贈り物の悲劇
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一虎は場地にマイキーの誕生日にバイクをプレゼントするために、バイクを盗もうと提案した。
場地はためらったが協力してバイク屋から盗むことに成功した。
「こんなバイクどうしたんだ?」
「友達に貰ったんだよ」
「へぇー」
という会話をしたが、マイキーはどこかで見たことがあるバイクだった。
「サンキューな!」
と言ってマイキー達はその場を離れると、マイキーの携帯がなった。電話はマイキーの兄の佐野真一郎だった。
「もし、もしもし?兄貴!どうしたの!?」
「あぁ……実は俺のバイクが誰かに盗まれたんだよ……」
「えっ……そうなのかよ……」
「それがさっき気づいたんだけどななくなっててさ……」
「……」
(まさか……あいつらが今俺にくれたバイクが兄貴から盗んできたやつってことか?本当ならヤバいぞ……。)
「分かった。じゃあまた連絡するわ」といって電話を切ると、
(あいつらに聞かないわけにはいかないよな……)
と思いながら家に帰ることにした。
次の日、マイキーは場地と一虎を呼び出した。そして、昨日のことについて聞くことにしたのだ。
すると2人は黙り込んでしまった。
「お前たち何か隠してるだろ?」
「それは……」
「お前たちは俺のダチだからなんでも話して欲しいと思ってる。頼む、教えてくれないか?」と言うと、
「ごめんなさい!!俺たちがやりました!!」
「本当にすまない!!」と言い出して土下座までしてきた。
「なんでそんなことをやったのか理由を教えてくれるか?」
「一虎が誕生日プレゼントにバブをあげるのはどうかって言い始めてそれで…」
「おい!!!言うなって言っただろうが!!」
「だって本当のことだろ!?一虎、マイキー俺達はまさかあれが兄貴のものなんて知らなかったんだ!!俺はマイキーに喜んで欲しくてやってしまって……」場地は涙をボロボロ流しながら謝ってきた。
その姿を見ていたらなんだかこっちも泣きたくなってきた。
「場地……とりあえずこのことは警察に言わないことにする。でも、兄貴には謝っとけよ。俺も一緒についていくからな」
「あぁ、分かった。」
「うん。わかった。」
こうして3人で真一郎の元に向かったが、マイキーは急用が出来て直ぐに行けなかった。
「あいつら兄貴と上手くいったかな……」
マイキーは真一郎のバイク屋に向かい、中に入ると……なんと!
そこには!血を流した場地と一虎が倒れていて、2人の前に血塗れのナイフを持った真一郎がいた………
「兄貴!!!何してんだよ!!!!」と大声で叫ぶと、ハッとしたようにこちらを見た。
「ま、マイキぃー……」と泣きながら震えていた。
「俺アイツらと口論になって…一虎が俺に襲いかかって来て場地は一虎を止めようとして刺されたんだ……一虎は場地を刺して動転してしまったみたいで…俺を襲ってきて……抵抗してたら……俺……一虎を………」と言ってその場に崩れ落ちた。
「嘘だよな?兄貴……冗談だよね?」と声をかけると、首を横に振った。
「うぅ……ひぐっ……マ"イギィィー……ゴメンナサイ"」と言って泣いているのを見て
「もういいよ……。大丈夫だから泣かないでくれよ……なっ?」と言って手を差し伸べたが真一郎はその手を取ろうとしなかった。
「えっ……どうして取ってくれねぇんだよ!いつもなら取ってくれるじゃんか!!!」
「ごめンな……マイキぃー……おれハァ……モウダメみたいだヨォ……ホントウニゴメん……マイキぃー」
そう言って真一郎は手に持つナイフを自分の首に当てた。
「マイキー…今までありがとうな………愛しているよ………」
そう言って真一郎は首を切ってしまった…………
「ウソダロ…?あ…兄貴!!!起きてくれよぉ……」
と叫んでも返事はなかった。血を流して倒れている一虎の目からも涙が出ており、場地に至っては号泣していた。
「俺のせいで……俺のせいで……俺なんかのために……ああああっ……俺が全部悪いんだ……」とずっと呟いていた。
それから警察に連絡をして、事情聴取を受けた後に場地と一虎は少年院に送られた。
そして、数年後に2人は出所し、マイキーは迎えに行った。
しかし、2人とも前のような元気はなく、まるで別人のように変わり果てていた……
一虎は目にクマができて、髪は長かった。そして、一虎は首や腕に傷跡があった……多分…一虎は……自分で自分を傷つけたのだろう……。場地は髪の毛がぼさぼさで、前より痩せていた……そして、一虎と同じように体に傷痕がある。
そして、一虎はマイキーを見ると怯えるような目をしていた。
「マイキー……久しぶり……あの時は本当にすまなかった……」
「いや……気にするなよ。それよりお前たちこれからどうするつもりなんだ?また一緒に暮らすのか?」
「ああ、そうしようと思っている」
「そうなのか!?良かったぜ!」
「でも、俺達は……だから、俺達は遠くに行って静かに暮らしたいと思ってる………」
「それってどういう意味だよ!まさか……死ぬつもりじゃねーだろーな!?」と聞くと、
「そうだよ……」と答えた。
「お前ら……ふざけんじゃねえぞ!まだ、やり直せるはずだろ!?」
「無理なんだよ!俺たちはもう汚れちまって元には戻れないんだ!!」
「そんなことない!絶対にできる!諦めなければきっと!だから、死なないでくれよ……」と泣きながら言うと、
「ありがとう。マイキー…でも、もう遅いんだ……」と悲しそうな顔をしながら言った。
「それに、マイキーはドラケンと幸せになれよ……」
「おい、待てって!!行くなってば!!お願いだから……」
と必死に引き止めようとしたが、一虎と場地はそのままどこかへ行ってしまった………
マイキーはその場で泣き崩れてしまった……
次の日、マイキーは2人を探そうと、2人が行きそうな場所をくまなく探し回ったが見つからなかった。
「くそっ!どこ行ったんだよ……」と焦っていると、
「あれ〜?マイキーくんじゃないですかぁ〜」
と声をかけられたので振り返るとそこには千冬がいた。
「おいっ!一虎と場地を見かけたりしなかったか!?」と聞くと、
「さー知らないですねー。ところで…昨日俺場地さんに会ったんですけど…様子がおかしくて……なんか……死んだような目をしてましたよ……」
「えっ……?本当か……?」
「はい。何があったんですか?」
「実は……場地と一虎は兄貴が死んだのは自分が悪いって言って、それで、自殺しようとしていて……それを止めたんだけど……そのままどっかに消えちゃったんだよ……」
「えぇーーーー!!!!!マジすか!!場地さん……そんなことを……俺も探すの手伝うっスよ!!」
「いいのか?」
「もちろんっスよ!だって場地さんは命の恩人ですから!あと、一虎君は場地さんの友達なんで!!」
「そっか……ありがとな……!」
「いえ!全然大丈夫っスよ! 」
マイキーと千冬は手分けして2人を探したが見つからず、その日の夜になった。
「クソッ……!どこにいるんだよ!あいつらは……!もうすぐ日付が変わるっていうのに……!早く見つけないと……!!」
『マイキー2人を見つけた』と手分けして探していた千冬から連絡がきた。
「まじか!今どこにいるんだよ!!」
「えっとー、ここから少し離れたところにある廃工場にいるみたいですよ!!」
「分かった。すぐに向かう!!」と言ってバイクに乗ってその場所に向かった。
「着いた!!ここか……」と中に入ると一虎と場地の後ろ姿があった。
「やっと見つけた……!一虎!場地!こんなところにいたのか……」
と言うと2人はビクッとしてこっちを振り向いた。
「マイキー……どうしてここに……?」
「それは俺が聞きたいことだ。お前ら…一体何をしているんだ……」と聞くと、
「ごめんなさい……。俺はもうダメな人間なんだ……。だから死ぬことにしたんだ……。」と言った。
「お前ら……ふざけんじゃねえよ!!お前らが死んで、誰が喜ぶんだ!!みんな悲しむだけだろ!!!」
「でも、俺達は汚れている……。だから……」
「だからなんだって言うんだよ!?お前らはまだやり直せるはずだろ!?」
「でも……もう遅いんだよ……」
「だからって死ぬなんて許さないぞ!お前らには生きて罪を償ってもらわないと困るんだよ!」
「でも、もう疲れたんだ……」
「お前らなあ……」と言いかけたその時、
「マイキー、もうやめてくれ……」と一虎が言った。
「もう、これ以上俺たちを苦しめないでくれ……」
「………」
すると、突然、場地がナイフを取り出して自分の腹に当てていた。
「おい、待て!場地!!早まるな!!」
と慌てて止めようとした瞬間………ザクッと音がした。そして、血が流れ出した。
