浴びてました
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ああ、暑い……。なんだか急に暑くなってきたな。昨日まではそうでもなかったのに、今日になっていきなり気温が上がってる。窓全開なのに全然涼しくない。朝からうだるような暑さ、リビングの床に寝そべってみるけど、ひんやりするのは最初だけですぐに自分の体温でぬるくなる。寝返りをうってみても、もう冷たくない。
「うう~~……っ」
暑いのはみんなも同じらしい。フローリングのあちこちで伸びきった猫が転がっている。長毛コンビは辛そうだなぁ、特にサニー。ココも、その毛色故か日光に当たる窓際付近には寄り付こうとしないし。コマツもトリコも潰れてる。
うん。満場一致で今日は暑い。
クーラーつけよう、そうしよう。でも、このすっかり南国となってしまったリビングを冷やすとなると、相応の電気代がかかるよなぁ……。仕方ないとは思うけど、どうにかして少しでも涼しく出来ないだろうか……。
「……水でも撒いてみるか」
まあ気休め程度にしかならないだろうけど。ずりずり床を這って、窓に近づく。庭に出て、水やり用のホースを掴んで準備する。窓のところまでホースを引っ張ってきて、縁に腰かけた。ノズルから水を出してみる。うん、まだ冷たい。
これからもっと暑くなるだろうし、草木にはかからないようにしないと。根が煮えちゃう。芝生だけならいいかな。
水を勢いよく出して遠くから順に撒いていく。このストレートでビャーッとやる感じが好き。
「ニャーッ」
「!」
トリコがするりと庭に降りて来たので水を止めた。この強烈な勢いの水が当たったら悪いと思ったからだ。――なのに。何故だろう今抗議されているような気がしてならない。芝生の上に座ったトリコは尻尾の先をパタパタ動かして、さらにはニャーニャー鳴いている。どう考えても水を止めたことへの抗議だよね、コレ。……かけろってことかな。
ノズルをストレートからシャワーに切り替えて、水を出してみる。途端にシャワーの下に入ってくるトリコ。なるほど、水浴びしたかったわけね。猫なのに。おかしいな、猫は水が苦手っていう私のイメージが間違ってたのかな。
トリコに水をかけながら水撒きを続行していると、不意に体の水気を払い飛ばして窓の淵に前足を掛けてこちらを見上げてきた。
「部屋に入りたいの? いいよ、濡れたら後で拭くから」
承諾すれば身軽に駆けこんで、完全に伸びきっているコマツを咥え引きずって戻ってきた。再び庭に降りて何をするのかと思えば、また催促。ああ、了解。
「コマツー、しっかりしてー」
ノズルの先を直接向けないようにして、できるだけ柔らかい感じで水をかけてやる。そうだよ、熱中症とかになったら大変じゃん。あぶないあぶない。
冷たい水が心地いいのか、コマツは芝生の上で転がってお腹を見せた。やっぱり嫌じゃないんだね、水浴び。
トリコとコマツに水をかけていると、隣をゼブラが通り抜けた。庭に出てきたと思ったら、シャワーの下に自ら入ってきた。ああ、やっぱり暑かったのね。そして水浴びに参加した、と。
「おーい、ココ、サニー。キミたちも来ない? 水浴び。」
もういっそ全員浴びちゃえばいいじゃないとか思ったんだけど、嫌ならしょうがないか。特にサニーはどうかなー。ただ濡れるだけって嫌いかな。
「なんなら、ちゃんと拭いてあげるよ?」
ウチの芝生は密度高いから、寝転がったくらいで土が付いたりはしない。水さえ拭けば元通りのはずなんだけど。
外に水を撒きながら部屋の中に声をかけると、暑さに耐えきれなくなったらしいココとタオルドライ条件に反応したっぽいサニーが庭に降りてきた。水浴び自体が嫌いなわけではないんだね。
