第1章
夢小説設定
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椅子を出して、お茶を出して、片手に持てるお茶菓子も。彩子は、マネージャー見学に誰かが来ることをひっそりと楽しみにしていたのだ。桜木花道をはじめとして、流川や復活した宮城を抱える湘北バスケ部のマネージャーは忙しい。色んな意味で。
「で、流川とはどこで?…えっと、」
「あっ、後藤です。後藤夢叶って言います。」
「後藤…。ふふ、この子の事だったのね。」
「え?」
「ううん、何でもないわ。夢叶ちゃんね。」
彩子は含みのある笑みを零した。流川と同じ中学出身の彩子は、流川から後藤の事を聞いたことがあった。大した内容ではないが、他人に無関心で、無愛想で、困った性格をしたこの後輩が、他人の名前、ましてや女の子の名前を出して来るなんて。あの時の感動と言ったら巣立つ雛鳥を持つ親鳥の様な気持ちだった。
「流川とは、先輩が期待している様な関係じゃないんですけど。」
「あら、それってどんな関係〜?」
「先輩ったら、」
「んふふ。ごめんなさいね、可愛い後輩が来たモンだからテンション上がっちゃって!」
「やだもう〜!」
きゃっきゃ、と女子特有の仲の良くなり方。後藤と彩子は気が合う様だ。お互いにそう思ったのだろうか、話が途絶える様子は一切ない。
一方、こちらも何やら盛り上がり始めた様で。
「オイ!流川!…かッ、彼女か!?」
部室からコートに来た流川に、桜木が早速噛み付いた。誰だあの女の子は。桜木はそれが気になってしょうがない。なんであの冷血キツネの側には女の子が集まるのだ。どうしても納得が行かない。
「…はぁ。」
流川は呆れた様に、大きな溜息を吐くと「テメーにゃ関係ねー」とだけ残し、アップに取り掛かる。イエスともノーとも取れる回答を受け取ったままの桜木の胸の内は収まらない。
「だーっ!何だその答えは!お前なんかこの天才桜木が
「桜木花道!」
そこに、彩子のハリセンが飛ぶ。先程までの威勢は何処へやら、桜木は大人しくコートの隅っこに行くといつものキソレンシュウへ戻った。
「で、流川とはどこで?…えっと、」
「あっ、後藤です。後藤夢叶って言います。」
「後藤…。ふふ、この子の事だったのね。」
「え?」
「ううん、何でもないわ。夢叶ちゃんね。」
彩子は含みのある笑みを零した。流川と同じ中学出身の彩子は、流川から後藤の事を聞いたことがあった。大した内容ではないが、他人に無関心で、無愛想で、困った性格をしたこの後輩が、他人の名前、ましてや女の子の名前を出して来るなんて。あの時の感動と言ったら巣立つ雛鳥を持つ親鳥の様な気持ちだった。
「流川とは、先輩が期待している様な関係じゃないんですけど。」
「あら、それってどんな関係〜?」
「先輩ったら、」
「んふふ。ごめんなさいね、可愛い後輩が来たモンだからテンション上がっちゃって!」
「やだもう〜!」
きゃっきゃ、と女子特有の仲の良くなり方。後藤と彩子は気が合う様だ。お互いにそう思ったのだろうか、話が途絶える様子は一切ない。
一方、こちらも何やら盛り上がり始めた様で。
「オイ!流川!…かッ、彼女か!?」
部室からコートに来た流川に、桜木が早速噛み付いた。誰だあの女の子は。桜木はそれが気になってしょうがない。なんであの冷血キツネの側には女の子が集まるのだ。どうしても納得が行かない。
「…はぁ。」
流川は呆れた様に、大きな溜息を吐くと「テメーにゃ関係ねー」とだけ残し、アップに取り掛かる。イエスともノーとも取れる回答を受け取ったままの桜木の胸の内は収まらない。
「だーっ!何だその答えは!お前なんかこの天才桜木が
「桜木花道!」
そこに、彩子のハリセンが飛ぶ。先程までの威勢は何処へやら、桜木は大人しくコートの隅っこに行くといつものキソレンシュウへ戻った。