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「…………」
タヌキが無言でシャツを軽く摘まみ鼻の近くへと持っていった。きっとどれほど汗を掻いているのか確かめたんだろう。
「どーしますー?」
ここで押せばどれかは選ぶと思い、追い打ちをかけた。
「……分かった。脱ぐから……ちょっと恥ずかしいから後ろ向いてて」
「えっ!?」
「え、冗談だった!?」
「いや本気っす、本気!後ろ向いてたらいいんですね、はい!」
彼女の気分が変わらない内にさっさと後ろを向いた。脱ぐ……ということは……どっちだ。上か、下か。どっちがいいかな……どっちでもいいか……ってまじっすか!え、本当に脱いでるの?と振り向きたいのを我慢して耳に神経を集中させる。微かに衣擦れの起こる音は聞こえるが、上なのか下なのかは判別ができなかった。
「ん、もういいよ」
タヌキの声に振り向きまじまじと見るが、上下共に服に乱れた所は無く本当に脱いだのか疑わしい。それでも後ろ手に何かを隠し持ち、もじもじとしていたので何かは本当に脱いだんだろう。
「あの……やっぱ無し、ダメ?」
「ダメですねぇ。はい脱いだの下さい」
手の平を差し出せば押しに弱い彼女は唸りながらおずおずと自分の手を出してくる。その手に握られた物の布面積は少なく、パンツの方か、と冷静に分析する自分がいた。
「あの、思ったより、その……汗、掻いてたの」
「気にしないですよぉ」
「最悪だ……」
上半身より下半身の方が汗を掻いていないとタヌキは思ったようだが、その手に乗せられたモノはほんのりと湿っていた。
「……なんで私彼氏にパンツあげてんだろう」
「深く考えたらいけないことも世の中にはあるんですよぉ。……ってか、もしかしてあんた今……」
パンツがオレの手の中にあるということは
「ノーパン?」
口に出せばカァッとタヌキの顔が赤くなった。ショートパンツを履いていて見えないのにシャツまで伸ばし隠そうとする。
「え、なんでもっかい履いたんですか?脱いどいてくださいよ」
「やだやだっそれこそ変態じゃん!もう私シャワー浴びに行くから!」
逃げるかのようにタヌキは脱衣所へと消えていった。ノーパンの彼女、もっとよく見ておけばよかった……。次はそういうことを頼んでみようかと、手の中にあるタヌキのパンツをぎゅっと握り締めた。