短編
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高校生の脳内はわかりやすくて仕方ない。八割エロいことで残りの二割がそのほかだ。それがかの有名な雄英高校の生徒だったとしても、その割合はなんら大差ないだろう。現に今、女子から要注意人物と呼ばれる峰田が 「名前先生のからだって気持ちよさそうだよなぁ」 と虚無を見つめながらボヤいていた。無意識にとでも言うように溢れた言葉に、上鳴が反応を示しつられるように切島も頷く。普段ならやめておけというところだが、いつもとは違う生徒達の同調の仕方が気になり少し耳を傾けることにした。
「あーわかる」
「あのサイズ感たまらない」
「なんせ綺麗」
「高校生には出せない色気」
「その上気さくで優しい」
「夜は凄そう」
「俺、名前先生だったら毎日いける」
思わず笑ってしまうほどのポプギャラリーで捕縛布を持ち上げ、誤魔化しつつ話の続きに聞き耳をたてる。しかしそのどれも当然として当てはまっており今時の高校生の想像力はすごいなと感心した。こいつらは知らないだろうが、俺と名前は付き合っている。なんなら結婚している。知らぬが仏とはよく言ったものだ、そんな人間の前で本来であればこんな話はしないだろう。名前の良さは誰よりも知っているが、ここで口を出すほど俺も子供ではない。せめて一生交わることのできない彼らの悲しい想いのぶつけ合いぐらいは許してやろう。
「名前先生って彼氏いんのかな…」
「やめとけ上鳴。年の差考えろ」
「え、先生って幾つなの?」
「18…?」 「んなわけあるかバカ!」
「いやまじ年齢不詳じゃね?!」
「俺の予想23」
「あ~~あり」
「わかる」
「ワンチャン狙える」
拳を握りしめた上鳴に心の中あいつは俺と同い年、今年で30だと教えてやる。夢を壊すわけにはいかないため、口に出すことはできない。それに名前本人に年齢を言った事がバレてたとしても厄介だ。女はそういう事を気にするのだ、言わないに越したことはない。
「あ~~先生とよろしくしてぇ」
「雲をつかむようなもんだな」
「先生の彼氏ってどんなやつだろう」
「でも前先生指輪してるの見たぞ」
「右?!左?!」
「わっかんねぇけど多分左」
「死にてぇ」
「旦那、どんな奴だろう…」
「絶対プロヒーロー」
「だろうな」
「先生といつもいいことしてんだよなぁ」
「羨ましいぜぇ~~」
はぁと全員がため息をついたところでバスは目的地に着いたようでスピードを緩め緩やかに停止する。おもむろに立ち上がった俺に生徒たちがやばい!という顔をしたが、降りる準備しろよとだけ伝え、荷物を通路側へと寄せる。上鳴と峰田が抱き合いながら目をパチクリとさせていたが、慌てて動き出した他の生徒たちに合わせて荷物の準備をし始めた。珍しくこのクラスの男子全員が一致した意見が、名前がいい女だという話。雄英生としていいのか悪いのか、明らかに悪いほうだろうが自分の女がここまで褒め称えられるのは正直悪い気はしない。少々下品な目で見られていたが男なんてそんなもんだ、俺が高校の時もそんな感じだった。いや、あっちのほうがひどい。どんな感じだ、と代わる代わるやってくるクラスメイトに毎日感想を迫られいたが、それを聞きつけた名前にボコボコにされていた。気が強いだけじゃなく実際めちゃくちゃ強かった。そりゃ最高だよ、好きな女抱けてこれ以上の感想はねぇよ、と思っていた、言わなかったけど。
「あ、イレイザー」
バスを降りると名前が笑顔でA組女子たちを連れて手を振ってきたのに手を軽く上げて応える。大型バスを借りる予定だったが生憎の貸し出し中で二台に別れて来たのだが、たまにはこういうのも悪くない。後ろをぞろぞろと歩いていた生徒たちが天使や、心が洗われるなどオブラートに包み角のなくなった言葉を言ったが、さっきまでの不純な発言をなかったことにはできないぞ。
「お前ら、1つだけ言っといてやる」
合流する前に、くるりと踵を返して男子生徒と向き合う。抜きうちテストか?!とざわめきたつのを個性で黙らせ言葉を続けるが、 頭の片隅にもさっきの話はないようで、単純な頭をしているなと呆れたが、わかりやすくて扱いやすい。
「名前に手を出したらただじゃおかねーぞ」