「はははははははははははは」
「マイキー俺達もう終わりだ……」
と一虎は笑いながら言い、場地は苦しそうに息をしながら言っていた。
「おい!場地!しっかりしろ!」と叫ぶと、
「マイキー……もう無理だよ……」と弱々しく言った。
「マイキー…俺……マイキーの兄貴を殺しちまった……」と場地が辛そうな声で言った。
「俺…真一郎君のこと……好きだった。だけど………俺はそれを裏切った。俺は最低な男だ。マイキー…俺を……殺してくれないかな……?」
「そんなのできるわけねーだろうが!場地!」
「じゃあ…俺も一緒に死なせて……」
「そんなのもっとできねーよ!」と叫んだ後、
「場地…一虎……お前らは俺の大切な仲間で友達で家族なんだよ……!俺の前からいなくなるなよ……!頼むから……!」と泣き崩れてしまった。
その言葉を聞いて場地が涙を流し始めた。
「俺も……死にたくない……!まだ生きていたい……!俺だって……!俺だって……!本当は生きたかったよ!でも…俺のせいで真一郎君は死んだ……!俺が殺したようなものだ……!俺が全部悪いんだ……!」と言って場地は意識を失った。
「場地……!場地……!!」と叫んでいると、千冬が現れた。
「場地さん……?場地さん……!なんで……こんなことに……!うわーーー」と言って泣いていた。
一虎の方を見ると、一虎は震えていた。
「一虎、、大丈夫か?」
「ごめんなさい……。ごめんなさい……。ごめんなさい……。ごめんなさい……」と言ってずっと謝り続けていた。
「一虎、、もういいよ。自分を責めなくていいんだ……」と言うと、一虎がこっちを見て、
「マイキー……本当にごめんなさい……!俺…俺……マイキーのこと大好きなのに……!それなのに……!こんなことを……!ごめんなさい……。ごめんなさい……」
「もう泣くな……」と言った瞬間、一虎の目からは涙が流れた。
「うん……。分かった……」と言った後、
「でも、、もう遅いんだよ……」と呟いた。
「一虎……?」
「一虎君……!?」
「一虎、どうしたんだ!?」
「一虎!?」
「一虎!?」
とみんなが呼びかけたが反応がなかった。
「マイキー……。俺もうダメなんだ……」
「一虎…お前……まさか……」と聞くと、
「そうだよ……!俺はもうすぐ死ぬんだ……」と言い出した。
「一虎君!?」
「一虎君!?」
「嘘だろ!?」
「おい!何言ってんだよ!」とそれぞれ声を上げた。
「でも…もう遅いんだ……」と一虎が言った時、
「一虎!お前…死ぬ気なのか!?」と聞いた。
「そうだよ……」
「一虎…お前……ふざけんじゃねえぞ!!」
「はははははは!!!!!」と狂ったように笑い出した。
「一虎…もうやめてくれ……」とマイキーが言うと、
「マイキー……、俺はマイキーのことを恨んでるよ……」と言い出した。「えっ……」と思わず聞き返すと、
「俺はマイキーに殺されてもいいと思ってた……!だけど……俺は怖くなったんだよ……」と悲しそうな声で言った。
「怖いってどういうことだ!?」と叫ぶと、
「俺はマイキーのことが大好きだ。俺はマイキーに憧れていた。マイキーは強くてカッコよくて優しい人だと思っていた。俺もそんな風になりたいって思った。マイキーは俺にとってヒーローだったんだよ……」と苦しそうに言いながら涙を流していた。
「俺はマイキーみたいになりたかった。憧れだった。俺もマイキーみたいな強い人間になって守りたいって思ってた。でも…俺は弱いんだよ。だから、俺はマイキーとは違ってヒーローにはなれなかった……」と泣き叫び始めた。
「俺は悪者か?いや、ただの殺人者だ。俺が全部悪い。俺が真一郎を殺した。マイキーを裏切った。俺は死んで当然な奴なんだよ……」と叫んでいた。
「違う!!一虎は悪くない!俺が…俺が……!」とマイキーも泣いたが、
「それでも……俺が悪いのは変わらないよ……」と一虎が言っていた。そして、
「うわーーー!!」と叫んだ後、意識を失った。「ちくしょう!!間に合わなかった……」すると、
「いや、一虎はまだ生きてるぞ!」という声と共に救急隊員が来た。「おい!しっかりしろよ!すぐに病院に連れていくぞ!意識はあるな?」
「はい……」と返事をした。
「よし、じゃあお前たちは救急車に乗っていろ!後のことはこっちに任せろ!」と言われ、マイキー達は救急車に乗った。
「マイキー…本当にすまなかったな……」
「俺達のせいで迷惑かけて……」
「気にするなよ……」と言いながら、マイキー達は涙を流していた。
そして、数分後、マイキー達の目の前には手術室があり、中に入ると、医者がいて、
「残念ながら…お亡くなりになりました……」と言われた。
「嘘だろ……?なぁ、冗談だよな……?」
「……」と何も答えられなかった。
「ケンチン……どうすれば良いんだろうな……」
「さーな……」と暗い雰囲気になっていると、突然誰かが入ってきた。「誰ですか……?」と聞くと、
「俺は稀咲鉄太。」と答えた。
「どうしてここに……」と質問をしたが、無視された。
「おい、マイキー……一虎と場地は死んだのか……?」
「それなら好都合だが……」とマイキーに聞こえないように言った。「何か言ったか」
「いや、それで二人が死んだというのは本当か……?」
「ああ、本当だ。」
「そうか…それは良かった……」と不気味な笑みを浮かべて部屋から出ていった……
「どういう意味なんだ……?あいつ……まさか……」
と嫌なことを考えていたが、俺はその考えを頭の中から消し去った。
その後、葬式が行われたのだが…そこには、マイキーとドラケンと千冬しかいなかった。
他の奴らも来ようとしたらしいけど、マイキーとドラケンと千冬以外は来るなという遺言らしい。
それから数日後、千冬とドラケンは2人で墓参りに来ていた。
「一虎も場地も死んじまったよ……」
「そうだな……」
「でも、これでやっと終わったんだよな……」
「多分な……ってか、マイキーは大丈夫なのか……?」
「正直言って分からない……。」
二人がそんな話をしていると、後ろから声をかけられたので振り返ると、そこにいたのは、、半間修二だった。
「久しぶり〜♪」
「何の用ですか……?」と聞くと、
「いや〜別に大した話ではないんだけどさー…お前ら……東卍は解散して俺のところにこいよ〜」と言ってきたので、
「ふざけんなよ!!」とドラケンは怒りをぶつけたが、
「まあまあ、そんな怒るなって……それに、マイキーは俺とアイツについてくるって言ってたぜぇ……だから、お前らはもう終わりだ。」と言って去っていった。
「クソッ……!なんでこんなことになるんだよ……!マイキーがあんなこと言わなければ……!!」
「え?それどういうことっすか!?」
千冬は思わず聞き返したが、ドラケンは何も答えずに黙り込んだままだった。
あれから約1週間後、マイキーは家に引きこもり続けていた。
千冬は何度も説得を試みたが、全く効果がなかった。
ある日、千冬が買い物に行こうとすると、偶然にもマイキーと出会ったので、
「あっ!ちょうどいいところにいた!」と言った瞬間、
「うるせー!!ほっといてくれ!!!」と言われてしまった。
「ごめん……」と謝ったが、マイキーはそのままどこかへ行ってしまったのであった……
武道は過去にタイムリープし、ドラケンが死んでマイキーが闇落ちする未来を変えて、未来に戻って来たのだが、、、
「ここは……?俺のマンションか……」と周りを見渡すと、そこは自分のアパートの部屋だった。
「もしかしたら、未来に戻ったのか……?」
と思った時、
いきなり誰かが部屋に入ってきた。
「おーい!タケミっち!元気にしてたか?」
「マイキー君!どうしてここにいるんですか?」
「どうしてここにって言われてもな……」
と言いながら、頭を掻いていた。マイキー君は髪型が変わっていて、黒い短髪になっていた。
「それより、どうして来たのか教えてください」
「ああ、実はな……」と言いながら、椅子に座って話し出した。
「まず、最初に言っておくけど、俺は今、反社会的勢力に所属している。」という言葉を聞いて驚いた。
「それってどういう……」
「そのままの意味だよ」
「じゃあ、どうして……」
「それは、皆を守る為だ。」
「俺と一緒に来ないか?」と誘われたが、断った。
「そうか……残念だな……」と悲しげな表情を浮かべていた。
「マイキー君はこれからどうするんですか?」
「俺はここでずっと暮らすつもりだが……」
「そうですか……」
(あぁ、マイキー君また闇に落ちてしまったんだな……)
と思いながらも、何も言えなかった。
すると、誰かの声が聞こえたので、耳を澄ませると、
「マイキーさん、そろそろ時間です」という声がしたので、
「分かった……」と答えたあと、
「たけみっち、俺はお前のことが好きだったよ」
