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気がつくと、いつのまにか夏が過ぎてしまった。
近頃はやっと秋らしくなってきた。
時折、日中は蒸し暑い日もあり夕暮れは肌寒さを感じる日もあった。
起伏の激しい不安定な情緒のような、季節としては中途半端で体調を崩しやすく、衣替えも微妙だが、ただ単に過ごしやすくて私は好きだ。
なにせ、この時期の昼寝というかうたた寝は最高だった。
勿論、眠気に身を任せて眠るのも最高だったが
私が何より好きなのはただ寝ることだけではなかった。
誰もいないとあるお昼間に、大好きな匂いのする上着をこっそりかけて眠るのは心地のいいものだった。えっと、、何の上着かって、それは勿論ーーー。
「おやおや、こんなところで、、眠っているようですね」
私が眠りに堕ちようとした所に、この上着の所有者である彼が帰ってきたのだった。
それはとてもイレギュラーなことであったが、早く彼が帰って来てくれたのは嬉しいことだった。
だが、なんというか。いつもと違った感じで彼を驚かせたらどんな顔をするかなんて、考えた私は狸寝入りをするのであった。
「僕の上着、、、可愛い人ですね。いつからここで眠っているのでしょうね」
「まだ気候的には暖かいですが、こんなところで寝ていると風邪を引くかもしれませんよ」
眠っている(ふりの)私に話しかけているのか、独り言なのかは不明であるが、彼は呟きながら私に近づいた。
「目覚めないのなら、目覚めるまで口付けましょうか」
閉じた瞳の先に、彼の影がかかったのが分かったが、今更『寝たふりでした』なんて言うことも忘れてしまっていた。
するりと頬を撫でる指先にくすぐったさを感じながら、その甘い空間に身を委ねたのだった。
『確信犯』
口付けたあと、君はどんな顔で僕を見るだろうか。
近頃はやっと秋らしくなってきた。
時折、日中は蒸し暑い日もあり夕暮れは肌寒さを感じる日もあった。
起伏の激しい不安定な情緒のような、季節としては中途半端で体調を崩しやすく、衣替えも微妙だが、ただ単に過ごしやすくて私は好きだ。
なにせ、この時期の昼寝というかうたた寝は最高だった。
勿論、眠気に身を任せて眠るのも最高だったが
私が何より好きなのはただ寝ることだけではなかった。
誰もいないとあるお昼間に、大好きな匂いのする上着をこっそりかけて眠るのは心地のいいものだった。えっと、、何の上着かって、それは勿論ーーー。
「おやおや、こんなところで、、眠っているようですね」
私が眠りに堕ちようとした所に、この上着の所有者である彼が帰ってきたのだった。
それはとてもイレギュラーなことであったが、早く彼が帰って来てくれたのは嬉しいことだった。
だが、なんというか。いつもと違った感じで彼を驚かせたらどんな顔をするかなんて、考えた私は狸寝入りをするのであった。
「僕の上着、、、可愛い人ですね。いつからここで眠っているのでしょうね」
「まだ気候的には暖かいですが、こんなところで寝ていると風邪を引くかもしれませんよ」
眠っている(ふりの)私に話しかけているのか、独り言なのかは不明であるが、彼は呟きながら私に近づいた。
「目覚めないのなら、目覚めるまで口付けましょうか」
閉じた瞳の先に、彼の影がかかったのが分かったが、今更『寝たふりでした』なんて言うことも忘れてしまっていた。
するりと頬を撫でる指先にくすぐったさを感じながら、その甘い空間に身を委ねたのだった。
『確信犯』
口付けたあと、君はどんな顔で僕を見るだろうか。