新たな海
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モビー号のキャプテン
白髭のもとには隊長達が集まっていた。
もちろん話題はミーナのことで
マルコは全員が揃ったところで話を切り出した。
マ「分かってると思うが…話は急に現れた女のことについてだよぃ」
エ「急に現れるとかおもしれぇ奴だな!」
サ「可愛いんだって!?」
警戒をみせる隊長達の中で、
楽しそうに興奮しだす二人にため息が出た。
マ「……能天気な奴らだよぃ」
白「グラララ!!おもしれぇのは確かだ!」
「「ダハハハハッ!!」」
白髭の笑いにつられて他の連中も笑い出す。
マ「親父まで…(こうゆう性格なのは知ってるが……こっちの身にもなってほしいよぃ;」
イ「……いつも長男は大変だな(ニヤ」
そう言いながらも何もしようとしないイゾウを軽く睨み、
マルコは声を少し強くした。
マ「おめぇら……うるせぇよぃ!!」
ゴツッ!!
エ・サ「いっでぇぇぇ!!!?」
うずくまる二人を横目に、
マルコは真剣な眼差しで白髭を見た。
マ「女の名前はミーナ。なんでこの船に乗っていたのかは分からないが、海で泳いでいたのは覚えているらしい……」
イ「ってことは何かい…嵐に巻き込まれて本当に奇跡的にこの船に打ち上げられたってゆうのかい?」
ハ「え?でも傷一つなかったんだよね?ありえなくない?」
マ「ありえないよぃ……ただ…海楼石をはめられても普通にして動いてたから能力者でもないようだよぃ」
「「!!!?」」
イ「……能力者じゃない」
むしろ能力者であれば有り得ない状況も受け入れられたが、
能力者でないということが
さらにミーナを怪しくさせていた。
マ「こりゃ仮定の話だが……能力者に飛ばされたとかの可能性はあるよぃ」
イ「その可能性はなくもないねぇ?」
マ「あぁ……それにこっちを警戒してる様子もあったし、
何かに怯えてる感じだったよぃ」
サ「なんだ?訳アリの姉ちゃんってことか?」
頭をさすりながら復活したサッチは心配そう聞いた。
マ「そうゆうことになるが……女は怖ぇからな…演技の可能性だってあるよぃ」
エ「たしかに……女は怖ぇ;」
「「「;;;」」」
イ「ぷっ……(全員ナースの事考えてるんだろうな」
白「……(二ヤァ」
イゾウがチラッと白髭を見ると、
相変わらず面白そうに笑っていた。
白「マルコ……お前はどう思ったんだ」
マ「俺は……演技だとは思わなかったよぃ」
白「その理由は?」
マ「……直感ってのが一番大きいんだが………もし俺たちの油断されようとしての演技だったらだよぃ?」
白「あぁ」
マ「俺たち……白ひげを知らないとか普通言わねぇよぃ」
ガタガタッ
「「「なんだって!!!?」」」
エ「俺たちを知らないだと!!?」
白「………。」
マルコの一言に驚愕の一同
これにはぷかぷかと煙管をふかしていたイゾウも驚いていた。
イ「マルコはそれを信じたのかぃ?」
マ「まぁ……嘘ついてる感じはしなかったよぃ。
海賊って言葉はちゃんと知ってるようで、この船が海賊船だって言えば顔を青くさせてたよぃ」
エ「俺たちを知らねぇなんて……きっととんでもねぇ田舎者なんだ……きっとそうだ!!」
ハハっと空笑いしながら言うエースにイゾウとマルコが反応する。
イ「…(田舎者ねぇ」
マ「……イゾウは見たからわかるだろうが…どうも田舎者には見えねぇよぃ」
エ「あ?じゃあなんだってんだ?」
マ「見たらわかるだろうが……どっかの姫さんって言われた方がしっくりくるよぃ」
イ「そうだな……世界のことに疎い深層の姫さんって感じか?」
ミーナが綺麗なドレスを着てどっかの城の奥に隠されているのを思い浮かべる。
しっくりくるその画面に
マルコは苦笑いした。
サ「おいおいっ!!」
そんなマルコとイゾウのやりとりにいち早く反応したのは女好きなサッチだった。
サ「ちょっ…お前たちの会話からするとミーナちゃんって子がめちゃくちゃ美人に聞こえてくるんですけどっ!!!」
興奮して立ち上がるサッチにニヤニヤ笑うイゾウと呆れるマルコ
イ「そう受け取って構わないさ……なぁマルコ(ニヤ」
マ「はぁ……俺に振るな(これから会わせるのがめんどくせぇよぃ」
否定しないマルコに更にテンションがあがるサッチ
サ「ぬぁぁんだってぇぇ!!?俺も会いたいぃぃぃぃ!!」
首元に巻いてある黄色いスカーフを噛んで叫ぶサッチに
マルコは白髭に視線を向けた。
白「グラララ!俺も会ってみてぇからな、マルコの話が終わった頃ナースに連れてくるよう言ってある。」
パアアッ
サ「さすがだぜオヤジ~~っ♥」
嬉し過ぎて投げキッスを振りまいているサッチ
面白いやつだと認識して単純に会うのを楽しみにしているエース
そして美人と聞いて落ち着きがなくなる残りの隊長達
イ「こりゃ会った時が見物だねぃ」
初めて見る奴らがどんな反応をするか……
マ「そろそろ来ていいはずなんだが……ちょっと見てくるよぃ」
サ「急げマルコっ!!」
マ「お前は少し落ち着いておけよぃっ;;」
そう言って部屋を出て行ったマルコ
それから20分
サ「………遅い」
白「………」
エ「腹へったぁ~っ;;」
部屋を出て行ったきりマルコがなかなか戻らず、
サッチが痺れを切らせた時だった。
サ「はっ!!まさかマルコの奴っ……抜け駆けしてイチャイチャしてるんじゃっ!!」
バタンッ
マ「……お前と一緒にするんじゃねぇよぃ」
どこか疲れた顔で戻ってきたマルコ
サ「おそっ………っ…!!?」
文句を言おうと振り向いたサッチだったが、
その言葉はマルコの腕に抱かれる物によって遮られた。
キラッ
宝石のように輝く長くサラサラな髪
それに相応しい白く透明感のある肌
長い睫毛に不安気に揺れる大きな瞳
ぷっくりと艶やかな唇
こんな綺麗な人間がいるものなのか
全「「「………(ぽけ~」」」
騒がしかったサッチも
ミーナの容姿には興味のなかったエースも
その輝く姿から目を逸らせないでいた。
イ(くくっ……)
マ(めんどくせぇ事にならなきゃいいが;;)
白「グラララ!!こりゃすげぇもんが船に乗ってきたな!!」
唯一反応を見せたのは
面白いと、
大きな口を開けて笑う白髭だけだった。
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