第二章
夢小説設定
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あれから2ヶ月が過ぎた。銀時が来て1週間後に、とうとう松下村塾が開塾した。最初はみんな緊張して表情が硬い子が多かったが、自然と馴染んできて男女同士で仲良くやっている。それと男の子は松陽に懐き、女の子は私に懐いていたが、今はどちら共々に懐いてくれて癒やしをもらっていた。正直、子どもってこんな可愛かったけと思うレベルだ。
そして今は授業中…。だというのに後ろの端の席に居るはずの銀時が姿を消していた。大抵寝ているか、サボっているかのどちらかで剣術の授業だけ参加したりなど…とんだ問題児だ。松陽は知らんぷりにそのまま授業を始めたが、一番最初に口にしたのが
「今日は自習にします」
だった。その後、色々課題などの説明して、松陽は私の方へ向かってきた。
「銀時、探しにいきましょうか」
「私も?」
「はい。この子たちなら大丈夫ですよ。自分たちで出来ます」
「それもそうね」
教え子達が真面目に取り組んでる姿をみて、二人で外に出た。
「まぁ、探しに行くと言っても予測はついてますけどね」
銀時はいつもサボるとき、木の上にいることが多い。よくそこでバランスとって寝られるものだなと感心する。最近はある神社の木の上にいることが多く、きっと今もそこにいるのだろう。
___
神社の階段を上ると何やら、騒がしい声が聞こえる。その中には聞き馴染みのある銀時の声も混ざっていた。
「侍がハンパやってんな。やるときはやる、サボるときはサボる。俺が付き合ってやるよ。みんなで一緒に寝ようぜ」
まぁ、なんとも銀時らしい言葉が聞こえる。私は安堵と呆れが混ざった微笑を、松陽はやれやれと言わんばかりの露骨な笑みを浮かべ、階段を登りきったと同時に銀時に立ちはだかる少年たちに向かってポカポカとげんこつをした。その少年たちがぶっ倒れると銀時以外に二人の小さな男の子がいたのだ。銀時の…サボり仲間?
んなわけないか。
「銀時、よくぞ言いました。そう…侍たる者ハンパはいけない。多勢で少数をいじめるなどもっての外。ですが銀時、君達ハンパ者がサボりを覚えるなんて100年早い」
そして銀時にもげんこつのお仕置き。いつもの事だが床にのめり込んでる。
「ちょ、松陽やり過ぎっていつも言ってるじゃない」
「この子にはこれくらい言わないと聞かないですから」
床に埋もれた銀時の腕を引っ張って、腰を支え、そのまま抱きかかえた。松陽に銀時を渡しても首根っこ掴んで引きずってく。
「喧嘩両成敗です。…君たちも早く彼等を連れて学校へお帰んなさい。小さなお侍さん」
「あ!ちょっと待ってよ!ったく…二人していつもあぁなんだから」
階段の方へ歩いてく二人を少し遠くから眺め、後ろにいた男の子たちの方に向き直った。
「君たち、怪我はない?」
「はい。俺たちは大丈夫です」
そう答えたのはひとつ結びの男の子。
「別に…」
と答えたのは愛想がなくプイッと顔を逸らしたショートの男の子。
「そう…それなら良かった。驚かせてごめんね。君たちもサボり?ちゃんと授業に出ないと駄目だぞぉ」
冗談交じりに、二人の男の子の頭を撫でて言った。ひとつ結びの男の子は目をパチクリさせ、ショートの男の子は若干顔が赤らんでいた。
「じゃあ、私はこれで。君たちも早く学校に戻りなね」
踵を返し、松陽たちの元に走って追いかけた。
***
一方、その頃の残された男の子二人は、三人の後ろ姿をみて風のように早く過ぎ去った出来事を思い出していた。
「そうか、あれが噂にきいた…近頃白髪の子供を連れた侍が私塾をひらき、金もとらずに貧しい子供達に手習いを教えているときいたが…。あれが松下村塾の吉田松陽」
「…なぁ桂。あの慌ただしい女もその一員なのか?」
「多分な。どんな関係で成り立っているのかは分からんが…一つ言えることがある」
「なんだよ」
「可愛かったな」
「ばっ…!何言ってんだよお前」
