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会話文のみ/誕生日前夜
『最近梅雨入りしたから、ずっと天気が悪かったけど、今夜は星がよく見えるね。』
「えぇ。近頃は雨が続いていましたからね。それに蒸し暑さもなくて丁度いい」
『ふふふ。明日の日中もこんなに涼しいと良いんだけどね』
「クフフ、そうですね。これからはもっと暑くなるでしょうからね」
『明日も暑いかもしれないけど、よろしくね』
「えぇ。分かっていますよ。僕も楽しみにしていますので」
『いろいろ連れ回しちゃうかもしれないけど』
「クフフ。僕の誕生日のためにいろいろ計画していたんでしょう」
『うんまあね。疲れたら言って。しっかり気をつけないとね。熱中症には』
「おや。ゆっくり言ってはくれないのですか」
『え?、、あ、もう。』
「残念です」
『、、、ねっ、、ちゅう、しょう?』
「、、、」
『もう。言ってっていたくせに』
「おやおや。僕も言ってくれるとは思っていませんでした」
『もう言わない。』
「クフフ。でも一度言ったでしょう」
ーーー
「顔が赤いようですが、、?」
『だって。いきなり、、』
「クフフ。」
『、、、、、、、あ、えっとそういえば思い出した』
「はて。なんでしょう」
『、、ギリシャ神話の話』
「やれやれ。口付けた後になんの話かと思えば。また突拍子もないですね」
『、、っ、別にいいでしょう。』
「相変わらず誤魔化すのが下手ですね。君は」
『いいの!それよりもいつか言いたかった話なの』
「ギリシャ神話がですか。」
『そう。双子座の話なの』
「双子座、、」
『骸さんの星座でしょう。』
「そうですね」
『じゃあ聞いてね、あのね。ギリシャ神話ではね、双子座ってポルックスとカストルっていう仲の良い兄弟の勇者を示してるの。
ゼウスが父であった2人のうち、
ポルックスは不死身の身体を持っていたけど、カストルは普通の人間だったの。
神の身体と人間の身体をもった異なる二人だったけど、とても仲の良い兄弟で勇者として成長した後も、共に戦っていたんだって。
そして、戦いの最中、怪我をしたポルックスは不死身だったから死ななかったけど、カストルは、矢に射られて死んでしまった。悲しみに暮れたポルックスを見て、
ゼウスは二人がいつでもいられるように双子座として天の星座とした。
それが双子座なんだって。とっても素敵な星座でしょう。』
「ほう。それは知りませんでした」
『ふふふ、なんだかロマンチックよね。何千何億、それ以上もある星ひとつひとつにそうやって意味があったんだとしたら、とても素敵だなって思うよ』
「そうですね。こうして見上げているだけでは、なんの変哲もないただの恒星に過ぎませんが。
誰かが意味を吹き込めば、そこに“在っただけの物“にも存在する意味ができるのかもしれませんね。』
『でしょう。それでね、人も同じだなって思ったの』
「と、いうと」
『骸さんさっき言ったでしょう。誰かが意味を吹き込めば、そこに“在っただけの物“にも存在する意味ができるのかもって。私ね、骸さんと出会えて、骸さんが私を好きになってくれたから生きる意味ができたと思うの。
双子座は兄弟の星座だけど、一緒にいられるって意味では兄弟も恋人も関係ないじゃない?
だから私たちもずっと一緒にいられたら良いのになって思うよ』
「クフフ。やれやれ」
『?』
「心配しなくても、話すつもりはありませんよ」
『ふふふふ』
「、、ふ」
『、、あ、いけない!もう。こんな時間だった!』
AM 0:00 6月9日
生まれてきてくれてありがとう。
『最近梅雨入りしたから、ずっと天気が悪かったけど、今夜は星がよく見えるね。』
「えぇ。近頃は雨が続いていましたからね。それに蒸し暑さもなくて丁度いい」
『ふふふ。明日の日中もこんなに涼しいと良いんだけどね』
「クフフ、そうですね。これからはもっと暑くなるでしょうからね」
『明日も暑いかもしれないけど、よろしくね』
「えぇ。分かっていますよ。僕も楽しみにしていますので」
『いろいろ連れ回しちゃうかもしれないけど』
「クフフ。僕の誕生日のためにいろいろ計画していたんでしょう」
『うんまあね。疲れたら言って。しっかり気をつけないとね。熱中症には』
「おや。ゆっくり言ってはくれないのですか」
『え?、、あ、もう。』
「残念です」
『、、、ねっ、、ちゅう、しょう?』
「、、、」
『もう。言ってっていたくせに』
「おやおや。僕も言ってくれるとは思っていませんでした」
『もう言わない。』
「クフフ。でも一度言ったでしょう」
ーーー
「顔が赤いようですが、、?」
『だって。いきなり、、』
「クフフ。」
『、、、、、、、あ、えっとそういえば思い出した』
「はて。なんでしょう」
『、、ギリシャ神話の話』
「やれやれ。口付けた後になんの話かと思えば。また突拍子もないですね」
『、、っ、別にいいでしょう。』
「相変わらず誤魔化すのが下手ですね。君は」
『いいの!それよりもいつか言いたかった話なの』
「ギリシャ神話がですか。」
『そう。双子座の話なの』
「双子座、、」
『骸さんの星座でしょう。』
「そうですね」
『じゃあ聞いてね、あのね。ギリシャ神話ではね、双子座ってポルックスとカストルっていう仲の良い兄弟の勇者を示してるの。
ゼウスが父であった2人のうち、
ポルックスは不死身の身体を持っていたけど、カストルは普通の人間だったの。
神の身体と人間の身体をもった異なる二人だったけど、とても仲の良い兄弟で勇者として成長した後も、共に戦っていたんだって。
そして、戦いの最中、怪我をしたポルックスは不死身だったから死ななかったけど、カストルは、矢に射られて死んでしまった。悲しみに暮れたポルックスを見て、
ゼウスは二人がいつでもいられるように双子座として天の星座とした。
それが双子座なんだって。とっても素敵な星座でしょう。』
「ほう。それは知りませんでした」
『ふふふ、なんだかロマンチックよね。何千何億、それ以上もある星ひとつひとつにそうやって意味があったんだとしたら、とても素敵だなって思うよ』
「そうですね。こうして見上げているだけでは、なんの変哲もないただの恒星に過ぎませんが。
誰かが意味を吹き込めば、そこに“在っただけの物“にも存在する意味ができるのかもしれませんね。』
『でしょう。それでね、人も同じだなって思ったの』
「と、いうと」
『骸さんさっき言ったでしょう。誰かが意味を吹き込めば、そこに“在っただけの物“にも存在する意味ができるのかもって。私ね、骸さんと出会えて、骸さんが私を好きになってくれたから生きる意味ができたと思うの。
双子座は兄弟の星座だけど、一緒にいられるって意味では兄弟も恋人も関係ないじゃない?
だから私たちもずっと一緒にいられたら良いのになって思うよ』
「クフフ。やれやれ」
『?』
「心配しなくても、話すつもりはありませんよ」
『ふふふふ』
「、、ふ」
『、、あ、いけない!もう。こんな時間だった!』
AM 0:00 6月9日
生まれてきてくれてありがとう。