光明ノ神子
白野威は、珍しく大学の校内に来ていた。
広いキャンパスの一画にある研究室。 中には入ると白銀のネズミがクッキーを食べていた。
「相変わらず凄い食欲」
「白野威様!!」
白野威は、狼の姿のままソファーに座ると、一閃は、机の上で座り直した。
「今日は、どうされたのですか??」
「ちょっこら調査さ」
「調査」
「一閃に夏音について質問がある」
「おいらに!?」
「そう。どこをかってるのか教えて」
一閃は、しばらく考えると答えた。
「自ら道を切り開くところかな!!」
「ほう」
白野威は、一閃らしいと思う。その理由は、一閃の生い立ちにあった。
一閃の一族は、子宝と豊穣を司るが、一閃は、その一族において、一柱別の道を歩んだ。
「自分と似てるから??」
一閃は、頷くと、クッキーを食べ始める。
「おいらは……一族のなかでも変わり者って言われたけど……刀にであって……その道を極めたこと……後悔してないんだ!! だってそれで、天照様やみんなに会えたからね!!」
少し変わった女神がいると聞いて、白野威は、興味本位で会いに行ってみた。すると腕のいい、刀鍜治がいた。それが一閃だった。
「夏音の実家は、鍛冶屋だったっけ」
「そう!!」
一閃が何故夏音を選んだのか。それは、夏音のもつ縁によるものだろう。
「子供の頃から技を仕込まれてきたのに、夏音は、薬学を学びたいってここまできたんだもん!! 応援したくなるよ!!」
「そういえば、実家の親父と色々あったんじゃ……」
昔夏音がぼそりと呟いていたことを白野威は、思い出す。
「そう!! でも解決済みさ!!」
一閃が大きな声でそう言ったとき、部屋のドアが開いた。
「おとと……」
書類を抱えた夏音が入ってきたようだ。
書類をデスクに置き夏音は、のびをして、驚いた。
「白野威さん!?」
ようやく白野威に気づいたらしい。
「こんにちはー」
「こんにちは!! 今日は、どうされたんですか??」
「すこし一閃に話があってね」
白野威は、そう言うとたちある。
「まぁ話しもきけたしこれで帰るわ」
白野威は、そういうと部屋を出ていった。
「一閃様何を話してたんですか??」
「夏音のいいところ!!」
夏音は、嬉しそうな一閃をみて微笑む。
「楽しかったんですね!!」
「うん!!」
仲良さげな一閃と夏音。白野威は、廊下でその様子をみながらメモした。
一閃ノ神子と神は、とても仲良しと。
「さて帰ろ」
そう呟くと、白野威は、静かな廊下を歩きだしたのであった。
広いキャンパスの一画にある研究室。 中には入ると白銀のネズミがクッキーを食べていた。
「相変わらず凄い食欲」
「白野威様!!」
白野威は、狼の姿のままソファーに座ると、一閃は、机の上で座り直した。
「今日は、どうされたのですか??」
「ちょっこら調査さ」
「調査」
「一閃に夏音について質問がある」
「おいらに!?」
「そう。どこをかってるのか教えて」
一閃は、しばらく考えると答えた。
「自ら道を切り開くところかな!!」
「ほう」
白野威は、一閃らしいと思う。その理由は、一閃の生い立ちにあった。
一閃の一族は、子宝と豊穣を司るが、一閃は、その一族において、一柱別の道を歩んだ。
「自分と似てるから??」
一閃は、頷くと、クッキーを食べ始める。
「おいらは……一族のなかでも変わり者って言われたけど……刀にであって……その道を極めたこと……後悔してないんだ!! だってそれで、天照様やみんなに会えたからね!!」
少し変わった女神がいると聞いて、白野威は、興味本位で会いに行ってみた。すると腕のいい、刀鍜治がいた。それが一閃だった。
「夏音の実家は、鍛冶屋だったっけ」
「そう!!」
一閃が何故夏音を選んだのか。それは、夏音のもつ縁によるものだろう。
「子供の頃から技を仕込まれてきたのに、夏音は、薬学を学びたいってここまできたんだもん!! 応援したくなるよ!!」
「そういえば、実家の親父と色々あったんじゃ……」
昔夏音がぼそりと呟いていたことを白野威は、思い出す。
「そう!! でも解決済みさ!!」
一閃が大きな声でそう言ったとき、部屋のドアが開いた。
「おとと……」
書類を抱えた夏音が入ってきたようだ。
書類をデスクに置き夏音は、のびをして、驚いた。
「白野威さん!?」
ようやく白野威に気づいたらしい。
「こんにちはー」
「こんにちは!! 今日は、どうされたんですか??」
「すこし一閃に話があってね」
白野威は、そう言うとたちある。
「まぁ話しもきけたしこれで帰るわ」
白野威は、そういうと部屋を出ていった。
「一閃様何を話してたんですか??」
「夏音のいいところ!!」
夏音は、嬉しそうな一閃をみて微笑む。
「楽しかったんですね!!」
「うん!!」
仲良さげな一閃と夏音。白野威は、廊下でその様子をみながらメモした。
一閃ノ神子と神は、とても仲良しと。
「さて帰ろ」
そう呟くと、白野威は、静かな廊下を歩きだしたのであった。