私の好きな悪者がデスゲームをする話
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「次元!起きろ!起きやがれ!」「ルパン、、、俺もついに焼きが回っちまったな」「おい!寝ぼけてんじゃねぇぞ!死ぬなんて許さねーからな!お前が死んだら、誰がお前の大好きなスコッチを一緒に飲むんだよ!!」「そうよ。私達とこれからもずっと一緒って約束したじゃない」「そうだ、そんなことを言うでない」「うるせぇ!!!てめえらに何がわかるんだ!!俺はもう駄目なんだ。俺はもうじき死ぬんだ。だから、最後にこれだけは言わせて貰うぜ。俺を救ってくれたお前らには感謝してるし、俺の事を相棒と呼んでくれたお前にも本当に感謝している。今まで、、、ありがとよ」「じゃあな」「嫌だぁああああ!!!次元!死なないでくれぇえええ!!!」
俺が目を覚ますと、そこは真っ黒な部屋の様な場所だった。「ここはどこだ?俺はルパンをかばって死んだはずなのに」すると、俺と同じ様に驚いている奴らが沢山いた。白い短髪でガリガリに痩せていて目にクマがある子供の様な男と、その隣にはピンク色の長髪に口に傷がある男、、紫色の短髪の不気味な男、、背が高く金髪の長髪で黒い帽子、、、服も黒のスーツを着ている男がいた。俺は思い切って皆に話してみることにした。「皆は一体誰なんだ?」「私は高遠遙一(たかたおよういち)またの名を地獄の傀儡師(じごくのくぐつし)と言います」「俺は佐野万次郎、、、裏社会最大の犯罪組織、梵天(ぼんてん)のトップだ」「三途春千夜(さんずはるちよ)だ、俺はマイキーの側近兼右腕だ」「そうか、お前らも似たような者だな、、、俺はジンだ」「へっ、よろしくな」「それであなたは何者なのですか?」「俺は次元大介だ。まぁ、見ての通りのガンマンだ」「なるほど、、ところで貴方達は何故ここに来たのかわかりますか?」「知るわけがないだろ」「そいつの言う通りだぜ」「だよな」こうして俺らは情報交換をした。まず分かった事はここにいる全員は別々の世界から来たということだ。「…………zZZZ」「………………」「ってこいつ寝てやがる!?」「マイキー起きろよ、、たくっ仕方ねえな」「すみませんね、この人はいつもこうなのです」「いや別にいいさ、それより何かわかったことはあるか?」「いえ何も」「そうか」「…………」「……zZZZ」「ちょっと待て!こいつ全然起きる気配がしないぞ!」「本当ですね」「どうなってんだこれ?」「おい!起きろ!」「ん〜あと五分だけ〜」「ふざけんな!今すぐ起きろ!!」「ふぁ〜よく寝た」「やっと起きたか」「俺達の話を聞けよ」「はいはい聞いてあげるから早く話して」「皆は何で死んだんですか?」「梵天っていうその組織は麻薬とか武器とか金とかを扱っている。だけどある日、俺の部下の一人がある物を盗んできてしまったんだ。それは、、」「多分ヤクだろ」ジンが呟く。「ああそうだ。俺はヤクを大量に手に入れた。麻薬には手を出さないようにしてたけど、、、」「俺が三途をヤク中にしてしまったんだよ、、、」佐野は申し訳なさそうな顔をしていた。「だから気にしなくて良いんですよ。ボス」三途はそう優しく佐野に言っていた。「どいうことです?詳しく教えてください」高遠が真剣に聞いていた。「確かに高遠の言うとおりだ。ちゃんと理由を説明して欲しい」「……」佐野は何も言わずに黙り込んでいた。「何があったのです?話してくれなければ分からないですよ」高遠は佐野に対してかなりキツめに言った。すると、佐野のそんな様子を見ていた三途が口を開いた。「俺は眠っていてようやく目が覚めたんだけどよぉ、、 その時はまだ頭がボーッとしていて状況がよくわからなかったんだよ、、でも一つ言えるのはボスが悲しんでいることだけは分かった、、だってよ、手に持ってる写真を見て泣いてるじゃねぇか」そう言って指差した先には一枚の写真が落ちており、そこには佐野と少女と佐野に似た男が写っていた。「これは、、」「俺の大切な家族、、、妹のエマと兄貴の真一郎だ」俺達は驚いた。「兄妹がいたのか」「あぁ、、」そしてまた沈黙が続いた。「もう、、いいか、、俺がこんな人間に成り果てたのは、、全部、、全部、、、、俺は大事な人を守ることが出来なかったからだ!!俺は弱い、弱すぎるんだ。俺は、、俺は、、、、グスッグスッ、、俺は最低な男なんだ、、、だから三途もヤク中になってしまった。俺は、、俺は、、俺は、、」佐野は泣き崩れた。「おい、しっかりしろ!マイキーは悪くない。お前は頑張っている。マイキーはよくやってくれた。お前は最高の王だ。ボスは俺がヤクに手を染めて落ちぶれていくのを必死で止めようとしてくれた。それだけで俺は救われてる、、、」「でもお前は死んでしまったんだぞ!俺はお前を救うことができなかった。お前には生きて幸せになって欲しかったのに、、」「大丈夫だ。俺はマイキーの側にずっといる。お前の側でお前を支え続ける。それが俺の役目だ」「……」「それに、、この生き方を選んだのも全ては自分自身だ、、、後悔はない」「そうか、、」「ああそうだ。俺がヤクに手を出し始めたのは、、、そうすれば楽になれると思ったからなんだよ。俺はいつも罪悪感に押し潰されそうになる、、、『何でアイツらを守れなかったんだ!俺が守っていればマイキーは犯罪組織のトップなんかになることはなかったはずだ!』ってな、、」「……」「だがな、、俺は気づいたんだ、、マイキーが犯罪組織のトップになったのは全て俺のせいだとな、、だから俺がマイキーの罪を一緒に背負うことにしたんだ。だからヤクに手を出そうと思ったんだ。狂ってしまえば何もかも忘れられるからな、、でも結局、、ダメだったなぁ、、」三途の目からは涙が流れていた。「俺は、、、マイキーと一緒になりたくなったんだ。マイキーは俺の命よりも大切だからな、、だからマイキーの為に死ねたんだから本望だよ、、」三途はそう言いながら涙を流していた。「三途、、」「それによぉ、、ヤクをキメればマイキーと一緒の世界に入れると思ってたけどよぉ、、違ったなぁ、、マイキーはどんどん遠くに行って、、、ついには俺の手が届かない存在になった、、俺はそんなマイキーを見ていることしかできなかった、、俺がヤクをやっている間、、マイキーは一人で戦っていたんだ、、」三途は号泣していた。「俺が死んだのは自業自得さ、、だから気にすんなって、、」三途はそう言って笑った。「……三途」「はい?」「ありがとう」「いえ」佐野は泣いていた。「俺は、、毎日毎日、誰かを殺す日々を送っている、、最初は抵抗があったけど今では慣れた。殺しても罪悪感がなくなった。だから俺はもうここから出ることはないだろう。俺みたいな奴に居場所なんてないんだよ」「そうですか、私も似た様な物ですよ」「え!マジかよ!お前は俺みたいな黒い衝動が抑えられない訳じゃないだろ?それに人殺しだってしていないはずだ」すると、高遠は少し黙り込んだ後、ゆっくりと話し出した。高遠の父親は酒飲みで気に入らない事があると高遠に暴力を振るっていた。そんな高遠は生きる気力を失いかけていた、、、そんな時、テレビで見た近宮玲子というマジシャンに惹かれて、マジックショーを見に行った。高遠は生まれて初めて感動したのだ。その日から高遠の人生が変わった。毎日のようにマジックの勉強をして、将来は世界一のマジシャンになる事を目標にして努力してきた。そんな時に父親が死んだ。死因は不明だったが自殺だろうと言われている。