「え?それどういう意味なんですか……?」と聞くと、答えなかった。
「俺はもう行くけど、最後に一つだけ言いたいことがある」
と言ってこちらに近づいてきて、俺に抱きしめた。
「マイキーくん!?何してるんですか!?」と慌てて言うと、
「絶対に幸せになれよ」と笑顔で言った。
「マイキー君……ありがとうございます……」と答えて俺は涙を流した。
その後、マイキー君は部屋から出ていった。
「本当にこれで良かったのかな……?」
と呟きながら、マイキー君は泣いていた。
俺は玄関ドアの間からその様子を見ていたのだった……。
それから数日後、マイキー君は姿を消した。
そして、俺のところに手紙が届いたので読んでみると、そこにはこう書かれていた。
『タケミチへ、今まで迷惑をかけてすまなかった。本当はもっと早くに消えるつもりだったんだけどな、何でだろうな……俺にはどうしても守りたかったものがあったからな。だから、消えることにした。タケミチは俺にとってのヒーローだ。俺の分まで生きてくれ。俺のことは忘れてくれ。お前は幸せに慣れよ………マイキーより』と書いてあった。
「マイキー君の馬鹿野郎……!!」と泣き叫びながら、その場に崩れ落ちた。
「うぅ……マイキー君……」
マイキーはある場所に向かっていた。そこは、墓地であり、その墓地には、ある人達の名前が刻まれている墓があった。
そして、その墓石の前に立ち止まった。その墓石の名前は、『佐野真一郎』『場地圭介』『羽宮一虎』と書かれていた………
そして、マイキーは花束を置いて手を合わせて目を閉じた、「兄貴……俺はどうすれば良いんだろうな……?俺は二人を止めようとしたけど、結局はダメだったな……ごめんな……もう疲れたよ……」
「俺はもう生きることに飽きちゃったよ……でもな、本当はまだ死にたくないんだよ……でもな…もう死んだも同然だしな……」
「一虎……場地……俺はもう無理かもしれないな…でもな、俺はお前達と出会えて良かったと思っているよ……二人とも……ありがとな……」それから、マイキーは立ち上がり、「俺ももうすぐ行くよ……」と言ってその場を後にした。
その顔は覚悟を決めたような顔をしていた……
それから数日後、マイキーはとあるビルの屋上に立っていた……
「これで良かったんだよな……?兄貴……?一虎……?場地……?」と問いかけても誰も答えてはくれなかった……
「そうだよね、もういないもんね………」とマイキーは寂しそうな声で呟いた。
「これでやっと俺も行けるよ……」
「タケミっち……お前ならきっと大丈夫だ……だから……俺の分も生きてくれよ……俺の大切な人を守ってくれよ……俺の分も……生きて……く……れ……よ……な……?」とマイキーは最後にそう言って飛び降りていった……
未来ではマイキー君がいなくなってから、色々と変わったことがあった。まずは、マイキー君がいなくなったことによって、東卍のメンバーも荒れ始めた。
特に酷かったのが三ツ矢である。三ツ矢はマイキー君のことが大好きだから、その気持ちはよく分かるのだが……
次に酷くなったのが、ドラケン君はマイキー君のことを信頼していたので、マイキー君が死んだことにより、精神的に不安定になってしまったのだ……
俺はドラケン君が心配なのと、何故マイキー君が闇落ちしてしまった理由を知ろうと思って、ドラケン君に会いに行った。
「元気にしてたか?」
「まあまあかな……」
「それでさ、話したいことがあって……」と言うと、
「分かってる。マイキーがどうして闇堕ちしたのか知りたいんだろう?」と言った。
「そうだ!教えてくれるんですか?」
「ああ、いいぜ」と言い、話し出した。
「俺達には場地と一虎という仲間がいたんだ。いつも一緒につるんでいたんだ。
でもある日、マイキーの誕生日プレゼントとしてバイクを盗む計画を立てたんだ。
だけど、それはマイキーの兄貴真一郎のバイクだったんだ。2人はマイキーに嘘をついて、プレゼントしたがばれてしまい、マイキーは真一郎に謝るように言って2人は誤りに行ったが口論になって、一虎が真一郎に襲いかかって、場地は止めようとしたがナイフに当たって刺されしまい、今度は駆けつけたマイキーの前で真一郎は自殺した。
場地と一虎は少年院に服役し出所したが、場地と一虎は真一郎が自殺したのは自分達のせいだと、そして、マイキーと千冬は二人が自殺しないように説得しようとしたけど、結局2人は後を追って死んでしまって、マイキーは闇落ちして、反社会的勢力に入ってしまった。これが真実だ」「そんな事があったなんて……」
「俺達はマイキーを止めることが出来なかった……」と悔しそうな顔をしていた。
「そうか……辛かったね……」と言うと、涙目になっていた。
「辛いけど……でも……俺はマイキーを止められなかった自分が憎い……!!だから、お前ならマイキーを助けられるかもしれないと思ったんだ……」
「うん……分かった……絶対に助けてみせるよ……」
「ありがとう……」と言って、涙を流していた。
俺はマイキー君を助けるために動き出すことにした。
俺は過去にタイムリープして、過去を変えることに決めた。そして、俺は決意をした。絶対に皆を救うと……。
「よしっ……頑張るぞ……」と呟いて、俺は目を閉じた。
(マイキー君が闇落ちしたのはお兄さんの真一郎君が自殺してしまって、場地さんと一虎は真一郎君が自殺したのは自分達のせいだと責めて、マイキー君と千冬は2人を止めようとしたけど、ダメで二人は後を追った……だから俺は真一郎君が死なないようにすれば良いはずだ……)と考えて、俺はタイムリープした。
「ここは……?」と呟くと、俺は公園にいた。
俺は辺りを見渡していると、後ろから
「おい……」と声をかけられたので振り向いた。
すると、そこにはマイキー君が立っていた。
「えっと……君はマイキー君で合ってますよね?」
「あぁ?何だてめぇ、喧嘩売ってんのか?」と言われたので、
「す、すいません!!」と慌てて頭を下げた。
「ははは、冗談だよ」と言われて、ホッとした。
そして、マイキー君は俺に話しかけてきた。
「なぁ、お前名前は?」
「あっ、俺は花柄武道です。よろしくお願いします!」と言うと、
「ふーん……タケミっちだな。これから宜しくな。タケミっち。俺のダチになってくれよ」と笑顔で言われたので、思わず
「はい!!」と答えてしまった。
「それでさ、俺の話を聞いてくれるか?」
「もちろんですよ!何でも聞いてください!」
「あのさ……俺の兄貴のシンイチローのことなんだ……あいつは凄くて、カッコよくて優しくて強い奴だったんだ。なのに……どうして死んだんだよぉ……。なんで、1人で勝手に逝っちゃったんだよ……」
と言いながら泣いてしまった。俺はどうしたらいいかわからず、ただ黙っていることしか出来なかった。
しばらく沈黙が続いたが「ごめんな。いきなりこんなこと言ったら困るに決まってるのにな。悪いな。」
「俺は東卍っていうグループを作ってさ、仲間も出来たし、ケンチンやパーちん、スマイリー、アングリーとも友達になった。でもさ、俺兄貴が居たらもっと楽しく過ごせてたんだろうなとか思うとさ、悲しくなってさ」
「もしかしたら、俺また大切な奴らを失うかもしれないんだ」
「え?それどういうことですか」
「実は場地と一虎っていうダチがいるんだけど……2人が真一郎を襲ったから……後追いしちゃうかもしれなくて……」と言い、マイキー君の目からは涙が溢れ出していた。
「そんなことがあったんですね……。俺も2人を救えるように頑張ります!!だから、安心して下さい。きっと大丈夫です。絶対止めてみせます。約束します」
「本当に止めてくれるのか……?信じていいか……?」
「はい。任せて下さい。」
「ありがとう……タケミっち……。じゃあさ、俺と友だちになってくれないか……?」と泣きそうな顔で言われてしまい、断れるはずもなく、俺はマイキー君と友だちになることにした。
そして、マイキー君は嬉しそうに笑っていた。そして、俺達は連絡先を交換して別れた。
(お兄さんは救えなかったけど、場地さんと一虎君は助けないと……!!)と思い、俺は決意した。
「絶対に助けてみせる……!!」
家に帰って俺は休んでいると、電話がなった。電話はマイキー君からだった。
「もしもし、マイキー君?どうかしましたか?」
「2人を見つけたって……何かあるんじゃないかと思って……心配で……」と言われて、
「分かりました。今すぐ行きますね。」
と言って、俺は急いで家を出て、マイキー君の元に向かった。
そして、俺はマイキー君と一緒に、千冬とドラケン君と合流して、一緒に行くことになった。
「着いた」
(ここで場地さんと一虎君が……死ぬのか……?)
