!! つららちゃん!!」
つららは、首をかしげるが、光は、少し不機嫌な顔に。
「俺とつららどっちがいいの!!」
「つららちゃん」
負けた。つららに。
光は、いじける。
「もうはなれないか、なら!?」
「離れたとしてもくっついてくるでしょう!!」
確かにそうである。光は、頬を膨らますとつららをつつく。
「いいなぁーママに抱っこされて」
「私を膝に乗せておいてよく言うわ!!」
「確かに」
つららに指を咥えられたがまぁいいだろう。光は、優しくつららを撫でるとつららは、気持ちよさそうな顔に。
「確かにパンダもいいけど、つららの方が可愛いかも……」
二人は、微笑みあうと、つららも笑った。
「パパ、ママ楽しそう!!」
「楽しいよーつらら!!」
「まぁ楽しいと言えば楽しいかな」
友美は、そういうと光の頬をつつく。
「甘えさせてよね??」
光は、微笑む。
「もちろん」
つららが戻り、二人になると友美は、光にいう。
「光また作って!!」
友美が何を作ってほしいか光には
分かる。微笑むという。
「オッケーもちろん!!」
「いちご大福楽しみ!!」
ある意味これもまた友美にとっては、甘えることだ。
「友美ー」
「さてお風呂」
友美を抱き締めようとしたら友美が立ち上がり、光の手は、空を切る。
「友美!?」
「お風呂~」
そして友美は、切り替えが早い。友美と抱き締めすりすりしたかった。光は、そう思いながら、寂しそうに友美をみる。
「光なに??」
「なにもないです」
首をかしげる友美に光は、絶対に気づいてるだろと思いつつも微笑むのであった。
今度また甘えに来てくれるチャンスに彼女を堪能しようと思いながら。
今もそうだ。夕飯の支度をしていると、キッチンに友美がやってきた。
「友美??」
「光甘えていい??」
甘えたいときは、こうして聞いてくることが多い。
光は、しばらく考えたのちいう。
「包丁使ってるから今は、無理かな」
友美は、ハッとした顔をするもしょぼんとし、頷くとキッチンを去っていった。
そしてタイミングが悪いときの友美もまた可愛い。しょぼんとしているのが。
「友美ってギャップ凄いんだよなぁ……」
普段は、神子として冷酷だったり、もしくは、凛としていて近寄りがたい存在だったりする。もしくは、人によっては、大陽のように優しいというものもいるが、それでも誰かに甘えるような感じには、見えないだろう。
包丁を使い終えらフライパンで肉やらを炒め出すと、また友美がやって来た。
「光ー」
「なに??」
「パーカー借ります!!」
「うんわかった……」
光は、自分の返答がひかっかり、火を止めると、和室へ。すると友美がやばっという顔をしフリーズしていた。
「友美返せ!!!!」
「やだー!!!!」
パーカーを持ってリビングに飛び出た友美を光は、慌てて追いかける。
その光景を見ていた遊李と榎麟は、またはじまったと両親を見ていた。
「お母さん今回は、いけると思ったんやな……」
「まぁパパもから返事だったしね……」
目の前で光に捕獲された友美を見ながら、双子は、やはり駄目だったかとおもった。
「光の意地悪!!」
「それを言うならパーカーを奪取する友美だろ!! まったく!!」
また友美にはめられたようた気がする。怒られているのに何処か嬉しそうな顔をしている。
光は、ため息を着くと、パーカーを和室のタンスへ戻しにいき、そしてキッチンにいき、料理の続きをはじめた。
「光ー」
「なに??」
「悪いことしていい??」
「ダメです!!」
とりあえず今の友美は、光に相手しもらってるだけで満足らしい。
戦士にも休息が必要なように母にも休息が必要なのだ。
榎麟は、そんな母を見ながら、いう。
「遊李は、お父さんみたいになるんかな??」
「僕が!?」
たとえ恋人が出来たとしても父のようには、ならないと遊李は、思った。
「榎麟は??」
「お母さんみたいにわたしは、なりそうや」
「僕もそっちがいいなぁ。パパみたいだと……こう……男として……可愛すぎるというか……」
ギャップを考えると母の方がいいかもしれない。
そんな我が子の会話を聞き、光は、少し凹んだ。
夕飯が出来上がり、食卓を家族で囲み楽しい時間を過ごしてもその凹みは、直らない。
食器洗い物子供達と分担しやったが、その間も直る気配がなく。
ようやく夫婦の時間が来たとき、今度は、光が友美に甘えていた。
「光どうしたの??」
本を読んでいたら後ろから光に抱き締められた。
「俺ってギャップない……??」
友美は、そう言えばと子供達の会話を思い出していた。
「ギャップあるわよー」
「でも……なるなら友美みたいがいいって……
」
普通こんなことで凹むだろうか。友美は、ため息をこぼす。
