私の好きな悪者がデスゲームをする話
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そして俺達は長い廊下を歩いて行く。しばらく歩くと赤い扉があって中に入るとそこは沢山の武器がある場所だった。「ここは、、何だ?」俺は不思議そうにしていると「まさか、、、ここがゲームのスタート地点か?」ジンは何かに気付いたようだ。「あぁ、多分な」と俺が言うと「おいおい、まじかよ」と佐野は呆れている。「どうやら、ここがゲームのスタート地点で間違いないようですよ」と高遠がそう言った。俺達は周りを見渡していると、奥の方に誰かがいた。「アイツは誰だ?」佐野がそう言うと「アイツが言ってた、俺達と同じように死んでこの世界に連れ込まれた奴かもしれんな」とジンは答えた。「あそこに誰かいますけど、、どうするんですか?」と高遠は俺達に向かって質問する。「そうだな、とりあえず、話しかけてみるか」そう言って俺は近づいて行った。そこには眼帯をしていて、着物を着た侍の様な男が立っていた。「お前は、、一体何者なんだ?どうしてそんな格好してるんだ?どうしてそんなに傷だらけなんだ?どうしてそんなに悲しそうな顔をしているんだ?」と俺は一気に質問すると、「あぁ、悪い、少し興奮してしまった」と謝ると、「まぁ、別にいいが、、」「貴方も私達と同じように死んでしまってこの世界にやって来た人ですか?」高遠は男に向かってそう聞いた。「そうだ。俺もお前達と同じでここに来たんだ。俺の名前は、、高杉晋助(たかすぎしんすけ)。よろしく頼む」と高杉と名乗る男は俺達に挨拶をした。「あぁ、俺は次元大介。宜しく」と俺が言うと「俺は佐野万次郎。ヨロシク」と佐野が言う。「私は高遠遥一と言います。以後お見知りおきを」と高遠が自己紹介する。「俺はジンだ」とジンも続けて名乗る。「それで、高杉さんは何でここにいるんですか?それに体は大丈夫何ですか?クマが酷いし、、、」と高遠が聞くと、高杉は「あぁ、平気だ。俺はもう死なねぇ体になっちまったからな」と微笑みながら答える。「えっ?どういう事だよ?!」と佐野が驚いていると「まあまあ、落ち着けよ」とジンが止める。「あっ、悪ぃ」と佐野は申し訳なさそうにしていた。「まあいい。それより、俺がこんな姿になってるのは、、まあ簡単に言えば、、あの人を助けたかったからだ」そう言うと、高杉は語り始めた。「俺には先生がいる。先生は俺にとって親のような存在だった。先生が俺に剣術を教えてくれた。先生の名は吉田松陽(よしだしょうよう)。松陽先生に拾われて、先生から色々な事を教わった。先生と過ごした日々はとても楽しかった。だが、ある日、幕府に連れて行かれて処刑されてしまった。俺は幕府と天人(あまんと)に復讐するために、俺と同じように先生に教わっていた奴らと戦おうとしたが、俺は弱すぎた。だから俺は強くなろうとした。そして、俺は攘夷志士(じょういしし)になった。俺達は国を変えようとした。でも、俺達は負けた。それでも俺は諦めきれなくて、鬼兵隊(きへいたい)という組織を作った。そして、俺達は天人を倒そうとしたが、、、」「なぁ、天人って何だ?」ジンが高杉に向かって質問をする。「あぁ、天人は俺達とは違う世界から来た種族だ。俺達の世界では人類は2種類に分けられる。1つは地球人。そして、もう一つは天人だ。俺達は地球で暮らしてるが、天人の殆どは宇宙にいるんだ」高杉はそう言うと「あぁ、俺達の世界で言うところの宇宙人みたいなもんか?」とジンは納得したように言った。「そうだ」と高杉は答える。「そうか、、」とジンは呟くと「じゃあ、続きを話してくれ」と佐野は話を促す。「分かった」と言って高杉は再び話し出す。「俺達は先生が人間だと思っていたが、、、実は先生は不老不死の天人だったんだ。先生はそれに耐えられくて、虚(うつろ)という化け物になり果ててしまった、、、俺達はその、、虚、、先生に出会って知ったんだ。俺達は虚に勝とうとしたが、、無理だった。