友達になりました
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それから数日、実にあっという間に過ぎていった。生活の中心は猫となり、仕事が終われば一目散に帰宅する。
おはよう、行ってきます、ただいま、お休み。その全てになにかしらの返事が返ってくる。それがたまらなく嬉しくて、幸せ。
明日明後日は仕事が休みだ。何をしようか。遊んでくれるかな。なんて考えながら仕事がはかどるはかどる。知らないうちに仕事をこなしている自分が怖い。うっかりなんかやらかしてないよね、すごく心配。
何だかんだと午前中のお客さんの波も落ち着いて、従業員の休憩タイム。その前にゴミだけ出しておこう。
店の裏口から外に出てゴミ袋を青いポリバケツの中にツッコむ。いつもと変わらないなんとなく終わるような作業。ところが今日は様子が違った。
「……?」
バケツの陰に何か見える。朝見たときには無かったはずだけど。覗き込むと、それは人だった。地べたに膝を抱えて蹲ってる。……なんでこんなところに?
「……あの、大丈夫ですか?」
「……!」
声を掛けると、驚いたように顔を上げた。黒いショートヘアの似合うかわいらしい女の子だった。歳は私とあんまり変わらないかな?
「えと……具合、悪いんですか? 救急車呼びましょうか?」
「あ……! ちが……っそうじゃなくて……!」
きゅるるるる……
「‼」
慌てた様子で立ち上がった彼女のお腹が鳴った。他人に聞かれて恥ずかしいのだろう、顔を真っ赤にして俯いてしまった。
「良かった、病気とかじゃないんですね。何か用意してもらいますから、どうぞ中に」
「で、でもウチ、お金持ってないから……!」
「まあ、それはちょっと置いといて、とりあえず、そこはあまりきれいじゃないので店に入りませんか? まかないで良ければ、お出しできると思いますよ?」
「……」
彼女はどうやら戸惑っている様子。そりゃそうだよね。
「……えっと……ホントにいいの……?」
「ええ、もちろん」
おずおず尋ねてきた彼女を安心させるため、私は笑顔で扉を開けた。
おはよう、行ってきます、ただいま、お休み。その全てになにかしらの返事が返ってくる。それがたまらなく嬉しくて、幸せ。
明日明後日は仕事が休みだ。何をしようか。遊んでくれるかな。なんて考えながら仕事がはかどるはかどる。知らないうちに仕事をこなしている自分が怖い。うっかりなんかやらかしてないよね、すごく心配。
何だかんだと午前中のお客さんの波も落ち着いて、従業員の休憩タイム。その前にゴミだけ出しておこう。
店の裏口から外に出てゴミ袋を青いポリバケツの中にツッコむ。いつもと変わらないなんとなく終わるような作業。ところが今日は様子が違った。
「……?」
バケツの陰に何か見える。朝見たときには無かったはずだけど。覗き込むと、それは人だった。地べたに膝を抱えて蹲ってる。……なんでこんなところに?
「……あの、大丈夫ですか?」
「……!」
声を掛けると、驚いたように顔を上げた。黒いショートヘアの似合うかわいらしい女の子だった。歳は私とあんまり変わらないかな?
「えと……具合、悪いんですか? 救急車呼びましょうか?」
「あ……! ちが……っそうじゃなくて……!」
きゅるるるる……
「‼」
慌てた様子で立ち上がった彼女のお腹が鳴った。他人に聞かれて恥ずかしいのだろう、顔を真っ赤にして俯いてしまった。
「良かった、病気とかじゃないんですね。何か用意してもらいますから、どうぞ中に」
「で、でもウチ、お金持ってないから……!」
「まあ、それはちょっと置いといて、とりあえず、そこはあまりきれいじゃないので店に入りませんか? まかないで良ければ、お出しできると思いますよ?」
「……」
彼女はどうやら戸惑っている様子。そりゃそうだよね。
「……えっと……ホントにいいの……?」
「ええ、もちろん」
おずおず尋ねてきた彼女を安心させるため、私は笑顔で扉を開けた。