「そうは思わんか?高杉」
「まぁ……否定はしねぇけど」
「松下村塾に通えばいつでも会えるというわけだな」
「チッ…くだらねぇ」
高杉は神社の階 を上り、いつもの定位置につく。桂はその後何も言わず、もと来た道を戻った。
そして今は授業中…。だというのに後ろの端の席に居るはずの銀時が姿を消していた。大抵寝ているか、サボっているかのどちらかで剣術の授業だけ参加したりなど…とんだ問題児だ。松陽は知らんぷりにそのまま授業を始めたが、一番最初に口にしたのが
「今日は自習にします」
だった。その後、色々課題などの説明して、松陽は私の方へ向かってきた。
「銀時、探しにいきましょうか」
「私も?」
「はい。この子たちなら大丈夫ですよ。自分たちで出来ます」
「それもそうね」
教え子達が真面目に取り組んでる姿をみて、二人で外に出た。
「まぁ、探しに行くと言っても予測はついてますけどね」
銀時はいつもサボるとき、木の上にいることが多い。よくそこでバランスとって寝られるものだなと感心する。最近はある神社の木の上にいることが多く、きっと今もそこにいるのだろう。
___
神社の階段を上ると何やら、騒がしい声が聞こえる。その中には聞き馴染みのある銀時の声も混ざっていた。
「侍がハンパやってんな。やるときはやる、サボるときはサボる。俺が付き合ってやるよ。みんなで一緒に寝ようぜ」
まぁ、なんとも銀時らしい言葉が聞こえる。私は安堵と呆れが混ざった微笑を、松陽はやれやれと言わんばかりの露骨な笑みを浮かべ、階段を登りきったと同時に銀時に立ちはだかる少年たちに向かってポカポカとげんこつをした。その少年たちがぶっ倒れると銀時以外に二人の小さな男の子がいたのだ。銀時の…サボり仲間?
んなわけないか。
「銀時、よくぞ言いました。そう…侍たる者ハンパはいけない。多勢で少数をいじめるなどもっての外。ですが銀時、君達ハンパ者がサボりを覚えるなんて100年早い」
そして銀時にもげんこつのお仕置き。いつもの事だが床にのめり込んでる。
「ちょ、松陽やり過ぎっていつも言ってるじゃない」
「この子にはこれくらい言わないと聞かないですから」
床に埋もれた銀時の腕を引っ張って、腰を支え、そのまま抱きかかえた。松陽に銀時を渡しても首根っこ掴んで引きずってく。
「喧嘩両成敗です。…君たちも早く彼等を連れて学校へお帰んなさい。小さなお侍さん」
「あ!ちょっと待ってよ!ったく…二人していつもあぁなんだから」
階段の方へ歩いてく二人を少し遠くから眺め、後ろにいた男の子たちの方に向き直った。
「君たち、怪我はない?」
「はい。俺たちは大丈夫です」
そう答えたのはひとつ結びの男の子。
「別に…」
と答えたのは愛想がなくプイッと顔を逸らしたショートの男の子。
「そう…それなら良かった。驚かせてごめんね。君たちもサボり?ちゃんと授業に出ないと駄目だぞぉ」
冗談交じりに、二人の男の子の頭を撫でて言った。ひとつ結びの男の子は目をパチクリさせ、ショートの男の子は若干顔が赤らんでいた。
「じゃあ、私はこれで。君たちも早く学校に戻りなね」
踵を返し、松陽たちの元に走って追いかけた。
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一方、その頃の残された男の子二人は、三人の後ろ姿をみて風のように早く過ぎ去った出来事を思い出していた。
「そうか、あれが噂にきいた…近頃白髪の子供を連れた侍が私塾をひらき、金もとらずに貧しい子供達に手習いを教えているときいたが…。あれが松下村塾の吉田松陽」
「…なぁ桂。あの慌ただしい女もその一員なのか?」
「多分な。どんな関係で成り立っているのかは分からんが…一つ言えることがある」
「なんだよ」
「可愛かったな」
「ばっ…!何言ってんだよお前」
「そうは思わんか?高杉」
「まぁ……否定はしねぇけど」
「松下村塾に通えばいつでも会えるというわけだな」
「チッ…くだらねぇ」
高杉は神社の