居着かれました
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あの後、コマツが連れてきた大きな猫君が帰りたがる素振りを見せなかったので戸締まりをして寝た。その時コマツがいつもそれまで使っていたリビングの寝床ではなく、私の布団の上で丸くなったのには萌えた。さらには彼に釣られてか、大きい猫君も布団に乗ってきた時はどうしようかと思った(良い意味で)。
朝、欠伸をかみ殺しながら朝食の準備に取りかかる。まぁまずは猫のご飯だけど。
えさ入れとどんぶりに同量のカリカリを入れてそれぞれの前に置く。コマツはすぐに食べ始めたけど、大きい猫君はどんぶりをじっと見た後遠慮がちにこちらを見上げてきた。何か言いたいことがあるらしい。
「・・・・ああ、それじゃ足りないのか」
昨日の食べっぷりを思い出し、身体の大きさから見てもコマツと同じ量では足りないのだろうと判断した。でも食べる前に要求するだろうか。食べてから『もっとちょうだい』とかじゃないの? いや、良いんだけどね、別に。
えさを追加してやると猫君はニャーと一声鳴いてから食べ始めた。お礼を言われた気がした。
「……んなバカな」
ナイナイと手を振って、ようやく自分の朝食の準備をするのだった。
―――さて、時間が過ぎるのは早いもので昼をまわりました。私は今大きい猫君とメンチ切り合ってます。いつ引っ掻かれてもおかしくない状況。
コマツが連れてきたこの猫君がいつ帰りたくなっても良いように朝から窓を開けてあるのだけど、いっこうにそんな気配がない。窓に近寄ろうとすらしない。別に追い出したいワケじゃないんだけど、ソファの上で寛ぐ様を見ているとここはキミの家ですかと突っ込みたくなる。そして、話し合いという名のメンチの切り合いに発展したわけです、まる。
ソファの上の猫と床に座る人間のにらみ合い、なかなかシュールですな。
「……キミ、のびのびしてるね」
「……」
「そこ気に入ったの?」
「……」
「出ていく気はないんだね?」
「……ニャー」
おや返事した。何なのこの子達。言葉理解してるとしたら賢すぎる。
「じゃあもうウチのコになる? コマツと一緒に」
「!」
今までゆらゆら揺れていた尻尾と耳がピンと立った。……やっぱり、こっちの言ってること分かってるよね、このコ。コマツもそうだけど、やっぱ誰かに飼われてたんじゃ……。
前足の下に手を入れて持ち上げてみる。やっぱりコマツより断然重いや。筋肉質だし。
「うちのコになることに異論ございませんか?」
「ニャー」
よぉし決定。もう誰がなんと言おうとこのコはウチのコだ。
「そしたら、また名前考えなきゃ……。えーと、どうしようかな」
取りあえず猫君をじっと見てみる。あ、雄だこのコ。がっしり筋肉質な身体に光の加減で青くも見える毛並み。きっと喧嘩も強いんだろうなぁ……。左目の下に傷あるし。コマツも慕ってるみたいだし、兄貴肌なんだろうな。あれだ、いざとなったら守ってくれそうな感じ。こりゃ女の子にモテそうだこと。
「……とり……トリコ?」
「ニャッ⁉」
うお⁉なんだ急に。こっちもビックリしたぞ。
ジタバタと落ち着きが無くなったのでソファの上に降ろして様子を見る。気に入らなかったんだろうか。
「……他のが良い?」
「ニャーァ!」
「うおぁ⁉」
急に胸の辺りに飛び込んで(タックルして?)きたのでバランスを崩して後ろへ転がってしまった。幸い頭は撃ってないけど、飛びついてきた勢いと猫の体重が相まって相当の衝撃が……。
「ゲフッ……ゴホッッ。……え? 違うの?トリコで良いの?」
「ニャー」
咳き込みながら再度聞くと、返事が返ってきた。肯定と取れる返事。
……はい、じゃあ、決定。キミの名前は、トリコです。
朝、欠伸をかみ殺しながら朝食の準備に取りかかる。まぁまずは猫のご飯だけど。
えさ入れとどんぶりに同量のカリカリを入れてそれぞれの前に置く。コマツはすぐに食べ始めたけど、大きい猫君はどんぶりをじっと見た後遠慮がちにこちらを見上げてきた。何か言いたいことがあるらしい。
「・・・・ああ、それじゃ足りないのか」
昨日の食べっぷりを思い出し、身体の大きさから見てもコマツと同じ量では足りないのだろうと判断した。でも食べる前に要求するだろうか。食べてから『もっとちょうだい』とかじゃないの? いや、良いんだけどね、別に。
えさを追加してやると猫君はニャーと一声鳴いてから食べ始めた。お礼を言われた気がした。
「……んなバカな」
ナイナイと手を振って、ようやく自分の朝食の準備をするのだった。
―――さて、時間が過ぎるのは早いもので昼をまわりました。私は今大きい猫君とメンチ切り合ってます。いつ引っ掻かれてもおかしくない状況。
コマツが連れてきたこの猫君がいつ帰りたくなっても良いように朝から窓を開けてあるのだけど、いっこうにそんな気配がない。窓に近寄ろうとすらしない。別に追い出したいワケじゃないんだけど、ソファの上で寛ぐ様を見ているとここはキミの家ですかと突っ込みたくなる。そして、話し合いという名のメンチの切り合いに発展したわけです、まる。
ソファの上の猫と床に座る人間のにらみ合い、なかなかシュールですな。
「……キミ、のびのびしてるね」
「……」
「そこ気に入ったの?」
「……」
「出ていく気はないんだね?」
「……ニャー」
おや返事した。何なのこの子達。言葉理解してるとしたら賢すぎる。
「じゃあもうウチのコになる? コマツと一緒に」
「!」
今までゆらゆら揺れていた尻尾と耳がピンと立った。……やっぱり、こっちの言ってること分かってるよね、このコ。コマツもそうだけど、やっぱ誰かに飼われてたんじゃ……。
前足の下に手を入れて持ち上げてみる。やっぱりコマツより断然重いや。筋肉質だし。
「うちのコになることに異論ございませんか?」
「ニャー」
よぉし決定。もう誰がなんと言おうとこのコはウチのコだ。
「そしたら、また名前考えなきゃ……。えーと、どうしようかな」
取りあえず猫君をじっと見てみる。あ、雄だこのコ。がっしり筋肉質な身体に光の加減で青くも見える毛並み。きっと喧嘩も強いんだろうなぁ……。左目の下に傷あるし。コマツも慕ってるみたいだし、兄貴肌なんだろうな。あれだ、いざとなったら守ってくれそうな感じ。こりゃ女の子にモテそうだこと。
「……とり……トリコ?」
「ニャッ⁉」
うお⁉なんだ急に。こっちもビックリしたぞ。
ジタバタと落ち着きが無くなったのでソファの上に降ろして様子を見る。気に入らなかったんだろうか。
「……他のが良い?」
「ニャーァ!」
「うおぁ⁉」
急に胸の辺りに飛び込んで(タックルして?)きたのでバランスを崩して後ろへ転がってしまった。幸い頭は撃ってないけど、飛びついてきた勢いと猫の体重が相まって相当の衝撃が……。
「ゲフッ……ゴホッッ。……え? 違うの?トリコで良いの?」
「ニャー」
咳き込みながら再度聞くと、返事が返ってきた。肯定と取れる返事。
……はい、じゃあ、決定。キミの名前は、トリコです。