骨と鱗
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女の唇が目についた。
ぷっくりと瑞々しいグロスをひいたその唇の先に自らの欲望のままに淫棒を突っ込んで生暖かい湿気に満ちた肉の壁に包まれたい。そんな思考がふとボーン・コールドの脳内に広まった。
「なぁちょっといいか?」
だから自身の監視役を務める女超人に声をかけた。
いつでもボーンたちの牢獄の前に立ち、軽めのトレーニングをしながらたまに冗談を交わすストイックな女に。
「何よ?」
そっけない返事だ。どうせ便所に行きたいともう屈辱にも感じなくなった言葉を吐くのだろうと思っているに違いない。
座っていた簡素な椅子から腰を上げてリプレッサは牢に手をかける。中に入って一時的にボーンの拘束を解くつもりなのだろう。
「アンタ、美人になったよな」
彼女と出会ったのは8年ほど前だったか。まだ15歳の少女だった彼女も今となっては歴戦の軍人となっていた。初々しかった顔立ちも今は凛とした雰囲気を纏う。
アンタッチャブルに捕まってからというものの目に映る『女』はこのリプレッサだけ。
10年にも及ぶ拘留の果てに薄れてきた性欲も、彼女が成長するとともにじわじわと復活の兆しを見せついに、耐えがたくなってきたのだった。
「ははぁん?おだてても何も出さないわよ。そんなこと言いたくて声かけたわけじゃないでしょ。ちょっと待ちなさいね……いいわよ」
リプレッサはカチカチと壁面のパネルを操作し三つの独房を完全に遮断する。これでノーリスペクトの三人は完全に隔絶され各牢でのやり取りは他の者へは判らなくなってしまう。
「……さ、何がほんとは言いたいワケ?」
「アンタが綺麗になったってことが言いてえんだゼ?」
「……狙いは何かってハナシしてんの。臭い飯に甘味が欲しいのか外の世界の写真が欲しいのか、娯楽が欲しいのかっていう意味よ」
痛いほど見下した目線がボーンを襲う。囚人とのやり取りも8年目となれば何を求められているか大抵見極めがつくようになっていたリプレッサは、自分をほめる言葉に呆れたようだ。
ボーンはだいたい葉巻を欲しがるのだがそれはつい先週にくれてやったはずだ。コレだからニコ中は、とでも言いたいのだろう。
「じゃあ、娯楽か?」
「なに?パズルかゲームか……ギャンブル?雑誌?聞くだけ聞いてあげるけど他のメンツのこともあるから叶えてあげることができるかはわからないわよ?せいぜい愚痴を吐く程度にとどめとけば?」
リプレッサの純粋な発言にくすくすとボーンは笑う。肉体ばかりが大人になったものだ。
厳しい師の元では自分が一体どういう目で見られるかを教わらなかったのだろうか、と。
「欲しいのは、アンタだ。抱きてえ。抱きたくて仕方がねぇんだ……」
嫌がるだろうか。まぁ、それでもいいかとボーンは言葉を選ばずに言った。
「クソ……鎖が邪魔でしょうがねえな。毎日毎日目の前でぶるぶる揺れる胸を見せつけられて我慢できるわけがねえだろうが。こんなギチギチの簀巻きにされてちゃ勃っても勃っても締め付けられてクソ痛てぇだけだぜ。鎖を解いてくれ。頼む。それで俺に抱かれるか……嫌だっていうなら終わるまで隔壁を下げててくれや」
「わキモ、オジサン必死すぎ……って言われると思った?正直で結構だわ」
穢いものを見る目を一瞬作り、すぐに直した彼女の真意はどちらだろうか。
リプレッサはパネルを続けて捜査して空中に鎖で吊るされているボーンを地面に落とした。急なことで対応が遅れたボーンはしたたか体を打ち付けて小さく呻く。
その姿に笑みを浮かべ、リプレッサはしゃがみこんでボーンをのぞき込んできた。
「手足は繋がれたままだけど、降ろしてあげたわよ」
「ケッ、ありがとうよ」
のそりとボーンは立膝で立ち上がり、よろけた……ふりをしてリプレッサの豊かな胸に顔を埋めた。
