第1章
夢小説設定
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遅れて来た流川も交わり、安西先生も到着。フットワーク類の練習から、本格的にボールを使い始めるシュート練習等が始まった。体育館のフロアにボールが叩きつけられる音、ネットをボールが掠める音、バッシュが擦れる音。全てが後藤の胸を締め上げて、忘れてしまいたい記憶ばかりを思い起こさせる。そして極め付けは、流川の力強いダンクシュート。練習を見に来ていた流川目当ての女子たちの歓声が上がった。
「…ちょっと、夢叶ちゃん!?」
「え?」
右隣の彩子が焦った顔で後藤の頬をタオルで拭き始める。そこで、後藤は自分が泣いていた事に気が付いた。
「…私、もうバスケには関わらないって思ってたんですよ。本当はね。だけど今日、流川がマネージャーに誘ってくれて。やっぱり私、バスケが大好きなんだなって、だけど私は、」
ぽろぽろと涙を流しながら言葉を詰まらせる後藤を、彩子は優しく抱き締めると、優しく背中を撫でた。
「あの子、不器用よね。」
「うん。」
「夢叶ちゃんの事、私はまだ少ししか知らないけれど。あの流川の口から名前が出る程の女の子だもの、よっぽどバスケが好きなのよね。」
「ふふ、何ですかそれ。面白い。」
「一緒にやりましょう、マネージャー。」
「…はい、よろしくお願いします!」
罪悪感が消えた訳じゃない。全てを忘れた訳じゃない。けれど、ここで私が出来る事をして、選手をサポートしたら、少しは罪滅ぼしになるのでは無いか。そんな気がしてしまった。ああ、もう。こんなはずじゃ無かったのに。とは思いつつも、心の中は微かに軽やんでいた。
「マネージャー、やんのか?」
シュートの順番待ちの流川が、通りすがりながら後藤に訪ねた。後藤は微かに表情へ笑みを織り交ぜ頷く。
ーーーーー そう、この笑顔
「良かったわね、流川。」
「別に、どうだってい
「よォ、」
がつ、とバッシュでは鳴らないはずの足音がフロア内に鳴り響いた。
「…ちょっと、夢叶ちゃん!?」
「え?」
右隣の彩子が焦った顔で後藤の頬をタオルで拭き始める。そこで、後藤は自分が泣いていた事に気が付いた。
「…私、もうバスケには関わらないって思ってたんですよ。本当はね。だけど今日、流川がマネージャーに誘ってくれて。やっぱり私、バスケが大好きなんだなって、だけど私は、」
ぽろぽろと涙を流しながら言葉を詰まらせる後藤を、彩子は優しく抱き締めると、優しく背中を撫でた。
「あの子、不器用よね。」
「うん。」
「夢叶ちゃんの事、私はまだ少ししか知らないけれど。あの流川の口から名前が出る程の女の子だもの、よっぽどバスケが好きなのよね。」
「ふふ、何ですかそれ。面白い。」
「一緒にやりましょう、マネージャー。」
「…はい、よろしくお願いします!」
罪悪感が消えた訳じゃない。全てを忘れた訳じゃない。けれど、ここで私が出来る事をして、選手をサポートしたら、少しは罪滅ぼしになるのでは無いか。そんな気がしてしまった。ああ、もう。こんなはずじゃ無かったのに。とは思いつつも、心の中は微かに軽やんでいた。
「マネージャー、やんのか?」
シュートの順番待ちの流川が、通りすがりながら後藤に訪ねた。後藤は微かに表情へ笑みを織り交ぜ頷く。
ーーーーー そう、この笑顔
「良かったわね、流川。」
「別に、どうだってい
「よォ、」
がつ、とバッシュでは鳴らないはずの足音がフロア内に鳴り響いた。