第1章
夢小説設定
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新学期が始まって、どのくらいが経ったのだろうか。友達も出来て、夢に見た程華やかでは無いものの、人並み程度にはJKライフを満喫していた。心に引っ掛かる物もあれど、忘れよう気にせずに生きようと必死だ。考えていても仕方が無い、そう分かっていながらも罪悪感は私の中から消えてくれそうには無い。
「後藤、」
声の主は、後藤の1つ前の席に座る流川楓。背が高く顔も良い。性格には難大有り。しかしモテる、かなりモテる。色々な事情から後藤と流川は中学時代から交流があったが、その度に彼の連絡先を聞き出してくれと様々な女子から頼まれたものだ。
「放課後、暇だろ。」
「…は?」
余りにも突拍子の無い言葉に、後藤は瞳を丸くする。その間にも、いつもの癖で耳朶を弄ってしまう。校則違反だとは聞いていたが、空いてるものは仕方ない。そしてどうせ空いているのならピアスを付けようが外そうが変わらないだろう。それが後藤のロジックだ。進路指導の先生には通じないが。
「どうして?」
「体育館に来い。」
ぴき、と後藤の表情が強張る。体育館には、体育以外で行く用事など無いのに。少なくとも今の後藤には。さっさと忘れてしまいたい記憶がフラッシュバックする。誤魔化す様に瞳を一瞬だけ強く閉じた。
「何で辞めたんだよ。」
「お前、上手かったのに。」
下を向き下唇を噛み締める後藤を見ても、流川は少しもたじろいだりしない。それどころか、押し付ける様に小さな紙切れを後藤の机の上に置いた。
「嫌なら破いて捨てとけ、どあほう。」
それだけ言い逃して、流川は体育館への道はつま先を向けたのだった。
「後藤、」
声の主は、後藤の1つ前の席に座る流川楓。背が高く顔も良い。性格には難大有り。しかしモテる、かなりモテる。色々な事情から後藤と流川は中学時代から交流があったが、その度に彼の連絡先を聞き出してくれと様々な女子から頼まれたものだ。
「放課後、暇だろ。」
「…は?」
余りにも突拍子の無い言葉に、後藤は瞳を丸くする。その間にも、いつもの癖で耳朶を弄ってしまう。校則違反だとは聞いていたが、空いてるものは仕方ない。そしてどうせ空いているのならピアスを付けようが外そうが変わらないだろう。それが後藤のロジックだ。進路指導の先生には通じないが。
「どうして?」
「体育館に来い。」
ぴき、と後藤の表情が強張る。体育館には、体育以外で行く用事など無いのに。少なくとも今の後藤には。さっさと忘れてしまいたい記憶がフラッシュバックする。誤魔化す様に瞳を一瞬だけ強く閉じた。
「何で辞めたんだよ。」
「お前、上手かったのに。」
下を向き下唇を噛み締める後藤を見ても、流川は少しもたじろいだりしない。それどころか、押し付ける様に小さな紙切れを後藤の机の上に置いた。
「嫌なら破いて捨てとけ、どあほう。」
それだけ言い逃して、流川は体育館への道はつま先を向けたのだった。