だらだら
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事実は小説よりも奇なり、なんて言葉があるが、霧絵に関して言えば、およそリアリティが崩壊する程度の属性だとか、そういうものは持っていなかった。惚れた欲目こそあれ、可愛いとは思うがそれはあくまで二次元的それではないし、独特の語尾もなければ一人称は僕でもない、髪型はいつでもロングヘアをそのまま、バイトの時はポニーテール、ツインテールなんて見たことない。そういうキャラクター性だった。
悪気はない、下心もない、わざとでもない。ただ、彼女の家に泊まった翌朝、一宿一飯の礼にと手伝った洗濯にて、籠から摘み上げた下着のサイズを目にしたとき、ぴしりと、一郎の体は固まった。
普段、彼女の胸を特別大きいとも、小さいとも思ったことはない。どちらかと言えば小柄でやせ型の体型だったから、いうてそこまで大きくないだろ、と思っていたのだ。
Aから数えて五番目のアルファベット。何度見返しても変わらぬその文字は、一郎の持つ知識からすればそこそこに大きい方だというイメージがある。
いや、そうして思えば、確かにそうかもしれない。これまで何度か見てきた彼女の下着は、ずいぶんと面積が広いような気がするし、限られた場面ではあるが、一郎が見かける下着たちとは違った印象を受けていたような、気がする。
スタイルがいいな、と思ったことはある。男の夢想するサイズは現実よりも大きい、という話も聞く。ただ、数値に基づくサイズという絶対的な指標から、胸が大きいと思ってしまえば、たとえそれまで「別におっきくもちっさくもねぇよ」と思っていたとしても、「あいつの胸はデカい」としか思えなくなるのだ。
いちろー?遠くから、自身を呼ぶ声。慌てて返事をし、なんでもなかったかのように、ピンチハンガーに洗濯ものをかけてゆく。掴んだ洗濯ばさみがばきりと割れて、あ、と、間抜けな声が上がった。
悪気はない、下心もない、わざとでもない。ただ、彼女の家に泊まった翌朝、一宿一飯の礼にと手伝った洗濯にて、籠から摘み上げた下着のサイズを目にしたとき、ぴしりと、一郎の体は固まった。
普段、彼女の胸を特別大きいとも、小さいとも思ったことはない。どちらかと言えば小柄でやせ型の体型だったから、いうてそこまで大きくないだろ、と思っていたのだ。
Aから数えて五番目のアルファベット。何度見返しても変わらぬその文字は、一郎の持つ知識からすればそこそこに大きい方だというイメージがある。
いや、そうして思えば、確かにそうかもしれない。これまで何度か見てきた彼女の下着は、ずいぶんと面積が広いような気がするし、限られた場面ではあるが、一郎が見かける下着たちとは違った印象を受けていたような、気がする。
スタイルがいいな、と思ったことはある。男の夢想するサイズは現実よりも大きい、という話も聞く。ただ、数値に基づくサイズという絶対的な指標から、胸が大きいと思ってしまえば、たとえそれまで「別におっきくもちっさくもねぇよ」と思っていたとしても、「あいつの胸はデカい」としか思えなくなるのだ。
いちろー?遠くから、自身を呼ぶ声。慌てて返事をし、なんでもなかったかのように、ピンチハンガーに洗濯ものをかけてゆく。掴んだ洗濯ばさみがばきりと割れて、あ、と、間抜けな声が上がった。