その一言でカンのいい高校生は理解したようで顔を真っ青にした峰田が隣の上鳴のジャケットの袖をつかんだ。轟がダークホースだと口にしたが、こちとら高校生の時から名前のこと知ってるんだよ、古株だってんだ。完全に出鼻を挫かれた生徒たちを引き連れ、女子たちと合流をする。ガキども相手にみっともねぇが変な気を起こさせない抑止力にはなるだろう。
「あーわかる」
「あのサイズ感たまらない」
「なんせ綺麗」
「高校生には出せない色気」
「その上気さくで優しい」
「夜は凄そう」
「俺、名前先生だったら毎日いける」
思わず笑ってしまうほどのポプギャラリーで捕縛布を持ち上げ、誤魔化しつつ話の続きに聞き耳をたてる。しかしそのどれも当然として当てはまっており今時の高校生の想像力はすごいなと感心した。こいつらは知らないだろうが、俺と名前は付き合っている。なんなら結婚している。知らぬが仏とはよく言ったものだ、そんな人間の前で本来であればこんな話はしないだろう。名前の良さは誰よりも知っているが、ここで口を出すほど俺も子供ではない。せめて一生交わることのできない彼らの悲しい想いのぶつけ合いぐらいは許してやろう。
「名前先生って彼氏いんのかな…」
「やめとけ上鳴。年の差考えろ」
「え、先生って幾つなの?」
「18…?」 「んなわけあるかバカ!」
「いやまじ年齢不詳じゃね?!」
「俺の予想23」
「あ~~あり」
「わかる」
「ワンチャン狙える」
拳を握りしめた上鳴に心の中あいつは俺と同い年、今年で30だと教えてやる。夢を壊すわけにはいかないため、口に出すことはできない。それに名前本人に年齢を言った事がバレてたとしても厄介だ。女はそういう事を気にするのだ、言わないに越したことはない。
「あ~~先生とよろしくしてぇ」
「雲をつかむようなもんだな」
「先生の彼氏ってどんなやつだろう」
「でも前先生指輪してるの見たぞ」
「右?!左?!」
「わっかんねぇけど多分左」
「死にてぇ」
「旦那、どんな奴だろう…」
「絶対プロヒーロー」
「だろうな」
「先生といつもいいことしてんだよなぁ」
「羨ましいぜぇ~~」
はぁと全員がため息をついたところでバスは目的地に着いたようでスピードを緩め緩やかに停止する。おもむろに立ち上がった俺に生徒たちがやばい!という顔をしたが、降りる準備しろよとだけ伝え、荷物を通路側へと寄せる。上鳴と峰田が抱き合いながら目をパチクリとさせていたが、慌てて動き出した他の生徒たちに合わせて荷物の準備をし始めた。珍しくこのクラスの男子全員が一致した意見が、名前がいい女だという話。雄英生としていいのか悪いのか、明らかに悪いほうだろうが自分の女がここまで褒め称えられるのは正直悪い気はしない。少々下品な目で見られていたが男なんてそんなもんだ、俺が高校の時もそんな感じだった。いや、あっちのほうがひどい。どんな感じだ、と代わる代わるやってくるクラスメイトに毎日感想を迫られいたが、それを聞きつけた名前にボコボコにされていた。気が強いだけじゃなく実際めちゃくちゃ強かった。そりゃ最高だよ、好きな女抱けてこれ以上の感想はねぇよ、と思っていた、言わなかったけど。
「あ、イレイザー」
バスを降りると名前が笑顔でA組女子たちを連れて手を振ってきたのに手を軽く上げて応える。大型バスを借りる予定だったが生憎の貸し出し中で二台に別れて来たのだが、たまにはこういうのも悪くない。後ろをぞろぞろと歩いていた生徒たちが天使や、心が洗われるなどオブラートに包み角のなくなった言葉を言ったが、さっきまでの不純な発言をなかったことにはできないぞ。
「お前ら、1つだけ言っといてやる」
合流する前に、くるりと踵を返して男子生徒と向き合う。抜きうちテストか?!とざわめきたつのを個性で黙らせ言葉を続けるが、 頭の片隅にもさっきの話はないようで、単純な頭をしているなと呆れたが、わかりやすくて扱いやすい。
「名前に手を出したらただじゃおかねーぞ」
その一言でカンのいい高校生は理解したようで顔を真っ青にした峰田が隣の上鳴のジャケットの袖をつかんだ。轟がダークホースだと口にしたが、こちとら高校生の時から名前のこと知ってるんだよ、古株だってんだ。完全に出鼻を挫かれた生徒たちを引き連れ、女子たちと合流をする。ガキども相手にみっともねぇが変な気を起こさせない抑止力にはなるだろう。
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