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「最近じゃ、大人も子供もシール交換が流行ってるんだよ」
「ほう。それはまた奇怪な」
「そう?ノスタルジックっていうか、童心に戻るっていうか。結構私は好きだけど。私も流行りに乗って作っちゃったし」
「クフフ。なるほど、貴方らしいと言えば貴方らしいですね。それで?シール交換とやらの相手はいるのですか」
「そ、それはね」
彼は無自覚にも私の“地雷”を踏んだのであった。そんなこと聞かなくても分かるだろうに。
なんたってこの黒曜中の面子ときたら、そんなことには一切興味を示すどころか、私の話を聞いては馬鹿にしてきたのだ。
犬は「は?そんなゴミ集めてなにするびょん」
千種は「めんどい」
M・Mは「ぷっ、そんな金にもならないものどうすんの?変わってるわね」
クロームは「、、、ごめん、わからない」
惨敗だった。
いやまあ、聞いた私も後々良くなかったなとは反省した。彼らの幼少期を考えれば、そんなことをしている場合ではなかっただろうし、昔を懐かしむなんてないだろうから。
「まあいないかな。してみたいけど、ね。それより見てみて、可愛いんだよ」
彼の返事を待たずに、反ば強引に、彼の目の前に手帳を広げて見せた。
手帳越しで彼の表情は見えないが、きっとくだらないとでも言いたげな顔をしているんだろう。
「あのね、交換をする時はレートに見合ったもの同士を交換するの。例えばこのぷくぷくで可愛いのは高レートだからシール2枚とだったら交換できるよ。みたいな。あとね、これはお店で行列ができるくらい人気のやつでね」
聞かれてもないことをペラペラ話しているが、彼は終始無言だった。大の大人がシール如きで、呆れられただろうか。
「あ、骸さんごめんね。興味なかったよね」
流石に彼に悪いと思って話を終わらせようとしたが、遮ったのは彼の方だった。
「仕組みは理解しました。等価交換ということですね。
それで?貴方は何が欲しいんですか?」
「え、え?えっとそうだね。どんなのかなあ、、」
まさかちゃんと話を聞いてくれてたとは思ってなくて逆に返事に困ってしまった。
よくよく考えれば、交換をしたいとは思っても、欲しいシールがあるかと言われればそれはノーだった。
正直、どこに行ったってある程度シールは売ってあるのだから、限定でもなければそこまで珍しいシールはないからだ。
かと言って、折角興味(?)を示してくれた相手に適当な返事はしたくない。そう頭で考えているうちに、彼の方から提案してきたのだ。
「嗚呼、そういえば。丁度いいものがあります。チョコを買った特典で貰ったんです。まさかこんな所で使い道があったとはね。
どうですか、僕とシール交換をするのは」
彼はチョコの入った紙袋の中からシールを取り出した。
それは、チョコを買った人が貰える数量限定の“チョコの妖精さんシール”だった。
そういえば、バレンタインフェアでやってたやつだ!
めちゃくちゃ希少であるそれを、まさかこんな近くに持ってる人がいたなんて。
さすがチョコが好きなだけあるというか、まさか朝早くから並んだのだろうか。そんなことはどうでも良い。
「え!!!良いんですか。骸さん」
さっきまで落ち込んでいたのも一変、オアシスを見つけた様な、暗闇の中で光をみつけた様な何とも言い難い嬉しい気持ちになった。
「えぇ、貴方がこれを欲しいと思うのなら構いませんよ。」
「うん、もちろん!どれが良い?」
私は朗らかな気持ちでシール帳を開いたが、彼は全くそちらには見向きもしなかった。
「嗚呼、残念ですが僕のはレートが高いので貴方のシールじゃあ交換ができませんね。僕のは数量限定ですからね」
「は?」
「クフフ、君が口づけてくれたらこのシールはあげますよ」
(それじゃあシール交換にならないし、私のキスはシールと同等というわけですか)
(おや、言ったでしょう。これは数量限定だと。欲しいんでしょう?これ)
(もういりません)
(残念ですね、僕は欲しかったのに。じゃあこれは捨てましょうか)
(!!!)
