散文小説
「おばあちゃんが生きてる間は産まれたくない。
いじめられるから」
と、産まれるのを拒否している魂がいる。
いよいよそのおばあちゃんが亡くなって、
「さあ産まれるぞ!」
と、お母さんのお腹の中にあるちいさな体に入ろうとしたらはじかれてしまった。
自分が入るはずだった体をおばあちゃんの魂に横取りされていたのだ。
いじめられるから」
と、産まれるのを拒否している魂がいる。
いよいよそのおばあちゃんが亡くなって、
「さあ産まれるぞ!」
と、お母さんのお腹の中にあるちいさな体に入ろうとしたらはじかれてしまった。
自分が入るはずだった体をおばあちゃんの魂に横取りされていたのだ。
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