シレーナ
「さあさあ、ここからが本日の目玉商品となります。
今まで、この国では人魚の噂が蔓延っていましたが
「噂話」も今日でおしまいとなりました。ご覧ください。これが人魚です」
歓声があがった。
「とても美しい銀髪の若い人魚です。この人魚を愛玩するか、奴隷にするか、真珠にするかは競り落とした貴方次第。
初期設定価格は1000万からとしましょう。さあさあこんな機会は滅多にありませんよ
「1100万!」
「1300万」
「1500万だ」
「1600万よ」
「1億!」
「1億5000万」
「1億7000万」
すると人魚は瞳を開けた。
「人魚が目を覚ましたぞ!」
「まあなんて美しい瞳」
「ほしい!」
私の目の前には、血眼になって競り上げている人間達がいた。
辺りは薄暗くて、ここに何人いるかも分からない。そこまで広くもなさそうな建物の中に、ぎゅうぎゅうになって入り込んでいる光景が広がっている。
私は海の中にいたはずだった。だが、人間がいるということはここは陸地であって、今は小さな水槽の中に入れられているようだった。
私は、いつの間にか彼らの「商品」になっていたのだった。
「10億」
「12億」
私の気持ちを他所に、どんどん競り上げられている金額に眩暈がしそうだった。
「さあさあどうですか、この美しい人魚。まずは1000万から」
私の目の前には、血眼になって競り上げている人間達がいた。
辺りは薄暗くて、ここに何人いるかも分からない。そこまで広くもなさそうな建物の中に、ぎゅうぎゅうになって入り込んでいる光景が広がっている。
私は海の中にいたはずだった。だが、人間がいるということはここは陸地であって、今は小さな水槽の中に入れられているようだった。
私は、いつの間にか彼らの「商品」になっていたのだった。
「10億」
「おっと10億が出ました!」
「12億」
「12億1000万だ!」
「12億2000万」
12億5000万!」
そんな中今まで聞いたことがない声が響いてきた。
「100億」
「おっと!なんと100億。100億が出ました。他にはいませんか?」
唇を噛み締める者が多かった。
「落札です!100億で落札しました」
「えぇ。支払いは小切手でよろしいですか。」
「もちろんです。何ともまあ
これにてオークションは終了といたします。ご来場ありがとうございました」
落札者は商品の受け渡しがございますので部室へお願いします。
今まで、この国では人魚の噂が蔓延っていましたが
「噂話」も今日でおしまいとなりました。ご覧ください。これが人魚です」
歓声があがった。
「とても美しい銀髪の若い人魚です。この人魚を愛玩するか、奴隷にするか、真珠にするかは競り落とした貴方次第。
初期設定価格は1000万からとしましょう。さあさあこんな機会は滅多にありませんよ
「1100万!」
「1300万」
「1500万だ」
「1600万よ」
「1億!」
「1億5000万」
「1億7000万」
すると人魚は瞳を開けた。
「人魚が目を覚ましたぞ!」
「まあなんて美しい瞳」
「ほしい!」
私の目の前には、血眼になって競り上げている人間達がいた。
辺りは薄暗くて、ここに何人いるかも分からない。そこまで広くもなさそうな建物の中に、ぎゅうぎゅうになって入り込んでいる光景が広がっている。
私は海の中にいたはずだった。だが、人間がいるということはここは陸地であって、今は小さな水槽の中に入れられているようだった。
私は、いつの間にか彼らの「商品」になっていたのだった。
「10億」
「12億」
私の気持ちを他所に、どんどん競り上げられている金額に眩暈がしそうだった。
「さあさあどうですか、この美しい人魚。まずは1000万から」
私の目の前には、血眼になって競り上げている人間達がいた。
辺りは薄暗くて、ここに何人いるかも分からない。そこまで広くもなさそうな建物の中に、ぎゅうぎゅうになって入り込んでいる光景が広がっている。
私は海の中にいたはずだった。だが、人間がいるということはここは陸地であって、今は小さな水槽の中に入れられているようだった。
私は、いつの間にか彼らの「商品」になっていたのだった。
「10億」
「おっと10億が出ました!」
「12億」
「12億1000万だ!」
「12億2000万」
12億5000万!」
そんな中今まで聞いたことがない声が響いてきた。
「100億」
「おっと!なんと100億。100億が出ました。他にはいませんか?」
唇を噛み締める者が多かった。
「落札です!100億で落札しました」
「えぇ。支払いは小切手でよろしいですか。」
「もちろんです。何ともまあ
これにてオークションは終了といたします。ご来場ありがとうございました」
落札者は商品の受け渡しがございますので部室へお願いします。