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机上には無造作に置かれた書類と、飲みかけのコーヒー?にしては少しドロドロしているそれと、携帯があった。
さっきまで彼がここに居た様に思えるが、そこに彼の姿はなかった。
(お手洗いかな、、?)
そこまで気にも止めず、また出直そうとしたが、ふとあるものに再び目が止まった。
彼の携帯だ。
いやなぜ、ニュアンス的に聞こえの良くないドロドロの飲み物ではなく携帯の方かと言うと、恐らくあれは彼が好きなチョコドリンクだろう。時間が経って冷めてしまったせいで少しドロっとしているだけで決して怪しい飲み物ではないはずだった。
それはさておき携帯の方だ。
なぜ私が彼の携帯が気になっているかと言うと、浮気を疑っている。という訳ではなく、以前たまたまメディアでみた「恋人の携帯をチェックするかしないか」という討論番組がきっかけと言えるだろう。
愛妻家に見えて、実は女性と繋がっている。とか複数の女性とやりとりをしている。とかなんとか。
そういうやましい行動がないか携帯をくまなくチェックしている人も少なくはないそうだ。
もう一度言うが、私は別に彼の浮気を疑っているわけでもないし、携帯を見せてもらわないと気が済まない性分でもない。
ただほんのちょっと、好奇心だった。
人のものを勝手に見ることは良くないことだと従順承知ではあったが
そのまさか、何か私の知らない彼の一面があったんだとしたら。知りたくない様で知っておかなければならない様な、変な正義感に苛まれた。
思い切って、携帯に向かって手を伸ばしてみる。
少し。いや大分、フィルターがかかっているかと言われればそうかもしれないが、彼はかっこいいと思う。
高身長で、物腰は柔らかく、所作も上品だ。また、顔立ちははっきりしていて鼻筋が通っていて切れ長の異色の目は綺麗だと、私は思う。
浮気の一つや二つ、女性の1人や2人いてもおかしくはない、、とは思う。
(、、、、いや。だめよやっぱり)
無意味な自問自答を繰り返しては、伸ばしていた手を引っ込めた。と同時にメールの通知オンが鳴ってしまって思わず驚いた。
真っ暗だった画面がパッと明るくなった。画面にはメールの通知が出ていた。
「そこで何をしているのですか」
「!」
先ほどよりももっと驚いて後ろを振り向くと間近に彼の姿があった。
「びっくりした。ごめんなさい。貴方に用があって来たのだけど居なくて戻ろうか考えていたところよ。ていうか、音も立てずに近づかないでよ。」
「クフフ、それは失礼しました。ところで僕に何の様です」
ーーーー
一通り彼と仕事の話をした後、すぐに自分の部屋に戻ってきていた。
平然を装っていたが心臓がバクバクとうるさかった。
さっきの光景を思い出すだけで顔が熱くなって、嬉しい様な恥ずかしい様な気分だった。
「、、、まさか、見間違いかしら、、、」
ーーーー
別の資料をとりに行って、戻ってきた時に彼女が居たことに戸惑った。
彼女と話をしている最中も携帯のことが頭から離れなかった。彼女が帰ったあと、落ち着くためにすっかり冷めてしまったチョコドリンクを一気飲みした。
僕は机上に置いたままにしていた携帯を手に取った。
待受画面には一件、メールの通知が表示されていた。ただ、彼女にこれを見られていないか不安で不安で堪らなかったのだった。
そこにあるのは可愛い君の眠る姿
((骸さんがボスとメールしてるなんて!!可愛い!))
((黄泉本人に寝顔の待受見られたでしょうか、、、))
しょうもないすれ違いネタ
さっきまで彼がここに居た様に思えるが、そこに彼の姿はなかった。
(お手洗いかな、、?)
そこまで気にも止めず、また出直そうとしたが、ふとあるものに再び目が止まった。
彼の携帯だ。
いやなぜ、ニュアンス的に聞こえの良くないドロドロの飲み物ではなく携帯の方かと言うと、恐らくあれは彼が好きなチョコドリンクだろう。時間が経って冷めてしまったせいで少しドロっとしているだけで決して怪しい飲み物ではないはずだった。
それはさておき携帯の方だ。
なぜ私が彼の携帯が気になっているかと言うと、浮気を疑っている。という訳ではなく、以前たまたまメディアでみた「恋人の携帯をチェックするかしないか」という討論番組がきっかけと言えるだろう。
愛妻家に見えて、実は女性と繋がっている。とか複数の女性とやりとりをしている。とかなんとか。
そういうやましい行動がないか携帯をくまなくチェックしている人も少なくはないそうだ。
もう一度言うが、私は別に彼の浮気を疑っているわけでもないし、携帯を見せてもらわないと気が済まない性分でもない。
ただほんのちょっと、好奇心だった。
人のものを勝手に見ることは良くないことだと従順承知ではあったが
そのまさか、何か私の知らない彼の一面があったんだとしたら。知りたくない様で知っておかなければならない様な、変な正義感に苛まれた。
思い切って、携帯に向かって手を伸ばしてみる。
少し。いや大分、フィルターがかかっているかと言われればそうかもしれないが、彼はかっこいいと思う。
高身長で、物腰は柔らかく、所作も上品だ。また、顔立ちははっきりしていて鼻筋が通っていて切れ長の異色の目は綺麗だと、私は思う。
浮気の一つや二つ、女性の1人や2人いてもおかしくはない、、とは思う。
(、、、、いや。だめよやっぱり)
無意味な自問自答を繰り返しては、伸ばしていた手を引っ込めた。と同時にメールの通知オンが鳴ってしまって思わず驚いた。
真っ暗だった画面がパッと明るくなった。画面にはメールの通知が出ていた。
「そこで何をしているのですか」
「!」
先ほどよりももっと驚いて後ろを振り向くと間近に彼の姿があった。
「びっくりした。ごめんなさい。貴方に用があって来たのだけど居なくて戻ろうか考えていたところよ。ていうか、音も立てずに近づかないでよ。」
「クフフ、それは失礼しました。ところで僕に何の様です」
ーーーー
一通り彼と仕事の話をした後、すぐに自分の部屋に戻ってきていた。
平然を装っていたが心臓がバクバクとうるさかった。
さっきの光景を思い出すだけで顔が熱くなって、嬉しい様な恥ずかしい様な気分だった。
「、、、まさか、見間違いかしら、、、」
ーーーー
別の資料をとりに行って、戻ってきた時に彼女が居たことに戸惑った。
彼女と話をしている最中も携帯のことが頭から離れなかった。彼女が帰ったあと、落ち着くためにすっかり冷めてしまったチョコドリンクを一気飲みした。
僕は机上に置いたままにしていた携帯を手に取った。
待受画面には一件、メールの通知が表示されていた。ただ、彼女にこれを見られていないか不安で不安で堪らなかったのだった。
そこにあるのは可愛い君の眠る姿
((骸さんがボスとメールしてるなんて!!可愛い!))
((黄泉本人に寝顔の待受見られたでしょうか、、、))
しょうもないすれ違いネタ