水を浴びながら濡れた芝生の上を転がる様子を見ていたら可愛くて和んだ。あっついのはそりゃ嫌だよねぇ。涼しいほうがいいもんね、みんなは常に毛皮着てるようなもんだし。
自分の足と猫たちと交互に水をかけながら、明日からクーラーのタイマーセットしとこうと心に決めた。
「うう~~……っ」
暑いのはみんなも同じらしい。フローリングのあちこちで伸びきった猫が転がっている。長毛コンビは辛そうだなぁ、特にサニー。ココも、その毛色故か日光に当たる窓際付近には寄り付こうとしないし。コマツもトリコも潰れてる。
うん。満場一致で今日は暑い。
クーラーつけよう、そうしよう。でも、このすっかり南国となってしまったリビングを冷やすとなると、相応の電気代がかかるよなぁ……。仕方ないとは思うけど、どうにかして少しでも涼しく出来ないだろうか……。
「……水でも撒いてみるか」
まあ気休め程度にしかならないだろうけど。ずりずり床を這って、窓に近づく。庭に出て、水やり用のホースを掴んで準備する。窓のところまでホースを引っ張ってきて、縁に腰かけた。ノズルから水を出してみる。うん、まだ冷たい。
これからもっと暑くなるだろうし、草木にはかからないようにしないと。根が煮えちゃう。芝生だけならいいかな。
水を勢いよく出して遠くから順に撒いていく。このストレートでビャーッとやる感じが好き。
「ニャーッ」
「!」
トリコがするりと庭に降りて来たので水を止めた。この強烈な勢いの水が当たったら悪いと思ったからだ。――なのに。何故だろう今抗議されているような気がしてならない。芝生の上に座ったトリコは尻尾の先をパタパタ動かして、さらにはニャーニャー鳴いている。どう考えても水を止めたことへの抗議だよね、コレ。……かけろってことかな。
ノズルをストレートからシャワーに切り替えて、水を出してみる。途端にシャワーの下に入ってくるトリコ。なるほど、水浴びしたかったわけね。猫なのに。おかしいな、猫は水が苦手っていう私のイメージが間違ってたのかな。
トリコに水をかけながら水撒きを続行していると、不意に体の水気を払い飛ばして窓の淵に前足を掛けてこちらを見上げてきた。
「部屋に入りたいの? いいよ、濡れたら後で拭くから」
承諾すれば身軽に駆けこんで、完全に伸びきっているコマツを咥え引きずって戻ってきた。再び庭に降りて何をするのかと思えば、また催促。ああ、了解。
「コマツー、しっかりしてー」
ノズルの先を直接向けないようにして、できるだけ柔らかい感じで水をかけてやる。そうだよ、熱中症とかになったら大変じゃん。あぶないあぶない。
冷たい水が心地いいのか、コマツは芝生の上で転がってお腹を見せた。やっぱり嫌じゃないんだね、水浴び。
トリコとコマツに水をかけていると、隣をゼブラが通り抜けた。庭に出てきたと思ったら、シャワーの下に自ら入ってきた。ああ、やっぱり暑かったのね。そして水浴びに参加した、と。
「おーい、ココ、サニー。キミたちも来ない? 水浴び。」
もういっそ全員浴びちゃえばいいじゃないとか思ったんだけど、嫌ならしょうがないか。特にサニーはどうかなー。ただ濡れるだけって嫌いかな。
「なんなら、ちゃんと拭いてあげるよ?」
ウチの芝生は密度高いから、寝転がったくらいで土が付いたりはしない。水さえ拭けば元通りのはずなんだけど。
外に水を撒きながら部屋の中に声をかけると、暑さに耐えきれなくなったらしいココとタオルドライ条件に反応したっぽいサニーが庭に降りてきた。水浴び自体が嫌いなわけではないんだね。
水を浴びながら濡れた芝生の上を転がる様子を見ていたら可愛くて和んだ。あっついのはそりゃ嫌だよねぇ。涼しいほうがいいもんね、みんなは常に毛皮着てるようなもんだし。
自分の足と猫たちと交互に水をかけながら、明日からクーラーのタイマーセットしとこうと心に決めた。