俺達は中に入った。すると、そこには黒髪ロングの男と金髪の男がいた。(あれが一虎君と場地君……なのかな……?)
「やっと見つけた……!一虎!場地!こんなところにいたのか……」
と言うと2人はビクッとしていた。
「マイキー……どうしてここに……?」
「それは俺が聞きたいことだ。お前ら……一体何をしているんだ……」と聞くと、
「ごめんな……。俺達はもうダメな人間なんだ……。だから死ぬことにしたんだ……。」と金髪の男は言い出した。
「あぁ、そうだな……。マイキー……今までありがとな……。」黒髪ロングの男も続けて言った。
「お前ら……ふざけんじゃねえよ!!お前らが死んで、誰が喜ぶんだ!!みんな悲しむだけだろ!!!」
「でも…俺達は汚れている……。だから……」
「だからなんだって言うんだよ!?お前らはまだやり直せるはずだろ!?」
「でも……もう遅いんだよ……」
「だからって死ぬなんて許さないぞ!お前らには生きて罪を償ってもらわないと困るんだよ!」
「でも、もう疲れたんだ……」
「お前らなあ……」と言いかけたその時、
「マイキー、もうやめてくれ……」と金髪の男が言った。
「もう、これ以上俺たちを苦しめないでくれ……」
「………」すると、突然、黒髪ロングの男がナイフを取り出し、金髪の男に向けた。
「おい、場地!何やってんだ!」
「うるさい!こうしないと俺達、死ねねぇだろうが!」
「……はっ………はははははははははははは!!!!!いいぜぇ……殺せよ……」と言いながら、一虎君は両手を広げて、抵抗しない姿勢を見せていた。
「……ごめんな。ごめんな……」
と言いながら、場地さんは一虎君の腹に刺そうとしたが、俺は場地さんの腕を掴み、止めた。
「お前は誰だ。邪魔するな!俺達は…死にたいんだよ……」
場地さんは悲しそうな表情を浮かべ、俺の手を振り払った。
「駄目ですよ……あなた達が死んだら、マイキー君が悲しみます……」
「俺達のことなんか放っといてくれ……」
「嫌です!俺は…俺も大切な人を失ったことがあるんです……大切な人が目の前から居なくなる辛さはよく知っています……大切な人を悲しませたくない気持ちもわかります……だけど、死んだ方が楽になるというのは間違っていると思います!! だから、簡単に命を捨てるようなことはして欲しくありません!! だから……生きましょう。生きる道を探してください……!!お願いします……」と必死に説得を試みた。
すると、後ろからマイキー君の声が聞こえてきた。
「場地……一虎……タケミっちの言う通りだよ……。頼むから………そんなことしてほしくない……。俺にとって、2人も大事な存在だから……。だから……だから……そんなこと言わないで……。俺を1人ぼっちにさせないでくれ……。」
とマイキー君は泣きそうになりながらも、2人に訴えかけていた。
そして千冬も「場地さん、一虎くん!俺はあんたらがどんな過去を持っていようと関係ない!俺は2人の味方だ!俺は2人が大好きだ!!!」と涙を流して訴えかけてくれた。
「……ありがとうな……。こんな俺達に優しくしてくれて……」
「ありがとうな……。こんな俺達のために泣いてくれるなんて思ってなかったよ」
「じゃあ、一緒に帰りましょ?ね?」
「うん、帰ろうか……」と言ってくれた。
「良かったですね!マイキー君!」
「タケミッチのおかげだよ。ありがとな」
「いえ、俺はただ思ったことを言っただけですので……」
「それでも嬉しかったんだ」と言ってマイキー君が笑顔になった。
すると、一虎君が「なぁ、俺達はこれからどうすれば良いんだ?」と聞いてきた。
「これからもお前達は東卍の一員だし、俺にとっては仲間なんだ。だから、俺と一緒にいてくれないかな……?」と言うと、
「おう!もちろんだ!マイキー!」と一虎君が元気よく答えた。
(これでマイキー君の闇落ちしてしまう未来を変えられたかな)
と思い、安心した。
「あー疲れた……」と思わず声が出てしまった。
「おつかれ様」とマイキー君が言ってきたので、
「マイキー君は大丈夫ですか?」と聞くと、
「あぁ、俺も少しは落ち着いたよ。ありがとな」とマイキー君は言ってくれたのであった。
(とりあえず、みんな無事だったし一件落着だな)と思ったのである。
次の日、誰かが話しかけてきた。
「あの、たけみっちだよな」振り返るとそこには千冬がいた。
「え、はい。そうですけど……」
「昨日のお前の言葉、本当に感動したよ」
「そっか、それはよかったよ」
「なぁ、俺もお前のこと相棒って呼んでもいいか?」
「いいぜ!よろしくな!ちふゆ!」
「あぁ!宜しくな!」と返事をして、
「なぁ、場地さんと一虎君を止めてくれてありがとうな。
俺と場地さんは同じ学校の同じ学年で、ずっと憧れていた人だった。でも、真一郎君の事件があってからは場地さんは変わってしまった……それであんなことをしようとした……止めようと思っても止められなくて後悔していた。だけど、お前のおかげで止めることが出来た。本当に感謝している。」と千冬は真剣に話してくれた。
「もし場地さんと一虎君がいなくなったらマイキー君が悲しむし、それに場地さんや一虎君だって悲しんでいたと思ってるからさ。俺は俺に出来ることをしただけさ」と言ったら、
「やっぱりたけみちは最高の親友だ!改めて、これからも親友として仲良くしようぜ!あと、俺もお前のことを友達と思っているからな!」と言ってくれた。
「ありがとうな!こちらこそ、これかも宜しくな!千冬!」
「おう!また会おうな!」と言って別れた。
その後、俺は未来に戻ろうかと悩んでいた。
(マイキー君も闇落ちする心配はないみたいだし……戻っても問題ないか……?)