高遠はやっと父親の呪縛から逃れられたと思ったが、兄弟もおらず母親も小さい頃に病気になり死んだと聞かされている高遠には、天涯孤独の身となってしまった。でも高遠は近宮玲子のようなマジシャンになるという夢を諦めなかった。たが、目標にしていた大事な人が死んでしまった。マジックの練習中の事故だそうだ。ある時、高遠は町を歩いていると、ある看板を見つけ、それは母親のマジックの弟子たちがやっているマジックショーだった。だが、そのショーは母親のマジックと同じで、高遠は考えた。「もしかしたら、、この人達がお母さんのマジック団を乗っ取ろうとお母さんを、、、、殺したんじゃないのか?」そう思った高遠はマジック団のマネージャーになりすまし、確かめると弟子たちが話している所を聞いた。やはり母親のマジック団を乗っ取ろうと弟子たちが、母親を事故に見せかけて殺したと言っていた、、、高遠は怒りに震えた。(許さない、絶対にあいつらを許さない)高遠は弟子たちに復讐することを決意した、だが復讐を実行したが失敗し、高遠は逮捕されて刑務所に入っていたのだが、脱獄して逃亡して、地獄の傀儡師となのり復讐したい犯人に近づいて自分の考えたトリックを実行させる、、、、殺人鬼になったのだ、、、、「貴方達に聞いても?さっき佐野さんが言っていた黒い衝動とはなんですか?私の中にあるこの感情とは違うものなのか知りたいのです」「もし俺の兄貴の真一郎がタイムリープ出来るって言ったら皆は信じるか?」突然佐野は真剣に語りだした。俺達は驚いた。「どういうことですか!?」「何言ってんだ」「はぁ~!!?タイムリープ?頭おかしいんじゃねえの?お前大丈夫か?」「ちょっと待ってくれ!俺の話を聞いてくれ!」「うるせぇな!黙れよ!頭がおかしくなったんだろ?早く病院に行った方がいいぞ」「違うんだってば!!!」すると、三途はため息をつくと話し出した。「マイキー、、ボスの言うことは本当かもしれねぇぜ」「え!?まぁ、俺達はそれぞれ違う世界の者同士だし、、本当かもしれないな、、」「じゃあ、、次元さんは本当に佐野のお兄さんである真一郎さんがタイムスリップできるかもしれないと思うんですか?」高遠は俺を睨みつけながら質問をした。「本当かは分からないが、可能性はあると思っている」俺は正直に答えた。「簡単に信じれないのは分かるが、、、俺達はそれぞれが違う世界からやってきた人間なんだ。だから、、もしかすると、、」「分かったよ、、、そいつらの話を信じればいいんだろ」とジンは投げやりな感じで言うと「ああ、そうしてくれ」佐野は嬉しそうに笑った。「俺が兄貴から貰ったプラモデルで友達と遊んでいて、その時に俺は階段を踏み外してしまい落ちてしまっんだ。それで俺は、、、」「マイキー、、」「どうした?三途」「そのことは話ずらいと思うが、、」「いや、いいよ、、」佐野はそう言ったが辛そうな顔をしていた。「ボス、、」「大丈夫だよ、、」「やっぱり俺が代りに話す」三途は佐野の代わりに話し始めた。「マイキーは打ちどころが悪くて植物状態になってしまったんだ。真一郎は毎日見舞いに行き、毎日話しかけていた。俺も毎日、マイキーに会えるように時間を作ってマイキーに会いに行っていたんだ。だけどある日、、マイキーの容態が悪化してしまったんだ。医者はもう長くはないと言ったんだ。俺は毎日マイキーに謝り続けた。俺が一緒にいたのに、、俺がもっとしっかりしていたら、、俺が、、俺が、、」三途は号泣していた。「もういい、、もういいんだよ、、三途、、」佐野は泣き崩れた。「そして、、マイキーは死んだ、、真一郎は毎日泣いていた、、、真一郎は毎日毎日、マイキーの名前を呼び続けていた。そんな時に真一郎はタイムリーパーの男と出会ってしまった。でも能力を譲って欲しいと頼んだが断られた。だから真一郎は、、その男を殺して能力を奪ったんだ、、、でもその男を殺してしまったせいで、、、黒い衝動という呪いがかかってしまった。その黒い衝動は、、人を殺すことで満たされるという呪われた衝動だ。その衝動に負けてしまうと、、人を殺さないと生きていけないという衝動に駆られてしまう、、それが黒い衝動だ、、 、アイツにエマを殺されてマイキーは黒い衝動に負けたんだ、、、」三途は涙を拭きながら話し終えた。「なるほどね、、確かにそれはあり得るかもな、、」「うむ、、だが、、まだ信じられないな」「そうだな、、」皆は納得したが半信半疑だった。「佐野さんは私が持っている感情とは違いましたね、、、佐野さんは黒い衝動のせいで殺人を犯したのですね、、、でも、私は、、自分の意思で人を、、殺しています、、最初は復讐の為に殺したかったのですが、、今は違います、、私はただ、、自分の欲求を満たすために、、殺人を犯しているだけなんですよ、、 、、私は貴方と違って、、、人を殺すのを楽しんじゃっているんです、、これが私の本性です。だから、、私は最低な殺人鬼ですよ、、ふっ、、はははははは!!!!」高遠は自分のことを卑下しながら笑っていた。「高遠さん、、」「私には金田一君という、、、宿命のライバルがいるんです。彼はとても頭が良くて正義感が強い青年なんです。彼とは何度も推理勝負をして、私達はライバルなんです。私達は親友でもあり宿敵でもある関係なんで、すよ、、私はそんな彼との関係が楽しくて仕方がないんです。それに、、彼のことが好きなんです」高遠は笑顔で話していたが少し悲しげに見えた。「高遠、、」俺は高遠の気持ちを考えてしまい、胸が痛くなった。「私と金田一君はある事件に巻き込まれてしまったんです。金田一君は犯人を追い詰めた時に犯人に殺されそうになって、私は咄嵯に彼を庇って撃たれたんです。彼は「なんで俺なんかを助けたんだ!お前が死んじまったら意味ねえじゃねえか!俺はお前に守られるような弱い人間じゃねぇ!」と言っていました。でも彼には幸せになってほしいって、、私は思ったんです、、、私は家族も殺されてしまって一人ぼっちでした、、、守る人もいないし、、誰も愛してくれる人がいなかった、、金田一君には私と違って、、家族も、、友達も、、恋人もいる、、、だから、、彼が死ぬなんて嫌だって、、そう思って、、」高遠の目から涙がこぼれ落ちた。「お前にもそんな自分を止めてくれようとした奴がいたんだなぁ」佐野は優しい口調で言うと「はい、、」高遠は泣きながら返事をした。「俺がこんなになる前はさ、、、俺、、東京卍會っていう暴走族のリーダーやってて、仲間と一緒にバイク乗って走り回ったりして楽しい毎日を送っていたんだよ、、たけみっちっていうダチに出会ってからは少しずつ黒い衝動に勝てるようになってきて、、いたんだけど、、なぁ、、、だけど、、稀咲って野郎に妹のエマと真兄を殺されて、、、俺は黒い衝動に支配されちまったんだ、、俺は仲間を傷つけない為に俺は東卍の奴らやたけみっちと離れて、、、梵天を作ったんだ」佐野は辛そうな顔をしていた。「たけみっち?」「ああ、俺のヒーローだよ」佐野は優しく微笑んでいた。「たけみっちは真兄に似ていて、、でも真兄のように強くなくて、、だけど諦めずに最後まで頑張っていて、、、俺にとってはたけみっちがお前のいう宿命のライバルに似てるんだよ」佐野は高遠を見ながら言った。「なるほど、、、貴方にもそういう存在がいらっしゃったのですね」高遠は佐野を見て嬉しそうな顔をしていた。「まあな」佐野は照れくさそうに答えていた。「マイキー、、」三途は佐野を見つめていたが佐野は何も言わなかった。「俺もルパンって奴に会ってから、、アイツのおかげで今の自分がいると思うんだ、、、俺は戦争が絶えない国で生まれた。