すごく短いもの
おなまえ
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幸せそうにしてる人たちを殺したいと思い始めるのは疲れている証拠だ。かなり俺は疲れてた。30人殺しの帰り道をすかさずイルミネーションが彩る。
ふられたくない。
拒絶されたくない。嫌われたくない。けど、この気持ちを打ち明けてみたい。
今俺があなたにしてる恋は、なんの経験値にもならないよ。なんの旨みもない。ただ脳細胞が食いつぶされて無駄な逡巡の時間が増えて馬鹿になってく用の虚無な感情。夢を見て醒めての繰り返しの時間。だから今俺は危険思想を抱きながら町をほっつき歩く羽目になってる。
俺がどうにかなる前に俺から逃げて。だけど俺はどこまででも死ぬほど追いかけて、逃げまくるあなたをどうにかするだろう。こいつは裏切り者だって心から思うだろう、無理やり犯すかもしれないし、ぶっ殺してしまうかもしれない。
それでも俺を拒絶しないで愛してくれるのなら、俺は……俺は、ほんとに、死ぬまでずっと大事にするよ。約束する。
「好きだよ」
頭が馬鹿になるくらい好きだよ。常識が喉を通らなくなるくらい好きだよ。一生かけて壊せるくらい好きだよ。変になっちゃうくらい好きだよ。どうして俺をこんな気持ちにさせるの?好きだよ。好きだよってずっと言えるくらい好きだよ。あなた以外の人間全員殺せるくらい好きだよ。
それはちょっと困っちゃうか。じゃあそれは嘘だよ。
俺はこの頭をどうしたらいいんだろう。この頭の中とどう付き合っていけば、すべてがよくなるんだろう。空想に明け暮れるための頭じゃないはずだ。幸せと怒りを感じる器官ばかりが発達している。心の中から血のようなあったかい恋慕がふくれて、喉をこぼれ落ちそうだ。
俺をこれ以上おかしくしないでくれ、
かわいい影がもうすぐやってくる。加虐的な文章を脳裏に浮かべるのをやめて俺は笑った。
「やっと会えた。あなたさん」
「杉元さん」
「伝えたいことがあってさ」
1/1000000000000000000000ぽっちの気持ちだけど、聞いてくれる?