第1章
夢小説設定
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次の日、三井は髪を切り、練習にも混ざった。5対5の練習中、小暮からのナイスパスを受け取った三井は、膝を確りと使い、指先までもが綺麗なフォームで3Pシュートを決めた。部員がワッと湧き、三井の顔には自信を取り戻した様な笑顔が浮かんだ。
「後藤!」
「ナイスシュート、先輩。」
ディフェンスに戻り際、三井と後藤はハイタッチを交わす。よく見慣れた三井の姿に、後藤は安堵の息を漏らした。
おかえり、先輩。
三井が武石中を卒業した後、暫くは練習に顔を出してくれていた。しかし、突然音信不通になり後藤は三井の事を心配していた。
『そんな辛い時に支えてやれなくてすまん。』
昨日の三井の言葉を思い出す。やっぱり、彼は仲間や後輩思いの良い先輩だ。
「…気に食わねえ。」
流川がぼそりと呟いた。武石中の、と聞いた時に嫌な予感がした。流川は恋だの愛だの、その様な類の感情が好きでは無かったし、抱いた事も無かった。自分の名前を叫んでる女達も嫌いだった。だから、今胸の奥で感じるこの気持ちの名前は知らない。ただ何となく、この現状が気に食わないのだ。
「流川、速攻!」
宮城から流川への速攻パスが繋がり、キャッチした流川はリングが揺れる程の力強いダンクをかました。ギャラリーの親衛隊が黄色い歓声をあげて、晴子も目をハートにしていた。
「ナイス流川!」
後藤が流川に聞こえる様に叫ぶ。ばち、と視線を合わせると流川は後藤に拳を向けた。後藤も、同じ様に流川に拳を向け返す。選抜の時からそうだった。2人はお互いにゲームを決定づける様なプレイをした時に、拳を向けあっていた。
「ちゃんと見とけ、どあほう。」
きっと、これは後藤には届いて居ない。後藤は派手に転んだ桜木に駆け寄って居る。部員も目に涙を浮かべつつ、桜木に対して笑い転げて居た。そんな中でも、流川の視界に映るのは後藤だけだと言うのは、流川だけの秘密だった。
「後藤!」
「ナイスシュート、先輩。」
ディフェンスに戻り際、三井と後藤はハイタッチを交わす。よく見慣れた三井の姿に、後藤は安堵の息を漏らした。
おかえり、先輩。
三井が武石中を卒業した後、暫くは練習に顔を出してくれていた。しかし、突然音信不通になり後藤は三井の事を心配していた。
『そんな辛い時に支えてやれなくてすまん。』
昨日の三井の言葉を思い出す。やっぱり、彼は仲間や後輩思いの良い先輩だ。
「…気に食わねえ。」
流川がぼそりと呟いた。武石中の、と聞いた時に嫌な予感がした。流川は恋だの愛だの、その様な類の感情が好きでは無かったし、抱いた事も無かった。自分の名前を叫んでる女達も嫌いだった。だから、今胸の奥で感じるこの気持ちの名前は知らない。ただ何となく、この現状が気に食わないのだ。
「流川、速攻!」
宮城から流川への速攻パスが繋がり、キャッチした流川はリングが揺れる程の力強いダンクをかました。ギャラリーの親衛隊が黄色い歓声をあげて、晴子も目をハートにしていた。
「ナイス流川!」
後藤が流川に聞こえる様に叫ぶ。ばち、と視線を合わせると流川は後藤に拳を向けた。後藤も、同じ様に流川に拳を向け返す。選抜の時からそうだった。2人はお互いにゲームを決定づける様なプレイをした時に、拳を向けあっていた。
「ちゃんと見とけ、どあほう。」
きっと、これは後藤には届いて居ない。後藤は派手に転んだ桜木に駆け寄って居る。部員も目に涙を浮かべつつ、桜木に対して笑い転げて居た。そんな中でも、流川の視界に映るのは後藤だけだと言うのは、流川だけの秘密だった。