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サニー自らご所望のブラッシングを終え、タイミングを逃さず入浴をすませた。……自分で言うのもあれだけど、うっかりするとずっと猫たちと遊んでそうで怖い。夢中になると他のこと見えなくなるからなぁ、私。
タオルドライしながら、ソファーに腰を下ろしおもむろにテレビの電源を入れた。最近のバラエティは正直あまり面白くない。放送倫理がどうとか? 難しいことはよく分からないけど昔よりはじけたことしなくなったからかな。まあ、そういうご時世、って言っちゃえばそれまでなんだけど。ニュースも目新しい内容じゃないや。
もういいや、切っちゃえ。
息一つ吐いて、冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出した。中身を煽ってまたソファーに座る。
いいや、テレビなんて。そんなのなくたって、今家の中賑やかだもの。
ついにトリコとサニーが一緒におもちゃを追いかけ始めた。ニャーニャーニャァニャァ楽しそう。コマツも、自分の方に転がってきたおもちゃをパァンと弾き飛ばしたりして参加してる。
そこまで認識して、はて、黒猫君は何してるんだろうと疑問が湧いた。混じって遊んでいる様子はないし、じゃあどこに?と身を乗り出した時、足元にいる黒い影に気が付いた。ああ、ここにいたの。
……あれ? なんか、今までより近くない? うっかりしたら蹴り飛ばしちゃいそうな位置にいるんですけど。ちょっと手を伸ばせば届きそうなんですけど! ちょっとでも気を許してくれたのかな。だったら嬉しいな。
なんて内心そわそわしている私のテンションを、黒猫君はさらに跳ね上げてくれた。
「お……っ!」
なんと、自ら私が座っているソファーの上に乗ってきたのだ。向こうから歩み寄ってくれた。今までの様子からすれば、急激な接近。
「……やあ、いらっしゃい」
などと、よく分からないことを口走ってしまった。それくらい、ちょっと動揺してる。
……これは、触ってもいいのかな。いや、まだ早いかな。うーん……。心の中で、触りたい衝動と、嫌がることをしたくないという思いとの葛藤を繰り広げていると、黒猫君がじっとこちらを見つめていた。ん、何か言いたげ。
「なぁに?」
さて、何が言いたいんだろう。ちょっと分からない、困った。
「……」
猫君は相変わらずこっちを見てる。双方動きなしってのもアレなので、びっくりさせないように、ゆっくり手を伸ばしてみた。多分わかってると思うけど、別に過剰な反応はしてない。……これはイケるか? そっと頭を撫でてみる。普通に撫でさせてくれた。ああよかった。嫌われてるわけじゃないみたい。ちょっとほっとした。
「―――キミさえよければ、ずっとウチに居たって良いんだよ?」
コマツたちとも仲良くしてくれてるみたいだし。どう?なんて聞くと、黒猫君は一瞬だけキョトンとした顔をしたけど、すぐに「にゃー」と返してくれた。
その時の猫君の顔が、笑っているように見えた私の目は、やっぱり都合がいいのでしょうか。
タオルドライしながら、ソファーに腰を下ろしおもむろにテレビの電源を入れた。最近のバラエティは正直あまり面白くない。放送倫理がどうとか? 難しいことはよく分からないけど昔よりはじけたことしなくなったからかな。まあ、そういうご時世、って言っちゃえばそれまでなんだけど。ニュースも目新しい内容じゃないや。
もういいや、切っちゃえ。
息一つ吐いて、冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出した。中身を煽ってまたソファーに座る。
いいや、テレビなんて。そんなのなくたって、今家の中賑やかだもの。
ついにトリコとサニーが一緒におもちゃを追いかけ始めた。ニャーニャーニャァニャァ楽しそう。コマツも、自分の方に転がってきたおもちゃをパァンと弾き飛ばしたりして参加してる。
そこまで認識して、はて、黒猫君は何してるんだろうと疑問が湧いた。混じって遊んでいる様子はないし、じゃあどこに?と身を乗り出した時、足元にいる黒い影に気が付いた。ああ、ここにいたの。
……あれ? なんか、今までより近くない? うっかりしたら蹴り飛ばしちゃいそうな位置にいるんですけど。ちょっと手を伸ばせば届きそうなんですけど! ちょっとでも気を許してくれたのかな。だったら嬉しいな。
なんて内心そわそわしている私のテンションを、黒猫君はさらに跳ね上げてくれた。
「お……っ!」
なんと、自ら私が座っているソファーの上に乗ってきたのだ。向こうから歩み寄ってくれた。今までの様子からすれば、急激な接近。
「……やあ、いらっしゃい」
などと、よく分からないことを口走ってしまった。それくらい、ちょっと動揺してる。
……これは、触ってもいいのかな。いや、まだ早いかな。うーん……。心の中で、触りたい衝動と、嫌がることをしたくないという思いとの葛藤を繰り広げていると、黒猫君がじっとこちらを見つめていた。ん、何か言いたげ。
「なぁに?」
さて、何が言いたいんだろう。ちょっと分からない、困った。
「……」
猫君は相変わらずこっちを見てる。双方動きなしってのもアレなので、びっくりさせないように、ゆっくり手を伸ばしてみた。多分わかってると思うけど、別に過剰な反応はしてない。……これはイケるか? そっと頭を撫でてみる。普通に撫でさせてくれた。ああよかった。嫌われてるわけじゃないみたい。ちょっとほっとした。
「―――キミさえよければ、ずっとウチに居たって良いんだよ?」
コマツたちとも仲良くしてくれてるみたいだし。どう?なんて聞くと、黒猫君は一瞬だけキョトンとした顔をしたけど、すぐに「にゃー」と返してくれた。
その時の猫君の顔が、笑っているように見えた私の目は、やっぱり都合がいいのでしょうか。