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「……分かった、一緒に入ろ」
オレが退かないと分かったからか、タヌキが呟いた。
「じゃあ気が変わらない内にさっさと行きましょう!」
タヌキを連れて脱衣所へ向かう。後ろからはぶつぶつと「はやまったな」と言う声も聞こえてきた。今更無理は無しっすよ。
「正直なとこ、一緒に入ろうって言ってくれるとは思ってませんでした」
「えーだってジュンくん、言い出したら聞かないじゃん。だからって汗掻いた下着渡して……その、なんか、そういう事されんのもヤだし……汗掻いたままするのも……イヤだし……じゃあ一緒に入るのが一番マシかもって思っただけだもん」
「ははっ消去法ってやつっすね」
「最低な消去法だよね」
言葉に棘はあるものの、完全に拒否しているわけではないようで、タヌキは渋々と服を脱いでいく。汗でまとわりついたシャツを脱ぐ時は「んっ」なんて声を上げるから気が気ではない。せめてもう少し辛抱してくれよ、と自分の下半身に願う。
「一緒に入るけど変なことはしないでね」
「変なことってどんなことですか?」
「もー!」
下着姿になったタヌキがジト目で唸る。汗を掻いた肌が現れ、艶めかしく誘っているように見えた。でも今ココで触れば確実に怒られるだろうから我慢をする。
「オレが隅々までキレイにしてあげますよぉ」
「やらしぃことはしないから」
「風呂場でそれは無理じゃないですか?」
「やっぱりやめればよかった……」
すぐに取り上げられるというのにタオルで体を隠す姿がいじらしい。これ以上機嫌を損ねてはまずいとオレも下半身を隠す。多少は目眩ましにもなるだろう。不満げなタヌキの背中を押し一緒に浴室へ入る。もちろん、体を洗うだけではすまなかった。