季節ss
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さて、今年もやってきましたねこの季節が! 一昨年までは実はちょっと憂鬱だったこのイベントが!
去年はみんなでケーキを食べただけで特に何もしてないけど、今年はちょっと頑張ろうと思っている。今日の為に材料を少しずつ揃えて来たのだ。でも正直なところ、材料はあっても時間が足りるのかがとても心配。だって今日はバイトが入ってたんだもの。だから現在小走りで帰っているわけなのだけど。
息を白く吐きながら、家路を急ぐ。
「ただいまーっ」
「おかえりなさい、雛菊さん」
「コマツ、やるよ。」
「はい!」
家に着くなり少し上がった息もそのままにコマツにそう言った。コマツの協力なしにはどうにもならないんだもの。朝、出掛ける前にメモを渡してある。そのメモを読んだコマツは、嬉しそうに笑って「分かりました、任せて下さい!」と言ってくれた。
コマツに先にキッチンに行ってもらい、私はまず身支度を整えた。いくら何でもコート着たままじゃできないしね。
「よし、いっちょやろう!」
「はい雛菊さん!」
コマツと二人気合を入れて袖を捲った。リビングにいるみんなは不思議そうな顔をしているけど、今はスルー。今日は特別仕様だからね、構ってる暇ないんだ。ごめんね。
手際と作業量を考えて分担する。分担してもなかなかの試練だけどね、私にとっては。
私が帰ってくる時間を見越してコマツが準備してくれていたので比較的スムーズにできる、はず。ボールの中に入れた卵白と、泡立て器で格闘する。如何せん量が多いから一筋縄ではいかない。でも負けない。苦戦しながらなんとか生地を作り型に流し込む。そして予熱しておいたオーブンにin。焼いている間に他の準備――。
――と、まああれこれやったら疲れました。ケーキ屋さんすごいや。
コマツのほうも、出来上がりが見えてきたようだ。
焼き上がったスポンジ生地を半分に切って間にクリームを塗ってフルーツを乗せてサンドする。もう一段、少し小さいスポンジを、同様に間にクリームとフルーツを挟んで上に乗せた。そして全体にクリームを塗る。
「……ふぅ……」
まあ、売ってるものには遠く及ばないけどそれなりにいい出来じゃないの? 後は、残りのクリームを絞り出して上にフルーツを飾ればOK。
飾りつけを終えた頃、コマツもすべて完成させていた。すごいなぁ。私絶対無理。
完成したものをテーブルに運ぶ。
「できたよー」
作ってる段階でもう気付いてたとは思うけど、約二名の食いつきが良かった。
「今日は豪華だなっ」
「クリスマスだからねー。奮発しました」
チキンやらサラダやら、コマツに頑張ってもらった。その間私は必死に二段のケーキを作ってたわけですが。一回やってみたかったのだよ。こんな機会でもなけりゃ作る気には正直なれない。第一、食べてくれる人がいないと。
「おい、早く食わせろ」
「はいはーい。全部持ってくるまで待ってて」
「手伝うよ」
「他にすることねのか?」
「ありがと。えーとね、一応ワインを買って来てみたんだけど」
グラスどこだっけ。あった気がするんだけど。そう聞くと、心当たりがあるのかココが探してきてくれるという。その間にサニーが料理を運んでくれた。
ココが見つけてくれたグラスに、栓を抜いてもらったワインを注いで。この国独特のスタイルではあるけども、ま、いいじゃない? 硬いことは言わないで、ね。
Merry Christmas‼
去年はみんなでケーキを食べただけで特に何もしてないけど、今年はちょっと頑張ろうと思っている。今日の為に材料を少しずつ揃えて来たのだ。でも正直なところ、材料はあっても時間が足りるのかがとても心配。だって今日はバイトが入ってたんだもの。だから現在小走りで帰っているわけなのだけど。
息を白く吐きながら、家路を急ぐ。
「ただいまーっ」
「おかえりなさい、雛菊さん」
「コマツ、やるよ。」
「はい!」
家に着くなり少し上がった息もそのままにコマツにそう言った。コマツの協力なしにはどうにもならないんだもの。朝、出掛ける前にメモを渡してある。そのメモを読んだコマツは、嬉しそうに笑って「分かりました、任せて下さい!」と言ってくれた。
コマツに先にキッチンに行ってもらい、私はまず身支度を整えた。いくら何でもコート着たままじゃできないしね。
「よし、いっちょやろう!」
「はい雛菊さん!」
コマツと二人気合を入れて袖を捲った。リビングにいるみんなは不思議そうな顔をしているけど、今はスルー。今日は特別仕様だからね、構ってる暇ないんだ。ごめんね。
手際と作業量を考えて分担する。分担してもなかなかの試練だけどね、私にとっては。
私が帰ってくる時間を見越してコマツが準備してくれていたので比較的スムーズにできる、はず。ボールの中に入れた卵白と、泡立て器で格闘する。如何せん量が多いから一筋縄ではいかない。でも負けない。苦戦しながらなんとか生地を作り型に流し込む。そして予熱しておいたオーブンにin。焼いている間に他の準備――。
――と、まああれこれやったら疲れました。ケーキ屋さんすごいや。
コマツのほうも、出来上がりが見えてきたようだ。
焼き上がったスポンジ生地を半分に切って間にクリームを塗ってフルーツを乗せてサンドする。もう一段、少し小さいスポンジを、同様に間にクリームとフルーツを挟んで上に乗せた。そして全体にクリームを塗る。
「……ふぅ……」
まあ、売ってるものには遠く及ばないけどそれなりにいい出来じゃないの? 後は、残りのクリームを絞り出して上にフルーツを飾ればOK。
飾りつけを終えた頃、コマツもすべて完成させていた。すごいなぁ。私絶対無理。
完成したものをテーブルに運ぶ。
「できたよー」
作ってる段階でもう気付いてたとは思うけど、約二名の食いつきが良かった。
「今日は豪華だなっ」
「クリスマスだからねー。奮発しました」
チキンやらサラダやら、コマツに頑張ってもらった。その間私は必死に二段のケーキを作ってたわけですが。一回やってみたかったのだよ。こんな機会でもなけりゃ作る気には正直なれない。第一、食べてくれる人がいないと。
「おい、早く食わせろ」
「はいはーい。全部持ってくるまで待ってて」
「手伝うよ」
「他にすることねのか?」
「ありがと。えーとね、一応ワインを買って来てみたんだけど」
グラスどこだっけ。あった気がするんだけど。そう聞くと、心当たりがあるのかココが探してきてくれるという。その間にサニーが料理を運んでくれた。
ココが見つけてくれたグラスに、栓を抜いてもらったワインを注いで。この国独特のスタイルではあるけども、ま、いいじゃない? 硬いことは言わないで、ね。
Merry Christmas‼
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