それでも家族とあの時は楽しくやってたな、でもな俺の家族が戦争に巻き込まれて死んでしまった。それからだ、俺が変わっていったのは……俺は家族の復讐のために敵の国の軍に入って戦ったんだ。戦争は勝利して復讐とげることが出来て、俺は軍人を辞めて普通の仕事をしようと思ったが、家族を亡くした俺にはできなかった。そんな時俺の銃の腕を買われて生きるための金を稼ぐために殺し屋になったんだ、、、俺は殺し屋として沢山人を殺してきた。だがな、ある日アイツに出会った。それがルパン三世だった。最初はいけ好かない泥棒だったが、一緒に仕事をしていくうちにアイツは良い奴だと分かってきた。そして気がついた時には俺の心の中に温かいものが芽生えてきていた。ルパン三世が盗むものはいつも誰かの大切なものばかりだった。だからなのかもしれないな、、あいつはどんな悪人からも盗み出すことができる。それは、まるで魔法みたいでな、、そんなアイツに憧れた。だから、俺はルパン一味に入った。今ではルパン達とは家族のような関係になっている」俺はルパンとの思い出を思い出しながら話した。「その人は今どこに」高遠は心配そうな顔で俺に問いかけた。「今はイタリアにいるよ、、、」俺は高遠の顔を見ると悲しげな表情をしていた。「そうですか、、」高遠が悲しげな声で言うと「俺達は自分を救おうとしてくれる奴に出会えて少しは救われたってことだな、、、」佐野がそう呟くと「そうだな」「はい」俺と高遠は返事をした。「三途の死んだ理由は聞いたが、お前が死んだ理由を聞いていなかったな、、、もしかして、、さっき言ってた、、黒い衝動が関係しているのか? 」俺は佐野の目を見た。すると佐野は目を逸らした。「そうか、、」俺は佐野の反応で察してしまった。「俺は、、、黒い衝動のせいで何人も殺してきた。だからなぁ、、もう疲れちまったんだよ。だからなぁ、、最後は自分の手で終わらせようと思ってなぁ、、、でも俺が死んだら、、、三途が、、梵天の奴らがどう思うか、、考えたらなぁ、、俺は死ぬことができなかった。俺は結局、、誰も守れなかったんだよ、、俺は弱い人間なんだ、、弱い人間には誰も守れないんだよ、、それに気づいたらなぁ、、三途は俺に着いてきてくれて、、ずっと側に居てくれた、、、三途は俺に何度も言っていたんだ、「ボスは弱くなんかない!俺にとって一番強い男です!」ってなぁ、、でも、、三途は俺が狂っていくのを止められなかったことを後悔していた、、、俺は三途の目の前で人をたくさん殺していた、、、その度に三途は責任を感じて、、泣いていたんだ。「ごめんなさい」ってなぁ、、俺はなぁ、、そんな三途を見て見ぬ振りをして、、何もしなかったんだよ、、だから三途は、、ヤクに手を染めて、、幻覚と幻聴に悩まされて、、俺が殺した奴らの亡霊に苦しめられて、、なのに、、「これでいいんです。貴方が苦しんでいる姿を見るよりはマシですよ」って、、三途はそう言いながら笑ったんだ。ヤクをやめさせように必死になって止めようとしたけど、ダメだった、、、三途はヤクの飲み過ぎで死んじまった、、、俺はなぁ、、俺のせいだって思ったんだ、、俺の弱さが招いた結果なんだろうなって、、それでなぁ、、最後に俺の手でケリをつけようと、、俺は三途が使ってたヤクを大量に飲んで自殺した。これが俺の死に方だ」佐野は俺と高遠に言った。「マイキー、、」三途は泣きそうな声で佐野の名前を呼んだ。「俺はなぁ、、本当は生きたかったんだと思う。だけどなぁ、、、俺は、、生きることに執着がなかったからなぁ、、だからなぁ、、俺にはあの世界は辛すぎたんだろうな。だからなぁ、、俺のことは気にしないでくれ、、俺が死んでも梵天の連中は何も変わらない。俺がいなくてもあいつらはやっていけるはずだ。だからなぁ」佐野は三途の顔を見ると優しく微笑みかけた。「ありがとうな、、俺のために命を懸けてくれて、、本当に感謝してるよ」佐野は涙を浮かべながら笑顔で三途にお礼を言う。「俺の方こそ、、俺に最後まで付いて来てくれて、、俺に夢を見させてくれて、、ありがとう」三途は涙を流しながら佐野に抱きついた。「俺は幸せ者だよ」そう言うと二人は抱きしめ合った。「俺もルパンに会いてぇな~」俺は佐野と三途を眺めていると「私も金田一君とまた勝負がしたいですね」高遠が懐
かしむような目で呟いていた。「なぁ、ジン、お前がこの世界に来て自己紹介した時に佐野と三途のいる梵天と同じような者って言ってたが、、それはどういう意味なんだ? 」俺は気になっていたことを聞いた。すると「俺の世界でもそいつのいる梵天の様な組織、、、他の奴らはうちの組織のことを『黒の組織』っていうが、、、俺はその黒の組織の幹部をやっている」「そうか、、じゃあ、お前がいる黒の組織は俺達の組織と同じ様なもんなのか? 」三途はジンに問いかけた。「あぁ、俺のところも犯罪組織でな、、お前達とは少し違うがな、、まぁ、簡単に言えば裏社会では名の知れた大きな組織ってことだ」そう言ってジンは煙草の煙を吐き出した。「そうか、、」佐野はそう言って黙り込んだ。「じゃあ何でお前は死んでしまったんだよ」佐野は悲しそうに聞いた。「そうだよ!お前はどうして死んだんだよ! 」三途も悲しげな表情で問いかけた。「俺はなぁ、、とある製薬会社の研究施設でモルモットとして、、、実験体として使われていた。俺のいた研究所は表向きは普通の会社だが、実際は人体実験をしていた。俺はそこで色んな薬物投与されてなぁ、、体がボロボロになっていった。そして俺はある日、、研究所の所長に呼び出されてなぁ、、「君は優秀だからね、実験体にするには勿体無い。うちと提携してる組織の構成員にならないか?」と言われた。俺は最初は断ったが、「君の好きなことをさせてあげるよ」と言われてなぁ、、俺は自由になれるならと思って承諾してしまったんだよ。それで俺は、、、黒の組織の一員になった、、俺は最初、自分の意思に反して強制的に働かされていると思っていた。でもなぁ、、違ったんだ、、俺が働いて得た金は全て俺の懐に入るようになっていた。俺は自分の意志で仕事をしていたんだ、、、そんなことを考えていたら俺は、、、黒の組織の幹部にのし上がっていた、、、俺が幹部になって暫く経った頃、、俺はある任務を任された」「なぁ、お前の黒の組織は一体何をしているんだ」佐野が質問をした。「さぁな、それを知ってるのはあの方だけだろうな、、」ジンはそう言いながら遠い目をしていた。「宮野志保という女性科学者がいてな、、その女はある薬の開発を任されていてな、、」「そうか、、、ヤクか、、、」三途は自分の死んだ理由を思い出したのか、悲しそうに俯きながら言った。「ヤクじゃないぞ、、毒薬だ」ジンの言葉に佐野と三途は驚いた顔をして顔を見合わせた。「えっ、、」三途は戸惑いながら聞き返した。「その女はなぁ、、アポトキシン4869と呼ばれる毒薬を研究していたんだ」「おい、ちょっと待てよ! 」佐野が慌てて口を挟んだ。「どうしたんだ? 」ジンは不思議そうな顔で佐野を見た。「いや、だって、、そんな毒薬、、、うちの組織では聞いたことがねぇよ」佐野は困惑しながら答えた。「そうなのか? 」ジンは首を傾げた。「ああっ、、」三途はジンに返事をする。「私も殺害方法で何となくの毒は知っていますがそれは聞いたことがありませんね」高遠も同意するように呟く。「お前の世界にはそんな物があるのかよ」佐野は呆れたように呟く。