俺は未来に戻ることにした。
「あ、直人、久しぶり。ちょっと相談したいことがあるんだけどさ」
「なんでしょうか?」
「実はさ、過去に戻れるようになって、色んな人を助けてきたんだよ」
「そうなんですね」
「だけど、最近未来に戻ろうかと考えているんだよね。どう思う?」
「未来に戻りたいという気持ちがあるなら戻るべきだと思いますよ」
「そうだよな……!よし、決めた!俺は未来に戻ることにするわ!」
「そうですか!」
「じゃあ、戻るよ。」
と言って俺はタイムリープして未来に戻った。
そして、俺は今度こそ未来で幸せになるために頑張ろうと決意したのであった。
だが、俺はこの時忘れていたんだ……稀咲が…元凶がまだ残っていることに……。
場地はためらったが協力してバイク屋から盗むことに成功した。
「こんなバイクどうしたんだ?」
「友達に貰ったんだよ」
「へぇー」
という会話をしたが、マイキーはどこかで見たことがあるバイクだった。
「サンキューな!」
と言ってマイキー達はその場を離れると、マイキーの携帯がなった。電話はマイキーの兄の佐野真一郎だった。
「もし、もしもし?兄貴!どうしたの!?」
「あぁ……実は俺のバイクが誰かに盗まれたんだよ……」
「えっ……そうなのかよ……」
「それがさっき気づいたんだけどななくなっててさ……」
「……」
(まさか……あいつらが今俺にくれたバイクが兄貴から盗んできたやつってことか?本当ならヤバいぞ……。)
「分かった。じゃあまた連絡するわ」といって電話を切ると、
(あいつらに聞かないわけにはいかないよな……)
と思いながら家に帰ることにした。
次の日、マイキーは場地と一虎を呼び出した。そして、昨日のことについて聞くことにしたのだ。
すると2人は黙り込んでしまった。
「お前たち何か隠してるだろ?」
「それは……」
「お前たちは俺のダチだからなんでも話して欲しいと思ってる。頼む、教えてくれないか?」と言うと、
「ごめんなさい!!俺たちがやりました!!」
「本当にすまない!!」と言い出して土下座までしてきた。
「なんでそんなことをやったのか理由を教えてくれるか?」
「一虎が誕生日プレゼントにバブをあげるのはどうかって言い始めてそれで…」
「おい!!!言うなって言っただろうが!!」
「だって本当のことだろ!?一虎、マイキー俺達はまさかあれが兄貴のものなんて知らなかったんだ!!俺はマイキーに喜んで欲しくてやってしまって……」場地は涙をボロボロ流しながら謝ってきた。
その姿を見ていたらなんだかこっちも泣きたくなってきた。
「場地……とりあえずこのことは警察に言わないことにする。でも、兄貴には謝っとけよ。俺も一緒についていくからな」
「あぁ、分かった。」
「うん。わかった。」
こうして3人で真一郎の元に向かったが、マイキーは急用が出来て直ぐに行けなかった。
「あいつら兄貴と上手くいったかな……」
マイキーは真一郎のバイク屋に向かい、中に入ると……なんと!
そこには!血を流した場地と一虎が倒れていて、2人の前に血塗れのナイフを持った真一郎がいた………
「兄貴!!!何してんだよ!!!!」と大声で叫ぶと、ハッとしたようにこちらを見た。
「ま、マイキぃー……」と泣きながら震えていた。
「俺アイツらと口論になって…一虎が俺に襲いかかって来て場地は一虎を止めようとして刺されたんだ……一虎は場地を刺して動転してしまったみたいで…俺を襲ってきて……抵抗してたら……俺……一虎を………」と言ってその場に崩れ落ちた。
「嘘だよな?兄貴……冗談だよね?」と声をかけると、首を横に振った。
「うぅ……ひぐっ……マ"イギィィー……ゴメンナサイ"」と言って泣いているのを見て
「もういいよ……。大丈夫だから泣かないでくれよ……なっ?」と言って手を差し伸べたが真一郎はその手を取ろうとしなかった。
「えっ……どうして取ってくれねぇんだよ!いつもなら取ってくれるじゃんか!!!」
「ごめンな……マイキぃー……おれハァ……モウダメみたいだヨォ……ホントウニゴメん……マイキぃー」
そう言って真一郎は手に持つナイフを自分の首に当てた。
「マイキー…今までありがとうな………愛しているよ………」
そう言って真一郎は首を切ってしまった…………
「ウソダロ…?あ…兄貴!!!起きてくれよぉ……」
と叫んでも返事はなかった。血を流して倒れている一虎の目からも涙が出ており、場地に至っては号泣していた。
「俺のせいで……俺のせいで……俺なんかのために……ああああっ……俺が全部悪いんだ……」とずっと呟いていた。
それから警察に連絡をして、事情聴取を受けた後に場地と一虎は少年院に送られた。
そして、数年後に2人は出所し、マイキーは迎えに行った。
しかし、2人とも前のような元気はなく、まるで別人のように変わり果てていた……
一虎は目にクマができて、髪は長かった。そして、一虎は首や腕に傷跡があった……多分…一虎は……自分で自分を傷つけたのだろう……。場地は髪の毛がぼさぼさで、前より痩せていた……そして、一虎と同じように体に傷痕がある。
そして、一虎はマイキーを見ると怯えるような目をしていた。
「マイキー……久しぶり……あの時は本当にすまなかった……」
「いや……気にするなよ。それよりお前たちこれからどうするつもりなんだ?また一緒に暮らすのか?」
「ああ、そうしようと思っている」
「そうなのか!?良かったぜ!」
「でも、俺達は……だから、俺達は遠くに行って静かに暮らしたいと思ってる………」
「それってどういう意味だよ!まさか……死ぬつもりじゃねーだろーな!?」と聞くと、
「そうだよ……」と答えた。
「お前ら……ふざけんじゃねえぞ!まだ、やり直せるはずだろ!?」
「無理なんだよ!俺たちはもう汚れちまって元には戻れないんだ!!」
「そんなことない!絶対にできる!諦めなければきっと!だから、死なないでくれよ……」と泣きながら言うと、
「ありがとう。マイキー…でも、もう遅いんだ……」と悲しそうな顔をしながら言った。
「それに、マイキーはドラケンと幸せになれよ……」
「おい、待てって!!行くなってば!!お願いだから……」
と必死に引き止めようとしたが、一虎と場地はそのままどこかへ行ってしまった………
マイキーはその場で泣き崩れてしまった……
次の日、マイキーは2人を探そうと、2人が行きそうな場所をくまなく探し回ったが見つからなかった。
「くそっ!どこ行ったんだよ……」と焦っていると、
「あれ〜?マイキーくんじゃないですかぁ〜」
と声をかけられたので振り返るとそこには千冬がいた。
「おいっ!一虎と場地を見かけたりしなかったか!?」と聞くと、
「さー知らないですねー。ところで…昨日俺場地さんに会ったんですけど…様子がおかしくて……なんか……死んだような目をしてましたよ……」
「えっ……?本当か……?」
「はい。何があったんですか?」
「実は……場地と一虎は兄貴が死んだのは自分が悪いって言って、それで、自殺しようとしていて……それを止めたんだけど……そのままどっかに消えちゃったんだよ……」
「えぇーーーー!!!!!マジすか!!場地さん……そんなことを……俺も探すの手伝うっスよ!!」
「いいのか?」
「もちろんっスよ!だって場地さんは命の恩人ですから!あと、一虎君は場地さんの友達なんで!!」
「そっか……ありがとな……!」
「いえ!全然大丈夫っスよ! 」
マイキーと千冬は手分けして2人を探したが見つからず、その日の夜になった。
「クソッ……!どこにいるんだよ!あいつらは……!もうすぐ日付が変わるっていうのに……!早く見つけないと……!!」
『マイキー2人を見つけた』と手分けして探していた千冬から連絡がきた。
「まじか!今どこにいるんだよ!!」
「えっとー、ここから少し離れたところにある廃工場にいるみたいですよ!!」
「分かった。すぐに向かう!!」と言ってバイクに乗ってその場所に向かった。
「着いた!!ここか……」と中に入ると一虎と場地の後ろ姿があった。
「やっと見つけた……!一虎!場地!こんなところにいたのか……」
と言うと2人はビクッとしてこっちを振り向いた。
「マイキー……どうしてここに……?」
「それは俺が聞きたいことだ。お前ら…一体何をしているんだ……」と聞くと、
「ごめんなさい……。俺はもうダメな人間なんだ……。だから死ぬことにしたんだ……。」と言った。
「お前ら……ふざけんじゃねえよ!!お前らが死んで、誰が喜ぶんだ!!みんな悲しむだけだろ!!!」
「でも、俺達は汚れている……。だから……」
「だからなんだって言うんだよ!?お前らはまだやり直せるはずだろ!?」
「でも……もう遅いんだよ……」
「だからって死ぬなんて許さないぞ!お前らには生きて罪を償ってもらわないと困るんだよ!」
「でも、もう疲れたんだ……」
「お前らなあ……」と言いかけたその時、
