すごく短いもの
おなまえ
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さて、言葉を尽くそうか。
忘れた夢の残滓たち、空に残っていく雲にがっかりした気持ち、きみの夢を見たあとできみの現実を見て、少し笑ってしまうくらい。
「どこにいくんだい?」
「答えられないの?なんで?」
「なんで?」
「きみの頭がとっても悪いから?」
「きみが僕より美しくないから?」
「あっはは!」
琥珀になったこの星で、いったい誰の助けを待ってるの?
何が怖い?何を恐れてる?もし何も怖いものがないのなら、僕のことだけ恐れて生きなよ。
くちびるを経由して霧散するぬくもりを指折り数えれば、この日々が無意味であるように思えてしかたない。口から抜け出ていく軽薄な言葉は、きみが僕ではない終着点にたどりつくことを決して許さない。息をするのも、危機をするのも、未知をするのも、ふたりでなくてはいけない。
と、定められているんだと、僕が定めたんだよ。
だから間違いなく運命。僕は運命の夢を見ていたんだ。夢のような透明な糸が僕たちを絶えずつないでいた。縊るように。だから出会った。だから宝石みたいに恋に落ちた。僕だけが落ちた?まさか。きみのことも引きずり落とすんだよ。
安寧と執着。暫定と誘惑。遠景と蒼白。宣誓と脅迫。命令と膠着。矛盾した言葉の数々できみをどうしても貶めたい。敬虔な拘束の数々できみの心に生えた視神経に傷をつけたい。
愛してる。
とは絶対言わないけど僕はきみが欲しいよ。
弓親以外誰も見ないって約束してくれるまで夢枕に立ちつづけてやるから。眠りたくなくなるくらい怖い夢を見たら、かならず僕のところへやってきて。馬鹿なままでいいから美しくないままでいいから、きみは本当は誰よりも美しいんだから、最後に僕のところを選んでよ。それで運命が完成する。
「どこにも行かないで」
僕はきみに言う。ふんわりした輪郭のない声で言う。いつも言う。きみはふんわりと輪郭をなくしてどこかに行ってしまうけれど。ねえ首の糸をひくからあなた、僕の行きたいところまで、どこまでも着いてきて。どこにも行かないで。どこまでも着いてきて。
あなた、僕のそばを怖がらないで、一緒に眠って。もう理想のあなたを夢に見るのは飽きたから、現実のあなたに驚いてみたいよ。ねえ、悲しいくらいなんだ。美しい僕を悲しませないでよ。僕の醜いところも見せてあげるから、僕のいる悲しいところまで引きずり落としてあげるから、今夜、そばに来て。
忘れた夢の残滓たち、空に残っていく雲にがっかりした気持ち、きみの夢を見たあとできみの現実を見て、少し笑ってしまうくらい。
「どこにいくんだい?」
「答えられないの?なんで?」
「なんで?」
「きみの頭がとっても悪いから?」
「きみが僕より美しくないから?」
「あっはは!」
琥珀になったこの星で、いったい誰の助けを待ってるの?
何が怖い?何を恐れてる?もし何も怖いものがないのなら、僕のことだけ恐れて生きなよ。
くちびるを経由して霧散するぬくもりを指折り数えれば、この日々が無意味であるように思えてしかたない。口から抜け出ていく軽薄な言葉は、きみが僕ではない終着点にたどりつくことを決して許さない。息をするのも、危機をするのも、未知をするのも、ふたりでなくてはいけない。
と、定められているんだと、僕が定めたんだよ。
だから間違いなく運命。僕は運命の夢を見ていたんだ。夢のような透明な糸が僕たちを絶えずつないでいた。縊るように。だから出会った。だから宝石みたいに恋に落ちた。僕だけが落ちた?まさか。きみのことも引きずり落とすんだよ。
安寧と執着。暫定と誘惑。遠景と蒼白。宣誓と脅迫。命令と膠着。矛盾した言葉の数々できみをどうしても貶めたい。敬虔な拘束の数々できみの心に生えた視神経に傷をつけたい。
愛してる。
とは絶対言わないけど僕はきみが欲しいよ。
弓親以外誰も見ないって約束してくれるまで夢枕に立ちつづけてやるから。眠りたくなくなるくらい怖い夢を見たら、かならず僕のところへやってきて。馬鹿なままでいいから美しくないままでいいから、きみは本当は誰よりも美しいんだから、最後に僕のところを選んでよ。それで運命が完成する。
「どこにも行かないで」
僕はきみに言う。ふんわりした輪郭のない声で言う。いつも言う。きみはふんわりと輪郭をなくしてどこかに行ってしまうけれど。ねえ首の糸をひくからあなた、僕の行きたいところまで、どこまでも着いてきて。どこにも行かないで。どこまでも着いてきて。
あなた、僕のそばを怖がらないで、一緒に眠って。もう理想のあなたを夢に見るのは飽きたから、現実のあなたに驚いてみたいよ。ねえ、悲しいくらいなんだ。美しい僕を悲しませないでよ。僕の醜いところも見せてあげるから、僕のいる悲しいところまで引きずり落としてあげるから、今夜、そばに来て。