アランくんの彼女はロシア人
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「ガルーラのノート見る?」
「全部筆記体とかそんなんやったらメロンパン」
「そんなんちゃうわ。見てや」
実行委員の集まりから戻ってきたアランは部室でたむろしていた後輩たちに二冊のノートを手渡した。古文と数学のノートだ。
侑が興味なさげにノートを広げる。
「字うまっ」
「筆圧やっば」
横にいた銀島が古文をパラパラとめくった。
全くクセがなくてひたすら端正な字だった。
「同じ授業受けてんのに、頭いいとノートの取り方まで違うんやなって」
「ガルーラさん頭いいんですか」
「学年一位とったことあるねんて」
「えぐいわ」
角名が撮っていいか聞いてきたから「全然ええよええよ」と返した。
「さすがにレベルえぐいで」
「北さんが育てたガルーラ強い」
最近の双子は北とガルーラをポケモン関係に例えるのにハマっていた。
「アランくん嫉妬せえへんの。ガルーラはわしが育てたって」
そのことについてアランは特になんとも思わなかった。彼女と話す毎日が楽しくて心の余裕さえ生まれていた。
「うーんガルーラが北の話を嫌がるんよな」
「まさか北さんの元カノとか?」
「ちゃうねんて。てか、あの北と喧嘩したとか気になるやん」
だからこそ興味があった。
「ガルーラなんて?」
「静電気やって」
「ハ?」
まさかの小学生レベルの喧嘩で「どちらが謝るべきか」と悩んでるらしかった。秒で解決すると思う。
「ガルーラめっちゃ帯電体質らしいわ。北、静電気苦手やん。それ面白がってバチバチ触りまくったら喧嘩になったらしい」
「理由しょぼ」
「ガルーラでんきタイプやったん」
「北さんが人間らしく見えてきた」
「それな」