「マイキー、もうやめてくれ……」と一虎が言った。
「もう、これ以上俺たちを苦しめないでくれ……」
「………」
すると、突然、場地がナイフを取り出して自分の腹に当てていた。
「おい、待て!場地!!早まるな!!」
と慌てて止めようとした瞬間………ザクッと音がした。そして、血が流れ出した。
「はははははははははははは」
「マイキー俺達もう終わりだ……」
と一虎は笑いながら言い、場地は苦しそうに息をしながら言っていた。
「おい!場地!しっかりしろ!」と叫ぶと、
「マイキー……もう無理だよ……」と弱々しく言った。
「マイキー…俺……マイキーの兄貴を殺しちまった……」と場地が辛そうな声で言った。
「俺…真一郎君のこと……好きだった。だけど………俺はそれを裏切った。俺は最低な男だ。マイキー…俺を……殺してくれないかな……?」
「そんなのできるわけねーだろうが!場地!」
「じゃあ…俺も一緒に死なせて……」
「そんなのもっとできねーよ!」と叫んだ後、
「場地…一虎……お前らは俺の大切な仲間で友達で家族なんだよ……!俺の前からいなくなるなよ……!頼むから……!」と泣き崩れてしまった。
その言葉を聞いて場地が涙を流し始めた。
「俺も……死にたくない……!まだ生きていたい……!俺だって……!俺だって……!本当は生きたかったよ!でも…俺のせいで真一郎君は死んだ……!俺が殺したようなものだ……!俺が全部悪いんだ……!」と言って場地は意識を失った。
「場地……!場地……!!」と叫んでいると、千冬が現れた。
「場地さん……?場地さん……!なんで……こんなことに……!うわーーー」と言って泣いていた。
一虎の方を見ると、一虎は震えていた。
「一虎、、大丈夫か?」
「ごめんなさい……。ごめんなさい……。ごめんなさい……。ごめんなさい……」と言ってずっと謝り続けていた。
「一虎、、もういいよ。自分を責めなくていいんだ……」と言うと、一虎がこっちを見て、
「マイキー……本当にごめんなさい……!俺…俺……マイキーのこと大好きなのに……!それなのに……!こんなことを……!ごめんなさい……。ごめんなさい……」
「もう泣くな……」と言った瞬間、一虎の目からは涙が流れた。
「うん……。分かった……」と言った後、
「でも、、もう遅いんだよ……」と呟いた。
「一虎……?」
「一虎君……!?」
「一虎、どうしたんだ!?」
「一虎!?」
「一虎!?」
とみんなが呼びかけたが反応がなかった。
「マイキー……。俺もうダメなんだ……」
「一虎…お前……まさか……」と聞くと、
「そうだよ……!俺はもうすぐ死ぬんだ……」と言い出した。
「一虎君!?」
「一虎君!?」
「嘘だろ!?」
「おい!何言ってんだよ!」とそれぞれ声を上げた。
「でも…もう遅いんだ……」と一虎が言った時、
「一虎!お前…死ぬ気なのか!?」と聞いた。
「そうだよ……」
「一虎…お前……ふざけんじゃねえぞ!!」
「はははははは!!!!!」と狂ったように笑い出した。
「一虎…もうやめてくれ……」とマイキーが言うと、
「マイキー……、俺はマイキーのことを恨んでるよ……」と言い出した。「えっ……」と思わず聞き返すと、
「俺はマイキーに殺されてもいいと思ってた……!だけど……俺は怖くなったんだよ……」と悲しそうな声で言った。
「怖いってどういうことだ!?」と叫ぶと、
「俺はマイキーのことが大好きだ。俺はマイキーに憧れていた。マイキーは強くてカッコよくて優しい人だと思っていた。俺もそんな風になりたいって思った。マイキーは俺にとってヒーローだったんだよ……」と苦しそうに言いながら涙を流していた。
「俺はマイキーみたいになりたかった。憧れだった。俺もマイキーみたいな強い人間になって守りたいって思ってた。でも…俺は弱いんだよ。だから、俺はマイキーとは違ってヒーローにはなれなかった……」と泣き叫び始めた。
「俺は悪者か?いや、ただの殺人者だ。俺が全部悪い。俺が真一郎を殺した。マイキーを裏切った。俺は死んで当然な奴なんだよ……」と叫んでいた。
「違う!!一虎は悪くない!俺が…俺が……!」とマイキーも泣いたが、
「それでも……俺が悪いのは変わらないよ……」と一虎が言っていた。そして、
「うわーーー!!」と叫んだ後、意識を失った。「ちくしょう!!間に合わなかった……」すると、
「いや、一虎はまだ生きてるぞ!」という声と共に救急隊員が来た。「おい!しっかりしろよ!すぐに病院に連れていくぞ!意識はあるな?」
「はい……」と返事をした。
「よし、じゃあお前たちは救急車に乗っていろ!後のことはこっちに任せろ!」と言われ、マイキー達は救急車に乗った。
「マイキー…本当にすまなかったな……」
「俺達のせいで迷惑かけて……」
「気にするなよ……」と言いながら、マイキー達は涙を流していた。
そして、数分後、マイキー達の目の前には手術室があり、中に入ると、医者がいて、
「残念ながら…お亡くなりになりました……」と言われた。
「嘘だろ……?なぁ、冗談だよな……?」
「……」と何も答えられなかった。
「ケンチン……どうすれば良いんだろうな……」
「さーな……」と暗い雰囲気になっていると、突然誰かが入ってきた。「誰ですか……?」と聞くと、
「俺は稀咲鉄太。」と答えた。
「どうしてここに……」と質問をしたが、無視された。
「おい、マイキー……一虎と場地は死んだのか……?」
「それなら好都合だが……」とマイキーに聞こえないように言った。「何か言ったか」
「いや、それで二人が死んだというのは本当か……?」
「ああ、本当だ。」
「そうか…それは良かった……」と不気味な笑みを浮かべて部屋から出ていった……
「どういう意味なんだ……?あいつ……まさか……」
と嫌なことを考えていたが、俺はその考えを頭の中から消し去った。
その後、葬式が行われたのだが…そこには、マイキーとドラケンと千冬しかいなかった。
他の奴らも来ようとしたらしいけど、マイキーとドラケンと千冬以外は来るなという遺言らしい。
それから数日後、千冬とドラケンは2人で墓参りに来ていた。
「一虎も場地も死んじまったよ……」
「そうだな……」
「でも、これでやっと終わったんだよな……」
「多分な……ってか、マイキーは大丈夫なのか……?」
「正直言って分からない……。」
二人がそんな話をしていると、後ろから声をかけられたので振り返ると、そこにいたのは、、半間修二だった。
「久しぶり〜♪」
「何の用ですか……?」と聞くと、
「いや〜別に大した話ではないんだけどさー…お前ら……東卍は解散して俺のところにこいよ〜」と言ってきたので、
「ふざけんなよ!!」とドラケンは怒りをぶつけたが、
「まあまあ、そんな怒るなって……それに、マイキーは俺とアイツについてくるって言ってたぜぇ……だから、お前らはもう終わりだ。」と言って去っていった。
「クソッ……!なんでこんなことになるんだよ……!マイキーがあんなこと言わなければ……!!」
「え?それどういうことっすか!?」
千冬は思わず聞き返したが、ドラケンは何も答えずに黙り込んだままだった。
あれから約1週間後、マイキーは家に引きこもり続けていた。
千冬は何度も説得を試みたが、全く効果がなかった。
ある日、千冬が買い物に行こうとすると、偶然にもマイキーと出会ったので、
「あっ!ちょうどいいところにいた!」と言った瞬間、
「うるせー!!ほっといてくれ!!!」と言われてしまった。
「ごめん……」と謝ったが、マイキーはそのままどこかへ行ってしまったのであった……
武道は過去にタイムリープし、ドラケンが死んでマイキーが闇落ちする未来を変えて、未来に戻って来たのだが、、、
「ここは……?俺のマンションか……」と周りを見渡すと、そこは自分のアパートの部屋だった。
「もしかしたら、未来に戻ったのか……?」
と思った時、
いきなり誰かが部屋に入ってきた。
「おーい!タケミっち!元気にしてたか?」
「マイキー君!どうしてここにいるんですか?」
「どうしてここにって言われてもな……」
と言いながら、頭を掻いていた。マイキー君は髪型が変わっていて、黒い短髪になっていた。
「それより、どうして来たのか教えてください」
「ああ、実はな……」と言いながら、椅子に座って話し出した。
「まず、最初に言っておくけど、俺は今、反社会的勢力に所属している。」という言葉を聞いて驚いた。
「それってどういう……」
「そのままの意味だよ」
「じゃあ、どうして……」
「それは、皆を守る為だ。」
「俺と一緒に来ないか?」と誘われたが、断った。
「そうか……残念だな……」と悲しげな表情を浮かべていた。
「マイキー君はこれからどうするんですか?」
「俺はここでずっと暮らすつもりだが……」
「そうですか……」
(あぁ、マイキー君また闇に落ちてしまったんだな……)
と思いながらも、何も言えなかった。
