(前編)もしも聖夜決戦で三ツ谷が死んでしまったら
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俺達が黒龍の拠点に着くとそこには縛られて泣いている女の子達の姿があった。その中にはルナとマナちゃんもいた。「ルナ!マナ!」と俺達が近づくとそこには血まみれでボロ雑巾のように倒れている三ツ矢君がいてその隣にはナイフを持って泣き崩れている八戒君が居たのだ。「タカちゃん、、俺のせいで、、」と涙を流して後悔していたのである。「おいおい~マジかよ、、どうなってんだよ?」とドラケン君は困惑した様子だった。「八戒!お前!三ツ矢を殺ったのか!?」とマイキー君が怒りの形相で聞くと「ああ、、そうだよ、、俺が殺したんだ、、」と震えた声で答えたのである。八戒君の姿を見て俺達は言葉を失ったのである。「ははは!どうだ!驚いたか?」と高笑いしながら現れたのは柴大寿とその取り巻きのイヌピー君とココ君がいたのだ。だが、イヌピー君とココ君は悲しそうな目をしていて心ここに在らずといった感じだったのである。「てめぇら何してやがる?まさか、、黒龍を裏切るつもりじゃねぇだろうなぁ?」と大寿が睨むと「そんなわけないだろ、、」とイヌピー君が苦しげに言ったのである。「ならいいけどよぉ。何かあった時はわかってんだろうな」と脅すと、「はい、、ボス」と二人は返事をしたのであった。(やっぱりイヌピー君とココ君は本当は助けたかったんだな。それなら二人が協力してもらうように説得してみようかな)と思い俺は行動に移すことにした。俺はみんなの気をそらすためにとめてあったバイクのオイルを抜いて爆弾を仕掛けるとみんなが慌てる中、イヌピー君とココ君の手を掴んで物陰に隠れさせたのである。「タケミチ、、何をするつも……」と言いかけたところで爆発音が聞こえたのだ。「えっ!?」と驚く二人に「とにかく、話があるから来てくれませんか?」と言うと二人は黙ってついてきたのである。そして、俺は倉庫の裏まで来ると「人質を解放してあげて欲しいんです」「はあ?なんでだよ?」「あなた達だって本当はそうしたいんじゃないですか?」と聞いてみると図星なのか苦虫を噛み潰したような顔をしていた。「お願いします。人質を解放させて下さい」と頭を下げるとココ君が口を開いたのだ。「確かに、、俺たちはあいつらが心配だし早く家に帰してやりたいと思ってる」「でも、それは無理な相談なんだ、、、ボスに命令されてて逆らえねーんだよ、、、俺達だってこんな事したくねえのにさ」とココ君に続いてイヌピー君は悔しそうにしていたのである。「それでも、なんとかして止めないとダメですよ!!こんな事をするのが黒龍のやり方なんですか!!あなたの尊敬していたボスはこんなことをする人だったんですか!!」と俺が叫ぶと二人はハッとした表情をして「そういえば、、真一郎君が憧れていた不良はもっと真っ直ぐでカッコイイ男だった。黒龍を頼むって言ってくれたのに、、俺はなんてことを、、」とイヌピー君は泣き出したのである。「何で真一郎のことを知ってるんだ?」とココ君に不思議そうな顔で聞かれたので「マイキー君から聞いたんですよ」と言ったら納得した様子だった。「でもボスに逆らう事は出来ないしどうしたら……」とココ君は悩んでいたので「俺が人質を助けたことにすれば大丈夫です!だから協力してください!」と言って説得するとイヌピー君とココ君は考え込んでしばらくして決心したのかコクンとうなずいたのである。「ありがとうございます!!」とお礼を言うと「別にお前のためじゃなくて真一郎の為だ」と言われたので思わず笑ってしまったのだった。俺が笑うとイヌピー君とココ君もつられて笑っていて、その笑顔を見てこの人達ならマイキー君を救えるかもしれないと思ったのである。「おいおい、、何やってんだよ、、」と呆れた声がしたので振り向くとそこには場地さんと千冬が居たのだ。