「はぁ……」
「友美……」
「あのね。たぶん遊李と榎麟は、優しいパパが標準なの。だからギャップなんて感じないのよ」
「……」
「光は、すぐに顔に出るし、よく笑うし、よく泣くし、子供達にとってそれが普通なの」
「確かに」
「それに比べ私は、あまりなんというか笑うだけだったりするから……光と遊んでる私には、ギャップを感じるのかもね」
なかなか言葉にするには、難しいが光なら分かるだろう。
「ほら普段見せない姿を見れるっていいと思うでしょう?? だからかもね」
「なるほど」
光のギャップに関しては、本当に戦闘なのでしか見れないともいえる。あとは、デートの時か夜の甘々な時か。
友美は、ある意味そういう人ほど恋人には、惚れられると、思っていた。
「光なかなかかっここいいんだけどなぁー」
「……今の俺は??」
「可愛い」
友美の肩に顎をおき、光は、不服そうな顔に。
「カッコいいといわれたい」
「可愛いからしかたがないわ」
「ぶー」
友美は、可愛い夫に笑うと、ふとあることを思い出した。
「私光に甘えたかったのに、逆になってる!!」
「そういえば!! まぁいいじゃん!!」
光は、そういうと微笑み友美にすりすりし始めた。
「癒し~絶対にマイナスイオンでてるよね!?」
「出てない。出てない、」
「ならアロマと同じ香りの効果!?」
「ないない」
友美は、ため息をつくと、言う。
「光離れて」
「やだ」
もう面倒だ。本を読もう。友美は、続きを読み出し、その間光は、友美の髪で遊んでいた。
「出来た!!」
可愛い編み込みが出来たと満足げな光に友美は、言う。
「人の髪で遊ぶな!!」
「ぶー」
「ぶーじゃないの!! まったく!!」
おかしい。甘えたかったはずなのに何故光に甘えられているのか。
友美は、モヤモヤすると本を閉じ、そして、光の、方を向くと、彼に抱きついた。
「仕返し!!」
光は、目を細めて言った。
「友美!!」
「なに??」
「なにもない」
愛おしそうに友美のほほを優しく光は、撫でると口づけをする。
「本当に可愛い。俺の姫は」
「ありがとう」
「でさっきからなに読んでるんだ??」
「あー男を呪い殺した女の話よ」
友美は、本をもちいうが、光は、顔を青くしていた。
「光??」
「なんでそんな本読んでるだ!!??」
「だって面白いから。まぁだいたい色情の関係ばかりなんだけど、面白くて!! 光は、心配いらないけど世の中やっぱり色情にあふれてるわねー」
「そうか」
光は、じっと本を見ると、友美の手からとり、ぽいっと投げてしまった。
「光!?」
「友美読むならこっちにしよう!! ほら可愛いパンダさん!!」
光の、膝の上に乗せられ、パンダの写真集を何故かみることになってしまった。
「ほらこのパンダさん可愛い!!」
「確かに」
「こっちも可愛い!!」
「うーんつららちゃんの方が可愛いかも」
パンダは、見るだけだが、つららには、触ることが出来る。
名を呼ばれ、出てきたつららを友美は、抱っこした。
「ママー」
「ねぇ!! つららちゃん!!」
つららは、首をかしげるが、光は、少し不機嫌な顔に。
「俺とつららどっちがいいの!!」
「つららちゃん」
負けた。つららに。
光は、いじける。
「もうはなれないか、なら!?」
「離れたとしてもくっついてくるでしょう!!」
確かにそうである。光は、頬を膨らますとつららをつつく。
「いいなぁーママに抱っこされて」
「私を膝に乗せておいてよく言うわ!!」
「確かに」
つららに指を咥えられたがまぁいいだろう。光は、優しくつららを撫でるとつららは、気持ちよさそうな顔に。
「確かにパンダもいいけど、つららの方が可愛いかも……」
二人は、微笑みあうと、つららも笑った。
「パパ、ママ楽しそう!!」
「楽しいよーつらら!!」
「まぁ楽しいと言えば楽しいかな」
友美は、そういうと光の頬をつつく。
「甘えさせてよね??」
光は、微笑む。
「もちろん」
つららが戻り、二人になると友美は、光にいう。
「光また作って!!」
友美が何を作ってほしいか光には
分かる。微笑むという。
「オッケーもちろん!!」
「いちご大福楽しみ!!」
ある意味これもまた友美にとっては、甘えることだ。
「友美ー」
「さてお風呂」
友美を抱き締めようとしたら友美が立ち上がり、光の手は、空を切る。
「友美!?」
「お風呂~」
そして友美は、切り替えが早い。友美と抱き締めすりすりしたかった。光は、そう思いながら、寂しそうに友美をみる。
「光なに??」
「なにもないです」
首をかしげる友美に光は、絶対に気づいてるだろと思いつつも微笑むのであった。
今度また甘えに来てくれるチャンスに彼女を堪能しようと思いながら。