すると、誰かの声が聞こえたので、耳を澄ませると、
「マイキーさん、そろそろ時間です」という声がしたので、
「分かった……」と答えたあと、
「たけみっち、俺はお前のことが好きだったよ」
「え?それどういう意味なんですか……?」と聞くと、答えなかった。
「俺はもう行くけど、最後に一つだけ言いたいことがある」
と言ってこちらに近づいてきて、俺に抱きしめた。
「マイキーくん!?何してるんですか!?」と慌てて言うと、
「絶対に幸せになれよ」と笑顔で言った。
「マイキー君……ありがとうございます……」と答えて俺は涙を流した。
その後、マイキー君は部屋から出ていった。
「本当にこれで良かったのかな……?」
と呟きながら、マイキー君は泣いていた。
俺は玄関ドアの間からその様子を見ていたのだった……。
それから数日後、マイキー君は姿を消した。
そして、俺のところに手紙が届いたので読んでみると、そこにはこう書かれていた。
『タケミチへ、今まで迷惑をかけてすまなかった。本当はもっと早くに消えるつもりだったんだけどな、何でだろうな……俺にはどうしても守りたかったものがあったからな。だから、消えることにした。タケミチは俺にとってのヒーローだ。俺の分まで生きてくれ。俺のことは忘れてくれ。お前は幸せに慣れよ………マイキーより』と書いてあった。
「マイキー君の馬鹿野郎……!!」と泣き叫びながら、その場に崩れ落ちた。
「うぅ……マイキー君……」
マイキーはある場所に向かっていた。そこは、墓地であり、その墓地には、ある人達の名前が刻まれている墓があった。
そして、その墓石の前に立ち止まった。その墓石の名前は、『佐野真一郎』『場地圭介』『羽宮一虎』と書かれていた………
そして、マイキーは花束を置いて手を合わせて目を閉じた、「兄貴……俺はどうすれば良いんだろうな……?俺は二人を止めようとしたけど、結局はダメだったな……ごめんな……もう疲れたよ……」
「俺はもう生きることに飽きちゃったよ……でもな、本当はまだ死にたくないんだよ……でもな…もう死んだも同然だしな……」
「一虎……場地……俺はもう無理かもしれないな…でもな、俺はお前達と出会えて良かったと思っているよ……二人とも……ありがとな……」それから、マイキーは立ち上がり、「俺ももうすぐ行くよ……」と言ってその場を後にした。
その顔は覚悟を決めたような顔をしていた……
それから数日後、マイキーはとあるビルの屋上に立っていた……
「これで良かったんだよな……?兄貴……?一虎……?場地……?」と問いかけても誰も答えてはくれなかった……
「そうだよね、もういないもんね………」とマイキーは寂しそうな声で呟いた。
「これでやっと俺も行けるよ……」
「タケミっち……お前ならきっと大丈夫だ……だから……俺の分も生きてくれよ……俺の大切な人を守ってくれよ……俺の分も……生きて……く……れ……よ……な……?」とマイキーは最後にそう言って飛び降りていった……
未来ではマイキー君がいなくなってから、色々と変わったことがあった。まずは、マイキー君がいなくなったことによって、東卍のメンバーも荒れ始めた。
特に酷かったのが三ツ矢である。三ツ矢はマイキー君のことが大好きだから、その気持ちはよく分かるのだが……
次に酷くなったのが、ドラケン君はマイキー君のことを信頼していたので、マイキー君が死んだことにより、精神的に不安定になってしまったのだ……
俺はドラケン君が心配なのと、何故マイキー君が闇落ちしてしまった理由を知ろうと思って、ドラケン君に会いに行った。
「元気にしてたか?」
「まあまあかな……」
「それでさ、話したいことがあって……」と言うと、
「分かってる。マイキーがどうして闇堕ちしたのか知りたいんだろう?」と言った。
「そうだ!教えてくれるんですか?」
「ああ、いいぜ」と言い、話し出した。
「俺達には場地と一虎という仲間がいたんだ。いつも一緒につるんでいたんだ。
でもある日、マイキーの誕生日プレゼントとしてバイクを盗む計画を立てたんだ。
だけど、それはマイキーの兄貴真一郎のバイクだったんだ。2人はマイキーに嘘をついて、プレゼントしたがばれてしまい、マイキーは真一郎に謝るように言って2人は誤りに行ったが口論になって、一虎が真一郎に襲いかかって、場地は止めようとしたがナイフに当たって刺されしまい、今度は駆けつけたマイキーの前で真一郎は自殺した。
場地と一虎は少年院に服役し出所したが、場地と一虎は真一郎が自殺したのは自分達のせいだと、そして、マイキーと千冬は二人が自殺しないように説得しようとしたけど、結局2人は後を追って死んでしまって、マイキーは闇落ちして、反社会的勢力に入ってしまった。これが真実だ」「そんな事があったなんて……」
「俺達はマイキーを止めることが出来なかった……」と悔しそうな顔をしていた。
「そうか……辛かったね……」と言うと、涙目になっていた。
「辛いけど……でも……俺はマイキーを止められなかった自分が憎い……!!だから、お前ならマイキーを助けられるかもしれないと思ったんだ……」
「うん……分かった……絶対に助けてみせるよ……」
「ありがとう……」と言って、涙を流していた。
俺はマイキー君を助けるために動き出すことにした。
俺は過去にタイムリープして、過去を変えることに決めた。そして、俺は決意をした。絶対に皆を救うと……。
「よしっ……頑張るぞ……」と呟いて、俺は目を閉じた。
(マイキー君が闇落ちしたのはお兄さんの真一郎君が自殺してしまって、場地さんと一虎は真一郎君が自殺したのは自分達のせいだと責めて、マイキー君と千冬は2人を止めようとしたけど、ダメで二人は後を追った……だから俺は真一郎君が死なないようにすれば良いはずだ……)と考えて、俺はタイムリープした。
「ここは……?」と呟くと、俺は公園にいた。
俺は辺りを見渡していると、後ろから
「おい……」と声をかけられたので振り向いた。
すると、そこにはマイキー君が立っていた。
「えっと……君はマイキー君で合ってますよね?」
「あぁ?何だてめぇ、喧嘩売ってんのか?」と言われたので、
「す、すいません!!」と慌てて頭を下げた。
「ははは、冗談だよ」と言われて、ホッとした。
そして、マイキー君は俺に話しかけてきた。
「なぁ、お前名前は?」
「あっ、俺は花柄武道です。よろしくお願いします!」と言うと、
「ふーん……タケミっちだな。これから宜しくな。タケミっち。俺のダチになってくれよ」と笑顔で言われたので、思わず
「はい!!」と答えてしまった。
「それでさ、俺の話を聞いてくれるか?」
「もちろんですよ!何でも聞いてください!」
「あのさ……俺の兄貴のシンイチローのことなんだ……あいつは凄くて、カッコよくて優しくて強い奴だったんだ。なのに……どうして死んだんだよぉ……。なんで、1人で勝手に逝っちゃったんだよ……」
と言いながら泣いてしまった。俺はどうしたらいいかわからず、ただ黙っていることしか出来なかった。
しばらく沈黙が続いたが「ごめんな。いきなりこんなこと言ったら困るに決まってるのにな。悪いな。」
「俺は東卍っていうグループを作ってさ、仲間も出来たし、ケンチンやパーちん、スマイリー、アングリーとも友達になった。でもさ、俺兄貴が居たらもっと楽しく過ごせてたんだろうなとか思うとさ、悲しくなってさ」
「もしかしたら、俺また大切な奴らを失うかもしれないんだ」
「え?それどういうことですか」
「実は場地と一虎っていうダチがいるんだけど……2人が真一郎を襲ったから……後追いしちゃうかもしれなくて……」と言い、マイキー君の目からは涙が溢れ出していた。
「そんなことがあったんですね……。俺も2人を救えるように頑張ります!!だから、安心して下さい。きっと大丈夫です。絶対止めてみせます。約束します」
「本当に止めてくれるのか……?信じていいか……?」
「はい。任せて下さい。」
「ありがとう……タケミっち……。じゃあさ、俺と友だちになってくれないか……?」と泣きそうな顔で言われてしまい、断れるはずもなく、俺はマイキー君と友だちになることにした。
そして、マイキー君は嬉しそうに笑っていた。そして、俺達は連絡先を交換して別れた。
(お兄さんは救えなかったけど、場地さんと一虎君は助けないと……!!)と思い、俺は決意した。
「絶対に助けてみせる……!!」
家に帰って俺は休んでいると、電話がなった。電話はマイキー君からだった。
「もしもし、マイキー君?どうかしましたか?」
「2人を見つけたって……何かあるんじゃないかと思って……心配で……」と言われて、
「分かりました。今すぐ行きますね。」
と言って、俺は急いで家を出て、マイキー君の元に向かった。
そして、俺はマイキー君と一緒に、千冬とドラケン君と合流して、一緒に行くことになった。
「着いた」
(ここで場地さんと一虎君が……死ぬのか……?)