「あぁ、、」ジンは佐野に答えると「まぁ、お前の世界にはないだろうな」と言って笑った。「お前の組織そんなもん作ってのか、、、」三途がため息混じりに言うと「あぁ、俺達は人を殺す為の道具を作っている」とジンが平然と答えた。「何だよ、それ! 」三途が驚いていると「お前達も同じようなことやってんじゃねえか」とジンがニヤリとした。「うぐぅ、、」三途は言葉に詰まる。「はぁ~そうだな、、、俺達も、、な、、」佐野は三途を見て苦笑いを浮かべた。「まぁ、お前達がどんな仕事しようが勝手だがな、、俺達黒の組織も、、、お前達の梵天と同じ様なもんだよ」そう言ってジンは煙草の煙を吐き出すと悲しそうに目を伏せた。「話の続きをしてくれよ」三途は悲しげな表情で話を促した。「あぁ、そうだな」そう言ってジンは話し出した。「アポトキシン4869っていう毒薬は、毒を使って殺しても薬物反応が出ないっていう代物でな、、」そう言ってジンは説明を続けた。「その毒を飲ませると、体内に入った瞬間に分解されてな、、血液中から検出されないんだ。そして徐々に細胞が破壊されていき、最終的には死に至る。つまり、毒殺されたとしても犯人の特定が難しいんだよ」「へぇー、、」三途は感心したような声を上げた。「じゃあさぁ、その毒薬を使えば簡単に人を殺せるんですか?」高遠は興味津々といった様子で質問をした。「そうだな、、ただこの毒はかなり特殊なものでな、、なかなか手に入らないんだ、、作れるのは宮野志保だけで、、、志保は妹の明美に危害を加えられないように、、組織の命令で仕方なく研究を続けていたんだろうな、、、でも、、明美は組織に裏切り者として、、、俺がボスから命令を受けて始末したんだ、、、志保は明美が死んで薬の研究に嫌気が差してなぁ、、、組織を抜けよとしたが、、、俺が捕まえてなぁ、、」そう話すジンの顔はとても悲しそうだった。「なんでそんな顔するんだよ、、そいつは裏切り者なんだろ」三途が悲しげな表情で問いかけた。するとジンはフッと笑って「俺はなぁ、、あいつの事が好きだったんだ、、」と言った。「えっ、、」佐野と三途は驚いた顔をしてジンを見た。「志保が監禁されている部屋を開けると、志保は部屋にいなかったんだよ、、俺は志保は死なずに何処かに逃げ出したんだと思ってなぁ、、俺は志保を探し回ったが見つからなかったんだ、、俺は志保が生きていると心の底の方では信じていたんだがな……だが、、裏切り者は殺さねぇといけねぇだろ、、それが組織の掟だからな、、だから、、、俺は志保を見つけたら、、殺すしかねぇんだ……」そう言うとジンは悲しそうな顔をして俯いた。「そうだなぁ、梵天も裏切り者は、、、スクラップ(死体)だ」佐野は悲しそうに呟いた。「俺も組織を裏切った奴らを沢山、、スクラップにしてきたよ、、俺はボス、、マイキーがまだ東京卍會の総長をやっている頃、伍番隊の副隊長をしていたんだが、、隊長のムーチョが裏切りやがってなぁ、、それで俺も、、武藤泰宏を殺したんだ、、アイツはなぁ、、裏切ったくせに、、俺のこの口の傷を隠すためにマスクをくれたりしてよぉ、、良いやつだったんだよ、、」三途はそう言うと俯いて「まぁ、裏切った限りは仕方ねぇけどな、、」と呟きながら悲しそうな表情を浮かべた。「お前達の世界にもそういうことがあるのか、、」ジンは不思議そうに尋ねた。「あぁ、あるよ」佐野が答えると「そうなのか、、」と言ってジンは考え込むように黙った。しばらく沈黙が続いた後、ジンは「俺が死んだのはなぁ、、アイツを庇って死んだんだよ」と言い出した。「アイツ?お前の言ってた恋人の宮野志保か? 」佐野が尋ねると「あぁ」「俺の部下のウォッカが志保らしき女を見つけてな、、ウォッカは俺に知らせに来たんだが、、志保は何と前と見た目が変わっていて、子供のような姿になっていたんだ、、」「え?どういうことですか?」高遠が困惑しながら聞き返した。「どうもこうもねーよ、、志保は縮んでたんだよ」「何だよそれ! 」三途が大きな声で叫ぶ。「そんなのあり得りえねぇよ!」「俺だって信じられなかったよ、、でも実際に見たからなぁ、、俺はあの薬のことは全く分からねぇが、、多分、アポトキシン4869にはそういう副作用も出るんじゃねえかなぁ」そう言ってジンは煙草を吸い始めた。「へぇー、、」三途は感心したような声を上げる。「まぁ、とにかく俺はその姿を見てなぁ、、志保が生きていてくれたことが嬉しくなった、、、でもなぁ、、それと同時に迷いが生まれてなぁ、、」ジンは煙草を吸うと煙と共にため息を吐き出した。「迷う? 」三途が首を傾げる。「あぁ、、裏切り者は殺さないといけないっていう掟があるからなぁ、、俺が銃を取り出して志保に向けたが、、俺は、、志保を撃つことができなかったんだ……そして気がついたら、『兄貴、何でそいつを殺さないんですかい』と聞いてきたウォッカに向かって『うるせぇ!』と言っていたんだ、、『兄貴が殺らないんなら俺が殺しますぜぃ』と言うウォッカに俺は拳銃を渡してしまったんだ……(そうだ、、こいつは、、裏切り者のはずじゃねえか、、なのに、なんで、、こんなに悲しい気持ちになるんだよ……)俺は迷ってなぁ、、分からないんだ、、俺は志保を殺したくないと思ったんだ、、」ジンは悲しそうに目を伏せて言った。「ウォッカは志保を殺さなかったんだな」三途が確認するように聞くと「あぁ、、」とジンは答えた。「俺が志保を庇って死ぬと、目が覚めた時には俺はこの世界にいたんだ」ジンは悲しそうに笑みを浮かべた。「そうだったのか、、」「俺はなぁ、、志保を庇って死ぬ時に気づいたんだ、、、『俺は志保を愛していたんだなぁ、、だから、俺は志保を撃とうとした時あんなにも辛かったんだろうなぁ、、俺は志保を愛せないと思っていたが、、本当は心の底では志保を想っていたんだな、、だから俺は志保を庇って死んだんだな……』となぁ、、」そう言うとジンは悲しげに微笑んだ。「そうか……」三途は悲痛な表情をして俯いた。「貴方にもそんなことがあったのですね」高遠は悲しそうに呟いた。「あぁ、」と言ってジンも俯いた。「皆、色々あるんだなぁ」佐野がしみじみと言った。「そうだなぁ……」ジンは俯いたまま呟く「今ここに居る奴らは全員何かしら辛い思いをしてきた奴らなんだなぁ……」そう言うとジンは顔を上げて悲しそうな表情をした。「そうだなぁ……」佐野も悲しそうな顔をして呟いた。「あぁ、そうだなぁ」三途も悲しそうに俯いた。「そうかもしれませんね……」高遠も悲しそうに俯く。「そうだよなぁ」佐野も悲しそうに俯く。「でも、、俺の世界にも、、、お前達の世界も、、幸せな結末が、、あったらいいのになって思うよ」「あぁ、」三途はジンの言葉を聞いて泣きながら力強く返事をする「そうですよねぇ」高遠も涙ぐみながら答える。「そうだよなぁ」佐野も涙を流している。「確かに、幸せになれる未来があれば良いよなぁ……真兄みたいにタイムリープ出来るわけじゃないしなぁ」三途は鼻をすすりながら答える。「あぁ、やり直せるものならやり直してぇよなぁ」佐野もそう言って泣いている。「あぁ」「はい」高遠とジンも悲しそうに返事をした。「でもな、、俺の世界にも、お前達の世界も、、きっと、、いつかは、、幸せな結末を迎える日が来ると思うんだ、、だってさ、、人は絶対に後悔する生き物だろ? でもな、、その度に反省したり、、後悔を糧にして前に進むことが出来るんだよ、、、だからな、、諦めなければ、、必ず、、報われるんだよ」佐野はそう言うと笑った。「流石ボス!いいこと言いますね!」三途が嬉しそうに叫ぶ。「ふっ、まぁな」佐野は照れたように頭を掻いて笑う。「そうだなぁ、、俺もそう思いたい」ジンは目を閉じてフッと笑って言った。「はい!私もそう信じています!」高遠が笑顔で答えた。「あぁ!絶対に来るさ」三途が元気よく叫ぶ。「あぁ、来るといいなぁ」佐野が優しい声で答えた。「えぇ、来るとも、、絶対に、、」高遠は微笑んで言った。