「抱かせろ」という願いへの返答は如何に。その傾向を見るためだ。
ふか。と軟らかく熱を帯びた胸肉がボーンを包み込んだ。嫌がるそぶりもない。
「レッサちゃんよォ、中古?」
「言い方ァ~。もうちょっとあるんじゃないの?それともそのナリと歳でユニコーン?冗談やめてよね」
上目遣いに見る片目に苦言を零し、リプレッサは床に座り込んだ。情けなく自身に寄り掛かる囚人の背を撫でて指先ですりすりと背骨を誘うようになぞっていった。
くすぐったい。身じろぎをしてボーンは仕返しにリプレッサの胸をかじる。
「フリーなのか?それともド淫乱?囚人なんかとイチャついて悪い子でやんの」
ヒョヒョヒョ、と薄気味の悪い笑い声をあげてボーンは女の肉体に甘えていく。
女は、別に気に留めたようもなく質問に答えた。
「フリーなだけですけどぉ。それと悪い子になったのは毎日毎日アンタらみたいのとつるまされてるからじゃないの?」
「ン……かもな。ムヒョヒョッ、お前の師匠に見せてやりたいゼ」
「……!」
師匠、キン肉マンソルジャー。その単語を出された瞬間にリプレッサの表情はこわばった。その瞬間を、歴戦のヒットマンは見逃さない。
「もしかしてレッサちゃん、ヴァージンあげたのはあのジジイかよ?……ぐ」
「殺すわ。アタル様がそんなことするわけないでしょうが」
足蹴にされてボーンは包まれていた楽園から追い出される。
これ見よがしに悪態をついて睨みつけるも、リプレッサの機嫌を本格的に損ねたようで彼女は牢の向こう側へ行ってしまっていた。
「自分でしたら?なーんでそんな思考になるのかなあきっも。ないわぁ、脳ミソどピンクおっさん、ないわぁキッモ!」
「ケケケ……オマエ、俺様が解き放たれたときは覚悟しとくんだな。死にたくなるまでブチ犯してやる」
「言ってろぉ、そんな日来ないんだからネ」
べえと、先二股の爬虫類じみた舌を出しリプレッサは笑う。ボーンはお気楽に、その舌で舐め回される愚息を想像し、ニタニタと嗤った。
(終)
ぷっくりと瑞々しいグロスをひいたその唇の先に自らの欲望のままに淫棒を突っ込んで生暖かい湿気に満ちた肉の壁に包まれたい。そんな思考がふとボーン・コールドの脳内に広まった。
「なぁちょっといいか?」
だから自身の監視役を務める女超人に声をかけた。
いつでもボーンたちの牢獄の前に立ち、軽めのトレーニングをしながらたまに冗談を交わすストイックな女に。
「何よ?」
そっけない返事だ。どうせ便所に行きたいともう屈辱にも感じなくなった言葉を吐くのだろうと思っているに違いない。
座っていた簡素な椅子から腰を上げてリプレッサは牢に手をかける。中に入って一時的にボーンの拘束を解くつもりなのだろう。
「アンタ、美人になったよな」
彼女と出会ったのは8年ほど前だったか。まだ15歳の少女だった彼女も今となっては歴戦の軍人となっていた。初々しかった顔立ちも今は凛とした雰囲気を纏う。
アンタッチャブルに捕まってからというものの目に映る『女』はこのリプレッサだけ。
10年にも及ぶ拘留の果てに薄れてきた性欲も、彼女が成長するとともにじわじわと復活の兆しを見せついに、耐えがたくなってきたのだった。
「ははぁん?おだてても何も出さないわよ。そんなこと言いたくて声かけたわけじゃないでしょ。ちょっと待ちなさいね……いいわよ」
リプレッサはカチカチと壁面のパネルを操作し三つの独房を完全に遮断する。これでノーリスペクトの三人は完全に隔絶され各牢でのやり取りは他の者へは判らなくなってしまう。
「……さ、何がほんとは言いたいワケ?」
「アンタが綺麗になったってことが言いてえんだゼ?」
「……狙いは何かってハナシしてんの。臭い飯に甘味が欲しいのか外の世界の写真が欲しいのか、娯楽が欲しいのかっていう意味よ」
痛いほど見下した目線がボーンを襲う。囚人とのやり取りも8年目となれば何を求められているか大抵見極めがつくようになっていたリプレッサは、自分をほめる言葉に呆れたようだ。
