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「、、、っ本当に、、、すみませんでしたっ。」
『もう。黄泉さんったら、男がいるからって気合い入れるのは良いけど遅刻じゃ〜ん。しかも遊園地にロングスカートなんか履いてきたらアトラクション乗れないよぉ〜?』
「、、、すみません、、、本当に、」
走ってきたせいで呼吸も乱れており、言葉を出すのも辛いくらいだった。
頬をぷっくりと膨らませて怒る”ふり“をする彼女。
その隣には、今回初対面である男性。このマフィアランドの内情に詳しくボンゴレとも所縁(ゆかり)のあるファミリーに属しているらしい。
そして、無言で私を見つめる骸さんが居た。
ーーーーーーーーーー
遡ること前日
ノックもなしに部屋の扉が突然開いたかと思うと、金髪の綺麗な女性が扉の隙間からひょっこりと顔を出し、甘ったるい声がした。
訳ではなく腕を組んで壁にもたれかかりながら私になんの悪ぶれもない様子で
『明日、9時に並盛神社に集合だって。ていうか、くるの?あなたも』
と冷たく言い放ったマリツィさんがいた。
突然の来客で、紅茶を淹れようとしたままの体勢で停止してしまっていたが、姿勢を正し彼女に向き直る。
彼女がわざわざ日程を私に言いに来ると言うことはマフィアランドのことに違いないことは確かだった。が、
ていうか。え、明日?
「明日。ですか?」
『なに、来れないの!?』
「あ、いえ大丈夫ですが突然だなと思いまして」
『なーんだ』
「、、、、」
とても気まずかった。次の話を切り出そうにも頭が真っ白になって次が出てこない。
こうもあからさまに態度で分かると、正直傷ついた。でも今更私も後には引けないわけで。内心すみません遠いつつ、話を続けようとすると彼女の方から話を切り出した。
『私、気が変わって、遊園地は嫌だって言ったの。』
「、は、、え?、、それは構わないですけど、じゃあどちらになったんでしょうか」
『美術館。あ!服装はカジュアルじゃなくて綺麗めな感じのやつ。暗めのロングスカートとかで着てくれる?まあそこまで畏まった格好じゃなくても良いから。じゃ、よろしく頼んだわよ』
私の返事も聞かずに、そう言うと手をひらひらとさせながら部屋を出て行った。
取り残された。というより彼女の方がイレギュラーであったのだが当の本人は帰ってしまって、また1人に戻った私の頭の中はクエスチョンでいっぱいだった。
突然、美術館?しかも前日に決まるものなの?あんなに自分も楽しそうにしていたのに?
人を見た目で判断するのは最低ではあるが、彼女は美術館を嗜むような性格には思えなかった。
それに、普通のごく一般的な美術館であれば別に服装なんて指定はないはずだけれど。私が知らないだけで、マフィアランドの様な”ボンゴレ“の創設した美術館でもあるのだろうか。といより、そもそも彼女の権限ですんなりと変えれるものだろうか。
今日は丁度、綱吉さんも骸さんもアジト内にはいなかった。連絡を取ろうと思えば取れるのだが仕事中に「本当に明日美術館ですか?」なんて確認する気力もなかったし邪魔をするのも申し訳なかった。
「それにしても、綱吉さんに限ってそんなことあるかな、、」
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あの時確認しなかった私の完全なミスだった。
そもそも、集合時間はみんなに周知されていた時間より1時間は遅いし
美術館というのも嘘であり、目的地は変更なくマフィアランドであった。マフィアランドはリゾート地で、船で運航する必要があるため、大幅な遅刻になってしまった。
ーーーーもう。黄泉さんったら、男もいるからって気合い入れるのは良いけど遅刻じゃ〜ん。しかも遊園地にロングスカートなんか履いてきたらアトラクション乗れないよぉ〜?
だからわざわざ洋服まで指定があったってことか。
かといって事情を知らない2人にとっては遅刻して迷惑をかけたことに変わりはなかった。
それにこの男性にとって、私は初対面であるため第一印象は最悪なものに違いはなく、骸さんも無表情のまま私を見つめていただけだった。
すると、私の遅刻と説教の時間で大幅に時間が経ってしまったことに痺れをきらしたのか私とマリツィさんの間に男性が割り込んできた。
「そんなことよりさー。揃ったんだから早く回らない?
ていうかお姉さん名前なんていうの。僕すっごいタイプなんだけど、僕の名前はオーゾ。よろしくね」