俺が目を覚ますと、そこは真っ黒な部屋の様な場所だった。「ここはどこだ?俺はルパンをかばって死んだはずなのに」すると、俺と同じ様に驚いている奴らが沢山いた。白い短髪でガリガリに痩せていて目にクマがある子供の様な男と、その隣にはピンク色の長髪に口に傷がある男、、紫色の短髪の不気味な男、、背が高く金髪の長髪で黒い帽子、、、服も黒のスーツを着ている男がいた。俺は思い切って皆に話してみることにした。「皆は一体誰なんだ?」「私は高遠遙一(たかたおよういち)またの名を地獄の傀儡師(じごくのくぐつし)と言います」「俺は佐野万次郎、、、裏社会最大の犯罪組織、梵天(ぼんてん)のトップだ」「三途春千夜(さんずはるちよ)だ、俺はマイキーの側近兼右腕だ」「そうか、お前らも似たような者だな、、、俺はジンだ」「へっ、よろしくな」「それであなたは何者なのですか?」「俺は次元大介だ。まぁ、見ての通りのガンマンだ」「なるほど、、ところで貴方達は何故ここに来たのかわかりますか?」「知るわけがないだろ」「そいつの言う通りだぜ」「だよな」こうして俺らは情報交換をした。まず分かった事はここにいる全員は別々の世界から来たということだ。「…………zZZZ」「………………」「ってこいつ寝てやがる!?」「マイキー起きろよ、、たくっ仕方ねえな」「すみませんね、この人はいつもこうなのです」「いや別にいいさ、それより何かわかったことはあるか?」「いえ何も」「そうか」「…………」「……zZZZ」「ちょっと待て!こいつ全然起きる気配がしないぞ!」「本当ですね」「どうなってんだこれ?」「おい!起きろ!」「ん〜あと五分だけ〜」「ふざけんな!今すぐ起きろ!!」「ふぁ〜よく寝た」「やっと起きたか」「俺達の話を聞けよ」「はいはい聞いてあげるから早く話して」「皆は何で死んだんですか?」「梵天っていうその組織は麻薬とか武器とか金とかを扱っている。だけどある日、俺の部下の一人がある物を盗んできてしまったんだ。それは、、」「多分ヤクだろ」ジンが呟く。「ああそうだ。俺はヤクを大量に手に入れた。麻薬には手を出さないようにしてたけど、、、」「俺が三途をヤク中にしてしまったんだよ、、、」佐野は申し訳なさそうな顔をしていた。「だから気にしなくて良いんですよ。ボス」三途はそう優しく佐野に言っていた。「どいうことです?詳しく教えてください」高遠が真剣に聞いていた。「確かに高遠の言うとおりだ。ちゃんと理由を説明して欲しい」「……」佐野は何も言わずに黙り込んでいた。「何があったのです?話してくれなければ分からないですよ」高遠は佐野に対してかなりキツめに言った。すると、佐野のそんな様子を見ていた三途が口を開いた。「俺は眠っていてようやく目が覚めたんだけどよぉ、、 その時はまだ頭がボーッとしていて状況がよくわからなかったんだよ、、でも一つ言えるのはボスが悲しんでいることだけは分かった、、だってよ、手に持ってる写真を見て泣いてるじゃねぇか」そう言って指差した先には一枚の写真が落ちており、そこには佐野と少女と佐野に似た男が写っていた。「これは、、」「俺の大切な家族、、、妹のエマと兄貴の真一郎だ」俺達は驚いた。「兄妹がいたのか」「あぁ、、」そしてまた沈黙が続いた。「もう、、いいか、、俺がこんな人間に成り果てたのは、、全部、、全部、、、、俺は大事な人を守ることが出来なかったからだ!!俺は弱い、弱すぎるんだ。俺は、、俺は、、、、グスッグスッ、、俺は最低な男なんだ、、、だから三途もヤク中になってしまった。俺は、、俺は、、俺は、、」佐野は泣き崩れた。「おい、しっかりしろ!マイキーは悪くない。お前は頑張っている。マイキーはよくやってくれた。お前は最高の王だ。ボスは俺がヤクに手を染めて落ちぶれていくのを必死で止めようとしてくれた。それだけで俺は救われてる、、、」「でもお前は死んでしまったんだぞ!俺はお前を救うことができなかった。お前には生きて幸せになって欲しかったのに、、」「大丈夫だ。俺はマイキーの側にずっといる。お前の側でお前を支え続ける。それが俺の役目だ」「……」「それに、、この生き方を選んだのも全ては自分自身だ、、、後悔はない」「そうか、、」「ああそうだ。俺がヤクに手を出し始めたのは、、、そうすれば楽になれると思ったからなんだよ。俺はいつも罪悪感に押し潰されそうになる、、、『何でアイツらを守れなかったんだ!俺が守っていればマイキーは犯罪組織のトップなんかになることはなかったはずだ!』ってな、、」「……」「だがな、、俺は気づいたんだ、、マイキーが犯罪組織のトップになったのは全て俺のせいだとな、、だから俺がマイキーの罪を一緒に背負うことにしたんだ。だからヤクに手を出そうと思ったんだ。狂ってしまえば何もかも忘れられるからな、、でも結局、、ダメだったなぁ、、」三途の目からは涙が流れていた。「俺は、、、マイキーと一緒になりたくなったんだ。マイキーは俺の命よりも大切だからな、、だからマイキーの為に死ねたんだから本望だよ、、」三途はそう言いながら涙を流していた。「三途、、」「それによぉ、、ヤクをキメればマイキーと一緒の世界に入れると思ってたけどよぉ、、違ったなぁ、、マイキーはどんどん遠くに行って、、、ついには俺の手が届かない存在になった、、俺はそんなマイキーを見ていることしかできなかった、、俺がヤクをやっている間、、マイキーは一人で戦っていたんだ、、」三途は号泣していた。「俺が死んだのは自業自得さ、、だから気にすんなって、、」三途はそう言って笑った。「……三途」「はい?」「ありがとう」「いえ」佐野は泣いていた。「俺は、、毎日毎日、誰かを殺す日々を送っている、、最初は抵抗があったけど今では慣れた。殺しても罪悪感がなくなった。だから俺はもうここから出ることはないだろう。俺みたいな奴に居場所なんてないんだよ」「そうですか、私も似た様な物ですよ」「え!マジかよ!お前は俺みたいな黒い衝動が抑えられない訳じゃないだろ?それに人殺しだってしていないはずだ」すると、高遠は少し黙り込んだ後、ゆっくりと話し出した。高遠の父親は酒飲みで気に入らない事があると高遠に暴力を振るっていた。そんな高遠は生きる気力を失いかけていた、、、そんな時、テレビで見た近宮玲子というマジシャンに惹かれて、マジックショーを見に行った。高遠は生まれて初めて感動したのだ。その日から高遠の人生が変わった。毎日のようにマジックの勉強をして、将来は世界一のマジシャンになる事を目標にして努力してきた。そんな時に父親が死んだ。死因は不明だったが自殺だろうと言われている。高遠はやっと父親の呪縛から逃れられたと思ったが、兄弟もおらず母親も小さい頃に病気になり死んだと聞かされている高遠には、天涯孤独の身となってしまった。でも高遠は近宮玲子のようなマジシャンになるという夢を諦めなかった。たが、目標にしていた大事な人が死んでしまった。マジックの練習中の事故だそうだ。ある時、高遠は町を歩いていると、ある看板を見つけ、それは母親のマジックの弟子たちがやっているマジックショーだった。だが、そのショーは母親のマジックと同じで、高遠は考えた。