第1章
夢小説設定
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流川が後藤の机に置いて行ったのは、男子バスケットボール部入部届。ご丁寧に"マネージャー"が流川の手によって書き加えられていた。思ったより字が上手く丁寧で、1人笑ってしまう。彼は相変わらず不器用だ。見学ぐらいなら、と心が揺らいでしまったのが悔しい。
「ま、見るだけ。見るだけね。」
名前を書くのはまた後で。その紙切れをファイルに仕舞うと、荷物をまとめて流川を追う様に教室を飛び出した。
「流川!」
三教室分程離れた所に、まだ流川は居た。名前を叫ぶと足を止めて、無表情のまま振り返る。後藤は小さく息を吸って、しっかりと流川に届く様に言った。
「体育館、行ってやっても良いよ。」
流川の返事は無い。そのままスタスタと歩き始めたと思えば、再び振り返り「いつまで突っ立ってんだ」と吐き捨て、また歩き出した。そんな流川のペースにも慣れたもんで、後藤は流川の側まで走り、隣にちょこんと並んだ。
「相変わらず冷たい。」
「お前は変わった。」
「… かもね。」
2人の視線は交わらず、お互いが足元を見たり、前を向いたり。体育館への道中へ着いたのだ。
「ま、見るだけ。見るだけね。」
名前を書くのはまた後で。その紙切れをファイルに仕舞うと、荷物をまとめて流川を追う様に教室を飛び出した。
「流川!」
三教室分程離れた所に、まだ流川は居た。名前を叫ぶと足を止めて、無表情のまま振り返る。後藤は小さく息を吸って、しっかりと流川に届く様に言った。
「体育館、行ってやっても良いよ。」
流川の返事は無い。そのままスタスタと歩き始めたと思えば、再び振り返り「いつまで突っ立ってんだ」と吐き捨て、また歩き出した。そんな流川のペースにも慣れたもんで、後藤は流川の側まで走り、隣にちょこんと並んだ。
「相変わらず冷たい。」
「お前は変わった。」
「… かもね。」
2人の視線は交わらず、お互いが足元を見たり、前を向いたり。体育館への道中へ着いたのだ。