第1章
夢小説設定
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ああ、暑い暑い。
コートの端で基礎練習に汗を流す桜木は、休憩の合図と同時に外に飛び出すと、蛇口を捻って頭から水を浴びた。頭の中ではひたすらにダムダムとボールの音が響き続ける。これでは頭がおかしくなってしまいそうだ。
「クッソ…俺は天才バスケットマンなのに!」
晴子さんと俺の、スラムダンク。早く彼女に見せてあげたいのに、ゴリはいつだって俺を端っこに追いやるんだ。 濡れて居るのは汗のせいか水のせいか分からない。着ていたタンクトップを脱いで絞れば、ペットボトル一本分にもなりそうな程の水分が出て来た。ああ、またキソレンシュウをやらされるんだ。休憩後にコートに戻るのが、桜木は少しだけ憂鬱だった。
「花道、基礎練習も大事なんだからな。でもお前はマジでラッキーだぜ、何てったって彩ちゃんが着きっ切りで教えてくれるんだからよ!」
隣で、顔を洗う宮城が心底羨ましそうな声音で言った。そうでもないぞ、怖いし。と言いかけて花道は水と一緒にその言葉を飲み込んだ。しかし途端に視界に入った光景に、自分でも驚く程の大声を出してしまった。
「ッ 、アー!!!」
「うるっせえ!何だビックリさせ……アー!!!」
流川が、桜木が大嫌いな流川が、隣に女の子を添えながら体育館へ姿を現したのだ。
「テッメェ流川!遅えと思ってたら、このっ、ウオアー!」
激怒のあまり言葉が不自由になる桜木を他所に、流川は迷惑そうに顔を顰めた。宮城も口を何やらぱくぱくさせながら、驚いた表情を浮かべて居る。
「何なのもう、煩いわねアンタら……あら、流川。遅かったわね。」
大声につられて出て来た彩子は、流川の隣に控える後藤をちらりと一瞥すると、ニヤリと口端を持ち上げた。
「ふうん、やるじゃないの。こんな可愛い子連れちゃって。」
この、この。と彩子が流川を肘で小突く。流川は呆れた様に溜息を吐くと、そんな3人と後藤を置いて部室へと爪先を向けた。
「そいつ、マネージャー。よろしく先輩。」
「えっ、流川待って。私まだ、」
「あらぁ、マネージャー入部!?んもう大歓迎よ〜!こんな可愛い子なら な・お・さ・ら!お姉さんとちょっと話しましょう、ね、流川とはどこで出会ったの〜?」
後藤は彩子に肩を組まれ体育館の中に(半強制的に)連れられた。あの図太い他人に無関心な後輩が、こんな可愛い女の子を連れてるなんて。彩子はルンルンと足取りが軽い。そんな2人の姿を、宮城は羨ましそうに眺めていた。
コートの端で基礎練習に汗を流す桜木は、休憩の合図と同時に外に飛び出すと、蛇口を捻って頭から水を浴びた。頭の中ではひたすらにダムダムとボールの音が響き続ける。これでは頭がおかしくなってしまいそうだ。
「クッソ…俺は天才バスケットマンなのに!」
晴子さんと俺の、スラムダンク。早く彼女に見せてあげたいのに、ゴリはいつだって俺を端っこに追いやるんだ。 濡れて居るのは汗のせいか水のせいか分からない。着ていたタンクトップを脱いで絞れば、ペットボトル一本分にもなりそうな程の水分が出て来た。ああ、またキソレンシュウをやらされるんだ。休憩後にコートに戻るのが、桜木は少しだけ憂鬱だった。
「花道、基礎練習も大事なんだからな。でもお前はマジでラッキーだぜ、何てったって彩ちゃんが着きっ切りで教えてくれるんだからよ!」
隣で、顔を洗う宮城が心底羨ましそうな声音で言った。そうでもないぞ、怖いし。と言いかけて花道は水と一緒にその言葉を飲み込んだ。しかし途端に視界に入った光景に、自分でも驚く程の大声を出してしまった。
「ッ 、アー!!!」
「うるっせえ!何だビックリさせ……アー!!!」
流川が、桜木が大嫌いな流川が、隣に女の子を添えながら体育館へ姿を現したのだ。
「テッメェ流川!遅えと思ってたら、このっ、ウオアー!」
激怒のあまり言葉が不自由になる桜木を他所に、流川は迷惑そうに顔を顰めた。宮城も口を何やらぱくぱくさせながら、驚いた表情を浮かべて居る。
「何なのもう、煩いわねアンタら……あら、流川。遅かったわね。」
大声につられて出て来た彩子は、流川の隣に控える後藤をちらりと一瞥すると、ニヤリと口端を持ち上げた。
「ふうん、やるじゃないの。こんな可愛い子連れちゃって。」
この、この。と彩子が流川を肘で小突く。流川は呆れた様に溜息を吐くと、そんな3人と後藤を置いて部室へと爪先を向けた。
「そいつ、マネージャー。よろしく先輩。」
「えっ、流川待って。私まだ、」
「あらぁ、マネージャー入部!?んもう大歓迎よ〜!こんな可愛い子なら な・お・さ・ら!お姉さんとちょっと話しましょう、ね、流川とはどこで出会ったの〜?」
後藤は彩子に肩を組まれ体育館の中に(半強制的に)連れられた。あの図太い他人に無関心な後輩が、こんな可愛い女の子を連れてるなんて。彩子はルンルンと足取りが軽い。そんな2人の姿を、宮城は羨ましそうに眺めていた。