「もしかしたら、、この人達がお母さんのマジック団を乗っ取ろうとお母さんを、、、、殺したんじゃないのか?」そう思った高遠はマジック団のマネージャーになりすまし、確かめると弟子たちが話している所を聞いた。やはり母親のマジック団を乗っ取ろうと弟子たちが、母親を事故に見せかけて殺したと言っていた、、、高遠は怒りに震えた。(許さない、絶対にあいつらを許さない)高遠は弟子たちに復讐することを決意した、だが復讐を実行したが失敗し、高遠は逮捕されて刑務所に入っていたのだが、脱獄して逃亡して、地獄の傀儡師となのり復讐したい犯人に近づいて自分の考えたトリックを実行させる、、、、殺人鬼になったのだ、、、、「貴方達に聞いても?さっき佐野さんが言っていた黒い衝動とはなんですか?私の中にあるこの感情とは違うものなのか知りたいのです」「もし俺の兄貴の真一郎がタイムリープ出来るって言ったら皆は信じるか?」突然佐野は真剣に語りだした。俺達は驚いた。「どういうことですか!?」「何言ってんだ」「はぁ~!!?タイムリープ?頭おかしいんじゃねえの?お前大丈夫か?」「ちょっと待ってくれ!俺の話を聞いてくれ!」「うるせぇな!黙れよ!頭がおかしくなったんだろ?早く病院に行った方がいいぞ」「違うんだってば!!!」すると、三途はため息をつくと話し出した。「マイキー、、ボスの言うことは本当かもしれねぇぜ」「え!?まぁ、俺達はそれぞれ違う世界の者同士だし、、本当かもしれないな、、」「じゃあ、、次元さんは本当に佐野のお兄さんである真一郎さんがタイムスリップできるかもしれないと思うんですか?」高遠は俺を睨みつけながら質問をした。「本当かは分からないが、可能性はあると思っている」俺は正直に答えた。「簡単に信じれないのは分かるが、、、俺達はそれぞれが違う世界からやってきた人間なんだ。だから、、もしかすると、、」「分かったよ、、、そいつらの話を信じればいいんだろ」とジンは投げやりな感じで言うと「ああ、そうしてくれ」佐野は嬉しそうに笑った。「俺が兄貴から貰ったプラモデルで友達と遊んでいて、その時に俺は階段を踏み外してしまい落ちてしまっんだ。それで俺は、、、」「マイキー、、」「どうした?三途」「そのことは話ずらいと思うが、、」「いや、いいよ、、」佐野はそう言ったが辛そうな顔をしていた。「ボス、、」「大丈夫だよ、、」「やっぱり俺が代りに話す」三途は佐野の代わりに話し始めた。「マイキーは打ちどころが悪くて植物状態になってしまったんだ。真一郎は毎日見舞いに行き、毎日話しかけていた。俺も毎日、マイキーに会えるように時間を作ってマイキーに会いに行っていたんだ。だけどある日、、マイキーの容態が悪化してしまったんだ。医者はもう長くはないと言ったんだ。俺は毎日マイキーに謝り続けた。俺が一緒にいたのに、、俺がもっとしっかりしていたら、、俺が、、俺が、、」三途は号泣していた。「もういい、、もういいんだよ、、三途、、」佐野は泣き崩れた。「そして、、マイキーは死んだ、、真一郎は毎日泣いていた、、、真一郎は毎日毎日、マイキーの名前を呼び続けていた。そんな時に真一郎はタイムリーパーの男と出会ってしまった。でも能力を譲って欲しいと頼んだが断られた。だから真一郎は、、その男を殺して能力を奪ったんだ、、、でもその男を殺してしまったせいで、、、黒い衝動という呪いがかかってしまった。その黒い衝動は、、人を殺すことで満たされるという呪われた衝動だ。その衝動に負けてしまうと、、人を殺さないと生きていけないという衝動に駆られてしまう、、それが黒い衝動だ、、 、アイツにエマを殺されてマイキーは黒い衝動に負けたんだ、、、」三途は涙を拭きながら話し終えた。「なるほどね、、確かにそれはあり得るかもな、、」「うむ、、だが、、まだ信じられないな」「そうだな、、」皆は納得したが半信半疑だった。「佐野さんは私が持っている感情とは違いましたね、、、佐野さんは黒い衝動のせいで殺人を犯したのですね、、、でも、私は、、自分の意思で人を、、殺しています、、最初は復讐の為に殺したかったのですが、、今は違います、、私はただ、、自分の欲求を満たすために、、殺人を犯しているだけなんですよ、、 、、私は貴方と違って、、、人を殺すのを楽しんじゃっているんです、、これが私の本性です。だから、、私は最低な殺人鬼ですよ、、ふっ、、はははははは!!!!」高遠は自分のことを卑下しながら笑っていた。「高遠さん、、」「私には金田一君という、、、宿命のライバルがいるんです。彼はとても頭が良くて正義感が強い青年なんです。彼とは何度も推理勝負をして、私達はライバルなんです。私達は親友でもあり宿敵でもある関係なんで、すよ、、私はそんな彼との関係が楽しくて仕方がないんです。それに、、彼のことが好きなんです」高遠は笑顔で話していたが少し悲しげに見えた。「高遠、、」俺は高遠の気持ちを考えてしまい、胸が痛くなった。「私と金田一君はある事件に巻き込まれてしまったんです。金田一君は犯人を追い詰めた時に犯人に殺されそうになって、私は咄嵯に彼を庇って撃たれたんです。彼は「なんで俺なんかを助けたんだ!お前が死んじまったら意味ねえじゃねえか!俺はお前に守られるような弱い人間じゃねぇ!」と言っていました。でも彼には幸せになってほしいって、、私は思ったんです、、、私は家族も殺されてしまって一人ぼっちでした、、、守る人もいないし、、誰も愛してくれる人がいなかった、、金田一君には私と違って、、家族も、、友達も、、恋人もいる、、、だから、、彼が死ぬなんて嫌だって、、そう思って、、」高遠の目から涙がこぼれ落ちた。「お前にもそんな自分を止めてくれようとした奴がいたんだなぁ」佐野は優しい口調で言うと「はい、、」高遠は泣きながら返事をした。「俺がこんなになる前はさ、、、俺、、東京卍會っていう暴走族のリーダーやってて、仲間と一緒にバイク乗って走り回ったりして楽しい毎日を送っていたんだよ、、たけみっちっていうダチに出会ってからは少しずつ黒い衝動に勝てるようになってきて、、いたんだけど、、なぁ、、、だけど、、稀咲って野郎に妹のエマと真兄を殺されて、、、俺は黒い衝動に支配されちまったんだ、、俺は仲間を傷つけない為に俺は東卍の奴らやたけみっちと離れて、、、梵天を作ったんだ」佐野は辛そうな顔をしていた。「たけみっち?」「ああ、俺のヒーローだよ」佐野は優しく微笑んでいた。「たけみっちは真兄に似ていて、、でも真兄のように強くなくて、、だけど諦めずに最後まで頑張っていて、、、俺にとってはたけみっちがお前のいう宿命のライバルに似てるんだよ」佐野は高遠を見ながら言った。「なるほど、、、貴方にもそういう存在がいらっしゃったのですね」高遠は佐野を見て嬉しそうな顔をしていた。「まあな」佐野は照れくさそうに答えていた。「マイキー、、」三途は佐野を見つめていたが佐野は何も言わなかった。「俺もルパンって奴に会ってから、、アイツのおかげで今の自分がいると思うんだ、、、俺は戦争が絶えない国で生まれた。それでも家族とあの時は楽しくやってたな、でもな俺の家族が戦争に巻き込まれて死んでしまった。それからだ、俺が変わっていったのは……俺は家族の復讐のために敵の国の軍に入って戦ったんだ。戦争は勝利して復讐とげることが出来て、俺は軍人を辞めて普通の仕事をしようと思ったが、家族を亡くした俺にはできなかった。そんな時俺の銃の腕を買われて生きるための金を稼ぐために殺し屋になったんだ、、、俺は殺し屋として沢山人を殺してきた。