俺達は中に入った。すると、そこには黒髪ロングの男と金髪の男がいた。(あれが一虎君と場地君……なのかな……?)
「やっと見つけた……!一虎!場地!こんなところにいたのか……」
と言うと2人はビクッとしていた。
「マイキー……どうしてここに……?」
「それは俺が聞きたいことだ。お前ら……一体何をしているんだ……」と聞くと、
「ごめんな……。俺達はもうダメな人間なんだ……。だから死ぬことにしたんだ……。」と金髪の男は言い出した。
「あぁ、そうだな……。マイキー……今までありがとな……。」黒髪ロングの男も続けて言った。
「お前ら……ふざけんじゃねえよ!!お前らが死んで、誰が喜ぶんだ!!みんな悲しむだけだろ!!!」
「でも…俺達は汚れている……。だから……」
「だからなんだって言うんだよ!?お前らはまだやり直せるはずだろ!?」
「でも……もう遅いんだよ……」
「だからって死ぬなんて許さないぞ!お前らには生きて罪を償ってもらわないと困るんだよ!」
「でも、もう疲れたんだ……」
「お前らなあ……」と言いかけたその時、
「マイキー、もうやめてくれ……」と金髪の男が言った。
「もう、これ以上俺たちを苦しめないでくれ……」
「………」すると、突然、黒髪ロングの男がナイフを取り出し、金髪の男に向けた。
「おい、場地!何やってんだ!」
「うるさい!こうしないと俺達、死ねねぇだろうが!」
「……はっ………はははははははははははは!!!!!いいぜぇ……殺せよ……」と言いながら、一虎君は両手を広げて、抵抗しない姿勢を見せていた。
「……ごめんな。ごめんな……」
と言いながら、場地さんは一虎君の腹に刺そうとしたが、俺は場地さんの腕を掴み、止めた。
「お前は誰だ。邪魔するな!俺達は…死にたいんだよ……」
場地さんは悲しそうな表情を浮かべ、俺の手を振り払った。
「駄目ですよ……あなた達が死んだら、マイキー君が悲しみます……」
「俺達のことなんか放っといてくれ……」
「嫌です!俺は…俺も大切な人を失ったことがあるんです……大切な人が目の前から居なくなる辛さはよく知っています……大切な人を悲しませたくない気持ちもわかります……だけど、死んだ方が楽になるというのは間違っていると思います!! だから、簡単に命を捨てるようなことはして欲しくありません!! だから……生きましょう。生きる道を探してください……!!お願いします……」と必死に説得を試みた。
すると、後ろからマイキー君の声が聞こえてきた。
「場地……一虎……タケミっちの言う通りだよ……。頼むから………そんなことしてほしくない……。俺にとって、2人も大事な存在だから……。だから……だから……そんなこと言わないで……。俺を1人ぼっちにさせないでくれ……。」
とマイキー君は泣きそうになりながらも、2人に訴えかけていた。
そして千冬も「場地さん、一虎くん!俺はあんたらがどんな過去を持っていようと関係ない!俺は2人の味方だ!俺は2人が大好きだ!!!」と涙を流して訴えかけてくれた。
「……ありがとうな……。こんな俺達に優しくしてくれて……」
「ありがとうな……。こんな俺達のために泣いてくれるなんて思ってなかったよ」
「じゃあ、一緒に帰りましょ?ね?」
「うん、帰ろうか……」と言ってくれた。
「良かったですね!マイキー君!」
「タケミッチのおかげだよ。ありがとな」
「いえ、俺はただ思ったことを言っただけですので……」
「それでも嬉しかったんだ」と言ってマイキー君が笑顔になった。
すると、一虎君が「なぁ、俺達はこれからどうすれば良いんだ?」と聞いてきた。
「これからもお前達は東卍の一員だし、俺にとっては仲間なんだ。だから、俺と一緒にいてくれないかな……?」と言うと、
「おう!もちろんだ!マイキー!」と一虎君が元気よく答えた。
(これでマイキー君の闇落ちしてしまう未来を変えられたかな)
と思い、安心した。
「あー疲れた……」と思わず声が出てしまった。
「おつかれ様」とマイキー君が言ってきたので、
「マイキー君は大丈夫ですか?」と聞くと、
「あぁ、俺も少しは落ち着いたよ。ありがとな」とマイキー君は言ってくれたのであった。
(とりあえず、みんな無事だったし一件落着だな)と思ったのである。
次の日、誰かが話しかけてきた。
「あの、たけみっちだよな」振り返るとそこには千冬がいた。
「え、はい。そうですけど……」
「昨日のお前の言葉、本当に感動したよ」
「そっか、それはよかったよ」
「なぁ、俺もお前のこと相棒って呼んでもいいか?」
「いいぜ!よろしくな!ちふゆ!」
「あぁ!宜しくな!」と返事をして、
「なぁ、場地さんと一虎君を止めてくれてありがとうな。
俺と場地さんは同じ学校の同じ学年で、ずっと憧れていた人だった。でも、真一郎君の事件があってからは場地さんは変わってしまった……それであんなことをしようとした……止めようと思っても止められなくて後悔していた。だけど、お前のおかげで止めることが出来た。本当に感謝している。」と千冬は真剣に話してくれた。
「もし場地さんと一虎君がいなくなったらマイキー君が悲しむし、それに場地さんや一虎君だって悲しんでいたと思ってるからさ。俺は俺に出来ることをしただけさ」と言ったら、
「やっぱりたけみちは最高の親友だ!改めて、これからも親友として仲良くしようぜ!あと、俺もお前のことを友達と思っているからな!」と言ってくれた。
「ありがとうな!こちらこそ、これかも宜しくな!千冬!」
「おう!また会おうな!」と言って別れた。
その後、俺は未来に戻ろうかと悩んでいた。
(マイキー君も闇落ちする心配はないみたいだし……戻っても問題ないか……?)
俺は未来に戻ることにした。
「あ、直人、久しぶり。ちょっと相談したいことがあるんだけどさ」
「なんでしょうか?」
「実はさ、過去に戻れるようになって、色んな人を助けてきたんだよ」
「そうなんですね」
「だけど、最近未来に戻ろうかと考えているんだよね。どう思う?」
「未来に戻りたいという気持ちがあるなら戻るべきだと思いますよ」
「そうだよな……!よし、決めた!俺は未来に戻ることにするわ!」
「そうですか!」
「じゃあ、戻るよ。」
と言って俺はタイムリープして未来に戻った。
そして、俺は今度こそ未来で幸せになるために頑張ろうと決意したのであった。
だが、俺はこの時忘れていたんだ……稀咲が…元凶がまだ残っていることに……。
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