俺は虚の圧倒的な力の前に為す術もなくやられてしまった、、、でも、、仲間の銀時(ぎんとき)は俺が死ぬ時に先生を救うって言ったなぁ、、、アイツは先生を助けのかは分からねぇが、、、もし、、先生を救えたんなら、、、会いたかったぜ」高杉が涙を浮かべていると、俺達の後ろから「泣かないで、、、」と長髪に着物を着ている男が立っていた。「先生!!?何で!!」と高杉は驚きながら言うと、「貴方は私の為に泣いてくたのですね。ありがとうございます」と微笑みながら言う。「ここにいるってことは先生も死んでしまったんですね、、、」と泣きながら話すと、「はい、、、でも銀時が助けてくれて、私は虚から私になれたんです。それが出来たのは貴方のおかげです。本当に感謝していますよ」と微笑みながら答える。「でも、、先生は、、、」「いいえ、それは私が皆を守るためにしたことなので、気にしないでください」と優しく高杉に答えていた。「分かりました。それで、これからどうするおつもりですか?俺はもうこの世に未練はないですが、、」と聞くと「そうですか、、それならば私の願いを聞いてくれませんか? あの世界を救ってほしいのです。私は虚として世界を滅ぼそうとしました。しかし、虚は死に、この世界にやってきました。もう、あんな悲劇を繰り返したくない。だから、お願いします」「勿論ですよ。俺も、もう二度と大切なものを失いたくありませんから」と高杉が答えると「そうですか、、良かった」松陽は安心して笑顔になる。「元の世界に生き返ることができたら、アイツらと一緒にまたバカやりたいなぁ、、」と高杉は空を見上げていた。「そういえば、まだ貴方達に名乗っていませんね。私は吉田松陽と言います。この高杉晋助達の先生をしていました」と松陽は俺達に向かって言う。「あぁ、さっきこいつから聞いたぞ」「そうですか。では宜しく御願い致します」と松陽が言うと、俺達に向かって頭を下げてきた。その後、俺達も自己紹介をした。「先生ですか、、、私もそうですよ」俺達の前に何者かが姿を現した。現れたのは黄色のタコの様な怪物だった。「何者だ!」と高遠が叫ぶ。すると、目の前の怪物はニヤリと笑う。そして、奴はこう言い放った。「初めまして皆さん。私の名前は殺(ころ)せんせーといいます。以後、よろしくお願いします」「殺せんせーだと?」高杉が驚いていた。「はい」奴がそう言うと「私も先生と言っていましたが、、、貴方も先生なんですか?」と松陽は質問をする。「はい、そうでうす。私は元殺し屋で、今は先生をやっているんですよ。まぁ、色々あってこんな姿になってしまいましたけど、、」と笑いながら言った。「お前、元殺し屋だったんだろ。俺も元は殺し屋だったんだぜ」俺は殺せんせーに話しかける。「へー、そうなんですか!でも、貴方からはそんな雰囲気を感じないですね。それに、今の貴方はとても幸せそうだ」殺せんせーが俺を見て言ってきた。「そうだな。俺には仲間がいるからな」と俺が呟くと「そうですか」と嬉しそうに言った。「お前も見た目以外は、、、ヤバそうに見えねぇな」佐野はそう言って笑った。「確かにそうだな」と俺が同意した。「失礼な!!私だってちゃんとした教師です!!」と怒っていた。「はははっ、冗談だよ」佐野は笑って誤魔化した。「何で殺し屋から先生になったんだよ。それに何でそんな怪物になんかなったんだ」俺が気になって聞いてみた。「私は治安が悪い所で生まれました。なので私は生きぬくために殺し屋になったんです。私は親の顔も自分の名前も年も何も知らない、沢山の人を殺し唯一の名前が死神でした、、、ある時、私は弟子に裏切られて捕まってしまい、ある研究の被検体になりました。私はその実験によって強大な力を得られると考えて、少しずつ実験をコントロールしながら脱走の時期を待つことを決めた。そこで私は監視役として派遣された研究員、、、雪村あぐりと出会いました。私は彼女と話しているうちに、彼女の優しさに触れて私は冷酷な自分を捨てたくなったんです、、、ですが、、そんな彼女との時間も終わりを迎えました。ある日、彼女が死んでしまったんです、、、私が守れていれば、彼女は死なずに済んだかもしれないと思うと、自分が許せなかった、、、雪村さんは学校の教師をしていたんです。私は彼女に教えてもらったことを生徒に伝えたくて、先生になろうと思ったのです。そして、私はこの姿に変わりました。