だがな、ある日アイツに出会った。それがルパン三世だった。最初はいけ好かない泥棒だったが、一緒に仕事をしていくうちにアイツは良い奴だと分かってきた。そして気がついた時には俺の心の中に温かいものが芽生えてきていた。ルパン三世が盗むものはいつも誰かの大切なものばかりだった。だからなのかもしれないな、、あいつはどんな悪人からも盗み出すことができる。それは、まるで魔法みたいでな、、そんなアイツに憧れた。だから、俺はルパン一味に入った。今ではルパン達とは家族のような関係になっている」俺はルパンとの思い出を思い出しながら話した。「その人は今どこに」高遠は心配そうな顔で俺に問いかけた。「今はイタリアにいるよ、、、」俺は高遠の顔を見ると悲しげな表情をしていた。「そうですか、、」高遠が悲しげな声で言うと「俺達は自分を救おうとしてくれる奴に出会えて少しは救われたってことだな、、、」佐野がそう呟くと「そうだな」「はい」俺と高遠は返事をした。「三途の死んだ理由は聞いたが、お前が死んだ理由を聞いていなかったな、、、もしかして、、さっき言ってた、、黒い衝動が関係しているのか? 」俺は佐野の目を見た。すると佐野は目を逸らした。「そうか、、」俺は佐野の反応で察してしまった。「俺は、、、黒い衝動のせいで何人も殺してきた。だからなぁ、、もう疲れちまったんだよ。だからなぁ、、最後は自分の手で終わらせようと思ってなぁ、、、でも俺が死んだら、、、三途が、、梵天の奴らがどう思うか、、考えたらなぁ、、俺は死ぬことができなかった。俺は結局、、誰も守れなかったんだよ、、俺は弱い人間なんだ、、弱い人間には誰も守れないんだよ、、それに気づいたらなぁ、、三途は俺に着いてきてくれて、、ずっと側に居てくれた、、、三途は俺に何度も言っていたんだ、「ボスは弱くなんかない!俺にとって一番強い男です!」ってなぁ、、でも、、三途は俺が狂っていくのを止められなかったことを後悔していた、、、俺は三途の目の前で人をたくさん殺していた、、、その度に三途は責任を感じて、、泣いていたんだ。「ごめんなさい」ってなぁ、、俺はなぁ、、そんな三途を見て見ぬ振りをして、、何もしなかったんだよ、、だから三途は、、ヤクに手を染めて、、幻覚と幻聴に悩まされて、、俺が殺した奴らの亡霊に苦しめられて、、なのに、、「これでいいんです。貴方が苦しんでいる姿を見るよりはマシですよ」って、、三途はそう言いながら笑ったんだ。ヤクをやめさせように必死になって止めようとしたけど、ダメだった、、、三途はヤクの飲み過ぎで死んじまった、、、俺はなぁ、、俺のせいだって思ったんだ、、俺の弱さが招いた結果なんだろうなって、、それでなぁ、、最後に俺の手でケリをつけようと、、俺は三途が使ってたヤクを大量に飲んで自殺した。これが俺の死に方だ」佐野は俺と高遠に言った。「マイキー、、」三途は泣きそうな声で佐野の名前を呼んだ。「俺はなぁ、、本当は生きたかったんだと思う。だけどなぁ、、、俺は、、生きることに執着がなかったからなぁ、、だからなぁ、、俺にはあの世界は辛すぎたんだろうな。だからなぁ、、俺のことは気にしないでくれ、、俺が死んでも梵天の連中は何も変わらない。俺がいなくてもあいつらはやっていけるはずだ。だからなぁ」佐野は三途の顔を見ると優しく微笑みかけた。「ありがとうな、、俺のために命を懸けてくれて、、本当に感謝してるよ」佐野は涙を浮かべながら笑顔で三途にお礼を言う。「俺の方こそ、、俺に最後まで付いて来てくれて、、俺に夢を見させてくれて、、ありがとう」三途は涙を流しながら佐野に抱きついた。「俺は幸せ者だよ」そう言うと二人は抱きしめ合った。「俺もルパンに会いてぇな~」俺は佐野と三途を眺めていると「私も金田一君とまた勝負がしたいですね」高遠が懐
かしむような目で呟いていた。「なぁ、ジン、お前がこの世界に来て自己紹介した時に佐野と三途のいる梵天と同じような者って言ってたが、、それはどういう意味なんだ? 」俺は気になっていたことを聞いた。すると「俺の世界でもそいつのいる梵天の様な組織、、、他の奴らはうちの組織のことを『黒の組織』っていうが、、、俺はその黒の組織の幹部をやっている」「そうか、、じゃあ、お前がいる黒の組織は俺達の組織と同じ様なもんなのか? 」三途はジンに問いかけた。「あぁ、俺のところも犯罪組織でな、、お前達とは少し違うがな、、まぁ、簡単に言えば裏社会では名の知れた大きな組織ってことだ」そう言ってジンは煙草の煙を吐き出した。「そうか、、」佐野はそう言って黙り込んだ。「じゃあ何でお前は死んでしまったんだよ」佐野は悲しそうに聞いた。「そうだよ!お前はどうして死んだんだよ! 」三途も悲しげな表情で問いかけた。「俺はなぁ、、とある製薬会社の研究施設でモルモットとして、、、実験体として使われていた。俺のいた研究所は表向きは普通の会社だが、実際は人体実験をしていた。俺はそこで色んな薬物投与されてなぁ、、体がボロボロになっていった。そして俺はある日、、研究所の所長に呼び出されてなぁ、、「君は優秀だからね、実験体にするには勿体無い。うちと提携してる組織の構成員にならないか?」と言われた。俺は最初は断ったが、「君の好きなことをさせてあげるよ」と言われてなぁ、、俺は自由になれるならと思って承諾してしまったんだよ。それで俺は、、、黒の組織の一員になった、、俺は最初、自分の意思に反して強制的に働かされていると思っていた。でもなぁ、、違ったんだ、、俺が働いて得た金は全て俺の懐に入るようになっていた。俺は自分の意志で仕事をしていたんだ、、、そんなことを考えていたら俺は、、、黒の組織の幹部にのし上がっていた、、、俺が幹部になって暫く経った頃、、俺はある任務を任された」「なぁ、お前の黒の組織は一体何をしているんだ」佐野が質問をした。「さぁな、それを知ってるのはあの方だけだろうな、、」ジンはそう言いながら遠い目をしていた。「宮野志保という女性科学者がいてな、、その女はある薬の開発を任されていてな、、」「そうか、、、ヤクか、、、」三途は自分の死んだ理由を思い出したのか、悲しそうに俯きながら言った。「ヤクじゃないぞ、、毒薬だ」ジンの言葉に佐野と三途は驚いた顔をして顔を見合わせた。「えっ、、」三途は戸惑いながら聞き返した。「その女はなぁ、、アポトキシン4869と呼ばれる毒薬を研究していたんだ」「おい、ちょっと待てよ! 」佐野が慌てて口を挟んだ。「どうしたんだ? 」ジンは不思議そうな顔で佐野を見た。「いや、だって、、そんな毒薬、、、うちの組織では聞いたことがねぇよ」佐野は困惑しながら答えた。「そうなのか? 」ジンは首を傾げた。「ああっ、、」三途はジンに返事をする。「私も殺害方法で何となくの毒は知っていますがそれは聞いたことがありませんね」高遠も同意するように呟く。「お前の世界にはそんな物があるのかよ」佐野は呆れたように呟く。「あぁ、、」ジンは佐野に答えると「まぁ、お前の世界にはないだろうな」と言って笑った。「お前の組織そんなもん作ってのか、、、」三途がため息混じりに言うと「あぁ、俺達は人を殺す為の道具を作っている」とジンが平然と答えた。「何だよ、それ! 」三途が驚いていると「お前達も同じようなことやってんじゃねえか」とジンがニヤリとした。「うぐぅ、、」三途は言葉に詰まる。「はぁ~そうだな、、、俺達も、、な、、」佐野は三途を見て苦笑いを浮かべた。