「そいつらは敵のチームのメンバーなのに何仲良くなってんの?バカなの?」と言われてしまったのである。そんな時、ココ君が千冬に近付いていくといきなり殴りかかった。だが、千冬はそれをかわすと「テメェ!何するんだ!?」と怒鳴ったので今度は場地さんが「千冬こっちにも色々事情があんだろうがよぉ」「まあまあ、落ち着いて下さいよ。千冬の言う通り敵同士だけど、今は仲間って事でいいんじゃ無いすか?こいつは悪い奴には見えなかったんで」「はぁ、、相棒はお人好しすぎだぜ。そんなんだといつか騙されるぞ。まっ、そこが良い所でもあるんだけどよ」とため息をつきながら千冬は言ったのである。「はいはい、わかったからもう行こうぜ。時間が勿体ないからな。後、タケミチ、、もし何かあったら絶対助けに行くからな。一人で抱え込むなよ」と場地さんは言い残して千冬と去って行った。「あの二人も大変そうだな」「ああ、でも信頼してる感じが伝わってきたけどな」と俺達は話しながら人質を拘束している場所に向かおうとしていると後ろの方からバイクの音が聞こえてきたのである。振り返るとそこには皆がいた。俺がに気付くと睨み付けてきた。「テメェ、どこに行ってやがった」「ちょっと用事があっただけっす」と言うとみんなは舌打ちをしたのだ。「それで何でそいつらと一緒なんだ?まさか黒龍に入ったわけじゃないよな?」とマイキー君に言われたのである。「違います!!俺が黒龍に入る訳がないでしょう!?」と慌てて否定したのだ。「それじゃ、なんで一緒にいるんだよ!!」と言われて言葉に詰まっているとイヌピー君とココ君が口を開いたのである。「マイキー、、、本当にすまねぇ、、ボスがあんな事をするなんて思わなかったんだ、、、まさか誘拐までやるとは思って無かったんだ、、許してくれ、、」とイヌピー君は涙を流して謝っていた。「俺からもすまない、、ボスを止められなかった。俺達がもっとしっかり止めていればこんな事にはならなかったんだ、、」とココ君も頭を下げたのであった。それを見たみんなは驚いていたが、すぐに冷静になってマイキー君はイヌピー君の胸ぐらを掴んだのである。「てめぇ、お前らのせいで八八戒は三ツ矢を刺しちまったんだろうが!!!ふざけたこと言ってっとぶっ殺すぞ!!」と怒鳴り散らしていた。「うっ、、ごめんなさい、、、俺はマイキーの兄貴の真一郎君に憧れていて、、」「お前兄貴と知り合いなのか」マイキー君は驚いた表情をしていた。「あぁ、真一郎のバイク屋に遊びに行かせてもらった事がある」「そうなのか、、」「俺は、、、真一郎君みたいになりたかった、、」とイヌピー君は涙を浮かべていたのである。「だから俺は黒龍に入って黒龍を変えるつもりだったのに、、、いつの間にか、、こんなことに、、」とイヌピー君は泣き崩れてしまったのである。「イヌピー、、」とココ君が心配そうにイヌピー君を見つめていた。「イヌピー、、それなら、、、俺達が黒龍を変えてやる。俺達で黒龍を元の姿に戻さないか?真一郎が憧れていた黒龍に戻したいんだろ?」とココ君はイヌピー君に手を差し伸べていたのである。「ココ、、ありがとう、、」とイヌピー君はその手を取って立ち上がったのである。「マイキー、、、俺達は今のボスのやり方にはついていけなくなったんだ、、だから東卍と黒龍で同盟を結ばないか?」とマイキー君を説得しようとしたのだ。「東卍と黒龍で同盟だと!?」「ああっ、そうだ!俺たちは人質を解放させるために東卍に協力をする!そして、、真一郎が総長だった時の黒龍に戻すために協力して欲しいんだ!」とココ君が必死に訴えかけていた。「お前ら本当に人質を解放してくれるんだな、、?」「もちろんだ!約束する!」「わかった。だが、もし裏切ったらお前らの新しいチームごと潰してやるからな」とマイキー君が言うと、二人は「わかってるよ」と答えたのである。
