角名倫太郎は双子である。
NAME
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入学式を終え通常、新入生は帰るだけとなるが強豪のバレー部にとっては長い時間を練習に使える貴重な日でもありそこには当然入学してきたばかりの一年生も含まれる。
入学前の三月から練習に参加していた倫太郎やそのチームメイトである双子の宮侑と宮治、そして銀島結は慣れた様子で部室へと向かう。
「お前言うとけや、びっくりするやろがい」
「え、名前のこと?」
だって聞かなかったじゃん。
わざわざ言わなくても入学すれば分かるんだし、言わなくてもよくね?
「にしても俺はついにお前の頭がおかしなったんかと思ったわ」
「俺も、角名が女になった、いうて叫んどるの聞こえて何事か思った」
にしてもよう似とるなあ、と銀島は先程見た名前の顔を思い出す。
侑と治も顔のよく似た双子であるが角名と名前の顔もまた瓜二つだった。
とはいえ角名とは性別が違う。
顔立ちこそよく似ているがその身長差は歴然で腰まで伸びた長い髪も、制服の上からでも分かるその華奢な体つきも目の前にいる角名とは違った印象を与えた。
「…なんか俺の周り、双子率高いわあ」
「名前はバレー部入るわけじゃねえし、たいして変わんないって」
「え、スナ子マネージャーとちゃうん?」
名前はバレー部に入らない。
その言葉に反応したのは侑である。
驚いたのは治や銀島も同様で地元を離れて一緒に兵庫に来たくらいなのだからてっきりマネージャーとして角名をサポートするものだとばかり思っていた。
「…え、違うし。つーかスナ子はねぇわ」
「じゃあ何しにあいつ稲荷崎来たん?」
「何しにって、俺と一緒にいるため?」
「ブラコンか」
「あいつ、俺の事大好きだから」
そう言う角名は優しく微笑んでおり、それを見て三人は心を一つにする。
なんやその顔、妹大好きか。
これはあれやな、満更でもないなこいつ。
「あ、侑」
「なんや」
「あいつに変な男が寄らないように見はっといてね。同じクラスなんだしさ」
「過保護か」
「しょうがねえじゃん、可愛いんだから」
「顔一緒やろ…」
ああ、うん。
間違いないな。
溺愛っちゅうやつやなこれは。
入学前の三月から練習に参加していた倫太郎やそのチームメイトである双子の宮侑と宮治、そして銀島結は慣れた様子で部室へと向かう。
「お前言うとけや、びっくりするやろがい」
「え、名前のこと?」
だって聞かなかったじゃん。
わざわざ言わなくても入学すれば分かるんだし、言わなくてもよくね?
「にしても俺はついにお前の頭がおかしなったんかと思ったわ」
「俺も、角名が女になった、いうて叫んどるの聞こえて何事か思った」
にしてもよう似とるなあ、と銀島は先程見た名前の顔を思い出す。
侑と治も顔のよく似た双子であるが角名と名前の顔もまた瓜二つだった。
とはいえ角名とは性別が違う。
顔立ちこそよく似ているがその身長差は歴然で腰まで伸びた長い髪も、制服の上からでも分かるその華奢な体つきも目の前にいる角名とは違った印象を与えた。
「…なんか俺の周り、双子率高いわあ」
「名前はバレー部入るわけじゃねえし、たいして変わんないって」
「え、スナ子マネージャーとちゃうん?」
名前はバレー部に入らない。
その言葉に反応したのは侑である。
驚いたのは治や銀島も同様で地元を離れて一緒に兵庫に来たくらいなのだからてっきりマネージャーとして角名をサポートするものだとばかり思っていた。
「…え、違うし。つーかスナ子はねぇわ」
「じゃあ何しにあいつ稲荷崎来たん?」
「何しにって、俺と一緒にいるため?」
「ブラコンか」
「あいつ、俺の事大好きだから」
そう言う角名は優しく微笑んでおり、それを見て三人は心を一つにする。
なんやその顔、妹大好きか。
これはあれやな、満更でもないなこいつ。
「あ、侑」
「なんや」
「あいつに変な男が寄らないように見はっといてね。同じクラスなんだしさ」
「過保護か」
「しょうがねえじゃん、可愛いんだから」
「顔一緒やろ…」
ああ、うん。
間違いないな。
溺愛っちゅうやつやなこれは。