「まぁ、お前達がどんな仕事しようが勝手だがな、、俺達黒の組織も、、、お前達の梵天と同じ様なもんだよ」そう言ってジンは煙草の煙を吐き出すと悲しそうに目を伏せた。「話の続きをしてくれよ」三途は悲しげな表情で話を促した。「あぁ、そうだな」そう言ってジンは話し出した。「アポトキシン4869っていう毒薬は、毒を使って殺しても薬物反応が出ないっていう代物でな、、」そう言ってジンは説明を続けた。「その毒を飲ませると、体内に入った瞬間に分解されてな、、血液中から検出されないんだ。そして徐々に細胞が破壊されていき、最終的には死に至る。つまり、毒殺されたとしても犯人の特定が難しいんだよ」「へぇー、、」三途は感心したような声を上げた。「じゃあさぁ、その毒薬を使えば簡単に人を殺せるんですか?」高遠は興味津々といった様子で質問をした。「そうだな、、ただこの毒はかなり特殊なものでな、、なかなか手に入らないんだ、、作れるのは宮野志保だけで、、、志保は妹の明美に危害を加えられないように、、組織の命令で仕方なく研究を続けていたんだろうな、、、でも、、明美は組織に裏切り者として、、、俺がボスから命令を受けて始末したんだ、、、志保は明美が死んで薬の研究に嫌気が差してなぁ、、、組織を抜けよとしたが、、、俺が捕まえてなぁ、、」そう話すジンの顔はとても悲しそうだった。「なんでそんな顔するんだよ、、そいつは裏切り者なんだろ」三途が悲しげな表情で問いかけた。するとジンはフッと笑って「俺はなぁ、、あいつの事が好きだったんだ、、」と言った。「えっ、、」佐野と三途は驚いた顔をしてジンを見た。「志保が監禁されている部屋を開けると、志保は部屋にいなかったんだよ、、俺は志保は死なずに何処かに逃げ出したんだと思ってなぁ、、俺は志保を探し回ったが見つからなかったんだ、、俺は志保が生きていると心の底の方では信じていたんだがな……だが、、裏切り者は殺さねぇといけねぇだろ、、それが組織の掟だからな、、だから、、、俺は志保を見つけたら、、殺すしかねぇんだ……」そう言うとジンは悲しそうな顔をして俯いた。「そうだなぁ、梵天も裏切り者は、、、スクラップ(死体)だ」佐野は悲しそうに呟いた。「俺も組織を裏切った奴らを沢山、、スクラップにしてきたよ、、俺はボス、、マイキーがまだ東京卍會の総長をやっている頃、伍番隊の副隊長をしていたんだが、、隊長のムーチョが裏切りやがってなぁ、、それで俺も、、武藤泰宏を殺したんだ、、アイツはなぁ、、裏切ったくせに、、俺のこの口の傷を隠すためにマスクをくれたりしてよぉ、、良いやつだったんだよ、、」三途はそう言うと俯いて「まぁ、裏切った限りは仕方ねぇけどな、、」と呟きながら悲しそうな表情を浮かべた。「お前達の世界にもそういうことがあるのか、、」ジンは不思議そうに尋ねた。「あぁ、あるよ」佐野が答えると「そうなのか、、」と言ってジンは考え込むように黙った。しばらく沈黙が続いた後、ジンは「俺が死んだのはなぁ、、アイツを庇って死んだんだよ」と言い出した。「アイツ?お前の言ってた恋人の宮野志保か? 」佐野が尋ねると「あぁ」「俺の部下のウォッカが志保らしき女を見つけてな、、ウォッカは俺に知らせに来たんだが、、志保は何と前と見た目が変わっていて、子供のような姿になっていたんだ、、」「え?どういうことですか?」高遠が困惑しながら聞き返した。「どうもこうもねーよ、、志保は縮んでたんだよ」「何だよそれ! 」三途が大きな声で叫ぶ。「そんなのあり得りえねぇよ!」「俺だって信じられなかったよ、、でも実際に見たからなぁ、、俺はあの薬のことは全く分からねぇが、、多分、アポトキシン4869にはそういう副作用も出るんじゃねえかなぁ」そう言ってジンは煙草を吸い始めた。「へぇー、、」三途は感心したような声を上げる。「まぁ、とにかく俺はその姿を見てなぁ、、志保が生きていてくれたことが嬉しくなった、、、でもなぁ、、それと同時に迷いが生まれてなぁ、、」ジンは煙草を吸うと煙と共にため息を吐き出した。「迷う? 」三途が首を傾げる。「あぁ、、裏切り者は殺さないといけないっていう掟があるからなぁ、、俺が銃を取り出して志保に向けたが、、俺は、、志保を撃つことができなかったんだ……そして気がついたら、『兄貴、何でそいつを殺さないんですかい』と聞いてきたウォッカに向かって『うるせぇ!』と言っていたんだ、、『兄貴が殺らないんなら俺が殺しますぜぃ』と言うウォッカに俺は拳銃を渡してしまったんだ……(そうだ、、こいつは、、裏切り者のはずじゃねえか、、なのに、なんで、、こんなに悲しい気持ちになるんだよ……)俺は迷ってなぁ、、分からないんだ、、俺は志保を殺したくないと思ったんだ、、」ジンは悲しそうに目を伏せて言った。「ウォッカは志保を殺さなかったんだな」三途が確認するように聞くと「あぁ、、」とジンは答えた。「俺が志保を庇って死ぬと、目が覚めた時には俺はこの世界にいたんだ」ジンは悲しそうに笑みを浮かべた。「そうだったのか、、」「俺はなぁ、、志保を庇って死ぬ時に気づいたんだ、、、『俺は志保を愛していたんだなぁ、、だから、俺は志保を撃とうとした時あんなにも辛かったんだろうなぁ、、俺は志保を愛せないと思っていたが、、本当は心の底では志保を想っていたんだな、、だから俺は志保を庇って死んだんだな……』となぁ、、」そう言うとジンは悲しげに微笑んだ。「そうか……」三途は悲痛な表情をして俯いた。「貴方にもそんなことがあったのですね」高遠は悲しそうに呟いた。「あぁ、」と言ってジンも俯いた。「皆、色々あるんだなぁ」佐野がしみじみと言った。「そうだなぁ……」ジンは俯いたまま呟く「今ここに居る奴らは全員何かしら辛い思いをしてきた奴らなんだなぁ……」そう言うとジンは顔を上げて悲しそうな表情をした。「そうだなぁ……」佐野も悲しそうな顔をして呟いた。「あぁ、そうだなぁ」三途も悲しそうに俯いた。「そうかもしれませんね……」高遠も悲しそうに俯く。「そうだよなぁ」佐野も悲しそうに俯く。「でも、、俺の世界にも、、、お前達の世界も、、幸せな結末が、、あったらいいのになって思うよ」「あぁ、」三途はジンの言葉を聞いて泣きながら力強く返事をする「そうですよねぇ」高遠も涙ぐみながら答える。「そうだよなぁ」佐野も涙を流している。「確かに、幸せになれる未来があれば良いよなぁ……真兄みたいにタイムリープ出来るわけじゃないしなぁ」三途は鼻をすすりながら答える。「あぁ、やり直せるものならやり直してぇよなぁ」佐野もそう言って泣いている。「あぁ」「はい」高遠とジンも悲しそうに返事をした。「でもな、、俺の世界にも、お前達の世界も、、きっと、、いつかは、、幸せな結末を迎える日が来ると思うんだ、、だってさ、、人は絶対に後悔する生き物だろ? でもな、、その度に反省したり、、後悔を糧にして前に進むことが出来るんだよ、、、だからな、、諦めなければ、、必ず、、報われるんだよ」佐野はそう言うと笑った。「流石ボス!いいこと言いますね!」三途が嬉しそうに叫ぶ。「ふっ、まぁな」佐野は照れたように頭を掻いて笑う。「そうだなぁ、、俺もそう思いたい」ジンは目を閉じてフッと笑って言った。「はい!私もそう信じています!」高遠が笑顔で答えた。「あぁ!絶対に来るさ」三途が元気よく叫ぶ。「あぁ、来るといいなぁ」佐野が優しい声で答えた。「えぇ、来るとも、、絶対に、、」高遠は微笑んで言った。
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