「ほう。それはまた奇怪な」
「そう?ノスタルジックっていうか、童心に戻るっていうか。結構私は好きだけど。私も流行りに乗って作っちゃったし」
「クフフ。なるほど、貴方らしいと言えば貴方らしいですね。それで?シール交換とやらの相手はいるのですか」
「そ、それはね」
彼は無自覚にも私の“地雷”を踏んだのであった。そんなこと聞かなくても分かるだろうに。
なんたってこの黒曜中の面子ときたら、そんなことには一切興味を示すどころか、私の話を聞いては馬鹿にしてきたのだ。
犬は「は?そんなゴミ集めてなにするびょん」
千種は「めんどい」
M・Mは「ぷっ、そんな金にもならないものどうすんの?変わってるわね」
クロームは「、、、ごめん、わからない」
惨敗だった。
いやまあ、聞いた私も後々良くなかったなとは反省した。彼らの幼少期を考えれば、そんなことをしている場合ではなかっただろうし、昔を懐かしむなんてないだろうから。
「まあいないかな。してみたいけど、ね。それより見てみて、可愛いんだよ」
彼の返事を待たずに、反ば強引に、彼の目の前に手帳を広げて見せた。
手帳越しで彼の表情は見えないが、きっとくだらないとでも言いたげな顔をしているんだろう。
「あのね、交換をする時はレートに見合ったもの同士を交換するの。例えばこのぷくぷくで可愛いのは高レートだからシール2枚とだったら交換できるよ。みたいな。あとね、これはお店で行列ができるくらい人気のやつでね」
聞かれてもないことをペラペラ話しているが、彼は終始無言だった。大の大人がシール如きで、呆れられただろうか。
「あ、骸さんごめんね。興味なかったよね」
流石に彼に悪いと思って話を終わらせようとしたが、遮ったのは彼の方だった。
「仕組みは理解しました。等価交換ということですね。
それで?貴方は何が欲しいんですか?」
「え、え?えっとそうだね。どんなのかなあ、、」
まさかちゃんと話を聞いてくれてたとは思ってなくて逆に返事に困ってしまった。
よくよく考えれば、交換をしたいとは思っても、欲しいシールがあるかと言われればそれはノーだった。
正直、どこに行ったってある程度シールは売ってあるのだから、限定でもなければそこまで珍しいシールはないからだ。
かと言って、折角興味(?)を示してくれた相手に適当な返事はしたくない。そう頭で考えているうちに、彼の方から提案してきたのだ。
「嗚呼、そういえば。丁度いいものがあります。チョコを買った特典で貰ったんです。まさかこんな所で使い道があったとはね。
どうですか、僕とシール交換をするのは」
彼はチョコの入った紙袋の中からシールを取り出した。
それは、チョコを買った人が貰える数量限定の“チョコの妖精さんシール”だった。
そういえば、バレンタインフェアでやってたやつだ!
めちゃくちゃ希少であるそれを、まさかこんな近くに持ってる人がいたなんて。
さすがチョコが好きなだけあるというか、まさか朝早くから並んだのだろうか。そんなことはどうでも良い。
「え!!!良いんですか。骸さん」
さっきまで落ち込んでいたのも一変、オアシスを見つけた様な、暗闇の中で光をみつけた様な何とも言い難い嬉しい気持ちになった。
「えぇ、貴方がこれを欲しいと思うのなら構いませんよ。」
「うん、もちろん!どれが良い?」
私は朗らかな気持ちでシール帳を開いたが、彼は全くそちらには見向きもしなかった。
「嗚呼、残念ですが僕のはレートが高いので貴方のシールじゃあ交換ができませんね。僕のは数量限定ですからね」
「は?」
「クフフ、君が口づけてくれたらこのシールはあげますよ」
(それじゃあシール交換にならないし、私のキスはシールと同等というわけですか)
(おや、言ったでしょう。これは数量限定だと。欲しいんでしょう?これ)
(もういりません)
(残念ですね、僕は欲しかったのに。じゃあこれは捨てましょうか)
(!!!)
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