でも、後悔なんてしてませんよ。私はこの力で多くの命を救うことができましたから」「そうか、、」「貴方も何かあったんでしょう?話してみて下さいよ」と殺せんせーか俺に聞いてきた。「何でだ?」俺は聞き返した。「先程、貴方も元殺し屋だと言っていたでしょ?だからですよ」「あぁ、そういう事か」俺は今までのことを殺せんせーに話すと「そうですか、、貴方にも色々あったんですね」「まぁ、そんなところかな」「貴方は今、幸せですか?」「あぁ、勿論さ」「良かったです」と殺せんせーは微笑んでいた。「ということは、貴方は私と違って元々は人間だったということですね、、、」松陽は少し悲しそうにしていた。「え?どういうことですか?貴方は人間ではないのですか?見た目はどう見ても普通の人間のようですよ?」「いいえ、私は天人、、、分かりやすくいうと宇宙人で不老不死の身体を持っているんですよ」「そうなんですか!?」と殺せんせーはとても驚いていた。「はい、そうです。私も、、貴方は今は人間ではないかもしれませんが、先生として生徒を教えていることには私達は、、、変わりないですね」と松陽は言った。「はいっ!そうですね!」殺せんせーはとても嬉しそうな顔をしている。「へー、オイラもな」また、、人間じゃねえだろう、、奴が現れた。骸骨の少年だ。「お前は何者だ!!」「はぁ~また、、人間じゃねぇ奴、、、かよ、、、」三途は呆れながら呟いていた。「まあまあ、そう言うなって」と佐野は三途を宥めていた。「オイラは、Sans(さんず)、、、見ての通り、、スケルトンさ」と笑いながら言った。「お前も俺と同じなのか」俺はそう聞くと「そうだ、、オイラもおまえらと一緒でこの世界に連れて来られた」とSansが答えた。「そうなのか、、、ってか!!『さんず』って!俺と一緒の名前じゃねえか!」三途は大声で叫んだ。「俺は漢字で『三途』だ、お前は?」「オイラは英語で『Sans』っていうんだぜ」とお互いが名前を言い合った。「なあ、、お前らって、、本当に同じ名前なんだな」佐野がそう言って笑った。「確かに読み方は同じですね」殺せんせーは感心しながら言っていた。「まぁ、俺にはPapyrus(パピルス)っていう兄弟がいるんだけどな」Sansが続けていった。「そうなのか!会ってみたいな!!」佐野はとても嬉しそうにしている。「俺にも真一郎っていう兄貴がいるんだぜ!!」佐野は自慢げに言っていた。「そうなのか、、、でもお前の兄弟は人間だろ。けど、弟もオイラと同じスケルトンなんだぜ」とSansが言い返した。「マジかよ、、」三途は驚いている。「あぁ、本当さ、、でも、、、もう死んでるんだよな、、、アイツに殺されたんだよ」Sansの顔つきが変わった。「え!?」佐野も三途も驚きを隠せない様子だ。「おい、、それはどういうことだ?」佐野が真剣な顔で聞いた。「オイラ達の世界は人間とモンスターが共存してたんだ。だが、、、、人間とモンスターの戦争があって、人間達はモンスター達を地下に封印したんだ。そして、人間は地上で平和に暮らし始めた。オイラは二人で楽しく過ごしていた。オイラと弟は友達も沢山いた。だけどある日突然、、、、アイツが俺達の前に現れた、、地下に落ちてきた人間だった、、、俺は最初はいい奴だとおもっていたが、、ある日、、アイツはいきなり豹変して、、、弟を殺しやがった、、、弟はな、、、最後までアイツに『こんなことはやめてくれ!!お前ならやり直せる!!一緒に暮らそう!!』って説得してたんだ。そして、最後に俺にこう言ったんだ、『兄ちゃん、、ごめんね』って、、そして、その言葉を最後に弟は息を引き取った。俺はその時誓った。復讐してやるとな、、だから、オイラはアイツを殺そうとしたのさ、、」とSansは話してくれた。「そうなのか、、」三途は悲しげな表情をしている。「あぁ、、それで、、オイラはアイツを殺した、、殺したはずなのに、、何故か、、今度はオイラを殺そうとしてきた、、それからはアイツを殺して、、、またアイツを殺す日々の繰り返しだった」「それ!どういうことだよ!」三途が声を荒げた。「オイラは何度もアイツと戦って、、戦った後はいつも、記憶が無くなってた。