ボーンはだいたい葉巻を欲しがるのだがそれはつい先週にくれてやったはずだ。コレだからニコ中は、とでも言いたいのだろう。
「じゃあ、娯楽か?」
「なに?パズルかゲームか……ギャンブル?雑誌?聞くだけ聞いてあげるけど他のメンツのこともあるから叶えてあげることができるかはわからないわよ?せいぜい愚痴を吐く程度にとどめとけば?」
リプレッサの純粋な発言にくすくすとボーンは笑う。肉体ばかりが大人になったものだ。
厳しい師の元では自分が一体どういう目で見られるかを教わらなかったのだろうか、と。
「欲しいのは、アンタだ。抱きてえ。抱きたくて仕方がねぇんだ……」
嫌がるだろうか。まぁ、それでもいいかとボーンは言葉を選ばずに言った。
「クソ……鎖が邪魔でしょうがねえな。毎日毎日目の前でぶるぶる揺れる胸を見せつけられて我慢できるわけがねえだろうが。こんなギチギチの簀巻きにされてちゃ勃っても勃っても締め付けられてクソ痛てぇだけだぜ。鎖を解いてくれ。頼む。それで俺に抱かれるか……嫌だっていうなら終わるまで隔壁を下げててくれや」
「わキモ、オジサン必死すぎ……って言われると思った?正直で結構だわ」
穢いものを見る目を一瞬作り、すぐに直した彼女の真意はどちらだろうか。
リプレッサはパネルを続けて捜査して空中に鎖で吊るされているボーンを地面に落とした。急なことで対応が遅れたボーンはしたたか体を打ち付けて小さく呻く。
その姿に笑みを浮かべ、リプレッサはしゃがみこんでボーンをのぞき込んできた。
「手足は繋がれたままだけど、降ろしてあげたわよ」
「ケッ、ありがとうよ」
のそりとボーンは立膝で立ち上がり、よろけた……ふりをしてリプレッサの豊かな胸に顔を埋めた。
「抱かせろ」という願いへの返答は如何に。その傾向を見るためだ。
ふか。と軟らかく熱を帯びた胸肉がボーンを包み込んだ。嫌がるそぶりもない。
「レッサちゃんよォ、中古?」
「言い方ァ~。もうちょっとあるんじゃないの?それともそのナリと歳でユニコーン?冗談やめてよね」
上目遣いに見る片目に苦言を零し、リプレッサは床に座り込んだ。情けなく自身に寄り掛かる囚人の背を撫でて指先ですりすりと背骨を誘うようになぞっていった。
くすぐったい。身じろぎをしてボーンは仕返しにリプレッサの胸をかじる。
「フリーなのか?それともド淫乱?囚人なんかとイチャついて悪い子でやんの」
ヒョヒョヒョ、と薄気味の悪い笑い声をあげてボーンは女の肉体に甘えていく。
女は、別に気に留めたようもなく質問に答えた。
「フリーなだけですけどぉ。それと悪い子になったのは毎日毎日アンタらみたいのとつるまされてるからじゃないの?」
「ン……かもな。ムヒョヒョッ、お前の師匠に見せてやりたいゼ」
「……!」
師匠、キン肉マンソルジャー。その単語を出された瞬間にリプレッサの表情はこわばった。その瞬間を、歴戦のヒットマンは見逃さない。
「もしかしてレッサちゃん、ヴァージンあげたのはあのジジイかよ?……ぐ」
「殺すわ。アタル様がそんなことするわけないでしょうが」
足蹴にされてボーンは包まれていた楽園から追い出される。
これ見よがしに悪態をついて睨みつけるも、リプレッサの機嫌を本格的に損ねたようで彼女は牢の向こう側へ行ってしまっていた。
「自分でしたら?なーんでそんな思考になるのかなあきっも。ないわぁ、脳ミソどピンクおっさん、ないわぁキッモ!」
「ケケケ……オマエ、俺様が解き放たれたときは覚悟しとくんだな。死にたくなるまでブチ犯してやる」
「言ってろぉ、そんな日来ないんだからネ」
べえと、先二股の爬虫類じみた舌を出しリプレッサは笑う。ボーンはお気楽に、その舌で舐め回される愚息を想像し、ニタニタと嗤った。
(終)
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