気がついたら、、オイラはアイツの死体の前で泣いてた。オイラは一体何回アイツと戦ったのか分からなかった。オイラが覚えているのは、オイラがアイツを倒す度に、、アイツはどんどん強くなっていったということだけだった、、、それで、、、オイラはアイツが『リセット』してるんじゃないかと予想している」とSansが言った。「『リセット』?なんだそりゃ??」三途が不思議そうに聞いてきた。「オイラも詳しくは分からないんだが、、オイラが倒しても、すぐに復活してくるんだ。まるでゲームのキャラみたいにな」とSansが答えた。「そんなことが、、」佐野が呟くようにいった。「あぁ、、」Sansがそう言うと、沈黙が続いた。「、、、でもある時、アイツが『セーブポイント』で『ロード』する瞬間を見たんだ。そこで分かったのは、アイツは『セーブポイント』で『ロード』すると、今までの記憶が引き継がれるということが分かったんだ。つまり、オイラはアイツが『セーブポイント』で『ロード』する前に倒す必要があるって訳さ」Sansは淡々と話した。「なるほど、、じゃあ、お前さんはアイツが復活する前に殺せば良いってことだな」佐野がそう聞くと、「あぁ、そうだ」とSansは返事をした。「で?お前はそいつを殺したのか?」三途は質問した。「あぁ、勿論さ、、でもな、、ある時から、、いくら殺っても殺りきれなくなったんだよ、、、」とSansは暗い顔で言った。「え!?どういうことだ?」三途は驚いた様子だ。「それは、、」Sansは少し黙った後、口を開いた。「『レベルアップ』したんだよ、、オイラがアイツを殺し続けると、レベルが上がるようになったんだ。オイラのレベルはもう100を超えていた。アイツが強くなるのも無理はない。それで、、ついに、、、オイラはアイツに倒されてしまったんだ、、、」とSansは言った。「そうか、、」三途は悲しげに言った。「それで、、目が覚めたらこの世界にいた」「実はな、、俺も兄貴が殺されたんだ、、、」佐野が突然話し始めた。「え!お前の兄貴ってタイムリーパーのか!」Sansが驚いて聞いた。「何故、、タイムリーパーなら未来の事が分かるはず、、」高遠は疑問に思ったようだ。確かに、未来を知っているなら、回避出来るはずだからだ。「いや、兄貴は過去を変えることはもう出来ないんだ」と佐野は悲しげな表情を浮かべながら話した。「そうなのか、、、」俺達は佐野の顔を見て、、それ以上は聞かなかった。「俺には一虎(がずとら)と場地(ばじ)っていうダチがいた。一虎と場地は俺の誕生日にバイクを買ってくれる約束をしていた。だが、本当はそんな金が無かった、、、二人はバイク屋からバイクを盗もうとしたんだけど、、店長にばれて、、、一虎は店長を殺っちまった、、、でも、、その店の店長は、、俺の兄貴の真一郎だったんだ、、、一虎は少年院に入って、一虎は兄貴を殺したことを信じたくなくて、ずっと自分のせいじゃないと、、、俺の、、せいだと、、俺も兄貴を殺した一虎を恨んでた。でも場地が『マイキーの為にやったんだ!一虎は自分を肯定するためにマイキーのせいにしただけだ!だから許してやって欲しい!』って言ってくれたんだ。俺はそれで一虎を許そうかと思っていた、、、でも、、一虎は出所して、、、東卍を抜けて芭流覇羅(ばるはら)っていう敵のチームに入って、、、東卍対芭流覇羅の抗争になって、、一虎は俺を諭していた、、、場地を殺そうとナイフで刺したんだ、、、俺は兄貴も、、場地も奪われて、、一虎を殺してやりたかった、、それで俺は、、、一虎をタコ殴りにした、、その時、一虎は泣いていた。今思うと多分、後悔していたんだと思う、、、それを止めたのが、、場地で、、、」佐野は涙を流した。「そうだったんだな、、」Sansが呟くようにいった。「あぁ、、結局、場地は一虎を庇って死んじまって、、一虎はまた少年院に入ったよ、、」佐野は涙を拭った。「そうか、、お前もオイラと一緒で、、、兄弟の復讐をしようと、、」Sansは何かを考え込んでいる様子だ。「あぁ、そうだな、、、」佐野が返事をすると「復讐したい程にその人のことを思っていたんですよ、、、」高遠も二人に共感しているようであった。「あぁ、、」佐野が悲しげに答えた。
